クレーン現象は1歳に多い?自閉症かどうか見わける方法は?

自閉症は日本では約300人にひとり、高機能自閉症やアスペルガー症候群といった軽度な自閉症・発達障害も含めると100人にひとりはいるといわれています。赤ちゃんの頃には発見しづらい障害ですが、見分けるひとつの目安になるのが「クレーン現象」です。ここでは、赤ちゃんの時期でもわかりやすい「クレーン現象」について解説します。

104280

この記事の監修

目次

  1. クレーン現象とは
  2. 自閉症の症状のひとつといわれている
  3. 幼児にはよく見られる行動では?
  4. 注意したいポイントは?

クレーン現象とは

子どもが自分自身の手を使わずに、ママやパパなど他者の手をまるで クレーンのように扱って意思表示をすることがあります。言葉でうまく伝えることができないので、手を引っ張って、その場所まで連れて行くような行動をとる場合もあります。これらは自閉症児に現れることが多い行動のひとつで「クレーン現象」と呼ばれています。

例えば、口で「テレビをつけて」と言えないので、大人の手を取ってリモコンに近づけるようなことをします。子ども自身が「やって欲しいこと」「して欲しいこと」などがあるときに、ママの手をそこに持って行くことで意思表示しようとしていることはないでしょうか。

自閉症の症状のひとつといわれている

Image

自閉症は社会性の障害や言語障害だけではなく、行動障害をともないます。家庭療育や学校教育をはじめ、福祉施設での対応でも困難なことがある障害のひとつだといわれています。早期発見ができれば親も子どもも早く対応を取ることができるでしょう。自閉症の子どもは、何かをして欲しいとき、してほしい相手より「もの」に関心が強くなる傾向があります。相手の気持ちに構わずに要求を満たそうとすることがあるため、クレーン現象が現れるのだと考えられています。

幼児にはよく見られる行動では?

Image

クレーン現象を行ったからといって、自閉症だと決めつけるのは早計です。幼児であればよくやる行動のひとつでしょう。言葉を覚えてくるにつれて、次第にやらなくなるものです。3歳を過ぎてもやるようであれば、専門機関への受診を検討してみても良いかもしれません。

注意したいポイントは?

子どもがおもちゃを持ってきて、机の上や差し出したママの手の上におもちゃを置くのは「要求行動」と呼ばれる行動なので、問題はないようです。持っているおもちゃを目の前に差し出さず、ママの顔も見ずに机の下にあるママの手を引っ張り出したり、どうにかしておもちゃを持たせようとしたりする行動は注意が必要なようです。