プロゲステロン注射の効果と副作用!いつまで打つ?費用は?

プロゲステロン値が低いとき、「プロゲステロン注射」をすすめられることがあります。そもそもプロゲステロンとは何でしょうか?低いとどのような問題が起こるのでしょうか?プロゲステロン値を高める「プロゲステロン注射」の副作用や正常値についてもお伝えします。

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目次

  1. プロゲステロンとは?
  2. プロゲステロンの正常値とは?低い時はどうする?
  3. プロゲステロン注射とは?
  4. プロゲステロン注射の副作用
  5. プロゲステロン注射の費用は?
  6. プロゲステロンを補う注射以外の方法
  7. プロゲステロンの正しい知識を持って怖がりすぎないで
  8. あわせて読みたい

プロゲステロンとは?

「プロゲステロン」という言葉は聞きな入れない人も多いですよね。そもそもプロゲステロンとはどんなもので、どうして女性の身体に必要なのでしょうか。

そもそもプロゲステロンって何?生理周期中でのプロゲステロン

排卵のリズムが安定している(基礎体温表が二層にわかれ、生理周期が一定している)と、排卵期に「エストロゲン」という卵胞ホルモンが増え、排卵後から次の生理までの黄体期に「プロゲステロン」という黄体ホルモンが増えるというホルモン変化が起こっています。

エストロゲンとプロゲステロンがきちんと分泌されているからこそ、排卵があり、生理が起きているのです。女性の身体はホルモンに操られている状態ともいえます。

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プロゲステロンの役割

プロゲステロンは、妊娠と切っても切れない関係のホルモンです。プロゲステロンには、受精卵の着床のために、子宮内膜をふかふかのふとんのように厚くする役割があります。プロゲステロンの働きにより、受精卵は着床しやすくなるのです。

また、プロゲステロンは妊娠を継続させるのにも必要なホルモンです。逆にプロゲステロンが少ないと着床しづらく、妊娠の継続が難しくなってしまいます。

プロゲステロンの正常値とは?低い時はどうする?

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プロゲステロンは、着床や妊娠の継続に欠かせません。では、プロゲステロンの正常値はどれくらいなのでしょうか。プロゲステロンの正常値と、正常値に満たない場合にどうすれば良いかに焦点を絞ってお伝えします。

プロゲステロンの正常値

日本産婦人科学会の「スパック-S」によるホルモン基礎分泌測定値を見ると、プロゲステロンは、卵胞期は1ng/mL以下、排卵期も1ng/mL以下、黄体期は5~30ng/mL、閉経期では1ng/mL以下が正常値となっています。生理前の黄体期に、プロゲステロン値が上がっていることがわかるのではないでしょうか。

プロゲステロンが低いとどうなる?

排卵後5~7日目にプロゲステロンが10ng/mL以下だと「黄体機能不全」と診断されます。黄体機能不全は不妊症になり得ます。

黄体機能不全の自己診断方法としては、黄体期(生理前の2週間)の間に不正出血があることや高温期が2週間程度続かないことがひとつの目安です。黄体期に不正出血があるなら、妊娠を希望していてもしていなくても、婦人科を受診しておきましょう。

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プロゲステロンを増やすには?

プロゲステロンの投与は、「デュファストン」などの経口薬、「プロゲステロン膣座薬」といった経膣法、そしてプロゲステロン筋肉注射法などがあります。以下では、そのうちの「プロゲステロン注射」に絞ってお伝えします。

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プロゲステロン注射とは?

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プロゲステロン注射とは?

プロゲステロン注射は、プロゲステロン量が少ない場合に、直接プロゲステロンを補充する目的で使用されます。具体的には「無月経」「月経困難症」「機能性子宮出血」「黄体機能不全による不妊症」「切迫流早産」「習慣性流早産」の治療の際に使用されることが多い筋肉注射です。

たとえば、「プロゲホルモン筋注用」薬液であれば、成人1日10~25mgを1~2回にわけて筋肉内注射をします。

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プロゲステロン注射の効果

プロゲステロン注射を打つことで足りないプロゲステロンを補充し、妊娠しやすく、流産しにくい環境を整えます。無月経などの場合、月経周期を安定させることにも効果があります。

プロゲステロン注射はいつまで打つ?

プロゲステロン値が低いと、妊娠しにくいだけでなく、妊娠した後の妊娠の継続も難しくなります。そのため、黄体機能不全の診断でプロゲステロン注射を打つ場合は、妊娠をしても胎盤が完成する妊娠7~8週くらいまで使用することが多くなっています。

しかし、これはあくまで目安であって、ホルモン値の測定結果によって、終了時期は前後する可能性があります。かかりつけ医師と相談の上、接種終了時期を決めてください。

プロゲステロン注射の副作用

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妊娠には必要なホルモンであるプロゲステロンを補充してくれる「プロゲステロン注射」に、副作用はないのでしょうか。副作用としては、プロゲステロン注射薬液の添付文書中にもいくつかあげられています。

・発疹
・肝機能異常
・浮腫
・悪心
・嘔吐
・下痢
・頭痛
・眠気
・倦怠感
・注射部位の疝痛

基本的には、もともと体内にあるホルモンの投与なので、数週間程度で慣れてくる場合が多いようです。しかし、発疹の副作用が出た場合は投与を中止し、他の副作用がでた場合は担当医師に相談してください。

副作用ではありませんが、「プロゲステロン注射」によって肝臓への負担が増加するので、症状が悪くなることがあり、重篤な肝障害や肝疾患のある場合の投与は禁忌とされています。また、プロゲステロン注射自体に痛みを感じる人も多いようで、比較的痛みを感じにくいお尻に打つことも多いようです。

プロゲステロン注射の費用は?

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プロゲステロン注射の費用は、1回約300~400円程度となっています。これは、注射の薬液価と筋肉注射の診療点数(平成28年度)から算定したものです。あくまで注射費用だけであり、再診料やほかの診療も加わるので、1回の診療料はさらに高くなります。

プロゲステロンを補う注射以外の方法

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食事

「ビタミンE」にはプロゲステロンを補う効果があります。ビタミンEを多く含む食べ物は、以下のようなものです。

・アーモンド
・カボチャ
・モロヘイヤ
・卵
・菜の花
・ハマチ
・ウナギ

ビタミンEを多く含む食材をおかずの一品にに加えたいですね。プロゲステロン注射と並行して、食事にも気をつけてみましょう。

クリームなどその他の方法

近年、日本でも登場しはじめたのは「プロゲステロンクリーム」です。プロゲステロンクリームは2017年現在、海外で認可されている国はあるものの、日本では認可されていないものなので、使用する際は自己責任となっています。

不妊治療が目的で使用したい場合は、クリームを使用すべきか担当医と相談してください。もし担当医から許可が出てクリームを使用する際は、ホルモン値を測定しながら使用しましょう。自己判断で使用すると、ホルモンバランスが逆に崩れてしまうことにもなりかねません。

プロゲステロンクリームには、天然のものと人工的に作られたものがあります。日本でもクリニックなど自費でプロゲステロンクリームを扱っているところは、天然の自然由来のものを取り扱っています。

人工のプロゲステロンクリームの使用に関しては、安全性に疑問を呈する声が少なからず上がっているのが現状です。そのため、プロゲステロンクリームを使用する際は、医師の指導のもとで、天然由来のものを選ぶと安心できるのではないでしょうか。

早期の妊娠を望んでいてプロゲステロン値が低い場合、プロゲステロンクリームはあくまで補助的に使って

特に早期の妊娠を望んでいる場合、日本の医療においては、プロゲステロン注射や薬が一般的です。クリームは手軽で海外でも使用されていることから、気になる人も多いかもしれませんが、あくまで医師と相談のもとで使用するようにしましょう。

また、食事での補充も早期にプロゲステロン値をあげるというものではありません。そのため、早く妊娠したいと考えている方は、プロゲステロン注射や薬を使用することをおすすめします。

プロゲステロンの正しい知識を持って怖がりすぎないで

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プロゲステロン分泌量が減る原因としてよくあげられる「黄体機能不全」も、その病気の原因は明確にはわかっていません。だからこそ、普通に生活していても自分も気づかないうちに黄体機能不全になり、プロゲステロン値が低くなっていることもあるということなのです。

「プロゲステロン注射」と聞くと、少しハードルが高いと感じられるかもしれません。どのような注射なのか、そもそもなぜプロゲステロンが必要なのかを知ることで、少し不安も和らぐのではないでしょうか。

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