体外受精で妊娠する確率は?30代・40代の成功率、妊娠率を上げる方法は?

体外受精、という言葉を聞いたことのない人の方が少ないのではないでしょうか。しかし、体外受精の妊娠確率については、あまり知られていないかもしれません。今回は、体外受精を望む人も多い30代と40代の体外受精成功率や妊娠率を上げる方法を解説していきます。

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目次

  1. 体外受精とは?妊娠する確率は?
  2. 体外受精で妊娠する確率は年齢による?30代や40代の妊娠率は?
  3. 体外受精の移殖方法によって妊娠確率は変わる?
  4. 体外受精の成功率を上げる方法は?
  5. 体外受精で障がい児や双子が生まれる確率は?
  6. 体外受精の体験談
  7. 妊活中におすすめの商品
  8. 確率はあくまで目安。できることはして妊娠確率を上げる努力を。
  9. あわせて読みたい

体外受精とは?妊娠する確率は?

そもそも体外受精とはどのようなものなのでしょうか。体外受精はどのような人が受けており、妊娠率はどれくらいでしょうか。

体外受精とは?

体外受精は排卵前の卵子を取り出し、医療の手を借りて、卵子と精子を結合させることを「身体の外」で行う方法です。生殖補助医療(ART)のひとつで、ARTは体外受精の他に、顕微授精などもあります。精子と卵子の結合が自然下では少し難しいときに、結合を手助けする方法と考えてもらうとわかりやすいでしょう。

妊娠率はおよそ20~40%

日本産婦人科学会の発表によると、2011年には新鮮胚を用いた体外受精では移植当たりの妊娠率が21.3%、凍結胚を用いた移植当たりの妊娠率は34.2%となっています。ただ、体外受精で妊娠する確率は、年齢や病院ごとで幅がでます。また、年齢によってはこの限りではなく、もっと下がる場合があります。

年齢や方法によっても違う

体外受精でも方法は年齢、医療機関によっても妊娠率は変わります。体外受精の方法としては、採卵後2~3日目に胚移植を行う「初期胚移植」や、採卵後5日目に移植を行う「胚盤胞移植」などがあげられます。他にも、良好な胚が過剰にできた場合は、凍結させてそれを必要なときに解凍し、以降の周期や次の妊娠で使用する「凍結胚移植」という方法もあります。

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体外受精で妊娠する確率は年齢による?30代や40代の妊娠率は?

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体外受精で妊娠する確率は、年齢が高くなるほど下がっていきます。

卵子の年齢が上がれば「生殖補助医療による生産率」は下がる


2003年アメリカ室病予防管理センターが発表したデータでは、患者自身の卵子を用いた場合と、提供卵子を用いた場合では、年齢が上がれば上がるほど、患者自身の卵子を使用した「生殖補助医療による生産率」は下がっていますが、提供卵子を用いた方は、生産率が大幅に下がるということはなかったとされています。

また年齢で妊娠率を見ていくと、母親となる女性が34歳以下の場合、体外受精による治療を6周期を受けて、子どもを授かる可能性は65~86%のあいだだといわれています。これは年齢幅が広い数値なので、もっと年齢を区切ってみていきましょう。

「体外受精年齢別妊娠率」の結果

日本産婦人科学会「体外受精年齢別妊娠率」によると、30代前半の女性が体外受精で妊娠する確率は37.1%、そして30代後半では30.54%です。前半と後半だけでも1割近く違うことがわかっていただけるでしょう。

次に気になるのは、40歳代ですよね。40代前半では、体外受精による妊娠率は15.78%となります。また、40代後半では3.58%となり、40代の前半と後半でも、かなり妊娠率が下がっているのがわかっていただけるのではないでしょうか。ときどき、ニュースなどでも40代後半で妊娠したなどのニュースが耳に入ってきますが、それは誰もがそうなれるわけではないということは頭に入れておいたほうが良いかもしれません。

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体外受精の移殖方法によって妊娠確率は変わる?

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体外受精にはさまざまな方法があります。どれが良いというのは病院や先生によっても違いますので、よく医師と相談してください。

初期胚移植(受精から2~3日後の胚を移殖)

初期胚移植は受精2~3日目後の育ってきた胚を子宮に戻す方法です。2~3日目には、胚は4~8細胞に分割されています。それを子宮内膜に戻し、うまくいけば胚は子宮内膜に潜って細胞分裂をまた始めます。

胚盤胞移植(受精から5~6日後の胚を移殖)

受精から5~6日後の胚を移植する方法を「胚盤胞移植」と言います。初期胚移植でなかなか妊娠に結びつかない場合に取られることがあります。妊娠率は上がるのですが、初期胚移植と比べて、リスクが高くなります。そのリスクのひとつが多胎児の確率が上がることです。

ただ、やはり妊娠率は「初期胚移植」よりはよく、病院によっては「胚盤胞移植」は「初期胚移植」の2倍の妊娠率となっているところもあります。

SEET移殖(胚盤胞1個を移植する3日前に胚を培養した培養液を注入する)

SEET移殖は、まず受精卵を5日間培養し、「胚盤胞」の状態まで育てます。そしてその状態でいったん、凍結保存するのです。受精卵を培養するときに使用した受精卵から放出された物質を含んだ培養液も別に凍結保存しておき、移植する際に、まずは胚培養液を体内に注入し、その3日後に胚盤胞を移植します。

凍結胚移植

他にも、良好な胚が過剰にできた場合は、凍結させてそれを凍結させ、次の周期や次の妊娠で使用する「凍結胚移植」という方法もあります。「凍結胚移植」では、新鮮胚と同程度の妊娠率があることがわかっています。

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体外受精の成功率を上げる方法は?

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体外受精を成功させるために、自分自身でできることはないのでしょうか。卵子を良質にしたり、子宮を健康な状態にして着床しやすい状態を作ったりするために、生活習慣にも目を向けてみましょう。

十分な睡眠

女性は、ホルモンバランスが崩れてしまうとさまざまな面に影響が出ます。なかでも一番関係するのが「妊娠」に関するもの。体外受精の後に、受精卵を体内にもどすと、受精卵は子宮内膜にもぐり、着床をしようとします。そうして、妊娠の成立となるのです。

しかしホルモンバランスが崩れ、子宮の状態が悪くなると、受精卵は着床しづらくなり、また、流産もしやすくなります。ホルモンバランスを保つには、十分な睡眠がまず大事です。身体のリズムもホルモンバランスも同時に保てる「睡眠」は、気にしてしっかりとるようにしましょう。

ストレスをためない(リラックス)

ホルモンバランスの点から、ストレスをためないことも大事です。わたしたちは日々、ストレスを抱えて生きています。そんなストレスをまったくなくすことは不可能に近いと思いませんか。できるだけストレスをためないように、上手にストレス発散をしましょう。とはいっても移殖前後は激しい運動は控えてくださいね。軽いストレッチなど、「気持ち良い」くらいにしておきましょう。

栄養バランスのいい食事

着床時に着床しやすくする食べ物、といわれたら、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。基本的には、「身体を温める」ことが妊娠には効果的といわれています。その面から、栄養バランスのとれた身体を温める栄養素をおすすめします。「根菜」「しょうが」「ねぎ」などは身体を温めてくれる効果が期待できるといわれています。

身体を冷やさない

身体を冷やさない工夫が必要です。夏場は大丈夫だと思われがちですが特に要注意ですよ。冷房で身体が冷えてしまっている人もいます。手足の末端が冷えているように感じて、末端だけ温めてしまう人もいますが、基本的には身体の中心を温めると良いでしょう。身体全体に血流がいきわたり温かくなってきます。お腹などをしっかり温めていきましょう。子宮の血流をよくすることで、受精卵の着床も助けてくれますよ。

喫煙や過剰飲酒を控える

喫煙は控えてください。過剰飲酒も控えましょう。お酒はホルモンバランスに影響を与えるといわれています。また2006年海外の研究で、喫煙は体外受精での着床率を悪化させる傾向にあることがわかっています。

技術のある病院を選ぶ

技術の確かな病院を見極めましょう。技術のある病院は、治療実績が多く、胚培養士などの配置をしています。ホームページできちんと実績や治療方法を紹介している病院も多いので、近辺の病院をいくつか確認してみてください。

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体外受精で障がい児や双子が生まれる確率は?

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体外受精での障がい児や双子の確率についても気になりますよね。この点についてはどうなのでしょうか。

障がい児が生まれるリスクは自然妊娠と変わらない

障がい児が生まれるリスクについては、自然妊娠と変わらないことがわかっています。ただ、年齢についても自然妊娠と同様、年齢が上がれば上がるほど、リスクは上がります。

それは、加齢に伴い、卵子の染色体異常が増加する傾向があることが知られているからです。卵巣に作られている卵子の元となる原子卵胞は、女性が生まれる前から体内にあり、排出されて減る一方で、増えることも新しくなることもありません。そのため、やはり年齢のリスクは関係ないとは言い切れないのです。

多胎妊娠で双子が生まれやすい


2012年の日本産婦人科学会の発表によると、受精卵をひとつだけ子宮に戻しても、双子や三つ子が生まれる確率は、通常の2倍になることが分っています。多胎妊娠は、流産や早産を引き起こしやすく、母体への負担が大きくなります。

周産期における死亡率も多胎妊娠では高くなることがわかっています。日本では、多胎妊娠を防ぐために、日本生殖医学会倫理委員会は、2003年に移植胚の数について厳しく規定しました。最近は医療も進み、多胎妊娠でのリスクは低下しているものの、やはり普通の妊娠に比べるとリスクがあることは知っておきましょう。

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体外受精の体験談

私は二度の子宮外妊娠を経験し、卵管を失いました。私が妊娠するために残された道は唯一、体外受精のみでした。体外受精という治療をすることに対し、最初は抵抗がありました。医療の力を借りて妊娠することにためらいがあったからです。

しかし、体外受精は無から有を生み出す治療ではありません。妊娠という大きなプロジェクトの中の1つの過程を、医療に助けてもらう治療だと私は考えています。

今、私には体外受精をして授かった子供が二人います。治療をして良かったと、毎日心から思っています。

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確率はあくまで目安。できることはして妊娠確率を上げる努力を。

体外受精での妊娠率は年齢によっては非常に高いことがわかっていただけたのではないでしょうか。とはいっても、やはり100%とはいきません。逆に年齢が高く妊娠確率が多少下がっても、努力でその確率を多少上げることはできるかもしれません。できる限りその確率を少しでも上げるためにプラスαをして、頑張りたいですね。

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