更新日:2017年01月12日

集めていたペットボトルキャップの回収が中止されたのはなぜ?

先日、筆者の娘が「ペットボトルキャップ リサイクル中止のお知らせ」を学校からもらってきました。集めたペットボトルキャップの売却益で「世界の子供にワクチンを」というものでした。スーパーなどでも、ペットボトルのキャップを回収しているところがありますよね。とても良い活動なはずなのに、なぜ中止になってしまったのでしょうか。

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目次

    エコキャップ運動

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    ペットボトルのキャップは、リサイクル可能な「ポリプロピレン」というプラスチックでできています。リサイクル可能なのに捨てられてもったいないと、神奈川県の女子高生が声をあげたのが運動の始まりだそうです。多くの市民団体の賛同を得て、ペットボトルキャップを集めてリサイクルし、世界の子どもたちにポリオワクチンを寄付する活動が開始しました。

    家庭でゴミになるペットボトルキャップ。それを地域や学校、会社で集めるだけなので、手軽にポリオワクチンの寄付に協力できるところが良いですよね。子どもも「いいことをした」と思える素敵な活動です。誰でも参加できる活動なので、日本全国に広がっています。

    娘の学校で回収が中止された理由

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    2015年4月、ペットボトルのキャップ回収に関する、こんなニュースがありました。

    ペットボトルのキャップを集めてリサイクルすることで世界の子どもたちにワクチンを届けるという運動を進めるNPO法人「エコキャップ推進協会」が、1年半前からワクチン代を寄付していなかったとして、「結果的にエコキャップがワクチンにならなかった」として謝罪するコメントをWebサイトに掲載した。

    「使い道の方向転換を図った事実を連絡しなかったことが今回の誤解を招いてしまったと反省している」という。

    引用元:www.itmedia.co.jp

    なんと、「エコキャップ推進協会」に届けられたペットボトルキャップが、ワクチンのための寄付となっていなかったのです。これを受けて、ペットボトルキャップの回収を中止した学校や会社、団体が数多くあるようです。娘の学校でペットボトルキャップの回収を中止したのは、このためだったのですね。全国に広がっていた活動がこんな風に中止になっていくのは、とても残念でなりません。

    エコキャップ推進協会の説明

    エコキャップ推進協会は設立当初からワクチン代の寄付と併せて、子どもたちへの環境教育や、障がい者の雇用創出・自立支援をNPO活動として行ってきました。この一環として前期(2013/9/1~2014/8/31)から、障がいを持つ方々が、仕事として地域のエコキャップ集約拠点運営に携わる「エコステーション」の設置プロジェクトが開始されました。

    このプロジェクトは施設等と連携した障がい者の雇用創出を通じて、地域ごとの集約拠点を整備することでエコキャップ提供時の負担を低減し、今後継続的かつ効果的にワクチン等の医療支援活動を実施していくための取り組みでもあります。そのため、前期に限って障がい者の雇用創出・自立支援活動を、優先的に集中実施しました。

    なお、この取り組みにつきましては、ホームページ上に「当協会は前事業年度に限り、障がい者の雇用創出・自立支援活動を集中的に展開いたしました。」と記載することによって、皆様にお知らせ出来ていたものと考えておりましたが、説明不十分・広報不十分であったと深く反省しております。

    引用元:ecocap.or.jp

    エコキャップ推進委員会の説明によると、一時的にワクチンの提供ではなく、障がいを持つ方々の雇用創出と自立支援のためにお金を使ったとのこと。

    しかし、集められたペットボトルキャップをワクチンにするとうたっている以上、そうしなかったことは協力している方々の信頼を裏切る行為に他なりません。失った信頼を回復するには相当な時間を要すると思われますが、エコキャップ推進協会ではワクチン代への寄付を再開する予定だと説明しています。

    ペットボトルキャップ集めはやめる?

    このエコキャップ運動、なんとなく「いいこと」なので協力している人も多いのではないでしょうか。しかし調べてみて分かったことがあります。ペットボトルキャップの換金額は、800個で20円。つまり、集めて送るだけで赤字です。

    わざわざペットボトルのキャップを集めなくてもいいのでは?という人もいるでしょう。ワクチンを贈りたいのならば、現金で寄付するのが一番手っ取り早いです。

    では、エコキャップ活動の意義はなんでしょうか。この活動はそもそも「ごみ」を「資源」にすることが目的でした。ごみを減らしてCO2を削減につなげようということです。つまり販売益を寄付してワクチンにしようというのは「ついで」とも言えます。

    ごみを減らし、CO2削減になり、さらに寄付につながる。エコキャップ運動はそういう活動だったのです。CO2削減になるのは素晴らしいことなので、筆者は今後もエコキャップの回収には協力していきたいと思っています。近所のスーパーに持って行く予定です。

    なんとなくでペットボトルキャップを集めていた方は、やめてしまう方もいるかもしれないですね。とてもいい活動なのに残念です。現金の寄付となるとハードルが高いですが、家庭では「ごみ」になるペットボトルキャップを集めるだけなら気軽ですものね。

    まとめ

    学校でペットボトルキャップの回収がなくなってしまったのは、こんな理由だったんですね。いい運動だと思うのにやめてしまうのは残念だと思いました。全国で広がっていたエコキャップ運動。やめてしまった学校や企業などで再開されることを願います。そして、エコキャップ推進委員会には、協力している我々の思いを裏切ることがないよう、信頼できるような運営をしてもらいたいものですね。

    ※この記事は、2015年6月3日に公開された記事になります。

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