更新日:2018年12月26日

ストレスから来る心の病気?子どもの【どもり症】や【チック症】の原因と対策

子どもが目をパチパチさせている、言葉がつまってなかなか出てこない。このような症状が突然出て来た事はありませんか?このようなチック症やどもり症は、何らかのストレスが原因で起こります。何が原因で起こりやすいのでしょうか。また、何か対策はあるのでしょうか。

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子どももストレスを抱えている

人間は生きている以上、様々なストレスにさらされています。人間関係、家族関係、個人差はあれど、誰しも何かしら嫌な事はあるのです。そして、それは大人だけでなく、子どもも同じです。子どもは、大人ほど考え方も成熟しておらず、経験値も少ないです。発達にも周りの子どもと差があり、子ども同士の世界は残酷な事も多いのです。子どもも子どもなりに、ストレスを抱えていると言えます。

ストレスから出て来る症状

それでは、ストレスを抱えた子供達に出てくる症状とは、どのようなものがあるのでしょうか。

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チック症

癖のようなもので、幼少期から11歳頃にかけて多く見られる症状です。大体は成人するにつれて症状は良くなりますが、稀に成人しても治らない場合があります。チック症は主に次の2種類に分けられ、それぞれ様々な症状が出ます。

【運動性チック症】

目をパチパチと瞬きさせる
首を振る
顔をゆがめる
飛び上がる
物を蹴ったり触ったりする

【音声チック症】

無意識に発声する
何度も咳払いをする
鼻を鳴らす
汚い暴言を吐く
自分や人が言った言葉を何度も繰り返す

どもり症

言葉と発音に症状が現れます。言葉に詰まって上手く話せない事や、上手に発音出来ない、という事があります。特定の場所や音で症状が出る場合も。どもり症は吃音症とも呼ばれ、90%は幼児期に発声する発達性吃音であり、脳の損傷や強度のストレスから来る獲得性吃音は10代後半以降に発症します。どもり症は、主に次の三種類に分けられます。

【連声型】
「お、お、お、おはよう」といった、単音や単語の一部を連発してしまう症状です。

【伸発型】
「こーーーーんにちわ」といった、単語の最初の音を長く伸ばしてしまう症状です。

【無音型】
「。。。。。こんばんわ」といったように、なかなか単語が出てこない。あるいは、「こ。。。。。」と、最初の音だけ発音して続きが出ない、といった症状が現れます。

どもり症は、いずれも、随伴行動といって、手を大きく振る、貧乏ゆすりのように足を動かす、といった身体の動きを伴う事があります。

どもり症とチック症の違い

どもり症とチック症は、同じような症状としてひとくくりにされがちです。しかし、二つは全く別の症状であり、決定的な違いがあります。

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どもり症とチック症の決定的な違いは、意識があるかどうか、という事です。どもり症は自分でどもっているという意識があります。しかし、チック症に関しては無意識です。一般的に、両方を併発する事も多く、見分けにくいのが事実です。

どもり症とチック症の原因

どもり症やチック症は、主にストレスから起こる心因性の症状である、と言われています。具体的に、どのような事が原因となりやすいのでしょうか。

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環境の変化

幼稚園や保育園に入った、新学期でクラスが変わった、引っ越しした、などの環境の変化から、ストレスを感じて症状が出る事があります。すぐに順応出来ず、打ち解けるのに時間がかかるタイプであれば、環境の変化に対して大きなストレスを感じるのです。

不安、緊張

人前で何かをしたり、発表したりする事が苦手であれば、当然不安に感じたり極度の緊張状態に置かれます。そうすると、それが大きなストレスとなってしまうのです。

人間関係

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集団生活が始まれば、友達、先生、年上の子ども達との絡みが出てきます。怖い先生であれば萎縮しますし、言葉の発達の早い子どもに早口でまくしたてられ、言い返せない事もあります。言いたい事が言えない性格である事も大きく影響します。毎日の生活でその状態が繰り返されたら、当然ストレスとなる訳です。しつけの厳しい家庭での親子関係においても、同じ事が言えます。子どもの為と思いきつく注意している事が、子どもにとっては恐怖でしか無い場合もあるのです。

先天的な脳の体質

生まれつきチック症を起こしやすい体質である、トゥレット症候群の場合もあります。チック症の原因となる、神経伝達物質のアンバランスが起こりやすい体質なのです。この場合は、環境要因や心理要因にあまり関係無く、症状が出やすいようです。どもり症に関しても、遺伝や脳機能障害が原因である事があります。

どもり症とチック症の対策

子供がどもり症やチック症になってしまった場合、周りの大人はどのように対応すれば良いのでしょうか。

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症状を指摘せずいつも通り過ごす

チックやどもりを注意する事は、絶対にやめましょう。子どもからすると、怒られてしまった、悪い事なんだ、と思い込む事で、余計に追いつめられて悪化する事になりかねません。特に症状を指摘せずに、いつもと同じように過ごしましょう。

叱る回数を減らす

親に怒られ過ぎて、そのストレスから症状が出ている事もあります。知らず知らず、子どもを叱る回数が増えているのかもしれません。かといって、悪い事は叱らなければなりません。3回叱っていたところを1回に減らす、あるいは言い方を変えてみる、など工夫してみましょう。

小児はり

鍼灸院というと、大人が通うところというイメージがあります。しかし、院によっては、小児はりをしている所もあり、身体の緊張を鍼でほぐしてチック症を緩和する事が出来ます。効果には個人差があるようですが、一つの治療法として、試してみる価値はあるようです。

重症の場合は病院で相談する

症状がかなり酷い場合は、自己判断せずに小児科で相談しましょう。症状を軽くする投薬治療や、先天的な理由は無いか脳機能を調べてもらう事も出来ます。

どもり症とチック症の体験談

我が家の長男は、4歳頃から低学年まで、時々チック症が現れてとても心配しました。毎年時期も決まっていて、春先の進級時期から数ヶ月間です。目をパチパチさせる、「ツ」という単音を言葉の合間に連発する、といった症状でした。もちろん本人は無意識なので、見守るしかありません。長男の場合は、言葉がとても遅く大人しい性格だった事が大きく、また、環境の変化に馴染むのに少し時間がかかるタイプでした。重症では無く、一定期間が過ぎたら治った為今に至りますが、当時は寝顔を見ながらとても心配したものです。

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次男は次男で、今現在どもり症が出る事があります。長男とは違い、言葉も早く言いたい事は言える性格ですが、神経質な面があります。見守りながらこれまできていますが、言葉が達者になるにつれて症状は落ち着いてきました。旦那の仕事上、殆ど一人で息子二人を子育てしている事から、私の方も叱り過ぎていたかなという反省点はあります。出来るだけ、スキンシップをとるように心がけています。

子どもが安心出来る家庭環境を作ってあげよう

チック症やどもり症の子ども達は、ストレスを感じて常に不安や緊張の中にいます。親に出来る事は、家庭ではリラックスして、安心して気を緩められる状態にしてあげる事です。干渉し過ぎず、放置し過ぎず、いつも見守っているからという気持ちで過ごすだけで良いんです。幼児期は、沢山スキンシップをとって遊んであげましょう。

学童期に入れば、何があったの?と問いつめるよりも、いつでも話を聞くよ、という姿勢だけ示して待ちましょう。症状が出ていると、つい親も過敏になりがちですが、子どもの成長を信じてあげる事も大切です。どっしりと構えて、変わらぬ姿勢で見守っていきたいですね。

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ライタープロフィール

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8歳と3歳の男の子のママです。 おっとり長男とわんぱく次…

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