高温期9日目の症状は?フライング検査と体温・おりものの関係

基礎体温の高温期は、排卵が終わり次の生理が始まるまでの期間を指します。このため、妊娠を希望している方にとってはさまざまな不安や疑問がある時期かもしれません。高温期に基礎体温が下がる理由、腰痛・腹痛といった症状の原因など、高温期に関連した疑問を紹介・解説します。

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この記事の監修

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産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 基礎体温とは?
  2. 高温期と低温期
  3. 高温期のおりものの変化
  4. 高温期に体温が上がる・下がる原因は何?
  5. 高温期9日目に妊娠の兆候は見つけられる?
  6. 高温期9日目にフライング検査するとどうなる?
  7. 高温期と腹痛や吐き気などの症状の関係
  8. 着床が原因で出血や痛みはあるもの?
  9. 高温期の出血!病気や妊娠の影響?
  10. 日ごろから、基礎体温とともに気になることは記録しよう
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基礎体温とは?

基礎体温とは?どう測ればいい?

基礎体温は、安静な状態で測った体温のことで、寝起きに身体を動かさずに舌の下で測ります。基礎体温計(婦人体温計)と呼ばれる専用の体温計を用い、0.00℃単位のわずかな数値の変化まで計測し、記録します。基礎体温の記録には、基礎体温表やスマートフォンアプリなどを用いると良いでしょう。

体温には個人差があります。子どもは体温が高くなり、年配の方は低くなる傾向があります。一日の中で、朝方ごろが最も体温が低くなり、夕方ごろに最も高くなります。運動・食事・入浴・気温・ストレス・飲酒などの影響を受けて変動することもあります。基礎体温は小数点第二位までのわずかな数値の変化まで観察するため、「夏で暑い」「風邪で熱がある」といった理由で上下する可能性はあります。なるべくさまざまな影響を受けないように計測することが望ましいですが、いつもとは異なる点がある場合には、基礎体温とともに参考として記録しておくと良いでしょう。

基礎体温を測ると何ができる?

「基礎体温」というと、妊娠を希望している場合に活用するものといったイメージがある方もいるかもしれません。基礎体温は女性の心と身体に深い関わりがある「女性ホルモン」の動きを確認することができます。女性ホルモンの動きを知ることで、ダイエットや肌・髪のケアに最適な時期、生理日・妊娠しやすい時期の予測、病気や更年期の早期発見など、さまざまなケースで活用することができます。

高温期と低温期

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基礎体温は、生理開始日から次の生理開始前日までの「生理周期」の中で、高い時期(高温期)と低い時期(低温期)があります。「卵胞ホルモン(エストロゲン)」・「黄体ホルモン(プロゲステロン)」と呼ばれるふたつの女性ホルモンの分泌量の変化により、基礎体温は変動します。ふたつの女性ホルモンの分泌量の変化により、生理・排卵といった女性特有の身体の変化が起こるため、基礎体温の変化を通して、目には見えない身体の変化を察知することもできます。

基礎体温は36℃以上であれば高温期といった、体温の値で高温期・低温期を判定することはできません。36℃以上の低温期から0.3℃以上の体温上昇が確認できると高温期になります。ただし、人間の体温は時間帯や気温、運動・入浴といったさまざまな影響を受けて変動するため、細かな変動を見逃さないように寝起きの安静な状態で体温を測定することが大切です。

高温期のおりものの変化

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基礎体温は生理周期の中で女性ホルモンの変化に応じて変化します。生理周期は月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つの期間に分かれます。各期間において女性ホルモンが変化することで、体調・気持ち・基礎体温・肌や髪の艶や張りの変化などが引き起こされます。おりものも基礎体温の変化とともに変化するため、定期的に確認しておくことで体調管理の一環として役立てることができます。

生理が終わる「卵胞期」には、おりものは血液が混じっている場合もあるため茶色・褐色で、量は排卵期に向けて徐々に増えていきます。さらっとしていて、あまり粘り気がないことが多いです。排卵が起こる「排卵期」にはおりものの量が多くなり、半透明のゼリー状のおりものになります。血が混じって茶色に近い色のおりものになることもありますが、中間期出血と呼ばれる問題のない出血であることが多いです。そして高温期でもある「黄体期」には、排卵期よりも量が減り、白いもしくは少し黄色がかった粘り気のあるおりものに変化します。

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高温期に体温が上がる・下がる原因は何?

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身体や心に影響を与える基礎体温ですが、原則、基礎体温は女性ホルモンの変動に応じて体温が変動します。高温期に基礎体温が上がる・下がるといったことが起こると、どこか具合が悪いのかといった心配する方がいます。

高温期に体温が上がる・下がること自体は珍しいことではありません。計測時の気温や服装、前日の食事内容、風邪などによる発熱などで毎日一定の体温が続くとは限らないためです。注意しなければならないのは「高温期がない」「高温期・低温期の差があまりない」「高温期が続く」「高温期が短期間で終わる」の4つのパターンです。

高温期がない、高温期・低温期の差があまりない・高温期が短期間で終わるといったパターンの場合、病気やホルモンバランスの乱れの可能性があります。個人差はあれども、高温期はおおよそ約2週間のため、2週間を基準として様子をみて、続くようであれば病院を受診しましょう。高温期が16日以上続く場合には、妊娠の可能性があります。

高温期9日目に妊娠の兆候は見つけられる?

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一般的に生理周期の中で高温期はおおよそ一定の日数であるため、高温期が14日以上続くと妊娠の可能性があるといわれています。ただし日数には個人差があり、一時的なストレスなどによるホルモンバランスの乱れなどが影響していることがあるため、妊娠の判断自体はできず、ひとつの目安となります。

高温期が9日目の場合には、一般的な高温期の期間中であることが予想されるため、妊娠の兆候を見つけるのは難しいかもしれません。約2週間の高温期の様子を見ながら、他の妊娠の兆候を確認していきましょう。妊娠の可能性がある場合には「生理がどれぐらい遅れているか」「市販の妊娠検査薬を試すとどうなるか」「妊娠初期症状のようなものはあるか」をひとつずつ確認していきましょう。妊娠初期症状は腹痛、頭痛、腰痛、吐き気、胸の張りなど、PMSの症状と共通しているものも多いため、あくまでも参考までにしてくださいね。

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高温期9日目にフライング検査するとどうなる?

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妊娠検査薬のフライング検査

妊娠を希望している人の中には高温期の終わりを待たずに妊娠検査薬を試す人がいます。一般的な市販の妊娠検査薬では「生理予定日の1週間後」からの使用を推奨しているものが多いようですが、この推奨使用期間前に妊娠検査薬を試すことを通称「フライング検査」と呼ばれています。

妊娠検査薬は、妊娠が成立すると分泌が始まるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)を尿から検出することで妊娠の有無を判定します。hCGは妊娠成立後しばらく経ってから濃度が高くなる人が多いため、妊娠が成立していても陰性の結果になることがあります。妊娠初期だった場合、非常に大切な時期となるため、正しく使用して安易に自己判断せず、病院で妊娠の確定をしてもらうようにしましょう。

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排卵検査薬のフライング検査

妊娠を希望している人の中には、排卵検査薬を妊娠のフライング検査として使用する人がいるようです。排卵検査薬は、排卵前に分泌量が増えるLH(黄体形成ホルモン)を尿中から検出することで排卵を予測し、妊娠の確率を高めるために使用するものです。

一般的には排卵期に使用すると陽性反応が出ます。排卵期後にも陽性反応が続く場合、妊娠の可能性もありますが、内分泌障害や閉経などの可能性もあります。あくまでも排卵日を予測するための検査薬のため、妊娠の成立を確認する目安として使用は動作対象外となります。排卵期後の高温期に排卵検査薬の陽性が続くようであれば、病気の可能性を鑑みて一度病院を受診しても良いかもしれません。正しい用途・方法で使用してくださいね。

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高温期と腹痛や吐き気などの症状の関係

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高温期に下腹部痛、吐き気、腰痛、寒気、イライラなどの症状があると、身体の不調を疑い、心配になる方もいるかもしれません。高温期に腹痛や吐き気などの症状が現れる場合、「PMS(月経前症候群)」もしくは「妊娠初期症状」が原因である可能性があります。

「PMS」は、生理が始まる前に女性ホルモンの変化が原因で引き起こされるさまざまな不快症状のことです。症状としては生理痛のような腹痛、吐き気や嘔吐、腰痛、下痢、胸の張り、風邪のような鼻水、肌荒れ、眠気、胃がムカムカする、だるさを感じるなど人によってさまざまな症状が現れます。「妊娠初期症状」は個人差があり、症状がない人もいますが、PMSと同じような症状が現れる人もいます。妊娠初期症状は食欲増加やつわりのイメージが一般的に強いため、妊娠初期症状をPMSと勘違いする人も多いようです。

PMSと妊娠初期症状の見分け方としては「生理が始まると症状が治まるか」「生理があるか」の二点があげられるでしょう。頭痛があるからPMS、食欲が増加したから妊娠初期といったように、各症状一つひとつから原因を判断することは難しいかもしれません。生理の有無や妊娠検査薬の結果などから、総合的に判断すること必要があります。

着床が原因で出血や痛みはあるもの?

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着床した可能性があるタイミングでの出血・痛みを訴える方がいますが、すべての人が確認できるものではありません。月経以外の原因での性器からの出血は「不正出血」と呼ばれます。排卵前後に起こる人がいる「中間期出血」といった特に問題はない出血もありますが、病気やホルモンバランスの乱れが原因の出血もあります。月経以外で出血が続く、大量の出血があった際には、放置せずに必ず病院を受診しましょう。

また痛みに関しても下腹部痛はさまざまな原因が考えられます。PMSや妊娠初期症状、婦人科系の病気や生理痛、子宮外妊娠の可能性もあります。まずは妊娠の可能性があれば早い段階で病院を受診し、妊娠の有無を確認しておくことが大切です。妊娠の可能性が少しでもあるのであれば、生理の有無やおりもの・基礎体温などの変化も確認しておくと良いかもしれませんね。

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高温期の出血!病気や妊娠の影響?

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高温期に出血があった場合、生理が早く来たのか、妊娠の影響なのか、病気の可能性があるのかと不安になる方も多いかもしれません。生理以外の性器からの出血は「不正出血」と呼ばれ、さまざまな可能性が考えられます。不正出血は大きく分けて、病気が原因である「器質性出血」とホルモンの乱れが原因である「機能性出血」があります。

不正出血の多くは機能性出血であるといわれていますが、ホルモンの乱れとはいえ、「中間期出血」と呼ばれる排卵期に起こる出血など、生理的な問題ない出血も含まれています。また、妊娠初期の少量の出血や全身の病気が原因の出血もあります。出血だけで判断するのは医師でも難しいといわれているため、生理以外の大量の出血や長期間の出血があれば必ず婦人科を受診しましょう。

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日ごろから、基礎体温とともに気になることは記録しよう

妊娠を希望している人も希望していない人も、身体の細かな変化は気になりますよね。出血や痛みといった目に見える・感じるものであれば気づきやすいですが、女性ホルモンが正常に働いているかといった目に見えない・感じづらい変化は見落としやすいため注意が必要です。基礎体温やおりものの変化を定期的に観察し、活用することで、体調管理の一環として役立てていきましょう。

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