更新日:2017年11月15日

乳腺炎に葛根湯が良いって本当?効果的な飲み方はあるの?

授乳中のママを悩ませる乳腺炎。漢方薬のひとつである葛根湯は、乳腺炎の緩和に効果が期待できるとして、多くのママが使用しています。おっぱいのつまりや張りがみられたら、マッサージや搾乳などのケアに加えて葛根湯を試してみませんか。ここでは、葛根湯の説明や授乳中の影響などをご紹介します。

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乳腺炎に葛根湯が効くって本当?

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葛根湯とは

葛根湯は、古くからある漢方薬のひとつです。西洋医学的な研究でも抗炎症作用が認められ、病院でも処方されています。風邪のひきはじめに使用する薬として認識している方も多いでしょう。

配合されている生薬と、代表的な効能は次の通りです。

・葛根(カッコン)
クズの根。発汗、解熱、鎮咳作用

・大棗(タイソウ)
ナツメの果実。緩和、強壮、利尿

・麻黄(マオウ)
ダイオウ属植物の根および根茎。緩やかな排便促進、健胃

・甘草(カンゾウ)
カンゾウ属植物の根や根茎。緩和、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、解毒

・桂皮(ケイヒ)
トンキンニッケイなどの樹皮。芳香性健胃、発汗、解熱、鎮痛、整腸

・シャク薬(シャクヤク)
シャクヤクの根。鎮痛、鎮痙、収斂(しゅうれん)、緩和

・生姜(ショウキョウ)
ショウガ。身体を温める、新陳代謝を促す

葛根湯の乳腺炎への効果

葛根湯には、血流を良くする、痛みを緩和する、抗炎症作用などの効能があり、乳腺炎を含む炎症性疾患の症状を和らげる作用があります。

乳腺炎は大きく2種類に分けられます。

・急性うっ滞性乳腺炎
赤ちゃんがおっぱいを飲む量が少なく、乳腺に残った母乳が原因で炎症を起こし、おっぱいが腫れあがる、発熱などの症状がでるもの

・急性化膿性乳腺炎
赤ちゃんがおっぱいを噛むなどしてできた傷に細菌が入り込み、乳腺に炎症が起こったもので、おっぱいの腫れや発熱がある

いずれにしても、初期症状であれば葛根湯の効果が期待できると考えられています。

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乳腺炎の症状は?発熱やしこり・頭痛があるの?乳腺炎の原因と主な症状  

葛根湯は授乳に影響しないの?

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ママが飲んだ薬の成分は、ごくわずかですが母乳に移行することがあります。しかし、葛根湯は比較的効き目が穏やかであることから、赤ちゃんへの影響は少ないと考えられており、病院でも授乳中の女性に処方しています。今のところ、授乳中のママの葛根湯服用について、問題となる報告はありません。(※1)

薬局で購入する場合は、薬剤師や登録販売者に授乳中であることを伝えましょう。葛根湯に使用されている麻黄には覚醒作用があるため、赤ちゃんを興奮させてしまう可能性があります。服用の前に授乳を済ませ、もし異変を感じたら医師に相談してください。

ちなみに、漢方のなかにも授乳中の服用を避けた方が良いものがあります。そのひとつが大黄(ダイオウ)です。主に便秘の症状に使用されており、ママが飲むことで赤ちゃんが下痢を起こす可能性が指摘されています。漢方=授乳中でも安心、というわけではないので気を付けてください。

乳腺炎に葛根湯はいつまで飲んで良いの?

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葛根湯は、乳腺炎の初期に効果を期待できるものです。おっぱいの張り方や母乳の出方に違和感を持ったときが飲むタイミングです。症状がある程度進んだ状態では、効果がないこともあります。搾乳やマッサージをしてもおっぱいがカチカチ、強い痛みがある、発熱しているときは、すぐに医療機関を受診しましょう。

葛根湯を継続的に飲むことは控えるべきとされています。飲み始めて2~3日経っても症状に変化がない場合は、医療機関や母乳外来を受診してください。

葛根湯を利用した効果的な乳腺炎の治し方

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葛根湯を飲む際は、処方箋や説明書に記載されている用法を守り、正しく服用しましょう。葛根湯は食前または食間に服用するのが一般的です。

食前とは食事の約30分前が目安です。食間とあるものは食後から2~3時間あけてから服用してください。飲み忘れた場合や効き目が弱いと感じる場合に2回分まとめて飲むことは危険です。2回分飲むことは控え、決められた用量を飲むようにしてください。

薬だけに頼るのではなく、おっぱいマッサージや搾乳を行う、赤ちゃんに母乳を飲ませるなどのケアも大切です。症状が軽くなるまで水分を十分にとり、しっかりと身体を休めるように心がけましょう。乳腺炎と食事の関係ははっきりとはわかっていませんが、糖分や脂質を控えた、野菜中心の食生活が無難と考えられています。

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乳腺炎の対処法!マッサージの仕方や病院での治療は?

乳腺炎に市販の葛根湯も使えるの?

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葛根湯は、医療機関を受診しなくても薬局やドラッグストアで購入できます。顆粒タイプのものがよく知られていますが、飲みやすい錠剤タイプや、水がいらないドリンクタイプなど、さまざまなものがあります。

各メーカーからさまざまな葛根湯が販売されています。いずれも授乳中の制限はありませんが、念のため、購入時に薬剤師に授乳中であることを伝えておくと安心です。

乳腺炎の初期症状には葛根湯を上手に利用して

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赤ちゃんと一緒に生活をしていると、つい自分のことを後回しにしてしまいませんか。しかし、乳腺炎の症状が進んでしまうとおっぱいに激痛が走り、授乳ができず、高熱で身動きが取れなくなることもあります。さらに、切開などの外科処置が必要になることも少なくありません。

おっぱいは赤ちゃんにとって大事な栄養の源です。違和感を持ったらマッサージや搾乳などのケアを欠かさずに行い、葛根湯で初期のうちに対策しておきましょう。

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藤谷みづほ

女の子と男の子の母親です。現在は在宅でライター活動をしてい…

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