無精子症の検査・治療法!妊娠する可能性はある?

精液中に精子がほとんどみられない無精子症は、「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」にわけられ、どちらのタイプかによって妊娠の可能性や治療の方法が大きく変わります。ここでは、無精子症の治療法や、進歩した精子を取り出す技術について解説します。

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目次

  1. 無精子症とは?
  2. 無精子症の検査と診断
  3. 無精子症は治るのか?
  4. 無精子症と妊娠
  5. 無精子症の場合にかかる費用
  6. 【代表例】その他の男性不妊の原因は?
  7. 無精子症でも妊娠の可能性は広がっている
  8. あわせて読みたい

無精子症とは?

無精子症の定義と種類

無精子症は、精液の中に精子が1匹もみられないか極端に少ない状態をいいます。一般男性では100人に1人(1%)、不妊男性では5人に1人(20%)が無精子症だといわれています。無精子症は次のふたつに分類されており、乏精子症などの造精機能障害の中では最も重い状態です。

・閉塞性無精子症
・非閉塞性無精子症

どちらのタイプの無精子症にあてはまるかで、治療の方法や妊娠の可能性に大きな差があります。

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【精管が閉じている】閉塞性無精子症

閉塞性無精子症は、精子が精巣内で作られているにもかかわらず、何らかの原因によって精管が塞がっているために精液と混ざれず、精液中に精子がみられなくなる状態です。無精子症の約2割が閉塞性無精子症といわれています。



【精子が作られていない】非閉塞性無精子症

非閉塞性無精子症は、精管には問題はなく、造精機能が低いために精液中に精子がほとんどみられない状態をいいます。無精子症の約8割が非閉塞性無精子症です。

非閉塞性無精子症の場合、精液中には精子がほぼ見られません。ただし、放出されるだけの数がいないだけで、精巣内には精子がわずかながらにでもいる可能性もあります。

【染色体異常が原因】クラインフェルター症候群

非閉塞性無精子症の中には、クラインフェルター症候群が原因の場合もあります。クラインフェルター症候群は、先天性の染色体異常で、ふたつ以上のX染色体とひとつのY染色体が存在しています。正常な染色体をもつ男性はXとY染色体を1本ずつ持っています。クラインフェルター症候群は、染色体異常の中で最も起こりやすい異常で、発生確率は、生まれてきた赤ちゃんの700人にひとりです。

幼少期から高身長で手足が長い、精巣が小さくて硬い、乳房が膨らむなどの身体的特徴が見られます。しかし、ほとんどが知的な遅れを伴わないこともあって、不妊治療で初めてクラインフェルター症候群とわかるケースも少なくありません。

【精子の元になる細胞がない】セルトリオンリー症候群

精子を作るには、精子の元となる細胞とそれを助ける「セルトリ細胞」のふたつが必要です。何らかの理由によって先天的に精子の元の細胞がない状態を「セルトリオンリー症候群」といいます。セルトリオンリー症候群は、非閉塞性無精子症の検査を進めていくうちに判明する場合がほとんどです。

無精子症の検査と診断

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【検査項目】精液検査

男性不妊が疑われる場合には、まず精液検査が行われます。精液検査は、より正確で詳しい結果を得るために、病院やクリニックの採精室で採取した精液を使って検査するのが原則です。

精液の状態は、体調やその他の要素で変化しやすい性質を持っています。そのため、一定期間を置いて3回程度検査を行うと、より正確な結果が得られます。

一般的な精液検査で調べられるのは、以下のような項目です。

・精液量
・pH
・精子濃度
・総精子数
・運動率
・前進運動率
・形態
・生存性
・白血球数
・抗精子抗体

無精子症の診断では、総精子数や精子濃度をチェックします。

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【検査項目】血液検査(ホルモン値・染色体)

血液検査では、ホルモン値や染色体に異常がないかどうかを調べます。

ホルモン値に関しては、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、PRL(プロラクチン)、テストステロン(男性ホルモン)の4つの項目から、造精機能や脳下垂体からのホルモン分泌状況がわかります。

特にFSH(卵胞刺激ホルモン)値は、無精子症が閉塞性・非閉塞性のどちらにあてはまるのかを知る手がかりです。FSH(卵胞刺激ホルモン)値が正常でかつ精巣の大きさも正常なら、約90%の確率で閉塞性無精子症と診断されます。反対にFSH(卵胞刺激ホルモン)値が上昇かつ精巣が小さい場合は、非閉塞性無精子症の可能性が高いといわれています。

染色体異常が疑われる場合には、染色体検査を行います。不妊要素が見られる染色体異常の3分の2はクラインフェルター症候群です。非閉塞性無精子症で精子数が少ない(500〜1,000万個/mL以下)ほど、染色体異常の可能性が大きくなります。

【検査項目】尿検査

一見非閉塞性無精子症と疑われるケースでも、実は「逆行性射精」の場合があります。逆行性射精とは、陰茎から出されるはずの精液が逆流して膀胱へ流れ込んでいる状態を指し、射精時に閉じているはずの膀胱頸部が開いていることが原因で起こります。

診断のために実施されるのは尿検査です。射精後の尿に精液が含まれていないかどうかを調べ、多量の精液が含まれていれば診断が下ります。また、精液検査にて精液量が少ないかどうかも判断材料になります。

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【検査項目】睾丸触診

触診では、睾丸の大きさと硬さ、位置、左右のバランスなどを調べます。たとえば、睾丸は通常右睾丸の方が高い位置にありますが、無精子症の約2割は右睾丸の方が低位置にあります。睾丸の大きさが約10mL以下の容積であれば、詳細な検査対象になると考えられています。

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無精子症は治るのか?

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閉塞性無精子症の場合

閉塞性無精子症は、精管が閉塞しているために精子が出てこられない状態です。もともとの造精機能には問題がない場合がほとんどなので、精管を開通する精路再建術を行えば改善できる可能性があります。

しかし、術後から自然妊娠までには最低でも18ヶ月期間が必要です。また、術後でも37%は精液中に精子が見られるようにはならず、顕微授精の対象となる場合もあります。精路再建術を受けるかどうかは、夫婦の年齢や状況などを考慮する必要があります。

非閉塞性無精子症の場合

非閉塞性無精子症は、造精機能が低いために精子が見られない状態です。したがって、閉塞性無精子症のような外科的治療の対象とはならず、精子の数や状態に応じて精子の回収を行い、顕微授精に挑みます。

特にカップルの年齢が妊娠リミットに近い場合には、精子数そのものの改善に時間をかけるよりも、今ある精子を使って治療を進める方が近道になることもあります。

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無精子症と妊娠

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医療の進歩で妊娠の可能性が広がった

「無精子症」と診断されると「精子がないから実子を持てない」とイメージしがちです。実際にひと昔までは、子を諦めたり養子縁組をしたりするなどしか、他の選択肢がありませんでした。しかし、現在では、生殖医療の進歩により、精子がたとえ1つでも見つかれば実子を持てる可能性が出てきています。

非閉塞性無精子症の選択肢

精管が塞がっている閉塞性無精子症の場合であれば、精路再建手術や人工授精などで妊娠の可能性は大きく広がります。一方で非閉塞性無精子症の場合、造精機能そのものに問題があるため、これまで実子を持つことは難しいとされてきました。

しかし、現在は非閉塞性無精子症でも選択肢は広がっています。非閉塞性無精子症の選択肢には、次のようなものがあげられます。

・子を持たない
・養子縁組で子を持つ
・AID(非配偶者間人工授精)
・精巣精子回収法で精子が見つかれば顕微授精
・精子細胞による顕微授精(ROSI)

いずれの方法にせよ、カップルへの精神的・肉体的・経済的負担がかかります。治療方針について十分に話しあい、双方の意思を確認することが大切です。

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精子を回収する術式の種類

非閉塞性・閉塞性にかかわらず、妊娠のために精子を回収する必要がある場合には、精巣や精巣上体からの精子回収法が行われます。精子回収法の種類は次のようなものです。

・TESE
・Micro TESE
・MESA
・TESA
・PESA

それぞれに特徴があり、非閉塞性・閉塞性・男性の健康状態・病院の方針などにより、方法に適した術式が取られます。

【術式1】TESE(精巣内精子採取術)

TESE(精巣内精子採取術)は、精巣から直接精子を回収する手術方法です。重度の非閉塞性無精子症や精路再建が困難な閉塞性無精子症などに適用されます。入院の必要はなく、日帰りの手術済むことが多いのが利点です。採取された精子は凍結保存され、人工授精などに使用されます。

一般的なTESEでは、局所麻酔をしたのち、1cmほど陰囊の皮膚を切開して精巣組織を採取し、これを精子が見つかるまで繰り返します。片方の陰嚢で精子が見つからなかった場合には、反対の陰嚢も切開して探します。回収率はおおよそ30〜40%です。
回収できる精子の数は、状態によります。数個しか回収できないときもあれば1,000個以上の精子が回収できるときもあります。多くの精子が見つかった場合には、凍結保存により複数回の人工授精に使うことが可能です。


TESEで回収した精子で男子ができた場合、父親のY染色体を受け継ぐために子が同じような不妊因子を持つ可能性が高くなります。特に総精子数500万匹以下の男性からできた子の場合、8.2%の確率でY染色体に問題が出るといわれています。

後に説明するMESAよりも容易で成功率が高いため、近年ではTESEが主流となっています。

【術式2】Micro TESE(顕微鏡下精巣内精子採取法)

TESEは精巣の組織を数カ所採取するのに対し、Micro TESEは精子がいそうな白濁した精細菅を探して採取する方法です。手術は1時間を超えるため、全身麻酔をかけて行うこともあります。また、Micro TESEは重度の無精子症にも適用されることがあります。

【術式3】MESA(精巣上体精子吸引法)

MESAは、局所麻酔や全身麻酔をしてから陰嚢を切開し、陰嚢の外に出した精巣上体から顕微鏡下で精子を回収する方法です。

精管が閉塞している閉塞性無精子症に適用すれば、ほぼ100%精子を回収できます。精巣から採取するTESE・Micro-TESEと比べて、良質な精子を多量に得ることができる点がメリットです。

ただし、精巣上体炎や脊髄損傷でカテーテルによる排尿を行っている場合には、精巣上体からの採取は向きません。反対に、鼠径ヘルニアの術後で精管が閉塞してしまった場合には、精巣上体からの方が元気な精子が取り出せます。

【術式4】TESA(経皮的精巣内精子吸引法)

ただし、精巣上体炎や脊髄損傷でカテーテルによる排尿を行っている場合には、精巣上体からの採取は向きません。反対に、鼠径ヘルニアの術後で精管が閉塞してしまった場合には、精巣上体からの方が元気な精子が取り出ることがあります。

【術式5】PESA(経皮的精巣上体精子吸引術)

PESAは、精巣を切開せずに精巣上体に皮膚の上から針を刺して精子を回収する方法です。切開をしないので身体の負担が少なく、翌日から仕事に復帰することもできます。


身体的な負担が少ないのがメリットですが、一度に回収できる精子の数が少なく、正常な精子を得るのに何度も針を刺さなければならない可能性があることがデメリットです。回収率も60〜70%にとどまっており、元気な精子が回収できる確率は20〜30%です。

ROSI(卵子細胞質内円形精子細胞注入法)

ROSIは精子の前段階である精子細胞と卵子とを顕微受精させる方法です。精巣内精巣上体内精子回収法でも精子が見つからなかった場合や、奇形精子・不動精子しか見つからなかった場合の治療法です。顕微鏡下で卵子の細胞質内に精子細胞を注入して受精させます。

1996年にフランスで初めて出産例が報告されたROSIは、成功率の低さが原因で2000年以降、一時は忘れ去られた治療法となっていました。しかし、日本の生殖医療界が試行錯誤を行った結果、安定的に成功させる方法を編み出しました。

AID(非配偶者間人工授精)

AID(非配偶者間人工授精)は、夫以外のドナーから提供を受けた精液を使って人工授精を行う方法です。夫が無精子症だとわかり、それでも夫婦間の子どもを希望する場合、これまではAIDが唯一の選択肢でした。

しかし、AIDには倫理や宗教、法的な問題をはらんでいるため、治療には慎重な対応が求められます。AIDが適用される条件は以下の通りです。

・無精子症
・精巣精子回収術(TESE)で精子が回収できなかった
・微量の精子あるものの妊娠には至らず、主治医からAIDを提案された

AIDでの精子提供者は、医学的に必要な場合を除き、原則として匿名です。精子提供者と提供を受けた夫婦および生まれた子どもは、互いの情報を知ることはできません。

子ども自身がいずれ告知を受けたり偶然にもAID治療のことを知ってしまったりしたとき、血縁や出自に悩む可能性があります。 AID治療に挑むかどうかは、カップル間で十分な話しあいと準備が必要です。

AIDでの妊娠率は2〜3%です。治療を開始する際には、倫理委員会の承認やカウンセリングなどのサポートを受けます。

無精子症の場合にかかる費用

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女性不妊同様、男性不妊の場合にも費用は高額となる傾向があります。特に無精子症の場合には、無精子症のタイプを割り出して精子を見つけ、人工授精のために凍結しておく費用がかかります。生殖医療は自費治療が多く、治療費の経済的負担が大きくなる分野といえるでしょう。

【想定される治療費】検査費

なぜ無精子症になっているのかを特定するためには、まず検査が必要です。想定される検査項目は次の通りです。

・精液検査
・血液検査
・尿検査
・染色体検査

継続的に治療を行っていく上で、複数回検査を実施することもあります。

【想定される治療費】閉塞性無精子症の場合の精路再建手術

閉塞性無精子症で精路再建手術を受ける場合には、手術費や入院費がかかります。鼠径ヘルニアの手術が原因で精管閉塞している場合などには保険が適用されますが、以前避妊目的でパイプカットを行っていたなどの場合には保険適用外となります。

【想定される治療費】精子回収法

精子の数が極端に少ない場合には、体外受精や顕微授精の対象となります。精液から精子が得られないため、何らかの精子回収法で精子を得る必要があります。保険適用外治療のため、病院によって治療費は異なりますが、費用をWEB上で公開している3院を参考に割り出した目安が次の通りです。

・TESE(Micro TESE含む)費用 18〜50万円
・精子保存 (1年間) 1.6〜3万円

この他に諸費がかかる可能性もあります。

【想定される治療費】体外受精・顕微授精

凍結された精子を体外受精や顕微授精によって受精させます。1周期1〜2万円が目安の人工受精に比べ、体外受精・顕微授精は非常に高額となります。体外受精・顕微授精の費用目安は次の通りです。

・体外受精1周期にかかる費用 30〜50万円(日本産科婦人科学会のデータでは45万円)
・顕微授精1周期にかかる費用 体外受精費用+5〜10万円

一般に、公立病院よりも個人病院やクリニックの方が高い治療費を設定している傾向にあります。

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特定不妊治療費助成とは

体外受精や顕微授精を「特定不妊治療」といいます。保険適用にならず、治療費が高額になるために、国と自治体が助成金制度を設けています。

助成内容は、体外受精・顕微授精1回に対して15万円までを助成するものです。1年に2度(初年度は3度)まで申請でき、通算5年まで助成が受けられます。ただし、助成対象外や減額となる治療もあります。

自治体によって申請期間や申請方法が異なるので、住んでいる地域の情報を得る必要があります。申請の手間はかかりますが、高額な治療費負担を少しでも軽くできます。

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乏精子症

乏精子症とは、精液中の精子数が少ない状態をいいます。一度の精液検査では診断されず、複数回の検査で基準値よりも低い数値が継続的に続いている場合に乏精子症と診断されます。WHOが発表する精子濃度の最低基準値は、1mLあたり1,500万以上です。

自覚症状はなく、ブライダルチェックや妻側の不妊治療をきっかけに判明するケースがほとんどです。乏精子症の治療の内容は、精索静脈瘤の有無で変わります。精索静脈瘤がある場合には手術を検討し、ない場合には漢方やビタミン剤での改善を図ります。

精子の数や状態によって、人工授精や顕微授精が適用されます。

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精子無力症

精子無力症は、精液中の精子運動率が基準値より低い状態です。精子無力症の原因としては、Y染色体の構造異常やミトコンドリアDNAの変異・ 枯渇などが指摘されていますが、はっきりとした原因は未だ研究段階となっています。最近の研究(2014年報告)では、ヒトGALNTL5遺伝子が正常な精子を作るのに深い関わりがあると報告されました。

重度の精子無力症の場合、生きている精子の動きが悪い「精子不動症」と精子がすでに死んでしまっている「精子死滅症」のふたつにわかれます。

精子不動症の場合には、生きている精子を取り出して顕微授精に挑みます。精子死滅症の場合でも、精巣を切開すると生きている精子が取り出せる可能性は残っています。

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ED(勃起障害)

無精子症や乏精子症、精子無力症などは、精子を作る機能に問題のある「造精機能障害」です。一方、勃起や勃起時間に問題があるED(勃起障害)は「性機能障害」に分類されます。

ED(勃起障害)には「機能性ED」と「器質性ED」の2種類があります。機能性EDとは、心理的な問題や精神的な問題が原因で起こるED(勃起障害)です。器質性EDは、陰茎海綿体や血管、神経、内分泌環境などの異常によって起こります。

ED(勃起障害)治療には薬物療法が効果的です。日本では、バイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類の選択肢があります。有効率は70〜80%です。

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射精障害

射精障害は、射精がうまくいかずに性行為に支障をきたす障害です。腟内射精障害、早漏・遅漏、逆行性射精、射精反射(オーガズム)がないなどをまとめて「射精障害」と呼びます。

とりわけ腟内射精障害は、自然妊娠を望んでいるカップルには問題となります。腟内射精障害の原因として最も多いのが、間違ったマスタベーションによるものです。強刺激に慣れてしまっているため、腟内で快感を得られにくくなっています。

無精子症でも妊娠の可能性は広がっている

「無精子症」と聞くと、妊娠が絶望的であるかのようにイメージしがちです。しかし、生殖医療が進んだ現代においては、無精子症でも実子を持てる可能性が広がってきています。

無精子症は100人にひとりの割合で発生しますが、その原因や症状はさまざまです。造精機能自体に問題のある非閉塞性無精子症の場合でも、精子や精子細胞を回収さえできれば顕微授精に挑めるようになっています。また、原因不明の重度無精子症の場合でも、染色体検査などで詳細まで原因を追求できる体制が整っています。

研究が進んでいるとはいえ、最新の生殖医療には費用負担が大きくなります。どこまで治療に挑戦するのか、期間はどれくらいを想定するのかなどについては、夫婦間でよく相談する必要があるでしょう。

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