トランポリンの子どもへの効果と魅力は?安全に遊ぶための注意点は?事故の危険性を知ったうえで楽しく跳びはねよう!
子どもがトランポリンをすると、楽しく跳びはねることができるだけでなく、全身の筋肉を使うことで、膝や足首の柔軟性、バランス感覚、身体の協調性が自然と身につきます。ただしトランポリンは正しく利用しないと事故の危険性もあるのです。ここではトランポリンの子どもへの効果と、安全に飛ぶための注意点を解説します。
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子どもはトランポリンが大好き!
トランポリンは全身を使った運動ができる遊びとして、世界中で楽しまれています。NASA(アメリカ航空宇宙局)が地上での訓練にトランポリンを使っていることが話題になり、アメリカではポピュラーなエクササイズのひとつとなっているようです。
トランポリンは子どもにも人気の高い遊びです。大型の室内遊び場でトランポリンや類似の遊具に子どもがたくさん集まっている姿を見たことがある人もいるでしょう。単純な動作ではありますが、身体全体を使って跳びはねる楽しさがありますよね。
子どもがトランポリンで遊ぶ効果とは?

運動神経が良いかどうかというのは遺伝的な要素が強いうに思われがちですが、運動神経の大半は後天的なものであるというのが最近の考え方です。一般的に運動能力は10歳までにできあがるといわれています。つまり、10歳までにさまざまな動きを体験することで、運動能力が決定するのです。
トランポリンをすると、全身を使うことになります。楽しく跳びはねて遊ぶ中で、大人になるまでの運動神経の基礎を身につけることができます。
柔軟性やバランス感覚が身につく
トランポリンは、跳びはねるという動作によって身体全体の筋肉を使うことができます。膝のばねを使ったり足首を柔らかく動かしたりするという動作を繰り返す中で、身体の柔軟性やバランス感覚が自然と身につくでしょう。
身体の協調性が身につく
トランポリンをしているときには、脳が着地点を探し、次のジャンプのためにどれくらいの反動をつければ良いか無意識に脳が判断をします。こうした動作を繰り返すことで脳と身体が一体化していき、たとえば転んだときにとっさに手を前につくといった身体の協調性につながります。
運動好きになり生涯スポーツの基礎をつくる
子どものころに運動が苦手になってしまうと、そのまま大人になってもスポーツが嫌いになる可能性が高いものです。しかし、健康に年を重ねるためには、一定の運動が欠かせません。トランポリンで楽しく遊ぶことは、運動することの楽しさ・喜びにつながるでしょう。運動が好きになることで、将来的にスポーツを楽しむ基礎ができるかもしれません。
子どものトランポリンには事故の危険性も!

子どもにも人気の高いトランポリンですが、正しく利用しなければ大きな事故を引き起こす危険性があります。トランポリンには弾力があり通常よりも高く跳びはねることができる一方で、変な体勢で着地をしたときに足首の捻挫や腕の骨折をまねくこともあるのです。
アメリカの消費者製品安全委員会によると、アメリカ国内では2015年に29万5千件ものトランポリンによる事故が報告されています。これを受け米整形外科学会(AAOS)は、2017年7月にトランポリンの使用について保護者向けに警告を出しています。
AAOSの警告の主な内容は下記の通りです。
・6歳未満の子どもにトランポリンを使用させない。
・体育や体操、トレーニングなどでトランポリンを使用する際には、大人の監督・適切な安全対策・指導を行う。
・トランポリンは1人で使う(2人以上が同時にトランポリンを使わない)。
子どもがトランポリンをすると脳に障害が出るの?
トランポリンは全身を使って跳びはねる運動のため、脳が激しく揺さぶられることで起こる「揺さぶられ(揺さぶりっこ)症候群」を心配する方もいるようです。しかし、脳の隙間は1歳半くらいで狭くなるので、赤ちゃんの頃よりリスクは低くなります。
トランポリンを始めるのは早い場合でも3歳以降が一般的です。トランポリンをすることそのものによる脳への障害の心配はほとんどないでしょう。ただし子どもが小さいうちのトランポリンには、事故により大きな怪我を招く危険性があるため、気をつけるようにしてください。
子どもにトランポリンをさせるときの注意点

正しい指導を受ける
トランポリンは一見誰にでも簡単にできる運動のように見えますよね。しかしトランポリンは垂直に落下しなければ真上に飛ぶことができないなど、正しい跳び方や着地の仕方を学ばないと安全に楽しむことができません。
初めてトランポリンをするときには、正しい指導を受けるようにしましょう。最近では各地の体操教室などでトランポリンの指導を受けることができますよ。
2人以上でトランポリンを使わない
2人以上の子どもが同時にトランポリンを使うと、事故を引き起こす危険性が高まります。どちらかの子どもがバランスを崩すと、同時に2人ともがけがをしてしまうことも考えられるのです。トランポリンで遊ぶときには、必ず1人ずつ使うようにしましょう。
6歳未満の子どもには特に注意
米整形外科学会(AAOS)の警告によると、アメリカではほとんどのトランポリンの事故は家庭内で起こっており、そのうち90%は5歳から14歳の子どもの事故だそうです。
特に6歳未満の子どもは、身体の協調性などが未発達なため、重大な事故を起こすリスクが高いと考えられます。小さな子どもにトランポリンをさせるときには、特に注意をするようにしましょう。
子どもと楽しむ!おすすめの家庭用トランポリン
手すりの高さ調節が可能!子どもの成長に合わせて使えるトランポリン
・サイズ:直径102×高さ22.5cm
・重量:8kg
・手すり取り付け時重量:10.6kg
・耐荷重量:100kg
小学校やトランポリン教室で使われているトランポリンと同じような構造のトランポリンです。スプリング部分に金属ではなく高強度PPを使っているため、音が静かなのが特徴です。マンションなど音が気になる場合にはフロアマットを敷くと良いでしょう。
100kgまで対応しているため子どもから大人まで使えます。3段階に調整できる手すりがついているため、トランポリンの中心で跳びはねることができ安心です。
4つに折りたたんで収納できる折りたたみ式トランポリン
・サイズ:直径96×高さ22cm
・重量:9kg
・耐荷重量:100kg
・欧州の安全基準GSマーク認証をクリア
スペースが限られている家庭でも使える折りたたみ式のトランポリンです。使わないときには4つに折りたたんでしまうことができます。8本足のトランポリンは通常の6本足のものと比べ接地面が多く、ジャンプ時・着地時の安定性があることも魅力です。
マカロンピンク・モカブラウン・ミント・ラムネの4色展開。インテリアにも馴染む色合いがママやパパにも嬉しいですね。
楽天・Amazonでトランポリンをチェック!
ほかにもさまざまなトランポリンが販売されています。楽天・Amazonでトランポリンのランキングを確認したい方は、以下のリンクから探してみてください。
安全性に配慮してトランポリンを楽しもう
トランポリンには子どもの柔軟性・バランス感覚・身体の協調性が身につくといった、運動能力を高めるための効果があります。なにより子どもが楽しく遊ぶことができるという魅力がありますよね。
ただし、トランポリンを安全に使うためには、正しい知識と安全対策が必要です。安全に配慮しながら、楽しくトランポリンを使ってみてくださいね。