更新日:2018年10月26日

不正出血は茶色?生理前・生理後に出る茶色い塊の原因は?

生理でないのに出血し、血液の色が茶色だったことはありませんか。不正出血があると、身体に異常があるのではないかと不安になる人もいるかもしれません。生理前後に少量の茶色い出血が続いたり、ドロドロした塊が出てきたりするのはなぜなのでしょうか。不正出血が茶色くなる原因と、病気を原因とする不正出血の見分け方について解説します。

監修 : ままのて 医師・専門家
178560
0

不正出血とは?どうして出血するの?

生理でないときに出血すると、何が原因なのだろうと心配になりますよね。生理以外の出血を「不正出血」と呼びます。不正出血はどのようにして引き起こされるのでしょうか。

ホルモンバランスの影響

生理周期は女性ホルモンの分泌量の変化によって保たれており、女性ホルモンのはたらきによって厚く保たれていた子宮内膜がはがれ落ちることによって生理が起こります。そのため、ストレスや体調不良、生活習慣の乱れ、ピルの作用などによってホルモンバランスが変化すると、生理が起こるはずでないのに子宮内膜がはがれ落ち、出血が起こることが考えられます。

Mamanote icon
不正出血はストレスがたまっている証拠?ホルモンバランスを整えて健康な毎日を!

婦人科系の病気、性感染症

子宮がんや腟の炎症、性感染症といった病気にかかると、不正出血が症状としてあらわれることがあります。病気によっては不正出血以外にも症状を伴う場合があるため、身体全体のさまざまな症状を把握しておくことで病気かどうか見当をつけやすくなるかもしれません。

Mamanote icon
性病(性感染症)の種類と症状は?検査キットや潜伏期間についても解説

妊娠、出産にかかわるもの

不正出血には妊娠や出産の兆候を教えてくれるものもあります。たとえば妊娠超初期に受精卵が着床するときに子宮内膜にできた傷から出血したり(着床出血)、妊娠後期~臨月に出産が近いことを知らせてくれる「おしるし」と呼ばれる出血が起こったりする可能性があるでしょう。

こうした出血は異常ではありませんが、出血が続くときや出血量が多いとき、強い腹痛を伴うときには注意が必要です。流産・切迫流産、早産・切迫早産、異所性妊娠(子宮外妊娠)といった妊娠中のトラブルのサインであることが考えられるため、病院を受診しましょう。

Mamanote icon
【体験談あり】妊娠中に出血!原因は?流産や出産、病気の兆候がわかる?
Mamanote icon
不正出血で妊娠がわかる?着床時の出血後に妊娠検査薬を使用するタイミングは?

生理前・生理後に茶色い塊が出るのはなぜ?

Image

生理前や生理後に、鮮血ではなく茶色い血液が出てきたことがある人は少なくないでしょう。茶色い出血が起こり、ドロドロしていたり塊になったりするのはどうしてなのでしょうか。

血液が酸化すると茶色くなることがある

不正出血の色は、必ずしも鮮血のような赤であるとは限りません。体内で出血が起こってから体外に出てくるまでに一定の時間が経過している場合には、血液が酸化して茶色くなることがあります。出血したときは赤くても、下着について時間が経つと茶色や赤褐色に見えることもあるでしょう。おりものに混ざってピンク色になることもあります。

そのため不正出血が茶色だからといって異常だというわけではなく、不正出血の量や期間、不正出血以外の症状などを総合的に見て異常な出血なのかどうかを判断する必要があるのです。

Mamanote icon
おりものがピンク色になる原因と対策!妊娠初期や生理前後だと異常?排卵との関係は?

生理前後は経血がおりものに混ざることも

生理前後の数日間には、少量の生理の経血がおりものに混ざって出てくることがあります。特に生理後には、出血は終わっていてもまだ体内にはがれた子宮内膜が残っている場合があり、酸化した茶色の血液がおりものに混ざるのはめずらしいことではありません。

少量の茶色の血液が出てきたとしても、ほかに気になる症状がなく、数日で普段のおりものに戻るようであれば、生理の経血の影響を受けている可能性が高いといえます。神経質になる必要はありませんよ。

Mamanote icon
茶色いおりものや出血が生理前後に出るのは病気?妊娠初期症状?においやかゆみがあると危険?

生理と生理の中間なら中間期出血(排卵出血)かも

生理後はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が少しずつ増え、生理と生理のおよそ中間にある排卵期にはピークに達します。このとき一気に女性ホルモンのバランスが変化することにより、排卵期には中間出血(排卵出血)と呼ばれる不正出血が起こることが考えられます。

中間出血においても、出血してから排出されるまでの時間が長かったり、下着についてから時間が経っていたりする場合には、血液が茶色くなって出てくる可能性が考えられます。排卵期にはおりものが卵白やゼリーのようにとろみのある状態になる傾向があるため、これに茶色の血液が混ざると茶色の塊に見えたり、ドロドロしていると感じたりすることがあるかもしれません。

Mamanote icon
排卵出血の原因は?着床した?期間、症状、色、量について
Mamanote icon
不正出血と生理の違い・見分け方!生理前・生理後の不正出血の原因についても解説

茶色い不正出血が続く!病気の可能性も?

Image

茶色い不正出血の原因は、生理の経血の名残や中間期出血、妊娠の兆候といったさまざまなものが考えられるため、茶色い不正出血があったからといってすぐに病気であると思い込む必要はありません。しかし以下のような傾向がある場合には、身体に何らかの異常がある可能性があるため一度病院に相談してみましょう。

■茶色い不正出血が1週間以上続く
■膿のような塊が出る
■おりものから異様な悪臭がする
■腹痛や腰痛
■発熱
■性器のかゆみや刺激感
■生理周期が何ヶ月も乱れている

Mamanote icon
不正出血が止まらない!続く原因は病気や更年期?子宮筋腫や子宮内膜症かも?
Mamanote icon
おりものが臭い!酸っぱい・生臭いにおいは異常?原因と対策、生理前や妊娠初期のにおいの特徴も解説

茶色い不正出血の原因となる病気

Image

子宮の病気

子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)や子宮内膜症、子宮頸管炎、子宮にできる良性の腫瘍(子宮筋腫・子宮頸管ポリープ)といった子宮の病気の症状として、不正出血が起こることがあります。病気によって症状はさまざまなので、それぞれの病気について不正出血以外の主な症状も以下で確認しておきましょう。ただ子宮頸がんの場合には初期段階では症状がない場合が多いため、定期的に検査を行って早期に発見することが大切です。

 ■子宮頸がん
  性交時出血、おりものの異常、生理の経血量の増加、生理が長引く

 ■子宮体がん
  性交時痛、排尿痛、排尿困難、骨盤周辺の痛み

 ■子宮内膜症
  重い生理痛、経血量の増加、下腹部痛、腰痛、性交時痛、排便痛

 ■子宮筋腫
  重い生理痛、経血量の増加、頻尿、腰痛

 ■子宮頸管炎
  おりものの異常、性交時痛、発熱

 ■子宮頸管ポリープ
  性交時出血(出血以外の目立った症状はなし)

 ■子宮腟部びらん(病気ではないが治療を行うことあり)
  おりものの増加

Mamanote icon
子宮の病気をチェックしよう!11種類の子宮の病気の症状・原因

腟の病気

腟内の環境は女性ホルモンの分泌量による影響を受けやすいため、女性ホルモンの分泌量の減少が腟の病気につながり、不正出血の原因となることがあります。

不正出血を伴う可能性のある主な腟の病気としては、腟内が何らかの細菌に感染することによって不正出血やおりものの異常、腹痛といった症状が出ることがある「細菌性腟症」や、更年期に腟が萎縮・乾燥して細菌に感染しやすくなる「萎縮性腟炎」があげられます。

ホルモンバランスが乱れるとおりものの分泌量が減り、腟の中が乾燥しやすくなったり細菌の侵入を防ぐ力が弱まったりすることが考えられるため、こうした腟の病気にかかるリスクが高まります。ホルモンバランスを整えて腟の免疫力を高めましょう。

Mamanote icon
細菌性腟炎(細菌性腟症)はどんな病気?原因や症状、治療法、予防法は?

性感染症

性器クラミジア感染症や淋菌感染症(淋病)、トリコモナス腟炎といった主に性交によって感染する病気になると、不正出血が起こる可能性があります。不正出血のほかに、病気によって腹痛、腰痛、発熱、黄緑・黄色、膿状・泡状のおりもの、性器のかゆみ・刺激感などの症状が出ることがあるでしょう。

性感染症はコンドームをつけない性交によって感染することがほとんどなので、性感染症を予防するためにはコンドームをつけて性交するとともに、感染している可能性のある人との性交は控えることがもっとも大切です。また、トリコモナス腟炎は性行為だけでなく便器や浴槽、下着、タオルから感染することもあるため、身の回りを清潔に保って衛生環境を良好に保ちましょう。

Mamanote icon
クラミジア感染症とは?症状や原因、潜伏期間は?女性と男性で違う?
Mamanote icon
トリコモナス腟炎とは?治療や検査方法は?おりものはどうなる?自然治癒するの?

女性ホルモンの分泌異常にかかわる病気

「無排卵月経」や「黄体機能不全」といった女性ホルモンの分泌異常にかかわる病気が原因で不正出血が起こることも考えられるでしょう。

無排卵月経は排卵がなされないまま出血が起こることを指し、少量の不正出血がだらだらと続く傾向があります。排卵がないため低温期と高温期の差がほとんどなく、低温の状態が続きやすい点も大きな特徴です。生理周期が異常に長くなったり短くなったりすることもあるでしょう。

黄体機能不全は、女性ホルモンを分泌する黄体の機能が低下し、生理不順や不正出血、高温期が短くなる(10日未満)といった症状を引き起こすことがある病気です。基礎体温を測って生理周期を把握することで、これらの病気に気づきやすくなりますよ。

Mamanote icon
無排卵月経でも妊娠できる?症状と原因、治療法とは?おりものが変化する?
Mamanote icon
黄体機能不全ってどんな病気?妊娠への影響は?症状と原因、治療法、自分でできる予防法を解説

茶色い不正出血があるときの対策は?

Image

病気の治療

病気が原因で不正出血が起こっているときには、専門医のもとで適切な治療を受けることがもっとも大切です。

がんの場合は手術や抗がん剤治療、放射線治療、子宮や腟の炎症の場合は抗菌薬、抗真菌薬を使った治療、女性ホルモンの分泌にかかわる病気であればホルモン剤を用いて女性ホルモンを整える治療が中心となる場合が多いでしょう。十分に医師と相談しながら自分に合った治療を選びたいですね。

Mamanote icon
女性ホルモン剤との正しい付き合い方!種類と効果、副作用は?

ストレス解消

ホルモンバランスの乱れによって不正出血が起こっているときには、ストレスや疲れを解消して体調を整えることによって症状が改善する場合があります。ストレスがたまって脳や神経のはたらきが鈍くなっていることが原因で、女性ホルモンを正常に分泌することができなくなっている可能性があるためです。

仕事や家事、育児に追われ、忙しい毎日の中で疲れをためがちな人も多いかもしれませんが、お風呂でリラックスする、人に手伝ってもらえそうなときには遠慮せずに頼む、といったことからはじめてみてはいかがでしょうか。自分の身体を大切にし、無理しすぎずに毎日を過ごしてくださいね。

規則正しい生活

十分な睡眠をとって規則正しい生活をすることも、ホルモンバランスを整えるためには大切です。睡眠不足や夜更かしはできるだけ控え、生活リズムを整えましょう。十分な睡眠をとることは、疲れやストレスの解消にもつながります。基本的なところから生活を見直してみましょう。

Mamanote icon
女性ホルモンとは?ホルモンバランスを整えて美しく健康な女性になろう!

バランスの良い食事

偏食や過度に高カロリー・高脂質な食事、極端なダイエットは控えましょう。ホルモンバランスを整えて健康な身体をつくるためには、この成分さえ摂っていれば十分、ということはありません。毎日3食、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取してください。

ビタミンやミネラルを食事から十分に摂取できない場合にはサプリを用いてもよいですが、過剰摂取すると逆に健康を害する可能性があるため、用法・用量を守って摂取してくださいね。

おりものシート(パンティライナー)を上手に活用

茶色の出血があると、下着が汚れてしまったり、おりものや血液のにおいが気になったりする人が多いのではないでしょうか。そんなときにはおりもの専用に開発されたシートである「おりものシート(パンティライナー)」を使うと便利です。

おりものシートは生理用ナプキンよりも薄くて小さいため、かさばりにくいところが特徴です。こまめに変えることで嫌なにおいや汚れを防ぐことができ、デリケートゾーンを清潔に保つために役立ちますよ。おりものに混ざる程度の少量の出血であれば、大抵の場合はおりものシートで十分対応できるでしょう。

Mamanote icon
おりものシート(パンティライナー)おすすめ10選!人気の布やコットンのシートをご紹介

茶色の不正出血があるときは、色以外にも目を向けよう

不正出血の色が茶色になるのはめずらしいことではなく、茶色い不正出血があったからといってすぐに身体に異常があると判断することはできません。茶色の不正出血があるときには、不正出血の色だけでなく量や期間、不正出血以外の症状にも目を向けましょう。

不正出血が長期間続くときや強い腹痛、腰痛といった症状が確認されるときには我慢せず病院に行って原因を確かめ、医師と相談しながら治療を進めてくださいね。

あわせて読みたい

Image
低用量ピル服用中の不正出血!避妊効果は?飲み忘れや妊娠との関係は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28567
Image
機能性出血の原因はストレス?治療法や更年期・妊娠との関係は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28565
Image
産後の不正出血で鮮血が続く!腹痛があると病気?生理や悪露との違いは?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28582
Image
更年期の不正出血は長引くと病気?下腹部痛や大量の鮮血は大丈夫?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28548
Image
不正出血の原因を解説!腹痛を伴うことも? 鮮血が出ると危険?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28574
Image
不正出血でおりものが茶色やピンク色に?量が多いときやにおいが強いときは病気?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28540
Image
淋病(淋菌感染症)とは?症状や原因、検査法、治療法を解説
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28761
Image
生理前のおりものの特徴!多い?少ない?においや色、妊娠初期のおりものとの違いも解説
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/23606
Image
生理の経血量が少ないと病気?過少月経の原因と対策!茶色の出血の場合は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/20864
Image
生理後のおりものは多くて臭い?血が混じると異常?茶色やピンク色のおりものが出る?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/28474

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊活・不妊のカテゴリ

おすすめの記事