バニシングツインとは?おきる時期や胎児への影響、処置について

双子が欲しい!双子を妊娠した!……双子のことを考えて、初めて「バニシングツイン」という言葉に行き当たった人も多いと思います。バニシングツインとは、どのような現象なのでしょうか。また、影響や処置についてもお伝えします。

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目次

  1. バニシングツインのメカニズム
  2. バニシングツインが起こる時期
  3. バニシングツインの原因や予防法
  4. 残った胎児への影響
  5. 流産後の処置
  6. バニシングツインに関する体験談
  7. まとめ
  8. バニシングツインの関連記事はこちら

バニシングツインのメカニズム

双胎妊娠とは

双子を妊娠することを双胎妊娠と言います。つまり、同時に、ふたりの赤ちゃんがお腹の中に入っている状態です。妊娠初期の妊婦健診の際、「胎嚢」が二つ確認されるか、ひとつの「胎嚢」の中にふたつの胎芽がある状態が確認されると、双胎妊娠と判断されます。

ちなみに、「胎嚢」がふたつある状態を「二卵性双胎」、ひとつの胎嚢にふたつの胎芽がある状態を「一卵性双胎」といいます。「二卵性双胎」は同時に生まれた別の赤ちゃん(兄弟)というイメージですが、「一卵性双胎」は俗に想像される双子で、性別も顔も骨格も同じ赤ちゃんとなります。

バニシングツインとは

双胎妊娠では、妊娠がなんの問題もなく継続されれば、双子のまま出産となります。しかし、妊娠初期にどちらか一方の赤ちゃんが消えてなくなってしまうことがあるのです。この現象を「バニシングツイン」と言います。

「バニシングツイン」は、簡単に言いかえれば、ふたりの赤ちゃんのうちのひとりを流産してしまっている状態です。医学的には「双胎一児死亡」といわれます。

バニシングツインの発生率

気になるバニシングツインの発生率ですが、正確な統計はないものの、約1割程度といわれているようです。単胎妊娠での流産率は15%といわれていますので、単胎妊娠での流産率とあまり変わらない確率といえます。

バニシングツインが起こる時期

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バニシングツインの起こる時期は、妊娠初期にあたる妊娠15週までに起こります。特に、心拍確認できる前の妊娠9週ごろまでが多いといわれています。この辺りも、単胎妊娠時の初期流産と変わらないようです。

妊娠中期以降に片方の胎児が死亡してしまうと、バニシングツインが起こらず、そのまま子宮内に残ってしまうというケースもあります。

バニシングツインの原因や予防法

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バニシングツインが起こる原因は、はっきりとはわかっていません。それも、単胎妊娠の初期流産と同じです。染色体異常などが流産した胎児に起き、もうひとりの胎児の妊娠を継続させるために、亡くなった胎児を子宮内に吸収するという考えもあります。

単胎妊娠同様、初期流産は、妊婦側の原因ではなく、胎児側の問題が原因で起こるため「あのときこうしていれば…」とママが自分を責めることはやめましょう。また、残念なことに、明確な予防法もありません。

残った胎児への影響

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残された胎児にほとんど影響はない?

バニシングツインが起こってしまった場合、妊娠初期では、もうひとりの胎児の妊娠を継続させるために、亡くなった胎児は子宮内に吸収されてしまいます。中期では、子宮内に吸収されずにそのまま残ってしまいます。それらから、残った胎児への影響はないのでしょうか。実は、妊娠時期と、「二卵性双胎」のときと「一卵性双胎」のときで、影響の仕方は変わります。

二卵性双胎のとき

まず、二卵性双胎の場合ですが、「バニシングツイン」がおこっても、残った胎児に影響はありません。また、出産後に影響が出ることもほとんどないと言って良いでしょう。心配しすぎないようにしてください。

一卵性双胎のとき

問題は一卵性双胎のとき。バニシングツインが妊娠初期の段階であれば問題は起こりにくいのですが、妊娠中期を超えてくると、同じ胎盤を共有しているため、残ったほうの胎児にも影響を与えます。残された方の胎児も死亡してしまったり、脳障害を起こす可能性があるといわれているのです。

流産後の処置

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妊娠初期のとき

妊娠初期のバニシングツインについては、子宮内に自然に吸収されてしまうため、処置は必要ありません。そのことで、残った胎児に影響が出ることもないといわれています。

妊娠中期以降

中期以降の流産の場合は、片方の処置が必要となります。もしくは、残った胎児の成長にあわせて経過観察し、出産時に死亡した胎児も一緒に取り出すこともあります。

バニシングツインに関する体験談

不妊治療を経て、やっと妊娠したと思ったら流産しました。悲しみから落ち着いた頃、治療を開始して再び妊娠しました。しかも、双子でした。前回、流産した子の分まで妊娠できたのかと思い、とても喜んでいました。
しかし8週目で、双子のうち一人だけが心拍停止してしまい、このまま子宮に吸収されて消えてしまうと診断されました。その子は、最初から少し小さかったのですが、頑張って成長していたのです。
残った子は、元気で順調に成長しているとの事です。

不妊症なので、妊娠できた事自体が奇跡です。一人だけでも、このまま育ってくれて産めるのは本当にありがたいし嬉しいことです。
それは、重々分かっているのですが、やはり二人が一人になってしまった事は、とても悲しいです。7週目までは、心拍が聞こえていたのに…。「来週には、超音波写真にも写ってないかもしれません」と言われ、涙が止まりませんでした。

引用元:komachi.yomiuri.co.jp

バニシングツインになってしまった場合、元気にひとりが生まれてきても、悲しい思いはいつもついて回ってしまいます。ママは、自分を責めないようにし、しっかり残った赤ちゃんのことを考えてあげましょう。

筆者も、バニシングツインの経験があります。とても悲しい経験で、何年たっても忘れられないことですが、思い出すたびに、今いる子どもたちをその子の分まで大事にしようという気持ちになります。

まとめ

バニシングツインという言葉自体初めて聞いたという人もいるのではないでしょうか。双子妊娠をした以上、バニシングツインの問題はついて回ります。

昔は、妊娠初期に妊娠がわからなかった分、バニシングツインとなっていても気づかなかった人もいたと思いますが、現代では妊娠がより早期にわかるようになった分、バニシングツインの存在も知られるようになりました。バニシングツインはとても悲しい経験ですが、いなくなった赤ちゃんの分まで残った赤ちゃんを元気にたくましく育てていく気持ちを持ち、みんなの成長の糧にしていきましょう。

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