生理が短い原因と治療法は?過短月経ではなく不正出血や妊娠かも?

「生理の量が少なくてすぐに終わる気がする」という方は、もしかしたら過短月経・過少月経かもしれません。生理の期間や量は人と比べる機会がなかなかないため、月経異常は見過ごしがちです。ここでは、過短月経・過少月経の基準や原因、治療法のほか、過短月経・過少月経と間違えやすい不正出血や妊娠初期症状について解説します。

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目次

  1. 通常の生理は何日間?どれくらいだと短いと言える?
  2. 過短月経の原因
  3. 生理ではなく不正出血の可能性も
  4. 妊娠による出血
  5. 過短月経・過少月経の治療法
  6. 月経異常を改善するための生活習慣
  7. まずは生活習慣を見直そう
  8. あわせて読みたい

通常の生理は何日間?どれくらいだと短いと言える?

通常の生理期間や量

生理の期間には個人差がありますが、平均5日間で、3~7日間なら正常の範囲内とされています。経血の量も人によって異なるものの、通常は生理期間を通して30~150mLの血液を腟から排出します。

過短月経は過少月経を併発することが多い

平均5日間程度続く生理が2~3日以内で終わってしまう場合、生理期間が短いとされ、「過短月経」と呼ばれます。

一方、経血量が通常よりかなり少ないことを「過少月経」と言います。経血の量を測ることは難しいですが、ナプキンの表面にわずかに付着する程度だったり、茶色のおりもののようなものしか排出されなかったりする場合、過少月経と言えるでしょう。

過短月経と過少月経はいずれも月経異常の一種です。過短月経は過少月経を併発することが多く、短い期間に少ない量の経血しか排出されないのが特徴です。

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過短月経の原因

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生理と女性ホルモンの関係

生理はエストロゲンとプロゲステロンという、卵巣でつくられる2種類の女性ホルモンが密接に関係しています。

エストロゲンは生理が始まるころから排卵までの「卵胞期」に、プロゲステロンは排卵後から次の生理が来るまでの「黄体期」に多く分泌されます。このホルモン分泌のバランスが保たれることによって、生理が正常に起こります。しかし、何らかの原因によってホルモンバランスが崩れると、過短月経や過少月経などの月経異常が発生することがあります。

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ストレスによるホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、ストレスによって引き起こされることがあります。精神的・身体的なストレスを受けると自律神経が乱れ、ホルモン分泌や卵巣機能に異常をきたす可能性があるのです。

自律神経やホルモンの分泌をつかさどっているのは脳の視床下部です。視床下部はストレスがかかると、自律神経やホルモンにさまざまな指令を出し、ストレスに対抗しようとします。その際、アドレナリンといったホルモンの分泌が促進される一方、女性ホルモンを含む性ホルモンは抑制されます。性ホルモンが抑制されると、卵巣は視床下部からの指令がうまく受け取れなくなってホルモン分泌がコントロールできなくなり、過短月経を引き起こしやすくなります。

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卵巣や子宮が未発達

卵巣や子宮の機能が未成熟な10代は、過短月経や過少月経が起こりやすいといわれています。この場合は特に治療が必要ないことも多く、成長とともに女性ホルモンの分泌が安定し、生理も正常になるケースが多いです。

更年期障害

更年期障害の症状として過短月経が起こる場合があります。更年期障害とは、閉経をはさんだ10年間の「更年期」に起こる身体や心の不調で、平均45~55歳頃にあらわれます。更年期障害の主な原因はホルモンバランスや自律神経の乱れです。症状は個人差があり、過短月経や過少月経を含む月経異常のほか、発汗、めまい、動悸などさまざまです。

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甲状腺機能の異常

甲状腺は身体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを分泌しており、女性ホルモンと密接に関わっています。甲状腺ホルモンの働きが過剰な「甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)」や、甲状腺ホルモンの分泌が不十分な「甲状腺機能低下症」になると、過短月経などの月経異常が起こりやすくなります。

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無排卵月経に注意

過短月経や過少月経は、排卵が起こっていない「無排卵月経」の可能性があるので注意が必要です。排卵は視床下部と下垂体、卵巣が連携し、女性ホルモンの分泌量を調節することで起こりますが、ストレスや疾患など何らかの原因により、排卵がうまくいかなくなることがあります。

また、無排卵月経を放置していると「無月経」になることがあります。無月経とは生理が3ヶ月以上起こらない状態です。無月経は多くの場合、排卵が起こっておらず、無排卵月経と同様に不妊の原因となります。

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生理ではなく不正出血の可能性も

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腟炎による不正出血

量が少ない生理だと思っているものは、腟炎による不正出血であることも考えられます。

腟炎は婦人病のなかでも比較的多い疾患です。カンジダという、もともと体内にいる真菌が増殖したり、性行為によってクラミジアや淋菌に感染したりすると、腟が炎症を起こして不正出血することがあります。

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その他の病気による出血

不正出血を起こす病気は腟炎だけではありません。子宮筋腫や子宮内膜炎、子宮頸がん、子宮体がんなどの病気によって出血する場合があります。

子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、子宮内腔に向かって突き出す「粘膜下筋腫」が不正出血の原因になりやすいです。

子宮内膜炎は、子宮内膜が病原菌に感染して炎症が起こる病気で、出血の他に発熱や下腹部痛が起こることがあります。

子宮頸がんや子宮体がんで不正出血を起こすこと自体は多くはないですが、定期的な検査でがんが発症していないかどうかを調べておくと安心です。

また、子宮腟部びらんが不正出血の原因になることがあります。子宮腟部びらんは、子宮腟部がただれたように見える状態を指し、それ自体は病気ではありません。しかし、子宮腟部びらんは刺激に対する抵抗力が弱く、性行為やタンポンなどの外的刺激によって不正出血が起こりやすくなります。

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妊娠による出血

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妊娠初期の出血

妊娠の初期症状を過短月経だと勘違いしてしまうケースがあります。人によっては、受精卵が子宮に着床する際に、子宮内膜の組織が傷つけられ、わずかに出血することがあります。これを「着床出血」と言います。着床出血は生理開始予定日の数日前に少量みられ、期間は1~3日間が多いようです。

また、受精卵が着床後、胎盤を作るために絨毛(じゅうもう)と呼ばれる組織を子宮内膜へ伸ばす過程で、子宮内膜の血管が壊されて血腫ができることがあります。これは「絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)」と呼ばれ、場合によっては出血を伴います。血腫が大きくなったり出血量が増えたりすると、流産の原因になることがありますが、ほとんどは問題なく、そのうち体内に吸収され、妊娠を継続できます。

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異所性妊娠(子宮外妊娠)

妊娠初期の軽度の出血はままあることですが、なかには母体を危険にさらすケースもあるため注意が必要です。出血の他に腹痛がある場合は、卵管や卵巣の周りなど子宮以外の場所に着床する「異所性妊娠(子宮外妊娠)」の可能性があります。異所性妊娠は妊娠継続が100%不可能で、放置すると卵管などが破裂して大量に出血するなど、命の危険を伴う大変危険な状態です。妊娠かもしれないと思ったら、早めに産婦人科を受診しましょう。

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過短月経・過少月経の治療法

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カウフマン療法

カウフマン療法は、ホルモン剤を周期的に投与することで、ホルモンバランスを人工的に整える治療法です。錠剤を飲む「内服法」が一般的で、3週間続けてホルモン剤を服用した後に1週間休薬するという周期を3~6ヶ月間繰り返します。1~3週目に「プレマリン」などのエストロゲン製剤を服用し、「プレマリン」を飲み始めてから12日目に「デュファストン」などのプロゲステロン製剤を追加で服用します。これらのホルモン剤を服用し終えて数日以内に消退出血が起こり、1週間は休薬期間になります。

カウフマン療法によって身体に正常な生理周期を覚えさせることで、治療終了後は自然に排卵が起こり、生理が安定することが期待できます。

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排卵誘発療法

排卵が起こっていない過短月経や過少月経の場合、排卵誘発剤を使用して人工的に排卵を促し、正常な生理に近づけていきます。代表的な排卵誘発剤は「クロミッド」で、視床下部や下垂体、卵巣に作用し、排卵に必要なホルモンを分泌させます。

排卵誘発療法はカウフマン療法と並行して行なわれる場合があります。

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月経異常を改善するための生活習慣

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身体を冷やさない

過短月経や過少月経といった月経異常を解消するために自分でできる対策として、身体の冷えを改善することがあげられます。身体が冷えると、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れるほか、血行不良により子宮や卵巣の機能が低下して、月経異常を引き起こしやすくなります。日ごろから身体を冷やさないよう、身体を温める食材を摂取したり、湯船にしっかりと浸かったり、適度に運動して血行を良くしたりといった対策を取りましょう。

ストレスをためない

ストレスは自律神経やホルモン分泌に大きな影響を与えます。月経異常の改善のためには、なるべくストレスをためない生活を送ることが大切です。

ストレスの発散方法は個人により異なりますが、妊活中であればできるだけ身体に優しい発散法を心がけたいところです。飲酒や喫煙がストレス発散になるという方もいるかもしれませんが、過度の飲酒は卵巣の働きを抑え、タバコは女性ホルモンの分泌を低下させるため、なるべく控えたほうが良いでしょう。

ウォーキングなどの軽い有酸素運動は、ストレス発散になるうえ血流が良くなるためおすすめです。アロマテラピーでリラックスして自律神経を整えることもひとつの方法と言えます。

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無理なダイエットをしない

過度のダイエットは視床下部の正常な働きを妨げ、過短月経や過少月経の無排卵の原因となることがあります。無理なダイエットにより栄養が不足すると、生命維持に欠かせない心臓や脳に栄養が先に回り、生殖器官は後回しの状態になってしまいます。

また逆に、太りすぎることによってホルモンが乱れる場合もあります。肥満になると脂肪細胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)に似たホルモンが分泌されるようになり、脳下垂体が卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制してしまいます。それにより、卵巣で卵胞が成長できなくなり、正常な排卵ができなくなってしまうのです。

ダイエットとリバウンドを繰り返している人は特に注意が必要です。ダイエットは短期間で一気に体重を落とすのではなく、バランスの良い食事と規則正しい生活に気をつけながら、長期的に行うようにすると安心です。

まずは生活習慣を見直そう

過短月経や過少月経は、単に一時的なホルモンバランスの乱れで生じるものから、排卵に異常があるものまでさまざまな要因があります。まずは、ストレスをためないようにしたり、身体を冷やさないようにしたりと、生活習慣を見直しましょう。それでも症状が改善されない場合は、早めに婦人科を受診して、ホルモンの分泌量や排卵の有無を調べてもらうようにしましょう。

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