産後のホルモンバランスが乱れる原因と期間は?イライラを整える方法は?

産後はホルモンバランスが乱れることによって、不快な症状が出たり、イライラしたりすることがあります。ホルモンバランスの乱れは何が原因で、いつまで続くものなのでしょう。不快な症状やイライラを整えるためのおすすめの方法についてご紹介します。

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目次

  1. 産後のホルモンバランスが乱れる原因と時期
  2. 産後にホルモンバランスが乱れたときの症状
  3. 産後のホルモンバランスの整え方
  4. 産後うつはホルモンバランスの乱れが原因?
  5. 女性ホルモンと上手につきあおう
  6. あわせて読みたい

産後のホルモンバランスが乱れる原因と時期

産後にホルモンバランスが崩れる原因

妊娠していないときはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが2週間を目安に交互に働きます。妊娠するとふたつの女性ホルモンがともに分泌され、量が増えるのです。エストロゲン(卵胞ホルモン)は子宮を大きくしたり、気持ちを安定させたりする役割があります。プロゲステロン(黄体ホルモン)は胎盤を作る、体温を上げるなどの役割があります。

産後は再び女性ホルモンの量が元に戻り、交互に働き始めます。妊娠中に増えていた女性ホルモンが減少することによって、ホルモンバランスが崩れ、さまざまな症状やイライラを引き起こします。女性ホルモンが正常な状態に戻れば、不調やイライラも改善されます。

産後にホルモンバランスが乱れる時期

産後は女性ホルモンの減少が始まりますが、産後3ヶ月ぐらいまでは不調を感じることがあるでしょう。いつまでも体調が戻らなかったり、精神的に安定しなかったりすることで、不安を感じることもありますが、女性ホルモンの減少は永遠に続くわけではありません。

産後のホルモンバランスの乱れは個人差がありますが、ママの身体は産後1年ほどの時間をかけて、ゆっくりと戻っていきます。生理が再開すると、女性ホルモンのバランスも元の状態に戻りやすく、不安やイライラも解消し始めます。

産後にホルモンバランスが乱れたときの症状

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産後のホルモンバランスの乱れによる症状は以下のとおりです。

抜け毛

女性の髪は一定の期間を経て生え変わります。髪が抜けた毛根から再び新しい髪が生えるのです。産後に増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)は、髪の毛の成長を促す効果や、抜け毛を防ぐ効果があります。エストロゲンの影響で、妊娠中は普段抜けるはずの髪の毛が抜けずに留まります。しかし、産後はエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少し、元の状態に戻っていくので、本来抜けるサイクルの髪と一緒に、妊娠中に抜ける予定だった髪も一緒に抜け落ちます。この症状を産後抜け毛と言います。

また、産後は慣れない育児でストレスがたまったり、睡眠不足になったりすることがあります。産後ダイエットの影響や、ゆっくり食事を摂れないことで栄養不足に陥ることもあるでしょう。産後抜け毛と同時に栄養不足や睡眠不足が原因で、一般的な女性薄毛を誘発してしまうこともあります。産後は頭皮の状態もデリケートなので、育毛シャンプーや育毛剤を使うのもおすすめです。

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生理不順

一般的な生理周期は25~38日で、出血が続くのは3~7日間程度ですが、ホルモンバランスの乱れにより生理不順を引き起こすことがあります。産後8ヶ月頃になると、約7~8割の人が生理が再開します。しかし、ホルモンバランスが安定するまでは、間隔の乱れや回数が増えることもあります。

悪露が終わって、生理が再開しないうちに不正出血があるときは、子宮復古不全を起こしていることもあるので、早めに病院を受診しましょう。

肌荒れ

産後のホルモンバランスの乱れから、肌荒れやニキビを起こすことがあります。また、赤ちゃんのお世話で睡眠不足や食事のバランスが乱れることによって、肌の新陳代謝が乱れやすく、ニキビができることがあります。赤ちゃんが寝ているときはしっかり自分も寝る、栄養バランスの良い食事を摂るなど、規則正しい生活を送るように心がけることが大切です。

むくみ

ホルモンバランスが乱れると、自律神経にも影響をおよぼすため、血流が悪くなってむくむことがあります。手足を温めることによって楽になることもあるので、お風呂にゆっくりつかれないときは、アロママッサージや足湯をするのも効果的です。

めまい

ホルモンバランスの乱れや睡眠不足は「めまい」を引き起こすことがあります。どちらにも該当しやすい産後は、めまいが起こりやすい時期といって良いでしょう。めまいと同時に片頭痛の症状や、光・音に過敏に反応する症状があらわれることもあります。ホルモンバランスが整うことによって改善されますが、めまいが続くときは病院を受診しましょう。

頭痛

ホルモンバランスの乱れは頭痛を引き起こすこともあります。原因はエストロゲンが減少することにより、脳内の血管が拡張して周りの神経を刺激するからです。身体を動かすと痛んだり、ズキズキした痛みを感じることがあります。また、頭痛の前に吐き気や目がチカチカするような症状があらわれることもあります。

不眠

女性ホルモンが乱れると、自律神経も連鎖して不調をきたすことから、不眠の症状を引き起こすことがあります。また、出産の達成感や感動でアドレナリンが多く放出されることが原因で、産後ハイと呼ばれる興奮状態になり、不眠を引き起こすこともあります。

産後の睡眠不足は、いろいろな不調を誘発しやすいので、リラックスを心がけ、眠れるときは少しでも身体を休めることが大切です。

産後のホルモンバランスの整え方

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産後に乱れがちなホルモンバランスを整えるための対処法は以下のとおりです。

栄養バランスを考えた食事をする

栄養バランスが悪いと、脳の視床下部が正常に働きません。脳の視床下部がうまく機能しないと、ホルモンバランスを整わないので、栄養バランスの良い食事を摂ることは重要です。

大豆製品はエストロゲンと似た働きをもつイソフラボンが多いので、低下した女性ホルモンの代わりとなって作用してくれることがあります。また、かつおやまぐろに多く含まれるビタミンB6は、ホルモンバランスを整える効果があるのでおすすめです。

適度に運動する

自律神経を整えることによって、ホルモンバランスも連動して整います。自律神経を整えるためには、適度な運動がおすすめです。軽いストレッチや散歩を兼ねたウォーキングでも血液循環が良くなるので、軽いものから少しずつ始めると良いでしょう。

ストレスをため込まず解消する

ストレスはホルモンバランスや自律神経を乱すだけではなく、抜け毛や薄毛、肌荒れやニキビの原因にもなります。産後は慣れない育児や夜泣きによる睡眠不足で、ストレスがたまりやすい時期です。赤ちゃんが寝ているあいだは昼寝する、好きなテレビを見たり音楽を聞いたりする、友人とおしゃべりするなど、自分にあった方法で上手にストレス解消しましょう。

身体を冷やさない

身体が冷えると血流が悪くなってホルモンバランスや自律神経が乱れます。身体が冷えることによって髪や肌のツヤやハリも失われがちになるので、身体を冷やさないように心がけることが大切です。ネックウォーマーで首を温める、室内でも靴下を履くなどの工夫をすることで、保温することができます。お風呂にゆっくりつかると、リラックスにもなっておすすめです。

生活リズムを整える

産後は赤ちゃんの授乳や夜泣きで睡眠が細切れになることで、生活リズムが乱れてしまうことがあります。また、赤ちゃんが寝ているあいだにたまっている家事をしたり、いつまでもテレビやスマートフォンから目が離せなくなったりすることもあります。しかし、生活リズムが乱れると、ホルモンバランスや自律神経が乱れてしまいます。無理をしない程度に、早寝早起きを心がけることが大切です。

漢方やサプリメントを摂取する

産後は栄養バランスが乱れることや、身体の不調が起こることで、イライラや気分が落ち込むことがあります。そのようなときは、漢方やサプリメントを摂取して、身体を良い状態に導くこともおすすめです。漢方を処方してもらうときは、産後の検診や婦人科で相談しましょう。産後の不調に効果的なサプリメントは、天然由来のやさしい成分のものがおすすめです。

産後うつはホルモンバランスの乱れが原因?

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産後はホルモンバランスの影響や育児に対する不安で、以下のような状態を引き起こすことがあります。

マタニティーブルーズ

分娩直後から産後7~10日以内に起こりやすく、2~4日をピークとする一時的な症状です。涙もろくなる、不安や緊張を感じることがあります。人によっては食欲がなくなる、頭痛が起こることもあります。発症頻度は50~80%と高く、ほとんどの女性が経験します。

産後うつ

医学的に「産後うつ病」と言い、産後2~3週間から産後1ヶ月頃に起こる症状ですが、人によっては産後3~4ヶ月頃に起こることもあります。情緒不安定になる、強い不安感に襲われる、睡眠不足が続くなどの症状が現れます。不快な症状が2週間以上続くときは、病院を受診するのも良いでしょう。発症頻度は約3%と低いものの、病気なので治療が必要です。

産後クライシス

産後クライシスは「産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況」になることです。主な原因はホルモンバランスの乱れ、ママの体調不良、旦那に対するイライラです。ママは出産することによって急激な身体の変化に加え、赤ちゃんのお世話で手一杯です。

しかし、パパが家事や育児に非協力的だったり、冷たい態度を取ったりすることによって、産後クライシスに陥ることが多いようです。子どもが0~2歳のときの離婚率は、全体の3割近くを占めるという厚生労働省の調査もあります。

女性ホルモンと上手につきあおう

女性ホルモンは生きていくうえで切っても切れない関係です。妊娠中や産後は、特にその影響に驚かされます。産後はさまざまな不調に落ち込むこともありますが、不調は永遠に続くものでもありません。女性ホルモンを正常に導くような規則正しい生活を心がけ、上手につきあっていきたいですね。

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