急性気管支炎の原因・症状・治療法・予防法は?風邪との違いは?

「急性気管支炎」は風邪のような症状が現れる病気です。咳や痰がなかなか治らないため、長引くと苦しい状態が続いてつらいですよね。今回は、急性気管支炎の原因や症状、治療方法や予防法について解説します。区別のしづらい風邪や喘息、肺炎との違いについても解説します。

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目次

  1. 気管支炎とは
  2. 気管支炎は2種類にわけられる
  3. 急性気管支炎の原因
  4. 急性気管支炎の症状
  5. 急性気管支炎の検査と治療法
  6. 急性気管支炎の対処法
  7. 急性気管支炎の予防法
  8. 気管支炎と風邪・肺炎の違いは?
  9. あわせて読みたい

気管支炎とは

気管支炎とは呼吸器疾患のひとつで、気管支が炎症を起こしている状態を指します。気管支は、喉から肺につながる空気の通り道です。風邪のような症状が現れ、咳や痰が長く続きます。

一般的な風邪である急性咽頭炎は咽頭、いわゆる喉の炎症ですが、それが長引くとだんだんと喉の奥にまで炎症が及んで急性気管支炎に移行することもあります。

気管支炎は2種類にわけられる

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気管支炎は、急性気管支炎と慢性気管支炎の2種類にわけることができます。

急性気管支炎

急性気管支炎では、まず気道が炎症を起こします。炎症が気管から気管支まで広がり、咳や痰が出るようになります。発熱や食欲不振、全身倦怠感、前胸部不快感など風邪に似た症状が出る場合もあります。

慢性気管支炎

慢性気管支炎は、原因不明の咳や痰が1年のうち3ヶ月以上続き、その状態が2年以上続く症状のことを指します。慢性気管支炎は、成人・高齢の男性に多く、冬に悪化する特徴があります。

急性気管支炎の原因

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大半がウィルス感染

急性気管支炎は、大半がインフルエンザウイルス・RSウイルス・アデノウイルスなどのウィルスによる感染が原因です。約9割がウイルス性の気管支炎といわれています。まれに、肺炎球菌・マイコプラズマ・クラミドフィラなど、細菌などが原因となり急性気管支炎になる場合があります。

ウイルスと細菌による二次感染

多くの場合は、ウイルス感染によって炎症が起きている気管支に、肺炎球菌などの細菌により二次感染が起こって急性気管支炎になります。

急性気管支炎の症状

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初期症状として風邪のような咳が出る

ウィルスや細菌が身体の中に入って喉や鼻に炎症が起こりますが、同じウイルスが気管支の粘膜に感染を起こすことで炎症が起こり、急性気管支炎となります。急性気管支炎は、風邪のような初期症状が現れます。発熱、咳、食欲不振、全身の倦怠感、胸の不快感などが主な症状です。

なかなか咳や痰が治らない

一般的な風邪の場合、数日から2週間程度で風邪の症状は治まる場合が多いでしょう。いつまでも咳や痰の症状が治らない場合には、炎症が鼻や喉からさらに奥に広がった急性気管支炎である可能性が出てきます。

気管支の炎症が進むとどうなる?

気管支の炎症が進むと、空気が乾燥している時や冷たい空気を吸った時などに、急に咳込むようになります。肩で息をするように呼吸をしたり、激しく咳込んだり、寝ている時に「ゼーゼー」と呼吸したり、苦しい状態が続きます。

子どもの急性気管支炎の症状

子どもの気管支炎は、一般的にウィルスが原因の風邪をこじらせ、喉の炎症が気管支にまで広がることで発症します。気管支が未発達な、2歳未満の乳幼児に起こりやすい病気といわれています。子どもの場合、気管支だけでなく、咽頭炎や鼻炎なども進行していきます。

まずは「コンコン」という乾いた咳が出始め、鼻水や発熱など風邪のような症状が出ます。症状が進むと「ゴホゴホ」という痰がからんだような湿った咳になり、一日中咳が止まらなくなります。咳がひどくなると吐いたり、黄色い痰が出たり、胸を痛がる場合があります。

急性気管支炎の検査と治療法

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咳・痰・発熱が続く症状から気管支炎が疑われる際には、胸部X検査や胸部CTの検査を行います。気管支炎の場合は気管支のまわり、肺炎の場合には肺に白っぽい影がレントゲン写真に写し出されます。

気管支炎の原因となるウィルスに対する治療薬はないため、治療法は対処療法が中心となります。咳がひどい場合には「鎮咳薬」、痰が多い場合には「去痰薬」が処方されます。黄色や緑色の痰が大量に出る場合は、細菌による二次感染が疑われます。その場合は咳を止めてしまうことで細菌の排出が行われなくなるため、鎮咳薬ではなく「抗菌薬」が処方されます。

急性気管支炎の場合、治療を行わなくても自然治癒するケースもあります。人によっては、単なる風邪が続いているだけだと思い、気づかない場合があるようです。急性気管支炎は、一般的に数日から数週間で治ります。

急性気管支炎の対処法

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空気の乾燥を避ける

風邪の時と同じように、空気の乾燥を避け、部屋の温度を一定に保ち、加湿を行うことが大切です。

痰をこまめに出す

痰が喉につまってしまわないように、こまめに出しましょう。

常温の水で水分補給

熱が出ていると、汗をかき脱水症状になる恐れがあるため、水分補給には注意しましょう。こまめな水分補給は、痰を柔らかくし、出しやすくするというメリットがあります。冷たすぎる飲み物は刺激になる可能性があるため、常温の水で水分補給をしましょう。

急性気管支炎の予防法

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急性気管支炎の予防法としては、まず風邪をひかないように気をつけることが大切です。手洗い・うがいはもちろん、毎日十分な睡眠をとり、栄養バランスの良い食事をとって、免疫力を高めるようにしましょう。部屋を加湿すること、インフルエンザの予防接種を受けること、マスクを着用することも予防につながりますよ。

気管支炎と風邪・肺炎の違いは?

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風邪との違い

気管支炎は、風邪と似たような発熱や咳などが起こります。風邪と気管支炎を間違えるケースも多いようです。一般的な風邪と気管支炎のおおまかな違いは、炎症が起こっている場所です。風邪は鼻や喉に炎症が起こりますが、気管支炎は喉のさらに奥の気管支に炎症を起こします。しかし、両者に明確な違いはなく、気管支炎を起こしていたとしても、一般的な風邪だと思い気づかないことも多くあります。風邪が治ったと思っていても咳や痰が続いている場合には、気管支炎の疑いがあります。

喘息や肺炎との違い

「咳が出る病気」である気管支炎と喘息には大きな違いがあります。気管支炎は咳が続きますが、呼吸困難にはなりません。しかし、気管支の炎症が肺にまで達すると、肺炎になる場合もあります。

喘息は咳が続き、呼吸困難に陥ることがありますが、感染を起こしているわけではないので肺炎を起こすことはありません。ただし、喘息と気管支炎を併発している場合はこの限りではありませんので、咳などの症状が続く場合にはどちらにしろ早めの受診を心がけましょう。

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