卵胞期とはいつ?妊娠しやすい?身体の変化と過ごし方とは

妊娠を望むうえで、排卵期の過ごし方について意識している女性は多いものの、「卵胞期」の過ごし方についてはあまり意識せずに過ごしている方がほとんどではないでしょうか。この時期は、赤ちゃんの元となる「卵子」を女性の身体の中で大事に育てている時期です。だからこそ、この卵胞期の過ごし方も意識してみましょう。

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目次

  1. そもそも生理周期とは?
  2. 卵胞期は身体が変化する?
  3. 妊娠を希望する女性が卵胞期に気をつけること
  4. 卵胞期が短いまたは長い原因と生理不順との関係
  5. 卵胞期は妊娠するうえで重要な時期
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そもそも生理周期とは?

「卵胞期」の話を始める前に、まずは卵胞期以外の時期もあわせて、生理周期について説明します。そもそも生理周期とは何なのか、なぜ、毎月一定の間隔をあけて「生理(月経)」がやってくるのでしょうか。

一般的な生理周期

女性の身体はホルモンの状態で「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの時期に分けられ、この4つの時期はだいたい月の単位で変化するようになっています。「月経期」は、いわゆる生理(月経)の時期です。なんとなく憂うつに感じる生理ですが、身体が次の周期での妊娠に備えて準備し始めるときでもあります。

そして、続いて「卵胞期」がやってきます。卵胞期は簡単にいうと、妊娠するための卵子を育てている期間です。卵胞期は、脳の下垂体から「卵胞刺激ホルモン」が分泌され「卵胞」が育つのです。ここでは卵胞期を月経期とわけて説明しますが、月経期と卵胞期をあわせて卵胞期とし、生理周期の前半を総称することもあります。

続いて、その卵胞が排出される「排卵期」、受精卵にとって着床しやすい子宮の状態を作っている「黄体期」がきます。これらがすべて女性ホルモンの状態によって変化していることを考えると、女性の身体とホルモンの関係は切っても切れない関係といえますね。

生理周期の基礎体温

生理周期の状態に基礎体温を当てはめていくと、月経期、卵胞期には、基礎体温は下がっています。いわゆる「低温期」と呼ばれる時期です。そして、ガクッと下がった日の前後数日を「排卵期」と呼びます。

そして「黄体期」がきますが、黄体期はいわゆる「高温期」。この時期は、どの女性でも約14日あるといわれていて、あまり日数の長短が見られません。つまり、28日周期の場合は、低温期が14日、高温期が14日と推測されます。

基礎体温を2~3周期つけると、高温期と低温期のきれいな2層にわかれていることに気がつきます。わかれていない場合やガタガタとしている状態の場合は、排卵していなかったり、子宮や卵巣などになんらかの病気が潜んでいたりする可能性もありますので、気になる場合は婦人科で相談してみましょう。

妊娠における卵胞期の役割

卵胞期とは、妊娠するための卵子の元を育てている期間です。卵胞期は、脳の下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌され卵胞が育つ期間です。卵胞期に無理をするとホルモンバランスが崩れて卵胞刺激ホルモンや卵胞ホルモンが分泌されずに、排卵がストップしてしまうこともあります。

反面で、卵胞期を上手に過ごせば、卵子が順調に育って排卵するだけでなく、卵胞ホルモンの影響でおりものの分泌を助け、その後の受精率を上げることもできるのです。生理周期の中で卵胞期は妊娠にとって重要な役割を果たしていることがわかります。

卵胞期は身体が変化する?

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卵胞期には、さまざまな身体の変化が起こります。実際に自分でもわかるような体温やおりものの変化から、自分ではわかりにくいホルモンの変化までを紹介します。

自分自身でわかる身体の変化

卵胞期は低温期なので体温が低めの時期です。ちなみに低温期と高温期の体温の差は、0.3~0.7℃程度といわれています。また、卵胞期には、「おりもの」が増えます。

卵胞期のおりものは、白~クリーム色で量もにおいも少ないものです。おりものの変化でいうと、卵胞期後の排卵期は透明で粘り気の強いおりものが多く、黄体期はおりものは減りますが、色がまた白く濁り始め、においも少し強くなるのが特徴です。おりものだけとっても、卵胞期は女性にとって過ごしやすい時期ですね。

なかには卵胞期に腹痛が起こるという人もいますが、卵胞期のあとに訪れる短い期間の排卵期にある排卵からの腹痛である可能性があります。排卵では卵巣は傷つきやすい状態になっています。排卵でお腹が痛くなったり(排卵痛)、多少出血があったり(排卵出血)することは珍しくない現象です。

他にも、月経時に妊娠で使われなかった子宮内膜が部分的に残った場合に、卵胞期になってから剥がれ落ちてきて不正出血となる「卵胞期出血」が見られることもあります。

おりものが果たす役割

おりものの状態も女性の生理周期の時期ごとに変化しています。それは「ホルモン」の影響を受けるからです。ホルモンがきちんと分泌されていれば、おりものの状態も時期ごとに安定します。特に卵巣から分泌される卵胞ホルモンの分泌量は、おりものの量と関係が深くなっています。

本来、卵胞期には、おりものの量は増えます。しかし、卵胞ホルモンの分泌量が少ないと、おりもの自体も少なくなってしまいます。少ない方が良いと思うかもしれませんが、おりものは、腟の洗浄作用もあり、腟を清潔に保つだけでなく、排卵期に受精の手助けもしてくれる存在です。

つまり、卵胞ホルモンがきちんと分泌されていると、おりものの分泌量も増え、妊娠を希望するうえでも、精子がスムーズに子宮に到達できるように手助けしてくれるのです。量が多いとあまり良い気がしないおりものですが、妊娠を助ける役割を担っているとともに、その分泌量の変化から、身体の状態も知ることができる指標になるのです。

自分自身ではわかりにくい身体の変化

卵胞期には、脳の下垂体から「卵を育てなさい」と卵胞の発育を促進する卵胞刺激ホルモンが分泌されます。そして卵巣で卵胞ホルモンが分泌されて、卵の元になる卵胞が育ち始めます。卵胞は約20mmになると、脳の下垂体から黄体形成ホルモンが多く分泌され、その刺激で排卵が起こるというわけです。

また卵胞期は女性にとって嬉しい「身体の代謝が良くなる時期」でもあります。いわゆる「痩せ期」ですね。ダイエットをするならこの時期が痩せやすいといわれていますが、無理は禁物。いつもより少し多く歩いてみる、ストレッチをしてみるなど、無理のない範囲で続けられる運動を実践してみましょう。

妊娠を希望する女性が卵胞期に気をつけること

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妊娠で必要な卵子の元を作る期間である卵胞期は、妊娠を希望するうえで大切な期間といえます。この大事な卵胞期に、気をつけるポイントがいくつかあります。

身体を温める

ホルモンバランスによって女性の身体が変化していることに代表されるように、ホルモンバランスを崩さないことが大事です。実は、子宮にはたくさんの血管が張り巡らされていて、身体が温まっている状態だと、これらの血流も良くなります。

身体を温めるときは、末端よりも身体の中心部を温めるようにすると、身体全体が温まりますよ。半身浴などもおすすめです。

逆に身体を冷やしてしまうようなことはやめましょう。夏場でも冷房のいる部屋にいると「ちょっと寒い」と感じることがありますよね。その状態が長時間または毎日続くと身体は大きなストレスを受けてしまいます。

自分で調整できる場合は、できるだけ「外気温マイナス3~4℃」を目安に冷房を使用しましょう。また生姜やネギ、玉ねぎなどに代表されるような「身体を温める効果のある食べもの」も少量でも良いので取るように心がけるだけでも、冷えの予防に有効ですよ。

バランスの良い食事

バランスの良い食事は、身体の負担を減らすだけでなく、ダイエット効果もあります。ダイエットに最適な時期だけに、バランスの良い食卓をできるだけ実践したいですね。とはいえ、毎日バランスを考えて食事をとるのは大変と考えている人も多いでしょう。バランスは1週間単位でとれていればOKと考えて、ゆったり構えましょう。

そして、妊娠を考えるうえで、特に注意したいのが「葉酸」。厚生労働省から「神経管閉鎖障害」の発症リスクを低減させるために、妊娠可能年齢の女性には葉酸の摂取が推奨されています。妊娠を希望しているならなおさら、葉酸の摂取は特に気を付けたいですね。

ストレスをためない

ストレスは女性にとって大敵。血流が悪くなるだけでなく、ストレスで排卵が起こらなくなることもあります。卵胞期は、特にホルモンの命令で卵を大きく育てている時期。ストレスがかからないように心がけましょう。

しかし、まったくストレスがない生活を送るのは不可能に近いと感じるのではないでしょうか。そんなときは、「自分なりのストレス発散方法」を見つけてください。歌を歌う、ウォーキングをする、お風呂に長めに入る、映画をみるなど、何でもOK。ただし喫煙は控えて、飲酒は適度に抑えましょう。

喫煙をしない

妊娠を望むなら、この時期の喫煙は控えるようにするのがおすすめです。

2005年、「Environmental Health Perspectives誌」に興味深い研究結果が発表されました。米カリフォルニア州保健局のGayle C. Windham氏らが「喫煙は、女性の生殖機能に関わるホルモンの活性に影響をおよぼす可能性がある」と指摘しました。この発表では、タバコの影響から、卵胞期も短縮される傾向にあることも記載されています。また、妊娠後にも喫煙を続けると、流産や早産のリスクが上がるなど危険なことがたくさんあります。

この発表以外でも、受動喫煙の問題が近年よく取りざたされています。さまざまな悪影響を与えやすい喫煙は、妊娠を希望するカップルは男女ともに控えるようにしたいものですね。

軽い有酸素運動をする

卵胞期は身体の代謝も良くなる時期で、ダイエットをすると最適です。しかし、無理な運動は身体に負担を与えるので軽い有酸素運動が良いでしょう。

軽い有酸素運動といっても、ウォーキングやストレッチ程度で大丈夫です。5分や10分でも良いのですが、20分以上続けることで脂肪の分解に役に立つそうです。パートナーと一緒にウォーキングすれば、夫婦仲もさらに良くなりそうですね。

良質の睡眠を取る

卵胞期には低温期を迎えるため、基本的には深い眠りにつきやすい時期といわれています。そうした時期に睡眠不足が続くと、卵胞ホルモンが分泌されなくなり、排卵がうまくいかない可能性もあります。せっかくの気持ち良い眠りが取りやすい時期なので、生活リズムを整え、毎日一定の時間、睡眠を取れるように配慮しましょう。

以前は10~2時に寝ていることが大事とされていました。しかし近年では「眠りに入ってから3時間、深く眠れば成長ホルモンが出る」といわれていて、深い眠りとホルモンが関係していることがわかってきました。

卵胞期が短いまたは長い原因と生理不順との関係

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日本女性心身医学会によると、生理日を含む場合の卵胞期は「17.9±6.2日」となっています。排卵期、黄体期は基本的には人による大きな差がないことから、女性の生理周期の中では卵胞期が人によって日数に差が出やすい時期でもあります。そのため、卵胞期の長短が、生理周期の長短を決めているともいえるのです。

生理周期が39日以上の「稀発月経」や、24日以下の「頻発月経」では、ホルモンバランスの乱れや子宮や卵巣の何らかの異常なども想定されます。このような状態が続くときは、妊娠を希望していてもいなくても、できるだけ早く婦人科を受診しましょう。また、ストレスなどで、突発的になんらかの「排卵障害」が起こることもあります。

排卵日については、きっちりとこの日ということはできませんが、おおまかに、次の月経の約15日前といわれています。細かく知りたい場合は、基礎体温表を付け、「排卵検査薬」を使って、排卵の前に起こる「黄体形成ホルモン」の急増箇所(LHサージ)を見つけましょう。

卵胞期は妊娠するうえで重要な時期

赤ちゃんの元となる卵子の元が育つ卵胞期は、妊娠するうえで重要な時期です。できるだけストレスをためず、健康な生活を送って、良質な卵子を排卵したいですね。卵胞を育てるのも、排出するのも、ホルモンが分泌されることがきっかけとなっています。

ストレスでホルモンバランスが崩れるとよく言いますが、妊娠にはこのホルモンバランスを崩さないことがとても大事になることがわかっていただけたのではないでしょうか。しかし、ホルモンバランスを崩さないために、あれもこれもしようと神経質になりすぎてしまっては逆効果にもなります。

卵胞期について正しく知ったうえで、自分がストレスなくできる範囲で実践して卵胞期を過ごせると良いですね。

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