基礎体温の低温期がない!?妊娠の可能性、原因や改善方法は?

妊活の第一歩や体調管理の一環として「基礎体温」の計測を始める方は多いかもしれません。基礎体温は高くなる時期・低くなる時期がありますが、基礎体温の高い状態が続いて低温期がない場合には、どのような原因と対処法があるのでしょうか。また、妊娠の可能性や、排卵・生理に影響は出るのでしょうか。

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目次

  1. 基礎体温の計測は何に使うの?
  2. 基礎体温は高温期と低温期がある
  3. 基礎体温は継続的に測っていこう
  4. 高温期が16日以上続くなら、妊娠の可能性あり
  5. 妊娠以外で低温期がなくなることはある?
  6. 高温期と低温期の差が少ないのは「無排卵」かも
  7. 更年期による女性ホルモンの乱れ
  8. 薬の影響や測定値の誤差の可能性も
  9. 日々変化していく自分の身体のリズムを把握しよう
  10. あわせて読みたい

基礎体温の計測は何に使うの?

基礎体温とは、安静にしているときの体温のことです。必要最低限のエネルギーしか消費していない状態に近い寝起きの状態で、あまり身体を動かさずに測ります。一般的な体温計ではなく、基礎体温計(婦人体温計)と呼ばれる専用の体温計を用い、0.01℃単位の小さな体温の変化を見逃さないようにします。

基礎体温は身体のリズムによって、一定周期で小さな変化を繰り返しています。生理が始まる頃から約2週間、基礎体温は低い状態が続きます。ある日を境に、基礎体温は0.3℃以上高くなり、体温の高い状態が約2週間続きますが、次の生理が始まる頃には再び基礎体温が低くなります。この小さな基礎体温の変化から、次の生理日や排卵の有無などを読み取ることができるため、体調管理や妊娠に役立てることができます。

基礎体温は高温期と低温期がある

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高温期と低温期とは

基礎体温は高い状態が続く時期と、低い状態が続く時期があります。それぞれ「高温期」「低温期」と呼ばれ、個人差はありますが2週間ほど続きます。基礎体温は女性ホルモンの分泌量の変化に伴い、変動します。基礎体温の高温期・低温期がそれぞれ約2週間続いていれば、低温期から高温期に移行する際に「排卵」が起こり、高温期から低温期に移行する頃に「生理(月経)」が始まるでしょう。基礎体温の変化は、女性ホルモンが正常に働いているかどうかの目安として活用することができますね。

基礎体温に関わる女性ホルモン

基礎体温を上げたり下げたりする女性ホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)・プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類あります。この2種類のホルモンは生理・排卵といった女性特有の身体の変化をコントロールしています。排卵は、受精・着床とともに妊娠のために必要な流れのひとつです。妊娠・出産のためにも、基礎体温の変化を記録して、自分の身体が変化していく傾向を把握しておくと良いでしょう。

基礎体温は継続的に測っていこう

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基礎体温は最低でも3ヶ月は続けると良いといわれています。基礎体温の計測を続けることで、自分の心と身体、ホルモンの変化傾向を把握することができますよ。基礎体温を記録するには「基礎体温表」を用いると便利です。基礎体温表は薬局で販売されており、インターネットでも購入することができます。データを入力すれば自動でグラフ化してくれるスマートフォン向けの無料アプリもあるため、自分のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

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高温期が16日以上続くなら、妊娠の可能性あり

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基礎体温の高温期が16日以上続いている場合、妊娠している可能性があります。個人差はあるものの、一般的に月経前の高温期は約2週間でほぼ一定の日数になります。生理に向けて女性ホルモンの分泌に変化が起き、体温が下がる時期なのに下がらないということは、女性ホルモンの分泌が通常とは異なっている可能性が高いでしょう。

妊娠の可能性がある場合には、「生理がどれくらい遅れているのか」「つわりや微熱といった妊娠初期症状に当てはまることがあるか」「市販の妊娠検査薬を試すとどうなるのか」を確認してみましょう。市販の妊娠検査薬は、生理予定1週間後くらいから使うことができます。妊娠検査薬の判定が陽性になった場合には、正常な妊娠であることを確認するために、婦人科を受診しましょう。陰性の場合でも妊娠している場合はあるため、予定日を過ぎても月経が起こらない場合は、様子を見て、後日再度試してみても良いでしょう。

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妊娠以外で低温期がなくなることはある?

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高温期は個人差があるものの、2週間ほどの日数になることが多いです。妊娠以外で低温期がなくなることはあるのでしょうか。

高温期と低温期の差が小さく、基礎体温が上がったのか下がったのかがわからない場合には「無排卵」が原因かもしれません。更年期が近づいたことにより、高温期が短くなる・なくなるといった症状が起こっている可能性もあります。服用している薬の影響や測定値に誤差が出ることもあるでしょう。可能性としてはさまざまなものがあるため、それぞれの特徴と対処法を理解しておくと良いかもしれませんね。

高温期と低温期の差が少ないのは「無排卵」かも

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高温期と低温期は、一般的に0.3℃以上の温度差があるといわれています。温度差が小さく、高温期と低温期がはっきりしないという場合には「無排卵性周期症」の可能性があります。卵胞は正常に育つものの、女性ホルモンが十分に分泌されず、排卵しないまま生理を迎えているかもしれません。無排卵周期症は、不妊の原因につながる可能性があるため、早めに病院へ相談すると良いでしょう。

更年期による女性ホルモンの乱れ

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40歳を過ぎたころから女性の卵巣機能は徐々に衰え、女性ホルモンの分泌が低下し、やがて閉経を迎えます。閉経前後の約10年を「更年期」と呼びます。更年期にはホルモンの急激な低下や乱れから、冷えやイライラなど、心身ともにさまざまな症状が起こる人がいます。

更年期の初期症状として、女性ホルモンの乱れにより生理周期が短くなる「頻発月経」や「無排卵月経」が起こる人もいます。無排卵月経の場合には、低温期と高温期の温度差がはっきりしなくなる場合があります。更年期の症状は、冷え・のぼせ・ほてり・動悸・憂鬱など、人によってさまざまなケースがあります。更年期の可能性があれば、日々の生活習慣を見直し、症状がつらい場合には病院へ相談すると良いでしょう。更年期には症状によってホルモン治療や漢方薬の処方などが行われることがあります。

薬の影響や測定値の誤差の可能性も

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不妊治療などでホルモン分泌に影響を与える薬を服用している場合には、基礎体温に影響が出る可能性があります。薬の種類によって何に影響を与えるかは異なるため、気になることがあれば医師に確認すると良いでしょう。

体温は、室温や前日の食事、入浴や運動によって上下します。基礎体温は0.01℃といった小さな体温の差が重要となるため、測定方法や測定時間によっては誤差が生じる可能性があります。毎日同じ時刻・同じ条件で測るのが理想的ですが、睡眠不足や体調不良といったいつもと違う点がある場合には、体温とともにメモして記録しておくと良いでしょう。あまりにも神経質になることはありませんが、できる限りの範囲で気長に計測を続けていきましょう。

日々変化していく自分の身体のリズムを把握しよう

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自分で実感することはできない女性ホルモン分泌の変化ですが、この小さな変化が心や身体にさまざまな影響を与えています。基礎体温を継続的に記録していくことで、心や身体の変化を事前に把握できたり、いち早く異変を察知することができたりするのは便利ですね。妊娠・出産のためだけに使うイメージがある人もいる「基礎体温」ですが、病気予防や体調管理の一環として活用していくのも良いでしょう。基礎体温を毎日測り続けるのは楽ではありませんが、自分のためにも、気長に付き合っていけると良いですね。

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