更新日:2017年01月27日

母乳は血液なの?母乳の仕組みと含まれる栄養とは

母乳はお母さんによって味も成分も微妙に異なり、その時々に赤ちゃんに必要な成分の母乳を作り出しています。母乳はお母さんの血液から作られ、たんぱく質、脂肪、乳糖、ビタミン、ミネラルなど栄養バランスも赤ちゃんに最適なものです。赤ちゃんにとってもお母さんにとっても大切な、母乳の仕組みと含まれる栄養についてまとめました。

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目次

    母乳が血液って本当?

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    母乳の原料は血液

    母乳はお母さんの血液から作られています。乳房の中の腺房をとりまく毛細血管にたくさんの血液が流れると、乳腺細胞が母乳を作り出します。このとき約10mlの母乳を作るのに、500mlの血液がお母さんの乳房を通過するといわれています。

    母乳がお母さんの血液から作られるとわかると、いい母乳を作るためには、いい血液を作らなければならないという思いになりますよね。お母さんの食事や睡眠、ストレスなどで母乳の出る量はもちろん、質も変わってきます。赤ちゃんのためにも、栄養がたっぷりの母乳を出してあげたいですね。

    母乳が白いのはなぜ?

    赤い血液からなぜ白い母乳が作られるのでしょう。母乳が作られる過程において、血液中の栄養分や白血球などは母乳に取り込まれるものの、赤い色の赤血球は取り込まれないためです。

    母乳はどうやって作られる?

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    ホルモンの働きで母乳は作られる

    女性の乳房は、思春期の頃から将来母乳を与えるための準備が行われています。思春期になると、ホルモンの影響で乳腺が発達し始め、胸が膨らみ始めます。さらに、妊娠するとホルモンが活発になって、一段と乳腺は発達し、胸は大きくなります。このとき、乳腺を発達させるホルモンも、乳汁を作るためのホルモンも脳からは出ています。しかし、出産を終え、胎盤が出てしまうまでは、「まだ母乳は出さなくてもいい」と指令するホルモンが出ているので、母乳は出てきません。

    そして、出産するといよいよ母乳が出始めます。赤ちゃんが乳頭に吸い付くことで、その刺激がお母さんの脳に伝わり、母乳がどんどんと作られ始めるのです。

    赤ちゃんの泣き声で母乳が作られる理由とは

    赤ちゃんの泣き声を聞くだけで、胸が大きく張ってきて、母乳がポタポタ染み出てきた経験はありませんか? 母乳を作るホルモンのプロラクチンと、その母乳を乳腺を収縮させて赤ちゃんの口に向かって押し出す役目をするオキシトシンというホルモンは、母乳を出すためにとても重要なホルモンです。

    オキシトシンは、お母さんが授乳するつもりになっただけで、赤ちゃんが哺乳している時と同じように働き始めます。オキシトシン反射が起きるには、赤ちゃんに触ったり匂いをかいだり、見たり泣き声を聞いたり、愛情を感じながら赤ちゃんのことを考えたりするような、お母さんの感覚や気持ちに左右されます。

    母乳に含まれる栄養

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    母乳をしぼってみると、ミルクよりも薄く見えます。母乳は約90%が水分です。残りの約10%の中に、たんぱく質、脂肪、乳糖、そのほかの栄養成分が含まれています。栄養たっぷりの母乳に含まれる主な栄養素をまとめました。

    たんぱく質

    母乳もミルクも、乳汁はカゼインとホエイタンパクという2つのたんぱく質から成り立っています。カゼインは赤ちゃんの胃の中で胃酸とまじり合うと、カードという豆腐のようなかたまりを作ります。母乳のカードは柔らかく微細で消化しやすいものです。もう一つのホエイタンパクは、赤ちゃんの体を作るアミノ酸や赤ちゃんを病気から守るためのさまざまな物質からできています。

    脂肪

    母乳の中で一番変化するのが脂肪です。赤ちゃんの成長につれて、量も質も変化していきます。一日のうちでも朝は多め、夕方になると少なるというように、さらに1回の授乳でも、飲ませ始めより終わりの方に向かって、だんだん脂肪は多くなるというように変化します。また、お母さんの食事の影響を一番受けるのも脂肪です。

    乳糖

    自分の母乳をなめてみたことがありますか? 牛乳と比べてみると、母乳はほんのりと甘いことがわかります。それは人間の母乳は牛乳の1.5倍の乳糖を含んでいるからです。赤ちゃんの場合、乳糖は活動のためのエネルギー源になるだけでなく、脳や中枢神経を発達させるのに欠かせない成分です。乳糖はほかにも母乳中のカルシウムの吸収をよくする働きがあり、急速に成長する赤ちゃんの骨や歯の発育を助けています。

    ビタミン・ミネラル

    母乳の中には、ビタミンやミネラルなど、赤ちゃんがそのときどきに必要な分量だけ、消化能力に合わせて過不足なくバランスよく含まれています。赤ちゃんが一番効果的に吸収できる量が含まれているので、赤ちゃんの胃腸や腎臓に負担になることがありません。

    授乳でつながる赤ちゃんとの時間

    筆者は二人の娘を完全母乳で育てました。出産しておっぱいマッサージを助産師さんにしてもらったとき、乳頭から白く母乳が染みだしてきました。あの時の感動は忘れられません。グビグビと美味しそうに飲んでくれる我が子を見て、「いったいどんな味がするのかな」と思い、自分の母乳をなめてみたことがあります。温かくて甘みがありました。これが血液で作られていると思うと本当に人間の体は不思議で仕方ないです。

    一ヵ月健診で娘の体重が1kg近く増えていたとき、おっぱいだけでここまで大きくなったと思うとうれしかったのを覚えています。離乳食が始まるまでは母乳だけを栄養源として生きている赤ちゃん。そんな赤ちゃんのために母乳が出る仕組みを知り、自分も栄養バランスを心がけた食事を気をつけようと思い過ごしていました。

    授乳しているときの赤ちゃんのかわいい顔は、お母さんにしか見ることができない特別なものです。大変なことも多いですが、授乳できる時期は本当に短いものです。その幸せな時間を大切に過ごしてほしいです。

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    はらぺこりんご

    4歳と2歳の娘のママです。手芸と絵本が大好きです。「いつも笑顔で、楽しく子育て」がモットーです。