冷えると妊娠しにくいって本当?妊活におすすめの冷え対策をご紹介

日本では昔から「冷えは万病のもと」といわれており、「冷え」はさまざまな体調不良を引き起こす原因と考えられています。「冷えが不妊の原因になる」と聞いて不安になっている方も多いのではないでしょうか。ここでは、妊活中に冷えを改善したほうが良い理由と、おすすめの冷え取り方法をご紹介します。

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目次

  1. そもそも冷えとは?
  2. 冷えは不妊につながる?冷えと妊娠の関係
  3. 妊活中に冷えを改善したほうが良い理由
  4. 身体を温める食事で冷えを改善
  5. 冷えを改善する生活習慣
  6. 冷え対策を生活習慣に上手に取り入れよう
  7. あわせて読みたい

そもそも冷えとは?

人間は恒温動物であり、体温を一定に保つ体温調節機能を持っています。暑い夏には汗をかいたり血管を弛緩させたりして体内の熱を外に出し、寒い冬には血管を収縮させて体内の熱を外に逃がさないようにしています。これは、脳の自律神経の働きによって調整されているのです。

現代では、夏の過度なクーラーや不規則な生活、ストレスなどによって、自律神経が乱れ、人間が本来持っている体温調整機能が鈍りがちです。体温調節機能がうまく働かないと、手足は温かいのに身体の深部は冷えていたり、暑さを感じているのに汗をかかなかったりするようになります。この体温調節機能の乱れが、冷えの症状につながっていると考えられます。

実は西洋医学では「冷え」という概念はなく、「冷え」は東洋医学の考え方です。東洋医学において、冷えは「他の人が冷えていると感じない状況で全身もしくは部分的に冷えてつらさを感じる状態」で、病気の原因の重要な要素としてとらえられています。

特に妊娠を望む世代の女性に多い冷えの症状が、手足など末梢の冷え、いわゆる「冷え性」です。人の身体は、末梢を冷やすことで身体の深部まで冷えるのを防ぐように機能しており、末梢の冷えそのものは正常な働きです。しかし、慢性的に手足の冷えを感じるようになると、季節に関係なく寒さを感じたり、寝つきが悪くなったり、頭痛、肩こり、肌荒れ、足のむくみなど、さまざまな不快症状を引き起こすことがあります。

冷えは不妊につながる?冷えと妊娠の関係

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これから妊娠したいと思っている方の中には、冷えに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

冷え性は不妊につながるという話を聞き、不安に思っている方もいることでしょう。なかには冷え性だから妊娠しにくいのではないか、と思い悩んでいる方もいるかもしれません。

冷え性だと本当に妊娠しにくいのでしょうか。

冷えと妊娠の関係は医学的には立証されていない

冷えと妊娠しやすさの関係は、医学的には立証されていません。人間は体温調整によって身体の深部まで冷えることを防ぐことができるため、身体の中心にある子宮や卵巣が冷えるということに対しては、否定的な医師も多いようです。

不妊症女性と出産した女性の体温を比較したところ、出産した女性の方が不妊症女性よりもむしろ末梢体温が低く、身体の中心部の体温と末梢の体温差が開いていたとの研究結果もあります。

冷え性による不快症状やストレスが妊娠に悪い影響を与える可能性がある

不妊治療をしている女性の多くが、冷えの予防対策をしているにも関わらず、身体の冷えをつらいと感じているようです。「冷え性は不妊につながる」という説は、冷えによりストレスを感じることが、心身に悪影響をおよぼす恐れがあることからきているのかもしれません。

妊活中に冷えを解消し妊娠できたという実例もあり、妊娠に向けて冷えを解消することをすすめる専門家も多くいます。冷えは血流を悪くさせるため、骨盤内の血流が悪くなり、子宮や卵巣の機能低下につながる恐れがあります。

冷え性によって子宮や卵巣が冷えてしまうというより、冷えによる血行不良や、冷え性による不快症状・ストレスが、妊娠に悪影響を及ぼしているといえそうです。冷え性に対して不安を持ちすぎず、妊娠に向けた健康的な身体づくりを目指して、冷えの改善を試みてはいかがでしょうか。

妊活中に冷えを改善したほうが良い理由

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血流がよくなる

身体が冷えると、身体が血管を収縮させて体内の熱を外に逃がさないようにするため、血流が悪くなります。骨盤内の血流が悪くなると、子宮や卵巣といった妊娠に影響のある臓器の働きが悪くなり、妊娠しにくくなる恐れがあります。冷えを改善すると血液のめぐりが良くなり、子宮や卵巣の機能を正常に働かせることができるでしょう。

基礎体温が上がり、妊娠のタイミングを図りやすくなる

基礎体温にばらつきがあったり、基礎体温が上がるまでに時間がかかったりするなど、基礎体温が不安定な方も多いかもしれません。冷えを改善し基礎体温を上げることで基礎体温の周期が整い、妊娠のタイミングが図りやすくなります。

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冷えによる不快症状が和らぐ

冷え性は頭痛、肩こり、肌荒れ、足のむくみなど、さまざまな不快症状を引き起こします。特に冷え性の多くの人が悩まされるのが寝つきの悪さでしょう。睡眠に入るとき、手足の甲の皮膚血管が開き、身体に対する手足の相対的温度が上昇することで、体温は下がります。冷え性の人は眠るときに手足の温度が上がらないため、なかなか寝つけないことが多いようです。

冷えを改善することで、冷えによる頭痛、肩こり、肌荒れ、足のむくみといった体調不良を軽減し、寝つきが良くなることで質の良い睡眠を期待できます。冷えを改善することで、ストレスの少ない快適な生活を目指すことができるでしょう。

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冷えの改善は健康な身体づくりの第一歩

昔から「冷えは万病のもと」をいわれるように、さまざまな身体の不調につながる恐れがあります。内側と外側の両側から身体を温め、妊娠しやすい健康的な身体づくりを目指しましょう。

身体を温める食事で冷えを改善

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身体を内側から温めるために、身体を温める食材を取り入れたり、調理方法や食事の仕方を工夫したりしながら、毎日の食事に気をつけましょう。

白湯を飲もう

白湯とは、水を沸騰したあとに冷ましてつくった50℃前後のお湯のことです。水を沸騰させることで殺菌され、まろやかな軟水になるといわれています。白湯は体温に近い温かい飲み物なので、身体を温める効果があります。血行が良くなることで、身体の老廃物がたまりにくくなる効果も期待できます。

妊活中はできるだけ身体の疲労やストレスは避けたいものです。白湯をゆっくりと飲んで気持ちをリラックスさせ、赤ちゃんにとって居心地の良い身体づくりを目指しましょう。

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冷たいものを控え、温かいものを積極的に摂ろう

身体を温めるために、温かい食べ物や飲み物を摂りましょう。鍋やお味噌汁、スープやシチューは、いろいろな食材をバランスよく摂りながら身体を温めることができるのでおすすめです。暑い夏場には、さっぱりとした冷たい麺類やアイスクリーム、冷えた飲み物など、冷たいものを摂りたくなるものです。ですが、暑い夏こそクーラーで身体が冷えやすいもの。冷たい食べ物や飲み物の摂取はほどほどにしましょう。

陽性の食べ物を取り入れよう

東洋医学の食養生では、身体を温める陽性の食べ物と、身体を冷やす陰性の食べ物があると考えられています。寒い地域で育った作物、暖色系・黒っぽい食べ物には身体を温める陽性食品が多いといわれています。身体を内側からあたためるため、陽性の食べ物を積極的に取り入れましょう。

陽性の食べ物の中でも、身体を温める代表的な食材が生姜。生姜には「身体を温める」「血行を整える」「消化を促進する」といった効果があります。薬味として料理に取り入れるほか、紅茶にすりおろした生姜を混ぜた「生姜紅茶」、すりおろした生姜と蜂蜜をお湯に混ぜた「生姜湯」などもおすすめです。

逆に南国のフルーツは身体を冷やす陰性食品ですので、夏場以外は摂り過ぎないように気をつけると良いでしょう。

よく噛んで食べましょう

食事の際はよく噛んで食べることを心がけましょう。噛むことは顔や全身の筋肉にも関係する運動であり、よく噛むことで代謝が高まり、体温が上がると考えられます。特に朝は腸のぜん動運動が最も活発になる時間帯です。朝食をしっかり噛んで食べると、腸がよく動き体温上昇の効果が期待できます。

冷えを改善する生活習慣

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冷えを改善し身体を温めるためには、特別なことが必要なわけではありません。日々の生活習慣を少し見直すだけで、冷えの改善が期待できます。簡単に生活に取り入れることができる冷え取り方法をご紹介します。

適度な運動で身体を温めよう

運動をして血の流れが良くなると身体全体の冷えが解消され、子宮や卵巣の正常な働きを助けてくれます。また、筋肉には熱をつくり出す働きがあり、継続的な運動により筋肉が鍛えられると身体が温まりやすくなります。ウォーキングやストレッチなど、生活の中に気軽に運動を取り入れて冷えを改善しましょう。

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身体を冷やさない服装を心がけよう

身体をぴったりと締め付けるタイトな服は血行を悪くする可能性があります。また、ミニスカートやキャミソールなどの薄着ファッションも急激に身体を冷やす恐れがあります。妊活中はあまり薄着をせず、ゆったりとした服装を心がけましょう。

寒い冬はもちろん、クーラーが効いている夏も冷え対策が必要です。特に夏は、クーラーが効いている室内と外の気温の温度差が激しく、自律神経が乱れることにより身体の冷えを悪化させる恐れがあります。常にカーディガンなど羽織れるものを持ち歩き、温度調節をすることをおすすめします。

身体を温めるためには、3首(首、手首、足首)を温めることが効果的です。首、手首、足首の皮膚のすぐ下には血流の多い動脈が流れており、この部分を温めることで、全身が温まりやすくなります。

特に足首のある足元は冷えやすいもの。夏でもクーラーが効いている室内では靴下やスリッパで冷えを防ぎましょう。絹・綿・ウール・麻など、天然素材のゆったりとした靴下を重ね履きすることで冷えを取るとされる「冷え取り靴下」もおすすめです。ただし、ゴムのきつい靴下の重ね履きは、血流を阻害する可能性があるため注意が必要です。

基本の冷えとり靴下 4枚重ね履きセット(日本製)
¥3,600〜(2018/12/10 時点)

冷えとり健康法でおすすめされるのが、絹 → ウール → 絹 → ウールと4枚以上の靴下を重ね履きする方法です。上質な絹100%の五本指タイプ、温かく汗で湿らないウール100%の五本指タイプ、絹100%の先丸タイプ、ゴムが入っていないのに自然にフィットするウール先丸カバーの4枚セットで、初めて冷え取り靴下を試す方におすすめです。

また、お腹や下半身が冷えやすい方は、下半身を温める格好を意識してみてください。腹巻や毛糸のパンツ、レギンスで、お腹を直接温めるのもおすすめです。

ただし、猛暑のシーズンに身体を温めすぎることは、熱中症になる恐れもあります。夏場はとにかく温めれば良いということではなく、暑い外では涼しい格好をし、クーラーの効いた室内では暖かい格好をするというように調整をしてくださいね。

毎日のお風呂で冷えを改善しよう

忙しい生活が続くと、お風呂に浸からずシャワーだけで済ませてしまうという方も多いのではないでしょうか。入浴には、身体を芯から温め、収縮した血管を広げる効果があります。ゆったりとした気分でお風呂に浸かることにはリラックス効果もあり、ストレス解消にもつながります。妊活中の冷えの改善とストレス解消のために、毎日お風呂でくつろぐことをおすすめします。

ただし、お湯の温度が高いと、身体の芯から温まる前に汗をかいてしまい身体の熱を逃すことになり、逆に冷えの原因になる恐れもあります。40℃くらいの少しぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。夏場は、胸から下くらいの量のぬるめのお湯に20分から30分ゆっくりと入る半身浴もおすすめです。

規則正しい生活を心がけよう

人間の体温は、脳の自律神経の働きによって調節されています。現代人はストレスや不規則な生活によって、この自律神経の働きが乱れがちです。なるべく決まった時間に1日3回の食事をとる、睡眠時間を十分にとる、早寝早起きを心がけることが、生活リズムを整え自律神経の働きを正常に保つことにつながります。忙しい毎日で不規則な生活を送ってしまう方も多いでしょうが、パートナーの方と一緒に規則正しい生活を心がけてみてはいかがでしょうか。

東洋医学の力を上手に取り入れよう

西洋医学では冷えは治療の対象となっていませんが、東洋医学において冷えは病気の原因の重要な要素としてとらえられています。最近では、不妊治療に漢方治療を取り入れている医師も増えています。冷えの症状に効果的な漢方薬として当帰薬散(とうきしゃくやくさん)や苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)などがあります。ただし、体質や症状によってその人に合う漢方薬は違いますので、自分の体質に合ったものを漢方医に選んでもらうと良いでしょう。

また、冷え性に対する鍼灸治療を行う鍼灸院もあります。最近では女性専用の鍼灸院も増えて女性でも通いやすくなっているので、冷え性が気になる方は一度鍼灸院で相談してみると良いかもしれません。

冷え対策を生活習慣に上手に取り入れよう

妊活中はもちろんですが、身体の健康を保つために普段から身体の冷え対策は重要です。ただし、冷え対策を気にしすぎてストレスをためてしまうのは逆効果です。生活習慣に気軽に冷え取り法を取り入れて、身体を内側からと外側からと両方から温め、妊娠しやすい健康な身体づくりを心がけましょう。

また、一般的に男性は女性に比べて冷えにくいといわれていますが、現代の不規則な生活やストレスによって男性でも冷え性に悩む人が増えているようです。パートナーの方も冷えに悩んでいるという場合は、ふたりで冷え改善を生活習慣に取り入れることもおすすめです。

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