子宮筋腫の治療方法は?手術は必要?治療の費用や妊娠への影響は?

子宮筋腫は、生理のある女性なら誰でもかかる可能性がある病気です。良性の腫瘍のため、基本的には経過観察となりますが、筋腫の位置や大きさによっては治療が必要です。ここでは、子宮筋腫の治療に使われる薬や手術方法、治療の費用、妊娠への影響について解説します。

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目次

  1. 子宮筋腫の原因や症状は?
  2. 子宮筋腫の種類
  3. 子宮筋腫の治療方法は?
  4. 子宮筋腫の薬物療法
  5. 子宮筋腫の手術をするケースと手術方法
  6. 子宮筋腫の新たな治療法
  7. 子宮筋腫の治療費用は?
  8. 子宮筋腫の治療は妊娠に影響する?
  9. 子宮筋腫の治療はライフイベントも考慮して
  10. ままのて限定!無料相談でプレゼントがもらえる
  11. あわせて読みたい

子宮筋腫の原因や症状は?

子宮筋腫とは

「子宮筋腫」は子宮の筋肉の一部に硬いこぶのような腫瘍ができる病気です。子宮筋腫自体は良性の腫瘍で命を脅かすものではないですが、筋腫が発生する場所や成長スピード、数によっては治療を行わなければなりません。

子宮筋腫の原因は?

子宮筋腫の原因については現在のところ詳しいことはわかっていません。初潮前の女性には発症しないことから、女性ホルモンのエストロゲンの働きによるものではないかといわれています。また、遺伝的なものによるという説もあります。

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子宮筋腫の症状

症状は筋腫が発生する場所のほか、数や大きさによって人それぞれ異なりますが、一般的に以下のようなものがあります。

・過長月経
・過多月経
・不正出血
・貧血
・頻尿
・便秘
・不妊

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子宮筋腫の種類

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子宮筋腫は発生する場所によって3種類に分けられます。子宮筋腫をもつ女性の60~70%は、2種類以上の筋腫が同時に発生する「多発性筋腫」とされています。

筋層内筋腫

子宮筋腫の最も多いタイプで、子宮の筋肉の中にできます。米粒大のものから鶏卵くらいのものまで、さまざまな大きさの筋腫が複数できることもあれば、こぶし大のものが1個だけできることもあります。筋腫が小さいうちはほとんど症状がでませんが、直径3~4cm以上になると、子宮の収縮をさまたげるようになり、内膜に影響して過長月経や過多月経を起こします。

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漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)

漿膜下筋腫は、子宮の表面をおおう漿膜の下にでき、子宮の外側に飛び出すように成長するのが特徴です。子宮内膜に影響を与えないため、お腹を触ってしこりがわかるくらいになっても症状がほとんどでません。ただし、「有茎漿膜下筋腫(ゆうけいしょうまくかきんしゅ)」という茎がある筋腫ができると、まれに茎の部分がねじれて激しい腹痛を伴います。

粘膜下筋腫

粘膜下筋腫は子宮内膜のすぐ下にでき、子宮の内側に向かって発育します。子宮内膜に影響し、小さいものでも過多月経や貧血、生理痛などの症状がでやすいです。茎のある「有茎粘膜下筋腫」が子宮口まで伸び、腟内にでてしまう「筋腫分娩」の状態になることがあり、陣痛のような痛みや生理時に大量出血を起こします。

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子宮筋腫の治療方法は?

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子宮筋腫が見つかっても、症状が軽く日常生活が支障なく送れるようなら、とくに治療を行わず経過をみていく「経過観察」を選択できます。ただし、筋腫の種類や症状によっては治療が必要です。

子宮筋腫の治療方法には「薬物療法」と「手術療法」があります。筋腫の場所や発育のスピード、悪性かどうか、妊娠を希望するかといったことを総合的に判断し、患者一人ひとりにあう治療法を選択していきます。

子宮筋腫の薬物療法

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薬を使った治療には、薬で症状を改善する「対症療法」と、ホルモン剤で筋腫の成長を止める「ホルモン療法」があります。

対症療法

対症療法は、貧血や過多月経などの症状を薬で改善させる療法です。貧血の場合には増血剤や鉄剤、生理痛がひどい場合には鎮痛薬が使われます。

低用量ピル(経口避妊薬)は、ホルモンバランスを整えてくれ、症状の改善や筋腫の成長スピードを遅らせる効果が期待できます。ただし、妊娠している状態と同じホルモンバランスになるため、ほてりや動悸といった妊娠時の症状に似た副作用がでることがあります。

根本的に体質を改善して症状を和らげようと、漢方薬を服用する場合もあります。子宮筋腫には「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」や「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」が有効とされていますが、身体にあわない場合もあるため、自己判断で服用せず、医師や薬剤師に相談しましょう。

対症療法では筋腫自体を治療することはできないため、対症療法のあいだも検診を欠かさずに受けなければなりません。

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ホルモン療法

ホルモン療法は、Gn-RHアゴニストというホルモン剤を使ってエストロゲンの分泌を抑える療法です。1ヶ月に1回打つ注射薬タイプの「リュープリン」や、1日2~3回使用する点鼻薬タイプの「スプレキュア」などがあります。ホルモン剤により生理が止まり、それに伴い筋腫が小さくなり、貧血も改善されます。

ただし、ほてりやのぼせといった更年期障害のような副作用がでて、骨粗しょう症になりやすくなる恐れもあるため、6ヶ月以上は治療できません。また、ホルモン剤の使用をやめると筋腫の大きさが元に戻ってしまいます。そのため、閉経に近い年齢の女性や、手術をしやすくするために筋腫を少しでも小さくしたい人に対して行います。

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子宮筋腫の手術をするケースと手術方法

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子宮筋腫の手術をするかどうかは、子宮筋腫が発生している場所や大きさ、数などを検査で調べ、患者の希望も考慮に入れながら検討します。手術には筋腫部分だけを切除する「筋腫核出術」と、子宮ごと摘出する「単純子宮全摘術」があります。

筋腫核出術

筋腫核出術は「筋腫の直径が5~6cmを超える」「症状が強く、薬物療法では改善されない」「妊娠を希望しており、筋腫が不妊や流産の原因と考えられる」場合に検討します。ただし、粘膜下筋腫は小さくても症状が強くでるため、筋腫の直径が2cmほどでも手術を検討し、妊娠を希望する場合は筋腫核出術を選択します。

筋腫核出術の方法

筋腫核出術の方法は、従来はお腹を切り開いて筋腫を切除する「開腹手術」が主流でした。開腹手術はすべてのタイプの筋腫に対応しており、お腹全体を観察しながら丁寧に筋腫を取り除けますが、お腹に大きな傷ができ、身体への負担が大きいというデメリットがあります。

開腹手術に代わり、現在は「腹腔鏡下手術」が主流になりつつあります。お腹に小さな穴を開けて腹腔鏡を入れ、モニターで中の様子を確認しながら行う手術で、傷口が小さく痛みが少ないため回復が早いのがメリットです。ただし、見える範囲がせまく、細かい作業が難しいことから、熟練した技術を必要とします。

なお、粘膜下筋腫の場合には「子宮鏡下手術」が行われます。腟から「レゼクトスコープ」という子宮鏡を入れ、子宮内の様子をモニターで見ながら、レゼクトスコープの先についた器具で筋腫を取り除きます。

単純子宮全摘術

単純子宮全摘術は「筋腫の直径が8cm以上」「筋腫が急速に大きくなっている」「悪性の疑いがある」「多発性筋腫で一つひとつの筋腫を切除できない」というケースで選ばれます。子宮を全部切除するため、妊娠できなくなりますが、再発する恐れや子宮がんにかかる心配はありません。

子宮と卵巣の癒着がひどいときは、卵巣も取り除くことがあります。両方の卵巣を切除すると、手術後に更年期のような症状がでることがあります。通常は、閉経が近い人や、閉経した人にしか行いません。

単純子宮全摘術の方法

単純子宮全摘術の主流は、お腹を切って子宮を摘出する「腹式単純子宮全摘術」です。「子宮筋腫が大きい」「癒着の可能性がある」「悪性の疑いがある」といった場合に行います。手術後の痛みが強く、2週間ほど入院する必要があります。

出産経験があり、腟が広がっているようなら、お腹を切らずに腟から摘出する「腟式単純子宮全摘術」をすすめられることがあります。お腹に傷がつかず、腹式に比べて痛みが軽いのがメリットですが、子宮が握りこぶしより大きかったり癒着が強かったりすると行えません。

「腹腔鏡下腟式子宮全摘術」は、お腹に開けた小さな穴から腹腔鏡を入れ、子宮の状態を確認しながら、腟から子宮を摘出します。近年普及した方法で、筋腫が大きい場合や癒着がある場合も選択できます。

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子宮筋腫の新たな治療法

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お腹に傷を残さないで済む治療法も新たに生まれ、導入する病院が増えつつあります。ただし、再発や妊娠に影響する恐れもあるため、慎重に検討する必要があります。

集束超音波治療(FUS)

集束超音波治療(FUS)は、MRIで筋腫の位置を確認しながら、超音波をレンズで筋腫に集中させ、その熱で筋腫を焼いて組織を破壊する治療法です。貧血やホルモン療法中でも行え、麻酔なしで日帰り治療ができます。ただし、残った筋腫が再び大きくなることがあるほか、多発性筋腫や大きい筋腫は治療できません。MRIの装置の上に3~6時間うつぶせになって寝ていなければならず、皮膚が軽くやけどする場合があります。まだ症例数が少ないため、治療後の妊娠・出産の安全性は確立されていません。

子宮動脈塞栓術(UAE)

子宮動脈塞栓術(UAE)は子宮筋腫の栄養血管を遮断する治療法です。太ももの付け根からカテーテルを挿入し、筋腫に血液を送っている子宮動脈まで進め、「塞栓物質」と呼ばれるゼリー状の詰め物を注入します。すると、筋腫は栄養が絶たれて壊死し、痛みなどの症状が改善されます。筋腫の位置や大きさ、数に関係なく行え、筋腫核出術と比べて傷や痛みが軽度で再発が少ないとされています。一方、安全性の面から、妊娠を希望している人は受けられません。また、まれに感染症を起こすことがあります。

子宮筋腫の治療費用は?

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治療の費用は、方法によって大きく変わります。健康保険が基本的に適用されますが、漢方専門薬局での漢方薬の処方や、集束超音波治療は保険の適用外です。

薬物療法の治療費用

ホルモン療法は、月1回の投与が必要な注射薬だと1回1万~2万円程度、毎日数回使用する点鼻薬だと1ヶ月あたり1万円前後です。ホルモン療法を6ヶ月続けると、6万~12万円くらいかかることになります。

低用量ピルは28日分で2千~3千円程度が相場です。

手術療法の治療費用

筋腫核出術の場合、開腹手術と腹腔鏡下手術は15万~20万円ほど、子宮鏡下手術は約8万~10万円です。

単純子宮全摘術の場合、腹式単純子宮全摘術、腟式単純子宮全摘術、腹腔鏡下腟式子宮全摘術のいずれも20万~30万円となっています。

集束超音波治療と子宮動脈塞栓術の治療費用

集束超音波治療は全額自己負担で40万~60万円程度かかります。一方、子宮動脈塞栓術は2014年3月より保険が適用になり、15万~20万円程度で治療が受けられるようになりました。

子宮筋腫の治療は妊娠に影響する?

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妊娠したい場合の子宮筋腫の治療法は?

子宮筋腫があってもほとんどの場合は経過観察をしながら妊娠、出産できます。ただし、筋腫が発生する場所や数によっては着床障害や卵管通過障害が起こり、不妊になることがあります。子宮筋腫以外に不妊の原因が考えられなければ、筋腫核出術で筋腫を取り除きます。

手術後いつから妊娠できる?

筋腫核出術をしても筋腫が再発する可能性はありますので、早めの妊娠が望まれます。ただし、腹腔鏡下手術の場合、手術で子宮筋が傷ついていて術後すぐ妊娠すると子宮破裂を起こす恐れがあります。そのため、日本産科婦人科学会のガイドラインでは、術後3~6ヶ月間は避妊するよう指導しています。また、術後に妊娠・出産する際は帝王切開をすすめられます。一方、子宮鏡下手術は術後の避妊期間はとくに必要とされていないため、医師と相談しながら妊活していくと良いでしょう。

手術前に筋腫を小さくするためにホルモン療法を行うと、ホルモン剤の影響で術後に数ヶ月間生理が止まる場合があり、その期間は妊娠できません。

子宮筋腫の手術後は妊娠できない期間があることから、長期にわたって妊娠ができない状態となってしまいます。高齢出産の年齢にあたる女性の場合は、子宮筋腫の手術と、体外受精などの生殖補助医療のどちらを先行させるかといった点も検討する必要があるでしょう。

妊娠が判明してから治療できる?

妊娠をきっかけに子宮筋腫が見つかる女性も多いかもしれません。妊娠中はエストロゲンの影響で筋腫が大きくなっていきますが、だんだんとやわらかくなり、妊娠や出産に影響することはほとんどないとされています。ただし、筋腫の大きさや場所によっては流産や早産が起こりやすくなるため、筋腫核出術を検討することがあります。

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子宮筋腫の治療はライフイベントも考慮して

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子宮筋腫の治療法は、どれもそれぞれメリットとデメリットがあります。医師から治療法の説明を十分に受け、妊娠・出産を希望するのかといった、自分のライフイベントを考えながら治療の方針を決める必要があります。

治療の必要がなく経過観察の場合も、3~6ヶ月ごとの定期的な検査を欠かさず受け、子宮筋腫の状態をチェックしてくださいね。

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