更新日:2017年01月05日

細気管支炎とは?乳幼児がなりやすい原因と症状、治療方法まとめ

乳幼児がなりやすい病気のひとつに“細気管支炎”があります。大人はほとんどなることがないため初めてこの病名を聞く人も多いかもしれませんね。乳幼児がかかれば命の危険もあるほどの病気です。そうならないためにも“細気管支炎”という病気を知っておきたいですね。そこで今回はそんな細気管支炎についてまとめてみました。

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乳幼児がなりやすい細気管支炎とは?

細気管支炎とは気管支よりもさらに細い「細気管支」が炎症を起こしてしまう病気です。細気管支はとても細い上に酸素や二酸化炭素を交換する役目の肺胞に繋がっているので、細気管支が炎症を起こしてしまうととても呼吸がしづらくなってしまいます。

細気管支は成長するにしたがって段々と太くなり免疫力もついてきますので大人が細気管支炎になることは珍しいのですが、乳幼児の場合は肺も未熟ですし細気管支も細い上に免疫力も強くありません。そのような理由から乳幼児は細気管支炎になりやすいのです。

生後6ヶ月未満の乳幼児が最も発症しやすく、2歳未満くらいまで注意が必要です。細気管支炎にかかると重症化しやすいという特徴がありますので気をつけましょう。

細気管支炎になる原因

細気管支炎になる原因はウイルス感染です。外から吸い込んだウイルスが気管支を通り、細気管支まで侵入することで発症します。ウイルスの種類はアデノウイルスやインフルエンザウイルスなどさまざまですが中でも冬の鼻風邪を引き起こす「RSウイルス」によるものが多くを占めます。

細気管支炎の症状

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細気管支炎は数日のうちに悪化することがあるので予めどのような症状が出るのか知っておくことが大切です。

発熱

熱は出る子もいれば出ない子もいます。細気管支炎の発熱はほとんどが軽度のものです。

軽い鼻水

細気管支炎の原因ウイルスが鼻から吸い込まれると外に出そうとするために軽い鼻水が出るようになります。またウイルスに感染したことによって鼻の粘膜が炎症を起こしてしまうので鼻詰まりも起こします。

激しい咳

咳はウイルスを体に入り込ませないための防御反応の一つなのですが、ウイルスによって初めは軽い咳が出ます。ウイルスが気管支内の細胞に傷をつけて炎症がひどくなってしまうと、次第に胸の奥の方から痰がからんだような激しい咳をするようになります。

呼吸が苦しそう

細気管支炎になると気管支の内壁が炎症によって腫れるので気道が狭くなってしまいます。同時に呼吸がしづらくなり苦しそうな症状があらわれます。呼吸をするときに肩で息を吸うようになったり、ゼーゼーという音が聞こえたり、さらに悪化すると呼吸困難になって息をするたびに鎖骨やろっ骨の間がへこんだりチアノーゼがあらわれたりするので注意が必要です。

子どもが細気管支炎かもと思ったら

細気管支炎は初めは普通の風邪の症状でも半日くらいで悪化してしまうこともある怖い病気です。細気管支炎の中でも一番怖い症状は呼吸が苦しくなることです。激しい咳が続いて喘息のときのような「ゼーゼー」「ヒューヒュー」というような呼吸音が聞こえたり、呼吸のたびに鎖骨やろっ骨の間がへこむ症状が現れた場合は速やかに受診をしましょう。

細気管支炎の治療方法

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細気管支炎には特効薬がありません。基本的には症状に応じて対症療法をすることになるのですが、激しい咳と呼吸困難に対する治療が中心となります。特に6ヶ月未満の乳幼児が発症した場合には急激に症状が悪化することがあるので入院して治療をすることが望ましいとされています。

気管支拡張薬の吸入

激しい咳の症状や「ゼーゼー」と音が鳴る呼吸をしている場合は気管を広げて呼吸がしやすくなる気管支拡張薬を使用することになります。短時間で作用するベネトリン吸入液、メプチン吸入剤や長時間作用するセレベント吸入剤、ホクナリンテープなどがあります。

ほとんどは自宅でも3~5日で回復

細気管支炎になってしまっても乳幼児のほとんどが3~5日ほどで回復することが多く、適切な治療を行っていれば死亡率も1%未満です。激しい咳が続いているな、いつもの呼吸と違うな…などと感じたら早めに適切な治療を行うことが重要です。

呼吸困難や脱水がある場合は入院

咳がひどく「ゼーゼー」と音を鳴らして呼吸している場合は呼吸困難を起こす可能性があります。また呼吸がしづらいなどの症状でミルクが飲めなかったり、食べたりできない場合は脱水症状を起こしてしまう可能性があるので入院での治療が必要になってきます。

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細気管支炎の予防方法

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呼吸困難という怖い症状が出ることもある細気管支炎は何よりも予防が大切です。

家族の手洗いうがい

乳児はうがいや手洗いをして自分でウイルスから身を守ることはできませんよね。幼児もうがいや手洗いを教わっていてもまだまだ未熟です。細気管支炎から我が子を守るためには私たち大人がしっかりと手洗いとうがいをして、ウイルスに感染しない、感染させない対策をとることが大切になってきます。

家族の風邪やインフルエンザ予防

さまざまなウイルスが細気管支炎の原因となることから家族の風邪やインフルエンザの予防に努めましょう。乳幼児をなるべく人ごみに連れていなかいなどの対策をとり、ウイルスから遠ざける行動を心がけましょう。

たばこの煙

たばこの煙は細気管支を傷める原因になります。乳幼児を細気管支炎から守るためにも受動喫煙させないように禁煙するか確実な分煙を心がけましょう。

細気管支炎に関する体験談

筆者には2人の子どもがいます。上の子が細気管支炎になった記憶はないのですが、下の子が2歳になる直前にRSウイルスに感染しひどい咳で受診したことがあります。小児科の先生は入院をさせるか自宅療養にするかとても迷っていました。結局そのときはまだゼーゼーするような呼吸音もなく、ただしつこい咳と熱がある程度だったので気管支拡張薬で様子を見ることになりましたが、咳がもっとひどくなって変な音が聞こえだしたらすぐに再受診するように言われました。幸い我が子の症状は悪化することなく次第に咳も熱もおさまってくれたので再受診することはなかったのですが、夜も眠れず様子を見守っていたことを覚えています。

我が子を細気管支炎から守るために予防を徹底して

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いかがでしたか?乳幼児か発症すれば命にかかわる細気管支炎です。特効薬がないので対症療法しかなく看病する私たちも悪化しないかヒヤヒヤしながら見守ることになるでしょう。乳幼児を細気管支炎から守るためには私たちがウイルスを家に持ち帰らないことが重要となってきます。

体が成長するにしたがって細気管支も太くなるため、大人や2歳以上の子どもは症状が出なかったり軽い鼻風邪程度で終わってしまうので知らず知らずのうちにうつしてしまうことも考えられます。風邪が流行っている時期には人がたくさんいる場所を避けたり、手洗いうがいを徹底するなど家にウイルスを持ち帰らない生活を送ってみましょう。

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小学3年生の男の子と小学1年生の女の子を育児中です。2人と…

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