【妊娠7週目】妊娠初期の流産で妊婦さんが注意したいことって?

お腹の赤ちゃんがグングン成長する妊娠7週目。悲しいことですが、妊娠初期の流産の多くが7週目までに起こるといわれています。もうすぐ妊娠3ヶ月となるこの時期、初期流産を未然に防ぐことはできるのでしょうか。

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目次

  1. 胎児の器官が形成される妊娠7週目、初期流産の可能性
  2. 初期流産の原因は?予防はできるの?
  3. 妊娠初期に特に注意が必要な問題(1) 市販薬の服用
  4. 妊娠初期に特に注意が必要な問題(2) サイトメガロウイルス
  5. まとめ
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胎児の器官が形成される妊娠7週目、初期流産の可能性

妊娠7週目のころは、お腹の赤ちゃん(7週現在では「胎芽」と呼ばれます)が人として成長するために大事な器官がいくつも形成されています。心臓、肝臓、腎臓、脳、胃、脊髄。どれも人にとって大切な臓器です。

妊娠12週未満の早い時期に起こる流産を初期流産と呼びます。全妊娠に対する流産の確率は15~20%で、そのほとんどが初期流産だといわれています。

初期流産のほとんどは、胎児の染色体や遺伝子の異常が原因で起こります。赤ちゃんに成長する力がじゅうぶんに備わっていなかったために子宮内で育つことができず、ママの身体の外に出てしまうという状態であり、ママのほうに原因はありません。

もし流産をしてしまっても、「あのときに無理をしたからかも」などと過去を振り返って自分を責める必要はないでしょう。

初期流産の原因は?予防はできるの?

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初期流産の原因は染色体異常などによるもので、胎児側に原因があることがほとんどです。ママ側に原因はないため、予防することは難しいと言えます。妊娠したらできるだけ健康に気をつけて、無理をしない生活をしていきましょう。

冷えに気をつけて血流を良くする

子宮の周りの血流が悪くなると、胎芽に十分な酸素や栄養が届かず、胎芽が各器官を形成する際に影響が出たりする恐れがあります。

血流を良くするためには、適度な運動をする、身体の冷えを改善する、バランスの良い食事を心がける、といったことが重要です。とくに下半身の冷えは妊婦さんの大敵。温めるなら、お腹まわりと腰まわりを重点的に。夏場であっても、冷房から来る冷気には注意が必要です。

自律神経を整える

自律神経の乱れは、日常生活の乱れやストレスなどで起こります。身体の機能を調節する自律神経が乱れると、胎芽の発育にも悪影響をおよぼす恐れがあります。とはいえ、ストレスと流産との関係は医学的には確証されていないので、不安に思う必要はありません。あくまでもできる範囲で、ストレスをためない生活をしましょう。

自律神経の整え方としては、つわりや体調不良もあるでしょうが、昼夜の区別をはっきりつけた生活リズム、一日三食の栄養バランスの良い食事、ストレスをためずにゆったりとした気持ちで過ごすよう心がけることなどが効果的です。

妊婦さんにとって、周囲の人のサポートはなくてはならないもの。家族や職場の人に協力を仰ぎ、自分が気持ちの良い毎日を送れるよう調整しましょう。

妊娠初期に特に注意が必要な問題(1) 市販薬の服用

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風邪や頭痛、胃痛など、妊娠中に起こる身体の不調や痛みはつらいですよね。妊娠中でなければ自己判断で市販薬を購入して飲んでもよいところですが、妊娠中はそうはいきません。

市販薬の注意書きには「妊娠中・授乳中の方は(服用を)控えてください」などと書いてあるものとないものとがあります。注意書きがないからといってむやみに飲んでは危険ですので、服薬する場合には医師や薬剤師に相談しましょう。

赤ちゃんへの影響

妊娠中に何らかの薬を飲むと、それが母体の血液中をめぐって胎盤を通過し、一部はお腹の赤ちゃんの血液にも移行します。

赤ちゃんは成長がまだ不完全で、各器官はまだ形成中。一部の薬の成分は母体のみならず赤ちゃんの体内をもめぐりますが、赤ちゃんの身体には薬の成分を分解したり、体外に排出したりする仕組みはまだ整っておらず、正しい成長を妨げる可能性もあるようです。

妊娠4週~7週は「絶対過敏期」と呼ばれ、赤ちゃんの身体の器官形成で最も大切な時期になります。この時期に催奇形性(奇形を起こす)などの可能性が高い薬を飲むと、お腹の赤ちゃんに影響をおよぼす可能性があると言われます。

影響のある薬の種類

筆者自身も、妊娠中に頭痛が起こったときに、市販薬は危険なのか否かインターネットで調べました。そのほとんどが「(結果的に)影響がなかった」「〇〇なら大丈夫らしい」という、妊婦の不安をあおらないものでした。

実際、薬が胎児に悪影響をおよぼしたとみられる報告は全体の1%にも満たないようです。うっかり飲んでしまってもまず影響はないと思われるので、過度の心配は不要です。そもそも妊娠7週のころにはまだ妊娠に気がついていない人もいます。

催奇形性があるといわれているのは、持病系の薬(抗がん剤やリウマチ、高血圧などの薬)のようです。飲み続けている薬があるのなら、妊活を始める前にかかりつけのお医者さんに相談して、適切な飲み方を教えてもらいましょう。

市販薬による影響は少ないとはいいますが、実際に妊婦さんのQ&Aや相談サイトを見ると、「飲んでしまったけれど、今になって不安」といった声が本当に多いです。「うっかり」は仕方ないとしても、「このくらいなら大丈夫だろう」と思いながら飲んでしまうと、あとで精神的につらくなったり、悔やんだりする人が多いようです。

流産をしてしまうと、実際には薬の影響によるものでなくても「あのとき、あの薬を飲んだせいかも」などと自分を責めてしまう人もいるとか。ママの心のケアのためにも、妊娠中につらい身体の不調があれば、まずはかかりつけの産科医に相談すると安心です。

妊娠初期に特に注意が必要な問題(2) サイトメガロウイルス

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妊娠中は、ウイルスや細菌による感染症について正しく知ることが大切です。なかでも近年耳にするようになったのがサイトメガロウイルス。母親学級などで解説されることもあるようで、妊娠してから知った人もいるのではないでしょうか。

サイトメガロウイルスはとても危険なウイルスです。ママが乳幼児期に初感染を受けることなく妊娠してから初めて感染すると、お腹の赤ちゃんの耳や脳に障害が生じる恐れがあります。出生時には無症状でも、のちに難聴や神経学的後遺症を発症する場合もあるので、早期発見が大切です。

通常は子どものころに友だちやきょうだいから感染して抗体保有者となることが多いのですが、健康であれば症状が出ることはありません。

妊婦さんにおいては二人目妊娠中に感染する人がほとんどであり、上の子が感染を受けている場合にその子のお世話をしていて感染するというパターンが多いようです。

感染経路と抗体

感染者の尿や唾液が体内に入ると感染します。上の子が感染者の場合、その子のおむつ交換をする際に尿がママの手に付着し、何らかの方法でママの体内に入ることや、食事の際に子どもが使った食器をママが共有することなどによってウイルスに感染します。

ワクチンはまだ開発されていません。心配な人は、まず、自分がこのウイルスの抗体を保有しているか否か調べるのがおすすめです。簡単な血液検査(抗体検査)でわかるらしいので、お医者さんに相談しても良いでしょう。

感染予防の方法

感染の予防には、こまめに手を洗うことと、上の子と食器や歯ブラシの共有をしないこと、上の子の食べ残しをママが食べないことなどが有効です。

サイトメガロウイルスは子どもの唾液や鼻水、尿から感染することが多いといいます。上の子のおむつ交換後は必ず手洗いをし、ついついしてしまいがちな食器の共有はやめましょう。お腹の赤ちゃんが元気に生まれてくるよう、とくに妊娠初期は気をつけて生活しましょう。

まとめ

妊娠初期の流産は予防不可能だからこそ、不安に思う妊婦さんも多いでしょう。もし初期流産をしてしまっても、赤ちゃん自身の育つ力にかかわる自然の摂理ゆえ、自分を責める必要はありません。一方、薬の影響やウイルスによる感染症には予防の余地があります。正しい知識を身につけて、お腹の赤ちゃんを守ってあげたいですね。

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