【生理痛】生理中の頭痛の原因と緩和方法!NG行動は?

毎月の生理のたびに、繰り返しやってくる頭痛。市販の薬もあまり効かず、つらい思いをしている人もいることでしょう。その頭痛は、ただの生理痛の一種ではなく、もしかしたら生理周期と深く関わっている「月経関連片頭痛」の可能性も考えられます。月経関連片頭痛の症状・原因と対処法、NG行動と、その他の頭痛の特徴について詳しく述べます。

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目次

  1. 生理中の頭痛の症状とは
  2. 月経関連片頭痛の起こりやすい時期とは?
  3. 生理中の頭痛の原因は?
  4. 妊娠中・閉経後の月経関連片頭痛は?
  5. 月経関連片頭痛が起こったら、すぐできる対策とは?
  6. 月経関連片頭痛が起こったときのNG行動とは?
  7. 月経関連片頭痛に効く薬は?
  8. 薬を服用する最適なタイミングは?
  9. 生理中にも起こりやすい「緊張型頭痛」とは
  10. 月経関連片頭痛に効果的な食事やツボ、漢方薬は?
  11. 生理中の頭痛が我慢できないときは、「頭痛外来」へ
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生理中の頭痛の症状とは

生理前や生理開始直後になると、頭のズキズキとする痛みにいつも悩んでいるという人はいませんか。その頭痛は、もしかしたら生理周期に関連のある「月経関連片頭痛」かもしれません。片頭痛の特徴的な症状は、以下の通りです。


・こめかみあたりがドクンドクンと脈打つような痛み
・片側だけが痛む(両側が痛む場合もある)
・身体を動かすと痛みが増す
・吐き気を伴う、または吐いてしまう
・音や光、においに敏感になる

月経関連片頭痛は、通常の片頭痛よりも症状が強く、持続時間が長い、再発しやすく薬が効きにくいといった特徴があります。痛みの強さによっては、生活の質を下げてしまう可能性があります。月経関連片頭痛の特徴にあてはまると思った人は、原因や特性を理解し、正しい対策をとりましょう。

月経関連片頭痛の起こりやすい時期とは?

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月経関連片頭痛は、「生理2日前〜生理3日目」の5日間が最も起こりやすい時期です。特に生理初日に痛みを感じる人が多いため、月経関連片頭痛を生理痛の一部と誤解してしまうケースもあるようです。月経関連片頭痛は、子宮の収縮によって起こる生理痛とはまったく別の原因で起こるため、対処に注意が必要です。

生理中の頭痛の原因は?

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月経関連片頭痛の原因はまだはっきりとわかっていません。現在は、月経開始に伴う女性ホルモン「エストロゲン」の減少と、それに伴う神経伝達物質「セロトニン」の減少が原因であるとする説が有力です。

エストロゲンは、女性らしい身体つきを作る、髪や肌の潤いを保つなどの機能があり、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれます。また、エストロゲンにはセロトニンの合成を促進する働きもあります。生理周期にあわせてエストロゲンの分泌量は変化するもので、排卵日前と生理開始日前に最も増えた後、急激に減少します。

月経関連片頭痛が起こりやすい生理2日前〜生理3日目は、エストロゲンの分泌量が減少する時期と重なります。したがって、月経関連片頭痛とエストロゲン量の低下には関連性があると考えられているのです。

月経関連片頭痛で痛みを感じる仕組みとは?

セロトニンは血管を収縮させる働きを持つ物質で、減少すると血管が拡張します。脳内血管の拡張により、脳内の血管周辺の痛みを司る「三叉神経」が刺激され、三叉神経は痛みの元となる「神経ペプチド」と呼ばれる物質を出します。

神経ペプチドの働きで血管の周りに炎症が起こり、さらに血管が拡張して三叉神経を刺激し、刺激を大脳がキャッチすることで痛みを感じる仕組みです。

妊娠中・閉経後の月経関連片頭痛は?

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妊娠中はエストロゲンの分泌量が高い状態が続くため、月経関連片頭痛は起こりにくくなります。特に妊娠中期から後期は、妊娠前に頭痛に悩んでいた人でもまったく症状がなくなるケースがあるようです。しかし、ほとんどの場合、出産後に再発してしまいます。

月経関連片頭痛は一生続くわけではありません。多くの人は年齢とともに症状が軽くなります。これは、閉経が近づくと、分泌されるエストロゲン量自体が減っていくためと考えられます。

月経関連片頭痛が起こったら、すぐできる対策とは?

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痛みの症状が出たら、こめかみ付近を保冷剤などで冷やし、暗くて静かな部屋で横になりましょう。片頭痛の症状が出ると、音過敏・光過敏と呼ばれる状態になり、音や光による刺激を感じやすくなります。また、片頭痛の痛みは脳内血管の拡張が原因なので、冷やすことによって血管の広がりを抑えられます。

月経関連片頭痛が起こったときのNG行動とは?

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以下の行動は月経関連片頭痛の症状を悪化させる可能性があります。痛み始めたときや、そろそろ生理だから片頭痛になりそうだなと感じたときは避けましょう。

チョコレート・オリーブオイル・赤ワインなどの食品を摂る

チョコレートやオリーブオイル・赤ワインにはポリフェノールが多く含まれ、抗酸化作用が強い食品です。そのため、血管を広げる作用があり、片頭痛の症状が出ているあいだは避けたほうが良いでしょう。

旨味調味料や保存料の使われている食品を摂る

中華料理に多く使用されるグルタミン酸ナトリウムや、ハム・ソーセージなどに使われる保存料の亜硝酸塩が、片頭痛のきっかけとなることがあります。ただし、直接の関連性は今のところ不明です。

入浴や運動をする

入浴や運動は身体を温め、血行を促進するので避けましょう。かえって症状を悪化させる原因となります。

月経関連片頭痛に効く薬は?

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頭痛の症状が起こったときに、なるべく早く痛みを鎮める方法を「急性期治療」と呼びます。月経関連片頭痛の急性期治療には、「トリプタン製薬」が最も有効です。トリプタン製薬は市販されておらず、医師による処方箋が必要です。トリプタン製薬には、以下の作用があります。

・拡張した血管を元に戻す
・神経ペプチドの分泌を抑える
・三叉神経から大脳に伝わる刺激を遮断する

一般的に頭痛薬として用いられる市販の解熱鎮痛剤は、すでに起こってしまった血管の炎症を抑える効果が中心です。一方トリプタン製薬には、根本から痛みを取り除く作用が期待できるのです。

薬を服用する最適なタイミングは?

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トリプタン製薬の効果を最大限に発揮させるためには、月経関連片頭痛の痛みを感じたら早めに服用することがポイントです。具体的には、痛み始めてから30分以内がベストとされています。片頭痛の痛みがピークに達すると、脳が痛みに過敏な状態になり、薬の効果が十分に発揮されません。

逆に、まだ片頭痛の痛みを感じていない状態での薬の服用も避けましょう。過剰に薬剤を服用することで脳自体が痛みに敏感になり、薬が効きづらくなる可能性があります。

薬が効きにくい状態が続くと服用量がどんどん増え、「薬物乱用頭痛」や「薬剤誘発性頭痛」と呼ばれる症状を引き起こしてしまいます。なお、トリプタン薬剤の服用回数は、月に10回以内が目安となっています。

生理中にも起こりやすい「緊張型頭痛」とは

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生理前後に起こる頭痛は月経関連片頭痛が多いですが、中には「緊張性頭痛」の場合もあります。

月経関連片頭痛と緊張性頭痛は、まったく別の要因で起こり、症状や対策も異なります。今起こっている頭痛がどんな頭痛なのかをしっかり把握し、適切に対処しましょう。

症状の特徴の違い

月経関連片頭痛は神経系の痛みであり、目からこめかみ付近が「ズキンズキン」と強く痛みます。「片頭痛」という名前の通り、片側のみが痛む場合もあれば、両側のこめかみが痛む場合もあります。また、身体を動かすと特に痛みを強く感じます。

緊張性頭痛の場合は、後頭部から首筋にかけてギュッと締め付けられるような痛みを感じます。片頭痛の症状と比べると軽い痛みであることが多く、身体を動かすと軽減します。

原因の違い


月経関連片頭痛は、生理前の急激なエストロゲン減少に伴ってセロトニンが減少し、拡張した血管が三叉神経を刺激することによって起こるとされます。

緊張性頭痛は、育児や仕事による精神的ストレスと、肩こり、運動不足による身体的ストレスのふたつの要因によって起こります。身体がストレスを感じると、首から肩、背中にかけての筋肉がこわばります。筋肉が緊張すると、筋肉内の血流が悪くなって乳酸などの老廃物がたまり、たまった老廃物が周辺の神経を圧迫して痛みを生じるのです。

症状の出る時期の違い

月経関連片頭痛は、エストロゲン減少の影響を最も受ける生理2日前〜生理3日目の5日間に集中して起こります。緊張型頭痛は、生理周期に関わらず、いつでも起こる可能性があります。

対処法の違い

月経関連片頭痛には、暗い静かな部屋で安静にし、血管の広がりを抑えるためこめかみ付近を冷やす方法が有効です。また、薬はトリプタン薬剤が最も効果的であるとされます。

緊張型頭痛では、運動や入浴により血行を促進すると、症状が軽快することがあります。緊張型頭痛に効く薬は、市販の解熱鎮痛剤です。解熱鎮痛剤の代表的な成分は、「アスピリン」や「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」などです。

月経関連片頭痛に効果的な食事やツボ、漢方薬は?

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ビタミンB2やマグネシウムを多く含む食品を積極的に摂ると、片頭痛が起こりにくくなるとされています。これらは以下の食品に多く含まれています。

・ビタミンB2を多く含む食品
納豆、レバー、ウナギ、牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、ホウレンソウ

・マグネシウムを多く含む食品
納豆・豆腐などの大豆製品、ゴマ、アーモンドなどのナッツ類、ヒジキ・わかめなどの海藻類、緑黄色野菜

以上の食品は、生理中の女性がなりやすい貧血を防ぐ鉄分も摂取できるので、ぜひ積極的に取り入れましょう。

また、片頭痛には「天柱(てんちゅう)」というツボのマッサージが効果的といわれています。両手の指で、後頭部の髪の生え際にある窪み部分を左右にマッサージしてみましょう。また、漢方薬では、「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」が月経関連片頭痛をはじめ頭痛に効果があるとされています。

生理中の頭痛が我慢できないときは、「頭痛外来」へ

生理中にどうしても我慢できない頭痛がある場合は、我慢せず医師に相談しましょう。生理周期に伴う頭痛では、産婦人科で対応できる場合があります。また、日頃から頭痛に悩まされているいわゆる「頭痛持ち」体質の人は、内科よりも頭痛の診療を専門に行っている「頭痛外来」への受診をおすすめします。

起こったのかを記録する「頭痛日記」や「頭痛ダイアリー」を持参すると診療に役立ちます。曖昧になりがちな頭痛の記録をしっかりとつけることで、より的確な診察を受けられるでしょう。「頭痛ダイアリー」はインターネット上でダウンロードできるほか、スマートフォンのアプリも登場しているので、ぜひ活用してくださいね。

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