中耳炎とプールの関係は?感染、治療、予防、注意点について

子どもに多い中耳炎は、お風呂やプールなど水に関係していていると思いがちですがそれ自体は原因ではなく、うつることもほとんどないといわれています。しかし対策はしておきたいですよね。そこで、中耳炎の感染経路や治療方法、予防や注意点などのポイントをまとめてみました。中耳炎の疑いがあるときはすぐに病院で診察を受けましょう!

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目次

  1. 子どもの中耳炎とは?
  2. お風呂やプールとの関係
  3. お風呂やプールで中耳炎はうつる?
  4. 中耳炎の治療は長引く
  5. 中耳炎の予防とかかったときの注意点
  6. 中耳炎を疑ったら医師に相談を

子どもの中耳炎とは?

中耳炎の症状

子どもの中耳炎の症状は、菌などが中耳部分に侵入することで炎症を起こしている状態を指します。
主に生後6ヶ月~1・2歳をピークに起こりやすく、中耳炎になると耳が痛くなったり機嫌が悪くなることがあります。

中耳炎の症状を言葉で判断できない赤ちゃんの頃は、訳もなく泣き出してしまったり耳をよく触って不快感をママや周囲の大人に知らせるケースも少なくないため、いつもと様子が違うと感じたら子どもの様子をよく観察してみるといいでしょう。

中耳炎の原因

中耳炎の種類には、「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」の2種類があります。
急性中耳炎の主な原因は、耳と鼻をつないでいる耳管という部分を菌が通ることで中耳に菌が繁殖して発症します。

一方、滲出性中耳炎は中耳に膿が溜まってできる滲出液が出ることで発症し、急性中耳炎の治療中に滲出性中耳炎に移行するケースも増えてきています。

中耳炎になる主な原因は風邪やストレスが多く、鼻水が出ているときは特に注意が必要です。
また、10歳以下の子どもは耳の機能が大人よりも未熟であるため、耳と鼻をつなぐ耳管の距離も短く、中耳炎を発症する確率が高いといわれています。

急性中耳炎の治療法

急性中耳炎の治療法は、まず痛みをとるために痛み止めを服用します。
痛むときは、自宅で耳の下部分や後ろを冷やすことで楽になることもあるので試してみましょう。

中耳炎で膿が溜まると鼓膜に穴が開くことでみみだれが出てきます。
その場合、耳の周りは丁寧にふき取り、穴の中は耳鼻科で膿を吸い取ってもらうようにします。

また、中耳炎が原因で発熱を伴うケースも少なくないため、腫れが強いときには抗生物質を使用することもあります。
鼻水が多いと中耳に菌が繁殖しやすくなるので、こまめに鼻を吸うことが大切になります。

滲出性中耳炎の治療法

滲出性中耳炎の治療法は、膿がなくなるまで病院に通うことが1番重要になります。
1週間~2週間にかけて通院する場合が多く、完治したと判断されるまでは3ヶ月間ほど様子を見るために通う必要があります。

途中で治療を中断してしまうと、膿が残っていた場合、中耳炎を繰り返す原因になることがあるので、医師の言うことを聞いて、鼻水が出るときは鼻通りを良くしてあげることで完治しやすくなります。

お風呂やプールとの関係

中耳炎になるのはお風呂やプールが原因ではない

お風呂やプールが中耳炎の直接的な原因になることはなく、耳に水が入ることで中耳炎になるわけではありません。

ほとんどの原因が風邪や鼻づまりによるものであるため、お風呂やプールに入った後は風邪をひかないように気をつけていれば大丈夫です。

指示がなければ普段通り

中耳炎になっていても、特に医師の指示がなければ通常通りお風呂やプールに入っても問題ありません。

お風呂やプールに入ることによって中耳炎が悪化することはないといわれているため、体を清潔にするためにもお風呂にはしっかりと入るようにしましょう。

医師から止められたときは期限を守る

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中耳炎の度合いによっては、医師からお風呂やプールに入ることを止められる場合があります。
その際は医師から提示された期限を守って、落ち着くまでは控えるようにすることが賢明です。

中耳炎は、症状が落ち着いても膿などが残っていると再発・悪化してしまうことも多いため、医師の指示に従うようにしましょう。

素人判断はしない

中耳炎が治りかけていても、治療を中断せずに素人判断をするのはやめましょう。
完治したように見えていても、中途半端な状態にしてしまうと中耳炎を繰り返す原因になってしまいます。

医師が大丈夫と判断するまでは病院に通院し、経過を観察することが大切です。

保育園や幼稚園のプールはルールを確認する

保育園や幼稚園によっては、中耳炎になっている場合、医師の診断書がないとプールに入ることができないこともあります。

きちんとした証明書が必要な場合は病院で用意してもらうなどして、事前に子どもが通っている保育園や幼稚園のルールを確認しておきましょう。

お風呂やプールで中耳炎はうつる?

中耳炎そのものはうつらない

お風呂やプールに入ることによって他の子どもに中耳炎がうつることはないといわれています。

中耳炎の原因となる菌は、ウイルスのように空気感染ではないため、中耳炎になっている子どもと一緒のプールに入ったからといって症状が出ることもありません。

耳漏には注意が必要

中耳炎そのものにうつる原因はなくても、中耳炎が原因で耳漏が出ているときは注意が必要です。
耳漏には細菌が含まれているため、指などに耳漏が付いたまま自分の体や他の子どもの体に触ってしまうと皮膚の感染症を移してしまう可能性もあります。

特に皮膚が弱い子どもの頃はちょっとした細菌でも感染しやすいため、耳漏を直接指で触らないように気をつけましょう。

風邪がうつることはある

中耳炎がうつることはなくても、感染症である風邪がうつる可能性は十分にあります。
子どもの頃の風邪は、急性中耳炎になるやすく症状が長引く場合も少なくないため、他の子どもから風邪がうつって中耳炎になってしまうケースも珍しくありません。

鼻水が多いときは中耳炎になりやすくなるので、鼻づまりを解消して予防することが必要です。

タオルや道具を共用しない

タオルや道具は他の子どもと共用しないようにしましょう。
仮に中耳炎になっている子どもと共用で使用した場合、耳漏などが原因で細菌に感染してしまう可能性もゼロではありません。

皮膚感染などの可能性が少しでもあるものは別々で使用し、感染経路を断つようにしましょう。

鼻水や膿を拭いた後は手洗いを厳重に

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子どもの鼻水や膿を拭いた後は、手や指に細菌が付着している可能性も考え、手洗いを念入りに行いましょう。

子どもだけではなく、大人も中耳炎を発症することがあり、手洗いを怠っていると感染したり、子どもの中耳炎が悪化する原因にもなります。

中耳炎の治療は長引く

中耳炎になるのは急

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中耳炎は急に発生することが多く、ゆっくりと完治していきます。
朝起きてそのときは問題がなくても、夕方や夜になると中耳炎になることも珍しくありません。

痛みや発熱の症状があることもありますが、ほとんどは1~3日ほどで治まります。

中耳炎の膿が抜けるのは、早くて1ヶ月

中耳炎は治るまでに時間がかかり、膿が抜けるのは早くて1ヶ月程度になります。
膿が抜けていくにつれて聞こえにくかった耳が徐々に聞こえが良くなっていき、膿は耳管を通って鼻から出ていきます。

そのため、膿の通り道である耳管の通りを良くするために普段から鼻づまりを解消しておくことが大切になります。

膿の量が多いと、2~3ケ月

膿の量が多い場合は、2~3ヶ月ほど完治に時間がかかることもあります。
普通の風邪のように1週間程度で治るものではないため、根気よく治していきましょう。

中耳炎の予防とかかったときの注意点

普段から鼻通りをよくしておく

中耳炎を予防するためには、普段から鼻通りをよくしておくことが重要です。
特に風邪をひいたときなどに鼻水がたくさん出ていたり、鼻づまりを起こしている状態が続くと中耳炎になる原因になってしまいます。

また、中耳炎が治りかけてくると、溜まっていた膿が耳管を通って鼻から抜けていくため、鼻通りをよくしておくことが大切です。

鼻が詰まったら吸う、かませる

鼻が詰まっていたらそのままにせずに、吸ったりかませたりしてすっきりとした状態に保ちましょう。
赤ちゃんの頃は鼻が詰まっていても上手く言葉で伝えられないことも多いため、子どもの様子をよく観察しながらケアしてあげるといいですね。

幼児のうちは風邪をひいたら耳鼻科にも行く

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特に10歳以下の子どもは風邪をひくと同時に中耳炎を引き起こしやすくなるため、耳鼻科にも連れて行きましょう。
1度中耳炎になると何度も病院へ通院しなければならないため、悪化させないためにも早めに受診することが大切になります。

中耳炎を疑ったら医師に相談を

子どもの様子がいつもと違うなど「もしかして中耳炎?」と疑うような症状が出ていたら迷わず医師に相談してみましょう。
中耳炎は完治に時間がかかるため、自宅でできるケアを徹底し、医師の指示に従って治していくことが大切です。

子どもの中耳炎を悪化させないために、普段から鼻通りをよくしてあげましょう。