子どもの副鼻腔炎の原因は?副鼻腔炎の種類と症状、治療法

副鼻腔炎って知っていますか?子どもがかかりやすい鼻かぜなどの鼻水がきっかけでかかってしまう病気です。小さな子どもほど、鼻水を出すことが多く、心配になってしまいますよね。副鼻腔炎とはどのような病気なのでしょうか。副鼻腔炎の症状や、なってしまった場合の治療法、自宅でのケアなど、副鼻腔炎について詳しく調べてみました。

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目次

  1. 副鼻腔炎とは
  2. 副鼻腔炎の種類
  3. 副鼻腔炎の症状
  4. 副鼻腔炎の治療法
  5. 副鼻腔炎の自宅でのケア
  6. 副鼻腔炎に関する体験談
  7. 小さいうちから鼻をかむ習慣をつけよう

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とはどんな病気なのでしょうか。鼻水が原因でなりやすい病気です。
鼻の奥には、副鼻腔という空洞があります。上顎洞(じょうがくどう)・篩骨洞(しこつどう)・前頭洞(ぜんとうどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つです。この副鼻腔がウイルスや細菌によって炎症を起こしてしまうものを、副鼻腔炎と言います。蓄膿症と呼ばれることもあります。

副鼻腔炎の種類

急性副鼻腔炎

副鼻腔炎のうち、主に細菌感染が原因で、急に炎症が起こるもののことを急性副鼻腔炎と言います。期間は1~2週間程度、長くても1か月程度で治癒するものを指します。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎の症状が長引いたり、繰り返しかかってしまうことを、慢性副鼻腔炎と言います。鼻と副鼻腔をつないでいる自然孔と呼ばれる孔が、さまざまな原因により狭くなり、副鼻腔に膿がたまってしまうことが主な原因と言われています。

副鼻腔炎の症状

黄色い鼻水、鼻づまり

鼻水の症状が出始めた頃は、さらさらとした、無色透明の鼻水が出ますが、症状が進んでくると、黄色や緑色の、ドロドロとした鼻水が出るようになります。副鼻腔の炎症により、鼻の穴も腫れるため、鼻づまりが起こりやすくなるようです。鼻づまりが起こると、においがわからなかったり、味覚が変化してしまうこともあります。

湿性咳嗽(しつせいがいそう)

湿性咳嗽とは、痰が絡んだ湿った咳のことです。鼻水が喉に落ちてしまうことで、特に寝ている間に、咳の症状が強く出てしまうことがあります。

その他の症状

副鼻腔炎によって、頭や顔の痛みを感じることがあります。副鼻腔の炎症によって、痛みの出る場所が異なり、目の下が痛くなったり、歯の痛みとして感じたりすることもあるようです。また、発熱の症状が出ることもあります。

副鼻腔炎の治療法

鼻の洗浄・吸引

副鼻腔炎の治療法として、鼻の洗浄や吸引があります。鼻洗浄とは、専用の洗浄液や生理食塩水を使って鼻の中を洗浄することで、ウイルスや花粉、鼻水などを洗い流すことができます。家庭でも行うことができます。
また、鼻水の吸引は、専用の器具を使用して、鼻水を取り除くことができます。主に小児科や耳鼻科などでやってもらうことができますが、家庭用の器具も販売されています。こまめに鼻水を取り除くことで、副鼻腔炎の予防や治療に効果があると言われています。

ネブライザー療法

薬の液を霧状にし、鼻などから吸い込むネブライザー療法も治療法のひとつです。痛みもなく、少量の薬で済むこともあり、子どもでも簡単にできます。

内服治療

副鼻腔炎の治療では、内服薬を処方されることが多くあります。抗生物質を使っての治療が一般的です。症状によって、痛み止めや、鼻水・痰を切る薬などが処方されることがあります。

手術

慢性副鼻腔炎になると、内服などでは完治しにくく、その場合には手術での治療が必要になることがあります。繰り返す副鼻腔の炎症などにより狭くなった自然孔を開放し、副鼻腔内に膿がたまることを防ぐことで、慢性的に出ていた副鼻腔炎の症状を改善することができます。

副鼻腔炎の自宅でのケア

鼻水を吸引する

副鼻腔炎は、鼻に溜まった鼻水やウイルスを排出することが大切です。小児科や耳鼻科で鼻水を吸引してもらうことができますが、症状がひどいとすぐに鼻詰まりの状態に戻ってしまいます。自宅でも鼻水を吸引することが必要になります。家庭用の吸引器具も販売されていて、家庭でも鼻水をすっきり取り除くこともできます。ママが吸うことで吸引できるストロータイプは手頃な価格で購入することができます。また、少々値は張りますが、電動のものであればしっかり吸引することができるので便利です。

鼻のかみ方を教える

鼻をうまくかむことができず、すすってしまうことで症状が悪化しやすくなります。小さいうちから、鼻をかむということを教えてあげることで、悪化を防ぐことができます。鼻をかむ時には、力をいれたりせず、片方ずつ優しくかむことが大切です。一度にかもうとせず、何度かにわけてかむようにしましょう。間違ったかみ方をしていると、耳が痛くなったり、鼻血が出てしまうことがあるので注意しましょう。

鼻を洗浄する

鼻から専用の洗浄剤や生理食塩水を注入して、鼻の中の鼻水やウイルス、花粉などを洗い流すことができます。自宅でも簡単にできます。小さな子どもには難しいかもしれませんが、覚えておくとよいでしょう。
方法は、まず洗面器などに生理食塩水を用意します。片方ずつ鼻から吸って、再び鼻から出します。もう片方も同じように行い、数回繰り返します。鼻に食塩水が残ったままだと炎症を起こしてしまうこともあるため、最後に必ずしっかりと鼻をかみましょう。また、真水で行うと、つーんとした痛みが出てしまうので、必ず生理食塩水を使いましょう。

副鼻腔炎に関する体験談

筆者の子どもは、幼稚園の時に急性副鼻腔炎で高熱を出したことがありますが、はじめは高熱の原因がわからず大変な思いをしました。
初めは熱も高くなく、ちょっとした風邪による発熱だと思っていて、小児科も受診していましたが、副鼻腔炎だとは診断されませんでした。数日で下がると思っていた熱がなかなか下がらず、日がたつにつれ、どんどん高熱になってしまったのですが、原因がわからず不安な毎日でした。病院を変え、何度目かの診察で、もしかしたら…とCTを撮ってもらったところ、ようやく急性副鼻腔炎だと判明しました。
ここまで原因がわからなかった理由は、驚くことに、鼻水が出ていなかったことだと思います。ちょっとした鼻かぜが悪化した結果、副鼻腔に鼻水が溜まった状態になってしまい、外に出てこなくなってしまったようで、てっきり鼻水が治ったものだと思い込んでしまったのです。本人はおそらく、ボーっとしたり、においを感じなかったりと、何らかの症状はあったのかもしれませんが、まだ3歳だったので、気づかなかったり、うまく伝えられなかったり、周りからは全くわかりませんでした。見た目で鼻水が出ていないとなると、病院でも鼻を診ることはなく、余計に診断が遅れてしまったのだと思います。
1週間以上高熱が続いていたこともあり、すぐに点滴をしてもらうと、みるみる熱が下がってくれました。その後も1か月程度抗生剤を飲んで、完治することができました。

まさか鼻水が出ていない(ように見える)のに、副鼻腔炎だったなんて本当に驚きました。でも、改めて症状を思い返してみると、明らかにいつもと違うところがありました。それは、いびきです。いつもはほとんどかかないのですが、熱を出す少し前あたりから、いびきをかくようになっていました。副鼻腔に膿が溜まることで、いびきが出ていたんですね。本当にびっくりしました。鼻水が出ていないから大丈夫…とは言えないようです。それからは、いびきのちょっとした変化で鼻水の状態に気づくことができるようになりました。

小さいうちから鼻をかむ習慣をつけよう

副鼻腔炎は、ちょっとした風邪やアレルギー性鼻炎などがきっかけとなってかかってしまうことがあることがわかりました。子どもは鼻水を出しやすく、幼稚園や保育園などでは鼻かぜは流行しやすいようです。軽い症状であっても、うまく鼻をかむことができなかったり、疲れがたまっていたりすると、悪化しやすく、副鼻腔炎にかかってしまうことがあります。
鼻水の症状が出始めたら、こまめに鼻をかんだり、吸引などで鼻の中をきれいにするなどのケアを心がけ、悪化しないように気を付けましょう。家庭や外出先で簡単にできるのは、やはり鼻をかむことです。しっかり鼻をかむことができれば、症状も改善しやすく、副鼻腔炎の予防にもなります。小さいうちはうまくかむことは難しいかもしれませんが、鼻をしっかりかむ習慣を身につけることが、将来的な副鼻腔炎の予防となるのではないでしょうか。