担任の先生と合わない!と思った時の心構え

新しいクラスにも慣れてきて、子どもも親も周りが見えてくると、先生への不満が出てくることもあります。「どうしてこの先生はこうなんだろう…」そんな不安や不満な気持ちは、実は先生にもなんとなく伝わっているのです。今回は、担任の先生に不満があったり、「合わないなぁ」と思った時の心構えをお伝えします。

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目次

  1. 「ハズレ教師」というくくり
  2. 「子育てチーム」を作る
  3. 学校や先生と連絡できるポジションに行く
  4. 先生の「いいところ」を見つける
  5. 言葉の発達が遅いハルくんの事例
  6. 将来子どもがよい人間関係を築ける基礎に

「ハズレ教師」というくくり

時々「今年の担任はハズレだ」など、親同士の会話で出てくることがあります。また、週刊誌でも「ハズレ教師の特徴」などの特集も組まれるなど、教師の力不足をあげる声をよく見かけます。私自身も、子どもの担任で「この先生は大丈夫かな」と新任の先生に少し不安を覚えたことも記憶にあります。しかし、ちょっと立ち止まって考えて下さい。

よっぽど教師に暴力を振るわれるなどではない場合は、できるだけ先生と良好な関係を構築できるように、その不安や不満は外に出さずにおくことはできませんか?プラスの思考に切り替えることで、関係も良好に転じることもあります。

結果、自分の子どもが成長することができるのです。親が不満な態度やそれを口に出してしまうと、子どもも先生に不信感を抱き、どんどん悪循環してしまうことがあります。一瞬「他の先生が良かったなぁ」と思ってしまうのは人間としてはしょうがないかもしれないですが、それから先、「できるだけ関係を良好にするには、どうすればいいのか?」ということに意識を動かしてください。

「子育てチーム」を作る

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基本的に、教師は「子どもを伸ばし、可能性を広げたい」と考えて教師になります。教師になる為には、教育に関しての専門的な勉強をします。だからこそ、その力や知恵を借りた人が得をするようになっています。

人間ですから、先生と親で意見や考え方が合わないこともあるでしょう。しかし、そんな色々な意見があってこそ、子どもを成長させることができると私は信じています。自分の子どもが様々な人たちに色々手助けしてもらったり、力をつけてもらえるように、まずは、学校の先生と親は「子どもを中心にしたチーム」と思ってください。

みんなで子どもの事を考え、子どもを成長させるチーム。トップアスリートは、様々な人(親、コーチ、ライバルなど)の支えがあり、その様々な人とチームとなってアスリートを成功に導きます。そのイメージなのです。そうは言っても、まずは何をすればよいのでしょう?

学校や先生と連絡できるポジションに行く

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まずは、親が学校に出入りする機会を増やすことが大事です。PTAなんて絶好のチャンスですよ。働いていてもできることはたくさんあります。むしろ働いている両親にこそお勧めしたいのがPTA活動。

クレームが出やすいのは「学校の様子が分からない」「先生の考えが分からない」という「分からない」ということが根本にはびこっていることが多いのです。

そして、子どもや仲のいい親からしか情報が得られないことで、自分に都合のいい情報だけになり、余計に学校や担任の先生に不信感が募るのです。ぜひ、PTA活動や学校のボランティア活動などに参加し、学校や先生とよく顔を合わせられるようにしておきましょう。

先生の「いいところ」を見つける

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子どもには「先生のいいところ」をよく聞くようにしましょう。一見否定的な意見(例えば声がうるさい)などでも、親がプラスの言葉(声が大きいと話がよく聞こえていいよね)に変換してあげましょう。

よかった、嬉しい、など、学校に対してプラスの気持ちを持ち、それを時々でも先生に伝えることで、先生もよりやる気がわきますし、その子どもに対して、先生はプラス方向で目が行きやすくなります。先生も人間ですから、お互いに気持ちをプラスにすることで、子どもがきもちよく学校に通え、先生にも助けてもらえるわけなのです。

子どもを成長させる「チーム」。みんなで情報を共有しながら、すばらしいチームを作っていきましょう。

言葉の発達が遅いハルくんの事例

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4月 連絡ノート(父親より)

父親「○○先生、PTA総会のときご挨拶させていただきましたハルの父親です。仕事で土日しかハルに関われませんが、ハルはこの幼稚園に入って、○○先生に見ていただけて、毎日嬉しそうに通っています。総会で幼稚園によらせていただいた際に気付いたことは、○○先生はじめ、幼稚園の先生方がいつも明るい雰囲気であり、その明るい雰囲気で生徒たちに接してくれるからこそ、子どもたちが元気に前向きにのびのびしていることが印象的でした。○○先生は、特に、優しく明るく、子どもたちももちろんハルも大好きな様子がうかがえました。ハルは言葉が遅いですが、最近は「○○せんせ」と一生懸命話そうとしてくれます。親子ともに先生には学ぶことが多いと感じています。今後ともよろしくお願いします。」

4月 連絡ノート(先生より)

先生「連絡ノートをありがとうございます。昨日は、お友だちと押し合いになり、ハルくんが足にケガをしてしまいました。すみません。」

9月 連絡ノート(母親より)

母親「ハルは、幼稚園から帰ってきたらいつも「楽しかった」とニコニコいいます。「何が楽しかったの?」と聞いたらはっきり言葉にはできませんが、先生とお友達と遊んだ鬼ごっこがすごくたのしかったようなことを言っています。ハルはまだまだ言葉が聞き取りにくく、親でも苦戦しているところですが、先生の関わり、お友だちへの先生の声かけのおかげだと常々夫婦で話しています。私は、ハルの幼稚園も先生もお友だちも日本一だと感じてしまうのです。特に、お友だちの優しさはピカイチで、人が人を想う心を育ててもらっていると思います。日本一の幼稚園で日本一の先生に見てもらえて、日本一のお友達に囲まれて、ハルは幸せ者です。そして、そこに携わることが出来る親の私たちも幸せ者だと思います」

9月 連絡ノート(先生より)

先生「今日も、ハルくんとクラスの子どもたちと鬼ごっこをしました。「に!に!」と言うので、何かな?と思っていると、周りの子どもの方が先にわかって「おにだよ、先生」と教えてくれました。どうやら、ハルくんのいうことはクラスの子どもたちの方がよく分かっているようで、私も胸が熱くなりました。ハルくんはお友達にわかってもらえてニコニコと嬉しそうでした。ハルくんのご両親はいつも私のような若輩者を日本一と褒めてくださるので、なんだかくすぐったい気分になりますが、そんな声に少しでも近づけるように、子どもたちの様子をよく見て、小さな変化も見逃さずにしていきたいと常々思います。今日のハルくんの言葉…「に(おに)」「ちゃ(お茶)」「かな(さかな)」「はっぱ(しっかり出ています。すごい!)」「ごむし(ダンゴムシ)」ダンゴムシにもすごく興味を持っているようで、丸まったダンゴムシを見てきゃっきゃと笑っています」

気付いたことはありますか?

この連絡ノートは、1週間ごと(ひつようなときは随時)交換される幼稚園との連絡ノートで、友だちのご家庭のものを了解を得て、一部抜粋させていただきました。当初は先生が書く内容は1~2行程度のもので、怪我の報告ばかりともいえました。親の方は、最初からこの調子で書いていたのですが、先生は、こんなに書く内容は多くありませんでした。

しかし、月を追うごとに先生からの報告が増えてきたのです。先生が「よりよく子どもを見たい」と思った結果でした。ハルくんを見、そして、他の子もよく見るようになった先生。

この先生は、2年目で経験も浅い先生で周りの不安も、もちろん先生の不安もありました。日々の業務が忙しく、いっぱいいっぱいそうなのが目に見える感じの先生でもありました。しかし、先生は、少しずつ、親の前向きな期待に応えたいと感じられたのですね。私は、この事例こそ、ハルくんを育てるための素敵なチームになってきた結果だと思うのです。連絡ノートからでも、そんなことが読み取れますね。

将来子どもがよい人間関係を築ける基礎に

けなされ、怒られ、蔑まれ、やる気になる人などいません。先生ももちろんそうです。保護者から「先生で良かった」と前向きに感じ、それを伝えることで、先生も前向きになります。良い先生も違う先生でも、1~2年の付き合いがほとんど。その1~2年を親子で毎回、実りあるものにしていきましょう。

そうすることで、子どもが大きくなったとき、どんな人との付き合いも楽しみながら、お互いを成長させる人間関係を築ける人になるのではないかと思うのです。ぜひ、「担任と合わないな」と思った時こそ、チャンスだと思って、より密に学校と先生と連携を取りながら、先生のいいところをしっかりみつけて伝えていきましょう。