更新日:2017年07月04日

破傷風ワクチンの予防接種の効果は?予防接種の回数と時期、費用は?

破傷風は人間同士で感染していく病気ではなく、土壌中に居る破傷風菌の感染で起こるものです。いつでもどこでも感染する危険があります。ワクチンの効果で発症する人はだいぶ減ったので、耳慣れなくなりましたがワクチンを打っていないと危険性はあります。有効なワクチン接種について、参考にしてください

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破傷風とは?

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原因

破傷風は破傷風菌に感染することにより、発症します。その破傷風菌は通常は土壌の中にいます。遊んでいて転んで怪我をしたとき、その傷口についた泥や砂から菌が入り込みます。こういった汚れた深い傷や火傷などから体内に入り込むことが多く、3〜21日間の潜伏期間のあと発症します。

症状

発症後の症状は「咬筋のけいれんによる開口障害」「顔面筋のけいれんにより痙笑」で始まり、数日以内に「全身の筋肉の硬直」や「呼吸筋の痙攣」を起こすようになります。意識障害は出ず、呼吸筋の麻痺や、日光や騒音などが刺激になり全身が強直し死亡することがある、という重い病気です。

破傷風ワクチンの効果

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2週間ほどでほぼ100%免疫が作られる

破傷風菌の出す毒素は微量でも非常に強い毒性を示し、自然感染して自身の免疫力で退治するということはできません。破傷風を発症させないためには、予防接種しかないのです。破傷風に対する予防接種は、DPTワクチンやDTワクチンが使用されます。このワクチンは破傷風菌を培養し、得られた毒素液を精製濃縮し、ホルマリンを加えて無毒化した原液に、免疫増強剤としてアルミニウム塩を加えて調整した、不活化ワクチンです。

効果は10年ほど持続する

このワクチンの効果はおおよそ10年といわれています。そこで、子どもの時に打っていても大人になって犬にかまれたりして、綺麗でない傷を作った時は、発症予防に破傷風ワクチンを打ちます。また、打ったあと10年以上たって海外へ渡航したり、野外での工事など怪我のしやすい仕事に従事する人、農業従事者、消防関係などの仕事の人は再度ワクチンを接種しておくことが勧められます。

破傷風ワクチンの予防接種

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回数

小児の破傷風ワクチン接種は義務化されていて、4種混合ワクチンの中の一つとして定期接種に組み込まれています。1期と2期に分かれ、計5回打つことになります。1期でまず初回3回、その後追加1回打ちます。そして、免疫力は10年間効果が持続すると言われているので、免疫が切れる11歳~12歳で再度打ちます。

時期

1期の初回は生後3か月~12か月までにうちます。その後20日~56日間の間隔をあけて、計3回打ちます。そして、1期追加を1回打ちますが、これは3回目の接種をしてから12−18ヶ月後に打ちます。そして、2期として11~12歳に再度打ちます。

大人の場合は初回接種(4~8週間隔で2回)と追加接種(初期接種後6~18カ月に1 回接種)を行います。

破傷風菌は同時接種可能

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破傷風ワクチンは同時接種ができます。混合ワクチンの開発も進んでいて、現在は4種混合ワクチンとなっており「ジフテリア(D)」「百日咳(P)」「破傷風(T)」「ポリオ(P)」の4種類が混合されて1本の注射器で打てます。つい最近までは3種混合が多く2012年11月にようやくポリオが入って4種混合となりました。その前は2種混合でジフテリアと破傷風を混合して打っていました。

4種混合をうつ時期は、百日咳などにかかりやすい時期です。そのほか、ロタウイルスなど生後3か月を過ぎると、次々に感染症の危険が出てきます。時期を逸してしまわないように同時接種していきます。安全性は世界的に認められていますし、同時接種は常識となりつつあります。

破傷風ワクチンの費用

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定期予防接種なので無料

破傷風ワクチンを小児が受ける場合は、定期予防接種として4種混合ワクチンに入っているので基本的に無料です。ただ、受けられる時期、受けなければいけない時期がありますので、その時期を逸すると有料になります。

20歳以上は1回3000円~5000円

定期接種の時期を過ぎ、就労や渡航などで予防的に受ける時は自費になります。この金額は各病院で決めてよいことになっていますが、おおよそ3000円~5000円くらいの所が多いようです。ただこれは1回の金額なので、破傷風のワクチンの予防接種は3回が推奨されているので、全体では9000円~15000円となります。

ただけがをして受診をし、治療のためにうつ場合は保険適用となり、その人の保険割合により1割~3割負担となります。また労災では患者本人の窓口負担はありません。

破傷風ワクチンの副作用

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副反応として、局所の発赤、腫脹、疼痛、硬結など、どのワクチンでも起こり得る反応があります。また全身反応として、発熱や悪寒、頭痛や倦怠感、下痢、めまい、関節痛を起こすことがあります。小児では、これらを詳しく訴えられないので、接種後はよく様子を観察しましょう。

多くは一過性で2~3日中に消失しますが、局所の硬結は1~2週間残ることがあります。

予防接種を受ける時の注意点

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子どもの体調の良いときに受ける

子どもの体調が悪いときにワクチン接種してはいけません。ワクチンの副反応も出やすく、予約日であっても子どもの体調の良いときに受けましょう

接種後30分は安静に過ごす

ワクチンの反応で一番怖いのはアナフィラキシーショックといって、呼吸や循環動態に影響して息苦しくなったり血圧が低下することです。重症のアナフィラキシーショックだと、生命にかかわることがあります。これは、大抵接種して30分以内に見られるので、何かの時はすぐに対処できるように院内にいて、よく観察する必要がありあります。

異常があるときはすぐ医師に相談する

アナフィラキシーなど明らかに目に見える異常があれば、すぐに救急車を呼んでも良いですし少なくとも大急ぎで受診すべきです。そのほか、いつもより機嫌が悪い状態が接種後3日以上続く、発熱が3日以上続くなどがあれば、ためらわず受診しましょう。

破傷風を世界から根絶する

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破傷風はほんの少し前まではいつでもかかる恐れがあり、一般の人にも広く周知されていました。しかし最近は聞かなくなり、犬にかまれるような汚い傷でも放置しておく人もいます。破傷風ワクチンは10年間しか効果が続きません。怪我をしたら破傷風菌を疑ってよく水洗いしましょう。

また世界にはまだまだ破傷風が多く発症する国があります。世界中で破傷風が聞かない病気、になるようにしていかなくてはいけません。

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