不妊の体験をマンガで描いたブログ10選!不妊治療が学べる&励まされる【夫にもおすすめ】
不妊治療の体験談をマンガで描く10人のブログをご紹介します。ブログで描かれる治療の内容や画風はまさに十人十色。不妊の原因、治療法、治療費、夫婦の取り組み方など、それぞれまったく異なります。人工授精や体外受精など各治療について詳しく知りたい人、治療疲れで前向きになりたい人、夫に協力してほしい人におすすめです。
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目次
十人十色の不妊治療をマンガで読み解く
100組いれば100通りある不妊治療。正解はないからこそ、たくさん悩んでしまうものです。しかも、不妊は話題としてオープンにしづらく、誰にも相談できず孤独感にさいなまれている人も少なくありません。そんな中、多くの人が励みにしているのは、ブログでアップされる不妊治療の体験記です。
なかでもマンガで描かれたものは、コマ割りや構成が工夫されているので、治療内容や治療に対して感じたことがわかりやすいと好評です。ここでは、多くの女性の共感を集め、男性も読みやすい以下のブログを紹介します。作者それぞれの体験談から、不妊治療に臨むヒントを見つけてくださいね。
タイトル |
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梅35才の妊活絵日記 |
32歳はぎ家の妊活4コマ漫画 |
ダメ嫁ポチ子の不妊漫画 ~まさかの不妊治療~ |
さけの排卵日 『不妊治療再開しました』 |
妊活は忍活?!アラフォー不妊治療体験記 |
妊活きろく |
田中よーちんのブログ |
ころぶーのベビ待ち4コマぶろぐ(`・3・´)★30歳不妊治療の記録★ |
マジかよ!?ふたご育児!! |
たまこの育児絵日記(仮) |
力の抜き加減が理想的!レス夫婦の不妊治療記録
梅35才の妊活絵日記
やわらかいタッチに癒やされる、不妊治療のブログです。全体的にほのぼのとした雰囲気で、痛い治療、夫とのけんかの場面でさえも穏やかな気持ちで読み進められます。
ゆるい描写は心の余裕をも感じさせますが、作者自身、妊婦さんをねたんだり、夫に不満を持ったりしたこともあったのだとか。そんな日々が「しんどい」と感じた作者は、ほどよく力を抜くことにしたのだそうです。気持ちが「いっぱいいっぱい」になってしまったときは、作者の「焦らない姿勢」を真似したくなりますよ。
読者から寄せられたコメントを紹介し、自らの情報を補足することがあり、不妊治療をさまざまな角度から知ることができます。一方的ではない情報発信に好感が持てます。作者の人柄に惹かれる読者も多く、夫婦の日常を描いた別ブログ「梅の絵日記 ~日常編~」も好評です。妊活に疲れた頭を休めるのにおすすめです。
主な治療歴 | 卵管狭窄、シリンジ法、体外受精 |
治療期間 | 2015年~ |
治療開始時の年齢 | 31歳 |
不妊治療のはじめどきに悩んだら!20代からの妊活体験談
32歳はぎ家の妊活4コマ漫画
「多嚢胞性卵巣症候群」である作者が描く、不妊治療の記録です。作者が不妊治療を始めた理由は、29歳から子どもを望んでいても2年間授からなかったことと、生理不順があることでした。
年齢的に若くても、性交があるのに一定期間妊娠しなかったり、生理不順があったりするときは、一度病院を受診したほうが良いことがわかります。一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
記事は体外受精に入る場面で更新がストップしています。しかし、29歳のときから妊活に取り組んでいることや治療方針をめぐる転院について描かれており、不妊治療を始めるきっかけやステップアップのタイミングについて悩んでいる人の参考になるかもしれません。
主な治療歴 | 多嚢胞性卵巣症候群、稽留流産掻爬(そうは)手術、タイミング法、人工授精 |
治療期間 | 2016年~ |
治療開始時の年齢 | 31歳 |
良いときも悪いときもある!読者の気持ちに寄り添う等身大の体験記
ダメ嫁ポチ子の不妊漫画 ~まさかの不妊治療~
「ダメ嫁ポチ子の不妊漫画」は、Amebaブログの「ベビ待ち・不妊治療・妊活ジャンル」で上位を獲得しているブログです。男性からの「妻の気持ちを知りたい」というコメントや、不妊治療中の方からの「つらい気持ちを吐き出したい」というコメントからわかるように、多くの読者の「心のよりどころ」になっています。
笑いを交えながらも淡々と治療の様子が描かれ、不妊治療の進行具合が端的にイメージできます。「不妊治療の記録」「治療費」「不妊の原因を探す検査」などテーマ別に分けられているので、知りたい情報から読んでいくのもおすすめです。
治療を続ける気力が保てず、無感情になって淡々と治療をこなす毎日に弱音を吐いてしまったり、治療をお休みしたり。等身大の日々に共感を覚えます。「心のタンク」がたまるまで、夫が一緒に待ってくれる様子など穏やかな時間も描かれていて、やさぐれた気持ちがほぐれますよ。
主な治療歴 | 慢性子宮内膜炎、タイミング法、体外受精、顕微授精、不育症 |
治療期間 | 2013年~ |
治療開始時の年齢 | 35歳 |
ゆるいタッチになごむ!妊活と無関係の記事が息抜きに
さけの排卵日 『不妊治療再開しました』
初めての不妊治療は半年で中断。6年経って、2015年に治療を再開してからのことが描かれたコミックエッセイです。注射や採卵が怖かったり、腟錠を入れるのに格闘したりと、作者はどうやら痛みに弱い様子。4コマという短いストーリーの中から、治療は苦手、それでも赤ちゃんは欲しいというジレンマが伝わってきます。
それでいて更新はゆっくりとマイペース、夫婦はクマのキャラクターと、全体的にゆるい雰囲気です。リセットのときの言葉にあらわせない気持ちも、重くなりすぎないトーンで描かれています。
治療の合間に描かれる日常には、笑いの要素が散りばめられていて、じわりと笑えるオチが秀逸です。治療中の息抜きになりますよ。
主な治療歴 | 体外受精、流産掻爬手術 |
治療期間 | 2009年、2015年~ |
治療開始時の年齢 | 不明 |
治療を重ねてふたりが成長する姿が励みに
妊活は忍活?!アラフォー不妊治療体験記
35歳の人間ドックで「子宮筋腫」と「チョコレート嚢胞」が発覚。手術後、医師に促されるかたちで不妊治療がスタートします。当初は不妊治療のことがよくわからず夫婦で右往左往。しかし、治療を重ねていくうちにふたりが成長していきます。
なかなか思うような結果が出なくても、自分にできることを探しながら妊活を続けるふたりの姿に、励まされる読者も多いようです。
ブログは、1話から486話まで続きます(2018年9月2日現在)。治療を進める中で4回転院し、合計5つのクリニックで治療を受けています。治療方法の違い、転院のタイミングの見極め方が参考になります。
主な治療歴 | 子宮筋腫、チョコレート嚢胞、タイミング法、人工授精、顕微受精、鍼灸治療 |
治療期間 | 2011年~ |
治療開始時の年齢 | 35歳 |
わかりにくい妊娠・不妊治療の仕組みが図解でわかる
妊活きろく
作者が元歯科衛生士という経歴からか、医療的な説明がとても丁寧で、まるで解説書のようなマンガです。女性の生理の話、妊娠の仕組み、治療の内容などの図解は、夫が妊娠や女性の身体のことを理解するのに役立つかもしれません。
マンガは218話で完結する内容で、152話目以降は妊娠の様子が描かれています。しかし、妊娠20週で「子宮頸管無力症」であることが判明。子宮頸管無力症でも出産にいたるケースはあるものの、作者は元気な赤ちゃんを迎えることができませんでした。悲しいできごとですが、夫と支えあいながら乗り越えようとする姿に勇気づけられます。
治療の内容が詳しく解説されているので、不妊治療初心者でもわかりやすくおすすめです。作者が気になったサプリメントの話、妊娠しやすい身体づくりの方法なども詳しく紹介されていますよ。
主な治療歴 | 卵管狭窄、精索静脈瘤、タイミング法、人工授精、顕微受精、子宮頸管無力症 |
治療期間 | 2015~2017年 |
治療開始時の年齢 | 34歳 |
夫の存在が救いになる40代の不妊治療ブログ
田中よーちんのブログ
42歳で始めた不妊治療はタイミング法、人工授精、体外受精へとステップアップし、最後と決めた体外受精が実らずに終わります。不妊治療を「底なし沼」にたとえ、精神的に追い詰められていく作者の様子に胸が締めつけられます。
しかし、そんな中でも粘り強く解決策を見出す夫の態度は救いになります。つらい不妊治療で悩んでいる人は、夫の言動から「心の持ちよう」のヒントが見つかりそうです。
「妊活の記録」としてクリニックで受けた治療の内容、支払った費用、助成金の額がまとめられており、治療にどれくらいの金額がかかるのかの目安がわかります。不妊治療の複雑な料金体系で生じた誤解や計算ミスなど、実際に困った体験が参考になりますよ。
主な治療歴 | 子宮筋腫、タイミング法、人工授精、体外受精、稽留流産掻爬手術 |
治療期間 | 2013~2015年 |
治療開始時の年齢 | 42歳 |
お互いを思う気持ちに心が温まるコミックエッセイ
ころぶーのベビ待ち4コマぶろぐ(`・3・´)★30歳不妊治療の記録★
不妊の原因は男女半々といいますが、作者は「卵巣嚢腫」の手術歴と「子宮頸管狭窄」があり、一方の夫はといえば不妊治療のプレッシャーで「腟内射精障害」を発症してしまいます。
しかし10回の人工授精で思うような結果が出ず、半年ほど治療を休んだところ、自然な流れで妊娠することができたのだそうです。何が正解かわからない不妊治療ですが、「こういうケースもあるのか」と、次へとつながる勇気がもらえるブログです。
夫の人柄の良さと夫に対する作者の感謝の気持ちが伝わってきて、心が温かくなります。不妊治療は女性の負担が大きいとはいえ、男性にとってもナーバスな問題です。期待と不安が入り混じる日々にあって、夫婦で支えあいながら、二人三脚で治療に向きあう大切さに気付かせてくれますよ。
主な治療歴 | 頻発月経、成熟嚢胞性奇形腫、子宮頸管狭窄、腟内射精障害、人工授精 |
治療期間 | 2016年~ |
治療開始時の年齢 | 29歳 |
夫の理解が理想的!男性が描く不妊治療マンガ
マジかよ!?ふたご育児!!
妊娠分野のブログにしては珍しく、男性が描いているマンガです。初期の検査で夫は「精索静脈瘤」があり「精子の奇形率」が98%であることが判明。妻も甲状腺ホルモンが正常値の30倍で、「橋本病」と診断されます。夫婦は橋本病の治療を行い、体外受精での治療を選択しました。
記事には採精室のレポートや男性不妊専門外来の検査内容など、男性ならではの体験談も載せられています。治療は功を奏し、3回目の体外受精で双子を妊娠。努力が報われた体験談は、多くの読者の希望になるのではないでしょうか。
不妊治療は自己注射や採卵など、女性の負担が大きいものです。その負担を夫が理解し、妻と一緒に不妊治療に臨んでいるため、妻に対するいたわりやリスペクトが随所に感じられます。その気持ちは「世の中の不妊治療中の女性には頭が上がらない」という言葉で、読者に対しても向けられます。自分が応援してもらっているようで、温かい気持ちになれますよ。
主な治療歴 | 精索静脈瘤、橋本病、顕微授精 |
治療期間 | 2018年~ |
治療開始時の年齢 | 33歳(夫) |
夫や医師への本音をユーモアたっぷりに描く爽快ブログ
たまこの育児絵日記(仮)
最後に紹介するのは「精子運動率0%」から妊娠した体験を描くブログです。ブログの存在は「夫に秘密」。夫や医師に対する赤裸々な本音がユーモアたっぷりに語られており、「よくわかる」という共感のコメントが多く寄せられています。
作者は1回の体外受精で無事に妊娠することができました。しかも「そろそろ二人目を」と、凍結胚による治療を考え始めたところに自然妊娠が判明。妊娠中、出産後も記事を更新し、不妊治療中の読者に力を与えています。
痛さで知られる「子宮卵管造影検査」の恐怖を怪談風に再現するなど、つらい治療も笑いに変えようとする作者の気持ちが伝わってきます。表情豊かなインコのキャラクターが、不妊治療のつらさを癒やしてくれますよ。
主な治療歴 | 人工授精、体外受精、精索静脈瘤、卵巣過剰刺激症候群 |
治療期間 | 2013~2016年 |
治療開始時の年齢 | 27歳 |
マンガを読んで不妊治療のつらさを軽くしよう
いつ終わるかもわからない不妊治療。リセットの時期を迎えるたびに、期待と不安がないまぜとなって落ち着かないときは、マンガで描かれたブログを読んでみましょう。同じような体験をする作者に勇気づけられ、心にたまった澱(おり)が消えていくかもしれません。
また、不妊治療に対して夫婦の温度差を感じるときも、マンガを活用してみてください。伝えきれない気持ちをマンガに託せば、夫が理解してくれることもあるのではないでしょうか。妊活にストレスは禁物です。マンガやブログを読んで、適度な息抜きをしてくださいね。