更新日:2018年03月12日

基礎体温の高温期がないのは更年期の兆候?改善方法はある?

基礎体温がいつもより高い・低いといったことが起こると、ドキドキしてしまいますよね。基礎体温は女性の心と身体のリズムを読み取ることができるともいわれているため、異常や病気、妊娠・更年期といった可能性で悩んでしまうかもしれません。ここでは高温期がない場合の原因や改善法について解説します。

監修 : ままのて 医師・専門家
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生理周期で基礎体温は変化する

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基礎体温は、心も身体も安静な状態の体温のことです。人間が最も安静な状態になるのは睡眠時ですが、寝ているときに体温を測ることはできません。このため、寝起きに身体をあまり動かさずに計測した体温を基礎体温として利用します。基礎体温は、排卵日や生理日の予測、妊活・避妊に活用することができます。

基礎体温は、生理開始日から次の生理が始まる前日までの「生理周期」のあいだで変化しています。生理周期は、月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの期間に分かれ、それぞれの名前に応じた身体の変化が起こっています。生理が始まる月経期には基礎体温が低くなり、卵胞期までは低い状態が続く「低温期」になります。排卵期には排卵前後で基礎体温が上昇し、黄体期まで高い状態が続く「高温期」になります。女性ホルモンの分泌量により基礎体温は上下し、排卵・生理も女性ホルモンによって引き起こされます。

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排卵・生理をコントロールする女性ホルモン

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女性ホルモンとは、卵巣で作られる「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」を指します。女性ホルモンは、生理周期の中で分泌量が変動し、基礎体温を上下させ、排卵・生理といった身体の変化を引き起こします。女性ホルモンは年齢によっても分泌量が変化します。一般的に女性ホルモンは8〜18歳頃から分泌が増え、18歳〜45歳頃にはピークを迎えて、45〜55歳頃には減少していきます。

2種類の女性ホルモンはそれぞれ働きや分泌量が多くなる時期が異なります。卵胞ホルモンはおおまかにいえば女性らしさを作るホルモンで、生理終了後から排卵前までの卵胞期に分泌量が多くなり、基礎体温を下げる働きがあります。黄体ホルモンは妊娠を助けるホルモンで、排卵後から次の生理までの黄体期に分泌量が多くなり、基礎体温を上げる働きがあります。排卵・生理といった妊娠・出産にも深く関わる女性ホルモンが正常に働いていれば、基礎体温は生理周期の中で低温期と高温期があり2層にわかれています。

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更年期とは?

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永続的に生理がなくなり、1年以上生理がなくなると閉経を迎えます。個人差はありますが、日本人女性の閉経の閉経年齢は50歳前後といわれています。閉経の前後10年間を「更年期」と呼びます。更年期は女性ホルモンが徐々に減少し、ホルモンバランスが崩れ、更年期症状と呼ばれる精神的・身体的不調を感じる場合があります。脳からの指示により卵巣で女性ホルモンは作られますが、更年期になると十分な分泌ができないため脳が混乱し、自律神経失調症のような症状が起こる場合があるといわれます。

更年期症状は個人差が大きく、症状・症状の重さはさまざまです。更年期の主な症状には、ほてり・発汗・疲労感・情緒不安定・腰痛・冷えといったものがあります。日常に支障をきたすほど更年期の症状が重くなると、更年期障害と呼ばれます。更年期障害は、更年期の約2〜3割の女性に起こるといわれています。更年期の症状は、卵巣機能の低下だけではなく、環境的要因・心理的要因が絡み合って起こるようです。

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更年期前後にはホルモンバランスと基礎体温に乱れが

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更年期に入る前から、徐々に卵巣の機能は低下していきます。40代頃から生理が頻繁に起こるようになったり、生理があっても無排卵であったりといったケースがあるようです。女性ホルモンの乱れに伴い、基礎体温も乱れていきます。低温期が短くなる・高温期が短くなる・高温期がなくなると、人により変化はさまざまです。

更年期になると、高温期と低温期の差が小さくなって次第に低温期が続くようになり、生理周期が1ヶ月1回だったものが、数ヶ月に1回ほどの間隔になっていきます。閉経を迎えると、高温期と低温期の差がなくなって低温期だけになり、生理がこなくなります。

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更年期症状を改善するには病院に行くべき?

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更年期に起こる精神的・身体的不調である更年期症状は、人によって症状・症状の重さはさまざまです。更年期症状は一定期間が過ぎれば自然に治りますが、個人差もあるため、自分がつらいと感じるようであれば病院へ相談にいくと良いでしょう。更年期症状は環境的要因・社会的要因にも原因がある場合があるため、病院では各々の症状に合わせた検査・治療が行われます。

更年期症状の治療では、環境的要因・心理的要因を探るための「対話療法」、減少したホルモンの補充を行う「ホルモン療法」、それぞれの症状に合わせて処方を受けられる「漢方療法」といったものが行われています。基礎体温の変化から早めに更年期のサインを読み取ることができれば、来たる更年期に向けて規則正しい生活を送るといった早めの対処を取ることもできます。

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更年期以外で高温期がない可能性は?

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低温期・高温期の差が少ない場合、無排卵の可能性がある

低温期・高温期の差が少ない場合には、「排卵が起こっていない」可能性があります。無排卵は不妊につながる場合もある症状のため、改善しないようであれば病院に相談しましょう。一般的に高温期は低温期より0.3℃以上高くなります。ただし、出産後・流産後しばらくは生理が再開せず、生理がきても排卵がない場合があります。この場合は自然と元に戻る場合が多いですが、数ヶ月様子を見て、改善しないようであれば病院に相談しましょう。

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高温期が短い場合、黄体機能不全の可能性がある

高温期が9日以内の場合、黄体ホルモンの分泌に異常がある「黄体機能不全」の可能性があります。黄体機能不全は、黄体ホルモンの分泌量が少ない、もしくは分泌期間が短い状態を指します。排卵があっても不妊につながるケースも考えられるため、病院を受診すると良いでしょう。

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測り方の問題や誤差がある可能性も

基礎体温は最も安静な状態での体温のことですが、0.01℃といった細かな単位での変化を参考にするため、誤差が生じる場合もあります。基礎体温を測る前にトイレに行ってしまった、二度寝していつもより遅い時間に測ってしまった、体調が悪いといったケースで変動することもあります。基礎体温を測る際には正しい測り方で、なるべく同じ時間・同じ条件下で計測するようにしましょう。いつもと違うことがあれば計測値とともにメモしておき、あくまでも目安として利用しましょう。

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あえて「高温期の基礎体温は測らない」という人も

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高温期が2週間以上続くと妊娠の可能性が出てきます。このため、妊娠を希望している人の中には、一喜一憂しないようにあえて高温期は基礎体温を測らないようにしている人もいるようです。基礎体温だけでは妊娠の有無を判断することはできないため、神経質になりすぎないことは大切でしょう。

妊娠の判断をするためには基礎体温以外に、胸の張りや微熱といった妊娠の初期症状の有無、市販の妊娠検査薬を用いるといった確認も必要です。また、正常な子宮内での妊娠であることを確認するために、病院で検査して判断してもらう必要があります。基礎体温はあくまでも目安のひとつなので、過度なストレスにならない程度に続けると良いでしょう。基礎体温の計測を続けていれば、妊娠初期である可能性に早めに気づくことができ、薬の服用や飲酒を控えるといった対処をとることもできますよ。

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さまざまな要素から総合的に身体の調子を判断しよう

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基礎体温はあくまで目安となり、基礎体温だけで判断を下すのは難しいものが多いです。基礎体温の数値にいつもと異なる傾向があると不安になる場合もあるかもしれませんが、過剰に反応する必要はないでしょう。さまざまな可能性を元に、さまざまな観点からチェックするようにしてくださいね。「いつもと異なる傾向が続くようであれば病院に行く」といったひとつの目安として利用すると良いかもしれません。神経質になりすぎず、自分のペースで続けていきましょう。

基礎体温の変化から妊娠・更年期といった身体の変化を早めに読み取ることができれば、早い段階からさまざまな対処をすることができます。更年期の場合であれば、イライラしないように予定をつめこみすぎないようにする、ほてりや発汗対策として脱ぎ着しやすい洋服を着るようにする、漢方を試してみるといった対処をとってみるのも良いかもしれませんよ。

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