斜位と斜視の違いは?斜位の原因と症状、治療法とは

「斜視」という症状は良く耳にすると思います。しかし、「斜位」とい症状を聞いたことはあるでしょうか?斜位は、「隠れ斜視」とも呼ばれており、斜視のように目の動かす筋肉のバランスが悪い、神経マヒにより目がずれるはずの目を自力で融像(両目で一つのものを見る状態)している状態の目です。今回は、斜位について詳しく見ていきましょう。

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目次

  1. 斜位とは
  2. 斜位の種類
  3. 斜位と斜視って何が違うの?
  4. 斜位の原因
  5. 斜位の症状
  6. 斜位の治療法
  7. 専門医に相談しましょう

斜位とは

斜位とは、両眼視を行っているときに眼位に異常はないが、融像(両目で一つのものを見ること)が妨げられたときに眼球偏位があらわれる症状をいいます。両眼で物をみている時は通常の状態で視線のズレはないのですが、片方の眼を隠すと、隠した方の眼が斜視のように中心から外れてしまいます。両眼で見ているときは、両眼視は保たれていますが、正常な人より頑張って注視しているので、眼精疲労、頭痛、肩こり、集中力低下等が生じやすくなります。   

早期に発見して、治療を開始すれば改善もできる症状なので、お子さんの眼がおかしいな?と感じたら専門医に相談しましょう。

斜位の種類

内斜位

片方の眼を隠してみると、隠した方の眼の視線が内側による状態、内側から戻る状態を内斜位といいます。車の運転が困難になる場合があります。遠方視での眼精疲労、近眼視における不快感などがおこることがあります。

外斜位

片方の眼を隠してみると、隠した方の眼の視線が外側による状態、外側から戻る状態を外斜位といいます。外斜位の人は、パソコン作業や、読書のときに眼が疲れやすくなり、時々モノが二つに見えたりするときがあります。

上下斜位

片方の眼を隠してみると、隠した方の眼の視線が上下に向く、上からまたは下から戻る状態を上下斜位といいます。頭痛、肩こり、首の疲れなどがおこりやすく、モノが二つに見えることもあります。斜位の中でも最も、眼精疲労が激しいと言われています。

斜位と斜視って何が違うの?

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斜視とは、片方の目の向きがずれたまま固定されており、ものを見ようとしてもその方向に視線を向けることができない状態のことです。また、自分の意志では両眼の視線を合わせることが出来ません。斜位は、眼位のズレがあっても、自分の意志で両眼の視線を合わせられることが出来ます。片目を隠したりすると視線がズレても、目標物を見ようと意識すれば、きちんと両目の視線を合わすことができます。

斜視と斜位を見分ける時には、片目を隠すと分かることが多いです。斜視は目を隠しても目の位置が変わりませんが、斜位は目を隠していない時の視線は正常でも、目を隠すと目の位置が自然とずれている位置に戻ってしまうからです。

斜位の原因

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眼球を動かす筋肉や神経に異常がある場合、乳幼児期に強い屈折異常が治療されず放置された場合、眼球を強く打撲した場合の外傷など、さまざまな原因があります。気になることがあったら、直に専門医に相談しましょう。

斜位の症状

両眼を開いて一つのものを見ているときには、両眼の視線が集中しています。しかし、もともとの眼の位置が完全に正しくないため、両眼を開いた瞬間には視線が目標に集中しません。したがって、物体が二重に見えたりするので、融像(一つの物を見る状態)をはたらかせ、視線を正常の人より神経を使い合わせて物体を一つに見ようとします。斜位の程度が強いと、融像の努力をいつも強くはたらかせる必要があるので、眼精疲労や肩こり、頭痛、物体が二重に見えてしまったりします。

斜位の治療法

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治療が必要でないことが多い

斜視は子供の約2%、大人の3%にしかみられませんが、斜位はごく軽いものも含めるとほとんどの人にみられます。わずかな斜位があっても、ものを見る機能に支障がなく、特に大きな自覚症状や問題がなければ、治療の必要はないと言われています。ただし斜位が大きくなると目に負担がかかりやすくなるので、治療が必要となります。眼精疲労などには目薬を使用したり、目を酷使しすぎないように注意するようにしましょう。

プリズムメガネ

プリズンレンズというレンズが斜めに切断されている斜視専用の特殊なレンズを使った治療法もあります。この眼鏡をかけることで、斜視のピントを合わせやすくし、複眼視や眼精疲労を防ぐこともできます。プリズムメガネは目に入る光の角度を変えることができるため、楽にモノを見ることができ、目の疲れやすさを抑えてくれます。

眼科での定期的なトレーニング

斜位が気になる人は、眼科で定期的なトレーニングをして治療することもできます。視機能訓練(ビジョントレーニング)というものです。また、ブロックストリング というツールを使ったトレーニングをおこなう眼科もあります。

自宅でできるトレーニング

自宅でできる簡単なトレーニングもあります。目の周りの筋肉を動かすことが、有効とされています。上下左右をそれぞれ5秒間見続けたり、グルグル目を回したりすると良いでしょう指などを目のの近く6cmまでゆっくり近づけて寄り目にすることも良いそうです。斜位の人は片目だけで見る癖があるため、寄り目にすることで両眼できちんと見る訓練ができるそうです。

専門医に相談しましょう

いかがだったでしょうか?斜位の症状や原因、治療法など参考になりましでしょうか?もし、お子さんやご自分に当てはまる症状がありましたら、早期治療が悪化をさせないことに繋がりますので、まずは専門家に相談に行ってみることをおすすめします。