更新日:2018年05月31日

英検の採点方法変更で受検者がザワついているって本当?

2015年度までの英検は、毎回合格基準点が発表されると、自己採点と照らし合わせて合格発表の前でも合格・不合格がほぼ分かっていました。しかし、2016年度第1回目(6月実施)から採点方式ががらっと変わったようで、受検者の中では混乱が起こっています。

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2015年度までの合否判定方法

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2015年度までの英検の試験の流れと、1次試験の合否の判定方法は以下の通りでした。

1次試験実施…6月、10月、1月の日曜日(本会場・準会場)&金・土曜日(準会場)
例:6月12日(日)

試験日翌月曜日(13時ごろ)に解答速報発表
例:6月13日(月)

試験日翌金曜日(15時ごろ)に試験問題掲載
例:6月17日(金)

試験日翌々火曜日(15時ごろ)合格点発表
例:6月21日(火)

試験翌々金曜日(団体14時ごろ、個人15時ごろ)1次試験インターネット合否サービス
例:6月24日(金)

3級受検者以上に課せられている2次試験は、1次のインターネット合否サービスの約3週間後です。基本的に受験者は少しでも早く合否を知り、合格であれば2次試験に備えたいと考えます。

そのため、解答速報の発表で自己採点し、過去の合格点と照らし合わせて自分の合格可能性を踏まえ、次の2次試験対策に進んでいました。しかし、2016年度の試験から、こうした対策ができなくなったのです。

2016年度からの合否判定方法の変更

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2015年度までの、1問1点で採点して合格点と照らし合わせる方法が変更され、2016年度からは「CSEスコア方式」という方法がとられるようになりました。

「CSEスコア方式」での採点方法は、非常に複雑です。各技能ごとに点数を等分し、「統計的手法で算出」された受験者の各技能別のスコアを合算することで、そのスコアが合格基準スコア以上であれば合格と判断します。

各技能ごとに合格基準はありませんが、「統計的手法で算出」する方法が公開されておらず、不明瞭です。そのため、受験者は合格発表まで自分のCSEスコアがわからず、合格か不合格か判断できません。

CSEスコアとは?

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「英検CSEスコア」の「CSE」とは、「Common Scale for English」の略です。これを日本語に訳すと「英語共通尺度」となります。CSEは、ユニバーサルなスコア尺度を英検の各級で表記したものです。

CSEスコアは、自分の受検した級を超え、総合的な英語力と各技能ごとの英語力を客観的に知ることができます。それぞれの英語力を知ることで自分の足りない能力を把握することができ、これからどのような力を身に着けたら良いかかがわかるのです。

CSEスコア自体は国際標準規格「CEFR」にも対応しているので、国際的な基準での英語力を把握することもできます。

CSEスコア各級の合格基準

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合格スコア

以下は、各級の一次試験合格スコア、二次試験合格スコアです。

■一次試験 合格スコア
・1級: 2028(満点2550)
・準1級: 1792(満点2250)
・2級: 1520(満点1950)
・準2級: 878(満点1200)
・3級: 746(満点1100)
・4級: 622(満点1000)
・5級: 419(満点850)

■二次試験 合格スコア
・1級: 602(満点850)
・準1級: 512(満点750)
・2級: 460(満点650)
・準2級: 406(満点600)
・3級: 353(満点550)

以下は、各級の各技能の満点スコアです。

■各技能満点スコア
・1級:850
・準1級:750
・2級:650
・準2級:600
・3級:550
・4級:500
・5級:425

※満点スコアは各技能で均等になります

得点のバランスが合格のカギ

CSEスコアの各級「満点」と「合格基準スコア」は固定となりました。今回は難しかったので合格基準スコアが下がるというような措置は、どの回もとられません。

満点とスコアの割合を考えると、今までの採点法より得点率を上げなければならないように感じるでしょう。しかし、CSEスコアは、必ずしも点数の割合と一致しているわけではありません。

たとえば、正答率が同じでも、技能別の解答によって合計スコアは変わってきます。スコアに関しては、前受検者の解答情報から統計的に算出されるため、受検者自身でのスコアの算出は不可能です。

基本的には、各技能のバランスが悪い場合は厳しい結果になると考えられます。たとえば、今までは、リスニングが満点でリーディングが2~3割というバランスの悪い得点でも、合計点が基準点を超えれば受かっていました。しかし、2016年度からはそれでは受からなくなります。

採点方法が変わったことを知らない人が多かった!

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実のところ、英検の採点方法が変わるという告示は、2015年12月25日の英検プレスリリースを見た人か、英会話学校や各種学校に通っていて情報を得られた人しか知りませんでした。2016年6月12日に行われたテストが終わってから気づいた人は少ないとはいえず、混乱を呼んでいます。

英検の採点方法が変わったことへのみんなの意見は?

驚き、戸惑い、怒りの声が頻出しています。英検を独学で受ける場合には、事前の情報収集も必要になるといえるでしょう。

英語力のアップには必要な措置

採点方法が変わり、自己採点も不可能となった英検に関しては、すでに不満や不安、怒りの声が多く聞かれます。2016年6月実施の試験結果はまだ出ていませんが、結果の出方によっては、さらに混乱の声が噴出するかもしれません。

しかし、このCSEスコア方式による採点法は、国際的・総合的に、自分の英語力を判断できる方法です。最初はなかなか慣れないかもしれませんが、受検者自身の英語力のスキルアップには必要な措置だったといえるでしょう。

※この記事は2016年6月に公開された記事です

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izumi

子育て奮闘中の2児の母です。教育関係職に勤めた後、現在は主…

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