赤ちゃんのうんちの色が変!離乳食との関係は?胆道閉鎖症とは?

排泄物である便は健康のバロメーター。自分の体調を言葉で発信することができない赤ちゃんの便は、特に重要です。便の色や状態を注意深く見ることは、体調の変化や病気の発見に役立ちます。ここでは、赤ちゃんのうんちについて、母乳やミルク、離乳食との関係について解説します。うんちからわかる病気との関係性についても説明します。

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目次

  1. 母乳・混合・粉ミルクでうんちは違う
  2. 離乳食を始めてからのうんちの変化
  3. 赤ちゃんのうんち、こんな色なら要注意
  4. 赤ちゃんの胆道閉鎖症とは
  5. 胆道閉鎖症の症状と母子手帳の「便色カード」
  6. まとめ

母乳・混合・粉ミルクでうんちは違う

まだまだ腸が未発達な赤ちゃん。便の回数や色には個人差があります。母乳・混合・粉ミルクなど、口にするものによってうんちの特徴にも違いが出ます。

生まれて初めてするうんちを胎便といいますが、胎便は濃い緑色をしています。その後は胎便と正常便が入り混じった移行便を経て、黄色顆粒状の正常便をするようになります。

母乳が主流の赤ちゃんのうんちは、とてもゆるいです。粉ミルクのうんちに比べて黄色味が強く、酸っぱいにおいが強いのも特徴です。粉ミルクが主流の赤ちゃんのうんちは銘柄によりますが黄色から緑色と様々で、母乳の赤ちゃんより硬いうんちをします。

母乳と粉ミルクの混合の赤ちゃんは、摂取した割合により、母乳が多ければ母乳の特徴が強く、粉ミルクが多ければ粉ミルクの特徴が強いうんちをします。

離乳食を始めてからのうんちの変化

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赤ちゃんのうんちは、離乳食を開始すると次第に茶色になっていきます。

5~6ヶ月で離乳食を開始したばかりの赤ちゃんは、腸が食べ物の侵入に驚き、下痢をしてしまう場合もありますが、すぐに治るようであれば問題はありません。母乳やミルクを比較して離乳食はお腹の中に溜まりやすいため、離乳食が進むにつれてうんちの回数も減っていきます。

2回食になる7~8ヶ月の頃には、うんちはほぼ固形になっていきます。どんどん茶色くなり、食べたものの色や形がうんちに見られることも多いです。そして、3回食になる9~10ヶ月の頃には、食べたものによって多少違いはあるものの、においも強くなり、ほとんど大人と変わらないうんちになります。

赤ちゃんのうんち、こんな色なら要注意

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離乳食が始まる前の赤ちゃんのうんちは緑色や黄色をしています。白いつぶつぶが混じっている場合もありますが、特に問題はありません。でも、うんち全体の色が赤や黒、白の場合には病気の可能性があります。

また、うんちの色は正常でも、下痢気味でぐったりした感じのとき、数日間うんちが出ておらず赤ちゃんがつらそうにしているときも、病院で診てもらったほうが安心です。

赤いうんち

おなかの風邪である胃腸炎の時に、少量の血がうんちに付着することはよくあることであり、大きな心配がいらないことがほとんどです。しかし、大量の血や真っ赤な血、いちごジャムのような赤いうんちの場合は、腸重積症(※ちょうじゅうせきしょう)を始めとした病気が疑われます。赤ちゃんの顔色が悪く機嫌が急に悪くなったり、いきなり泣き出す、嘔吐を繰り返すなどの症状があるときには医療機関を受診しましょう。

※腸重積症(※ちょうじゅうせきしょう)
腸の一部分が腸に重なるように入り込むために生じる病気。組織の壊死など深刻な症状に発展する場合もあり、一刻も早く診断・治療をする必要がある。

白っぽいうんち

米のとぎ汁のようなうんちを1日に何度もする場合は、ウイルス感染の可能性があります。下痢の症状を伴っており脱水が疑われる時には病院で診てもらいましょう。

また、灰白色のうんちの場合は、肝臓の炎症や先天性の病気、胆道閉鎖症が疑われます。こうした病気は1ヶ月健診を待たずして早朝に診断することが、その後の予後を考えると必要不可欠です。

母子手帳には、病気が疑われる際のうんちの写真が掲載されています。こうしたものも参考にしつつ、クリーム色や薄い黄色なども含め、白っぽいうんちが出たときには病気が進行する前に病院に連れて行くのが賢明です。

黒いうんち

赤黒い・黒いうんちの場合は、胃や十二指腸で潰瘍を生じており出血している可能性があります。ただちに医療機関で診てもらうことが大切です。

赤ちゃんの胆道閉鎖症とは

胆道閉鎖症は、新生児や乳児に発症する肝臓および胆管の病気。胆汁の通り道である胆管が、生まれつきまたは生後間もなく完全に詰まってしまい、肝臓から腸へ胆汁を排出できなくなる疾患です。

この病気にかかる赤ちゃんは10,000人に1人とされますが、同年齢での肝・胆道系疾患では最も死亡率が高くなっています。

胆道閉鎖症の症状と母子手帳の「便色カード」

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胆道閉鎖症の症状は主に3つ。白っぽい色をしたうんち(灰色がかった白色、クリーム色、レモン色の場合も)と、濃い黄色の尿、生後14日以降も続く皮膚や眼球結膜(白目)の黄染(黄疸)です。黄疸については、生後1ヶ月頃の赤ちゃんの皮膚や白目の部分はくすんだ黄色をしているために見逃されやすく、特に要注意です。

この病気を早く見つけるために、母子手帳に「便色カード」が挟み込まれています。このカードの色見本(1~7番)と赤ちゃんのうんちの色とを見比べて、もし1~3番に近かったら、すぐに専門医の受診を。赤ちゃんのうんちを持参できるとなお良いでしょう。

胆道閉鎖症のお子さんの長期予後は、早期に発見して早期に治療介入することがとても重要であると考えられています。1ヶ月健診でうんちの色はチェックされますが、こうしたチェックカードを活用しながら、健診よりも早く親御さんが気付いてあげるようにしてあげてください。

まとめ

生まれてから離乳食が完了するまでの約10ヶ月間に、赤ちゃんのうんちの色と状態は変化していきます。赤ちゃんは言葉のかわりに、うんちでママに体調の変化を伝えてくれます。ちょっとした変化に気づくためには、なにげなくおむつを変えるのではなく、うんちの色や状態に注意を払って観察することが大切。つらい、しんどいと口では言えない赤ちゃんの異変に、早く気づいてあげたいですね。