ホルモン検査の費用や時期、方法は?不妊や生理不順の原因がわかる?

ホルモン検査を受けたことはありますか。女性ホルモンは、女性の美容や健康、妊娠にかかわる重要な物質です。ホルモン検査を受けることで、不妊や生理不順、体調不良の原因がわかるかもしれません。ここでは、女性ホルモンの検査にかかる費用や検査時期、方法などを解説します。

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目次

  1. 女性が受けるホルモン検査とは?
  2. 検査するホルモンの種類は?
  3. ホルモン検査からわかること
  4. ホルモン検査の費用はどのくらい?どこで検査する?
  5. 人間ドックでも検査できる?レディースドックとは?
  6. ホルモン検査を受ける時期は?どんな人が受ける?
  7. ホルモン検査の方法は?
  8. 各ホルモンの検査時期は?
  9. 各ホルモンの正常値は?
  10. 早めに検査を受けて、自分の身体を知ろう
  11. あわせて読みたい

女性が受けるホルモン検査とは?

ホルモン検査とは、体内のホルモンの量を調べる検査のことを指します。女性の場合は、女性ホルモンの数値を測定することで、ホルモンのバランスや女性特有の疾患の有無、妊娠しやすいかどうかなどを調べることができます。

検査するホルモンの種類は?

女性ホルモンの検査では、主に以下の6種類のホルモンの検査をすることができます。それぞれどのような役割を持つホルモンなのでしょうか。

卵胞刺激ホルモン(FSH)

脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣を刺激して卵胞の成熟を促進します。卵胞刺激ホルモンの数値を測ることで、他の結果とあわせて脳下垂体や卵巣の機能が正常化どうかを調べることができます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)

卵胞が成熟すると、卵胞ホルモンを分泌します。卵胞ホルモンには、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくする働きや、女性の美しさや健康を保つ働きがあります。ホルモン検査では、「エストラジオ―ル(E2)」という卵胞ホルモンの主要な成分の数値を測るのが一般的です。

黄体形成ホルモン(LH)

脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に働きかけて排卵を促します。黄体形成ホルモンの分泌量がピークに達すると、およそ15~40時間後に排卵が始まるため、黄体形成ホルモンの数値を調べることで、排卵の時期を予測することができます。

黄体ホルモン(プロゲステロン)

排卵が終わると卵胞は黄体に変化し、黄体から黄体ホルモンが分泌されます。黄体ホルモンには、卵胞ホルモンの働きで厚くなった子宮内膜をやわらかくしたり、基礎体温を上昇させたりする働きがあります。

黄体ホルモンの分泌量が少ないと、生理不順や不正出血などの症状が出ることがあります。また、黄体の機能が低下する「黄体機能不全」が原因で黄体ホルモンの分泌量が少なくなっている場合には、不妊につながる場合があります。

プロラクチン

妊娠してから出産、授乳の時期までのあいだ、母乳を出すために分泌量が多くなるホルモンです。脳下垂体の腫瘍や睡眠薬などの副作用などが原因で、妊娠していないのにプロラクチンの数値が高くなることを「高プロラクチン血症」と呼びます。

高プロラクチン症になると、母乳が出る、乳房にハリや痛みが出るといった症状が出るほか、排卵が抑制されて月経不順や無月経になり、不妊の原因となる可能性もあります。

アンチミューラリアンホルモン(AMH)

不妊治療において注目されているホルモンのひとつで、「抗ミュラー管ホルモン」とも呼ばれています。発育中の卵胞から分泌されるホルモンで、数値を測ることで、卵巣の中に残っている卵子の数の目安(=卵巣の年齢の目安)を知ることができます。

AMHの値が少ないと、不妊治療をできる期間が短くなることが考えられます。ただし、AMHの値が少ないからといって、必ずしも妊娠する可能性が低くなるわけではありません。

ホルモン検査からわかること

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生理不順(月経不順)などの原因がわかる

ホルモン検査を行うと、生理中の腹痛や吐き気などの症状が重くなる「月経困難症」や、生理不順など、生理に関する異常の原因がわかる場合があります。

ホルモンバランスの一時的な乱れが原因になっている場合には、生活習慣を改善すれば治る可能性がありますが、症状がなかなか改善しない場合や、子宮や卵巣の機能にかかわる病気が原因となっている場合には、ホルモン剤などを用いた治療が行われることになります。

不妊の原因がわかる

女性ホルモンが正常に分泌されず、排卵や着床などに異常が生じると、不妊の原因になる場合があります。ホルモン検査をすることで、妊娠成立までのどの段階に異常があるかを発見することができます。まずは検査をして原因を発見し、身体の状態に合った治療を進めましょう。

更年期障害かどうかがわかる

45歳~55歳くらいの更年期の女性で、卵胞ホルモン(E2)の数値が低い場合には、更年期障害の可能性があります。

更年期障害の症状は、のぼせやほてり、発汗、肩こり、頭痛、うつ状態など多岐に渡ります。病気なのかどうかがわかりにくかったり、他の病気なのではないかと心配になったりすることもあるでしょう。ホルモン検査をすれば、不安を払拭できるかもしれませんね。

その他の体調不良の原因がわかる

女性ホルモンの分泌量が少なかったり、ホルモンバランスが乱れたりすると、めまいや動悸、息切れ、不眠、肌荒れ、ニキビ、イライラ、情緒不安定など、さまざまな症状があらわれる場合があります。ホルモン検査をすることで、自分の身体の変化の原因に気付くことができるかもしれません。

ホルモン検査の費用はどのくらい?どこで検査する?

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ホルモン検査は、個人の産婦人科クリニックや産婦人科・内分泌科のある病院で受けることができます。費用は検査項目の種類や数、病院によって異なりますが、保険適用で1,000円~5,000円程度を目安に考えると良いでしょう。

検査の種類や目的によっては保険が適用されない場合があるため、気になる人は病院に確認することをおすすめします。

人間ドックでも検査できる?レディースドックとは?

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ホルモン検査は、通常の人間ドックのオプションプランとして用意されている場合があります。また、一部の総合病院や婦人科では、レディースドックと呼ばれる女性用の人間ドックを行っており、女性特有の疾患について詳しく調べることができます。

レディースドックには、通常の人間ドックに乳がんや子宮がん、女性ホルモンの検査などを追加したものや、女性特有の疾患の検査をいくつか組み合わせたものなど、さまざまな種類があります。

妊娠を希望する人向けのプランや、更年期の人向けのプランなどが用意されている病院もあるため、年齢や目的にあわせて選ぶと良いでしょう。費用は検査項目の数や種類によりますが、2万~7万円程度が相場です。

ホルモン検査を受ける時期は?どんな人が受ける?

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妊娠を希望する人は早めに検査を受けよう

ホルモン検査をすると、女性ホルモンに関係する病気を発見したり、自分の身体が妊娠しやすい身体かどうかを知ったりすることができます。妊娠を希望する人は、早めに自分の身体の状態を把握し、異常がある場合には治療をはじめましょう。

生理不順や無月経、無排卵の兆候があるとき

生理不順の場合や生理が来ない場合、低温期から高温期への体温変化が小さい場合などには、ホルモン検査を受けることで原因がわかる場合があります。

ストレスなどによる一時的なホルモンバランスの乱れが原因となっている場合もありますが、黄体の機能が低下して女性ホルモンの分泌量が減少する「黄体機能不全」や、排卵のない生理が起こる「無排卵月経」などの可能性もあるため注意しましょう。

更年期障害の症状があるとき

45歳~55歳くらいの女性に、のぼせやほてり、発汗、肩こり、頭痛、うつ状態などの症状があらわれた場合には、エストロゲンをはじめとする女性ホルモンの減少によって起こる「更年期障害」の可能性があります。症状がひどい場合には、ホルモン検査を受けると良いでしょう。

体調不良に悩んだときも

便秘や肌荒れ、不眠、うつ状態など、一見すると生理や妊娠とは関係なさそうな症状でも、女性ホルモンの分泌量の低下やホルモンバランスの乱れによって引き起こされている可能性があります。原因がよくわからないときには、ホルモン検査を受けてみると気持ちが楽になるかもしれませんよ。

ホルモン検査の方法は?

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ホルモン検査は、血液を採取して血中のホルモン濃度を調べるのが一般的です。採取するタイミングによって濃度に差が出るため、時間や日をずらして何度か測定する場合があります。安定した数値を得るため、血液に加えて尿も採取して検査することもあるでしょう。

各ホルモンの検査時期は?

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ホルモン検査をする場合には、測定したいホルモンが分泌されている時期に血液や尿を採取する必要があります。生理周期に応じて、以下のように女性ホルモンを検査する場合が多いと考えられます。参考にしてみてください。

生理開始から排卵までの時期に受ける検査

生理が始まってから排卵までの時期には、卵胞刺激ホルモン(FSH)、卵胞ホルモン(E2)、黄体化ホルモン(LH)、プロラクチンの数値を測定します。卵胞が成熟しておらず、ホルモンの分泌量が安定している時期に測ることで、基礎値を調べることができます。

排卵期に受ける検査

排卵期には、黄体化ホルモンの数値を調べることで、排卵日を予測したり排卵が正常に行われているかを調べたりすることができます。排卵期は生理周期の真ん中あたりにあり、生理周期が28日の人であれば、生理開始の約2週間後が排卵期にあたります。

黄体期に受ける検査

排卵後から次の生理が始まるまでの期間には、黄体ホルモンや卵胞ホルモンの値を調べます。この検査を行うことで、黄体が正常に機能しているかを知ることができます。

生理周期に関係なく受けることができる検査

アンチミューラリアンホルモン(AMH)は、生理周期のどの期間でもほぼ一定の量に保たれているため、生理周期に関係なく数値を測定することができます。

各ホルモンの正常値は?

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各ホルモンの正常値は、年齢や検査方法、検査時期によって異なります。検査結果に記載された基準値を確認するとともに、医師から検査結果についての説明を受け、自分の女性ホルモンの数値がどのような点で異常なのかを把握しておきましょう。

早めに検査を受けて、自分の身体を知ろう

ホルモン検査をすることで、生理周期に異常がないか、妊娠しやすい身体かどうか、子宮や卵巣の病気にかかっていないかなど、妊娠や健康にかかわる大切な情報を知ることができます。

妊娠を希望している人はもちろんのこと、身体の健康に不安がある人、体調がすぐれない日が続いている人などは、一度ホルモン検査を受けてみてはいかがでしょうか。

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