更新日:2017年10月04日

子宮口を柔らかくする方法は?臨月に硬いのは大丈夫?子宮口が開くとチクチク痛む?

臨月になると子宮口がどれくらい柔らかくなっているか、子宮口の開き具合はどうなのか気になりますね。そもそも子宮口の硬い、柔らかいというのはどのような基準で判断されるのでしょうか。この記事では臨月の子宮口の状態を解説しながら、硬い場合に行われる処置や、自分でできる対処法について紐解いていきます。

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子宮口とは

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子宮は洋ナシのような形状だと表現されます。洋ナシ型の子宮の内側は、赤ちゃんが過ごす場所となる逆三角形の子宮腔が広がっています。

子宮腔は長さ3cmほどの管状の組織につながり、子宮頚管(けいかん)と呼び名が変わります。子宮腔と子宮頚管の外側は子宮筋層という3層の膜で覆われ、子宮体部・子宮峡部・子宮頚部を形成しています。

子宮頚部の先端は腟の中に突き出ています。子宮口は突き出た器官の中央に存在します。子宮腟部にある子宮口は外子宮口と呼ばれます。子宮口はもうひとつ、子宮腔側にも存在します。この子宮腔側を内子宮口と言い、さらに組織学的内子宮口と解剖学的内子宮口に区別します。子宮口が柔らかいと判断するのは、外子宮口の部分です。

臨月の子宮口の柔らかさと分娩のタイミング

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子宮口が柔らかい・硬いは医師の主観に左右される

分娩の進行をあらわすスコアにBishopスコア(ビショップスコア)があります。Bishopスコアは内診所見をもとに作成されており、分娩の進み具合をはかる指標となっています。

Bishopスコアは子宮口の開き具合を示す開大度、子宮頚管が薄く伸ばされ短くなった割合を示す展退度(てんたいど)、子宮頚管の硬さの程度をあらわす頚管硬度、そして子宮口の位置や赤ちゃんの頭の位置がレベルわけされています。

子宮頚管が柔らかいかどうかは硬、中、軟の3段階に分かれていますが、どのくらいの硬さかを客観的に判断する道具はなく、内診をした医師の主観に左右されます。また、子宮頚管が柔らかくなることを子宮頚管の熟化と言いますが、一般的には子宮頚管と子宮口は同義で伝えられており、子宮頚管が熟化したイコール子宮口が柔らかくなったと表現されます。

本稿でも便宜上、子宮口が硬い、柔らかいという表現でお伝えしていきます。

分娩開始前

分娩開始前の子宮口の硬さは鼻の尾翼、すなわち小鼻の硬さと同程度です。指で押しても沈むような弾力はなく、十分な強度を保って妊娠を維持しています。子宮口も閉ざされた状態です。

分娩が近づいてくるとしっかりと閉ざされていた子宮頚管は柔軟性を増し、熟化が始まります。なかには出産予定日前から、子宮口が開き始める人もいます。ただし、子宮口が開いていても陣痛がなければ分娩開始とはなりません。

日本産科婦人科学会用語問題委員会によると、陣痛が1時間に6回もしくは10分間隔の頻度になると分娩が開始となると定義されています。

分娩開始(分娩第1期)

陣痛が定期的に起こるようになると、分娩開始です。分娩開始から、子宮口が全開大になるまでの時間を分娩第1期として管理していきます。子宮口は唇と同じくらいまで柔らかくなり、潜伏期と呼ばれる初期段階を経て活動期へと移行します。

潜伏期は子宮の収縮がゆるやかで、初産婦の場合9時間、経産婦の場合は5時間ほどかけてお産が進行していきます。活動期に入るのは、子宮口が3~4cmとなってからで、ここから急速にお産が進みます。

加速期の平均的な時間は初産婦で2~3時間、経産婦で1~2時間です。陣痛周期は3~2分間隔と短く、1回の持続時間は70秒近くなります。だんだんといきみたいという思いが強くなり、いきみ逃しを指示されるのもこの時期です。焦ると呼吸が乱れてくるので、基本の呼吸法を忘れないように心がけましょう。

分娩中(分娩第2期)

子宮口が10cmの全開大になるころには、子宮口はマシュマロのような柔らかさとなって紙のように薄く伸びています。内診では子宮頚管に触れることはできない状態です。ママはいよいよ分娩台に移動し、外陰部の消毒など分娩に向けた準備が始められます。経産婦では子宮口が全開になる前に、分娩台に移動することもあります。

赤ちゃんの頭は子宮頚管を抜けて、骨盤の中に入り込んでいます。赤ちゃんが外に出てくるまでの時間は初産で1時間、経産婦では15~30分間ほどが目安です。ここから赤ちゃんは頭を4回旋回させて産道を進みます。陣痛の間隔は1分おきとなり、持続時間は60秒とやや短くなります。

臨月前に子宮口が柔らかいのは大丈夫?

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早産

子宮口が柔らかくなるのは、分娩に向けてヒアルロン酸が増加するためです。ヒアルロン酸の増加は子宮収縮にあわせて起こるのが通常ですが、まれに子宮口が柔らかくなるタイミングと子宮収縮のタイミングがずれてしまうことがあります。

正期産となる37週よりも前に子宮口が柔らかくなっていると、切迫早産となる可能性があります。早産の予防策として、医師から安静を指示されることがあります。

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早産とは?早産の原因と兆候、予防法、赤ちゃんのリスクについて

子宮頚管無力症

出産予定日よりも前に子宮口が開き始めるのは、異常なことではありません。しかし、妊娠中期以降から子宮口が開き始め、開いた隙間に赤ちゃんと羊水が包まれている卵膜が入り込んで胎胞を形成した場合は注意が必要です。

子宮内圧が高まると胎胞が膨張すると早期破水や切迫早産につながる可能性があるため、しっかりと管理していかなければなりません。この状態を子宮頚管無力症と言い、兆候があらわれた際には、十分な観察が必要となります。

子宮頚管無力症の発症頻度は1%以下と症例数は多くないものの、子宮頚管の炎症や感染、裂傷といった外傷は子宮頚管無力症を発症しやすいと考えられます。おりものが増えたり、異臭がしたりと腟や子宮頚管の感染が疑われる場合は、早めに対処することが大切です。

臨月になっても子宮口が硬いとどうなる?

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難産

子宮口が柔らかくなる過程には、子宮頚管の熟化を促すプロスタグランジンや子宮収縮の作用があるオキシトシンといった生理活性物質が大きく関わっています。こうした物質が分泌されるタイミングは妊娠ごとに異なり、出産予定日まで子宮口が硬いケースも珍しいことではありません。

正常な分娩では子宮口が全開大になったところで子宮収縮が強くなるという経過をたどり、分娩がスムーズに進行していきます。ところが子宮頚管や腟といった赤ちゃんの通り道の伸びが悪いと、赤ちゃんが外に出る際の抵抗が強くなり難産となることがあります。この状態を軟産道強靭(なんさんどうきょうじん)と呼びます。

軟産道強靭では、分娩時間が長くなりがちです。分娩が長くなると、陣痛の持続時間が短かったり周期が長くなったりする微弱陣痛となる可能性もあります。このような場合、赤ちゃんとママの状態を総合的に判断し、必要に応じて分娩誘発剤や子宮促進剤の投与が選択されます。

子宮破裂・子宮頚管の裂傷

陣痛が急激に強まったり、子宮頚管の伸びが悪かったりした場合、分娩中に子宮破裂や子宮頚管の裂傷が起こることがあります。リスク要因となるのは高齢出産、帝王切開や子宮の手術歴、多胎妊娠、巨大児などです。

子宮破裂が起こると高い確率で赤ちゃんや母体に深刻なダメージを与えますが、発症頻度は0.02~0.1%と極めて低いものです。しかし、過去に帝王切開を行っていて子宮に瘢痕(はんこん)がある場合では、子宮破裂の発生頻度が0.3~3.8%にあがることがわかっています。

子宮頚管裂傷は、軽いものであればほぼすべての分娩で起こっていて、特別な処置は施されません。一方で出血が多い場合は、縫合などの手術が必要となります。裂傷を防ぐには、子宮口が全開大になる前にいきまないことが大切です。子宮口が柔らかく伸び、陣痛に適応する状態となるまで、医師や助産師さんの指示にしたがっていきみを逃していきたいですね。

子宮口が開くとチクチク痛む?

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身体の奥にある子宮口は、開いていく様子を目で確認することはできません。それでは、子宮口が開いているかどうかを知るすべはあるのでしょうか。

医学的な研究がなされているわけではありませんが、妊婦さんの体験談では、子宮口が開く感覚を感じたという事例が見受けられます。その感覚はチクチクだったりズーンだったりと、感じ方は人によって異なります。子宮口付近に意識を集中していると、なんらかのサインを感じるかもしれませんね。

しかし子宮口が開いていく感覚を感じたという人は少数派で、まったく感じなかったという人が大半です。分娩開始前に子宮口が開いている人も、妊婦健診で指摘されるまで気が付かなかったということが多いようです。

子宮口を柔らかくする処置

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卵膜剥離

卵膜とは赤ちゃんと羊水を覆っている膜のことで、その一部に羊膜が含まれます。正期産を迎えた妊娠40週以降で、子宮口が硬いままだったり陣痛が起こらなかったりするときに、陣痛を促す目的で卵膜剥離の処置が選択されます。

卵膜剥離は、専門性の高い処置です。出血や不規則な陣痛といったリスクをともなうので、医師や助産師が実施します。内診の際に、腟に指を入れて子宮頚部から卵膜を剥がすように円を描いていきますが、軽い不快感を感じる妊婦さんもいます。一般的に、薬剤を使用した陣痛促進よりも自然な方法とされています。

薬の投与

破水や陣痛が起こっているのに子宮口が柔らかくならないとき、41週を過ぎても子宮口が閉じているときは薬を使って熟化をうながします。子宮口を柔らかくする薬として用いられるのは、子宮頚管熟化剤やプロスタグランジンを含む陣痛誘発・促進剤です。

一般的に使われている子宮頚管熟化剤は注射剤です。プロスタグランジンは経口剤のプロスタグランジンE2錠と注射剤のプロスタグランジンF2α製剤があります。どの薬剤を使用するかは妊娠の経過から判断されますが、複数の薬剤が同時に使われることはありません。

また、長引くお産で体力的な疲労がみられるときには、子宮収縮を強めるためにオキシトシンが点滴で投与されます。陣痛誘発・促進剤には陣痛が強くなりすぎるリスクがあるため、判断は慎重に行われます。プロスタグランジンはぜん息の持病があると使用できないなど禁忌があるので、既往症があるときは医師にあらかじめ伝えておきましょう。

子宮口を自分で柔らかくする方法

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適度な運動

子宮口は子宮頚管の内側にあり、子宮頚管は子宮筋層で構成されている厚さ約4cmの管状組織です。この部分を直接鍛えることはできませんが、子宮を支える骨盤底筋を鍛えてしなやかにしておくと、分娩時に子宮周辺の筋肉がリラックスして子宮口が開きやすくなると考えられています。

骨盤底筋を鍛える運動としては、マタニティスクワットや妊婦体操がおすすめです。また骨盤を開く動作のあぐらが、子宮口を柔らかくするという説もありますが明確な根拠は定かではありません。

健診で子宮口が開いていないと言われると、無事に出産できるかなと心配になりますね。しかし子宮頸管の熟化には、ホルモンの分泌などさまざまな要素が絡んでいるため、運動を一生懸命すれば子宮口が開くかというとそれはまた別の話のようです。運動をするときは分娩時の体力維持や気持ちのリフレッシュを目指して、適度な運動量を心がけましょう。

身体を温める

適度な運動や足湯で身体を温めると、血液循環が促され身体の活動は活性化されます。精神的にリラックスすることで、緊張やストレスでこわばっていた筋肉をほぐす効果も期待されます。

結果として骨盤底筋をゆるめて、子宮頚管や腟の伸びを良くすることにつながると考えられています。

食生活を見直す

臨月で赤ちゃんが下がり胃の圧迫が取れてくると、食事量が増えて産道に脂肪がつきやすくなることが指摘されています。脂肪がついた産道は、赤ちゃんにとって狭く通りづらいものです。食事や間食は適量を心がけ、高カロリーや高脂肪の食品はできるだけ控えましょう。

どうしても甘いものを食べたいときや間食をしたくなったときは、果物やさつま芋といった自然の甘みで食事をコントロールすると良さそうです。

会陰マッサージ

会陰マッサージとは、分娩時の会陰裂傷を防ぐために腟の中に親指を入れ、腟と肛門のあいだにある会陰を自分でマッサージすることです。はじめは腟の内側を半周するように左右になぞるだけでも良いですが、慣れてきたら親指全体を使って肛門の方向に圧迫するとよりマッサージ効果が期待できます。腟の中に指は入れず、肛門と腟のあいだをU字を描くようにマッサージする方法もあります。

一部のクリニックが公開している情報では、会陰マッサージを行うのに適しているのは妊娠34週を過ぎてからで、1回5分~10分のマッサージを週2~3回、お風呂上がりに行うと良いとされています。傷や感染を防ぐために、手は清潔にして爪を切ってから行いましょう。スイートアーモンドオイルを使うと滑りが良くなります。

マッサージを行うことで、会陰切開率の低下や縫合が必要な会陰裂傷の数の減少が見られたようです。ただし、会陰マッサージの裂傷予防効果は、立証に乏しい分野です。会陰マッサージが必ずしも会陰裂傷を予防するわけではなく、会陰マッサージを行っていても会陰裂傷が起こるケースも報告されています。

ツボを刺激する

日本助産学会が発表しているエビデンスに基づく助産ガイドラインでは、鍼または指圧において三陰交、合谷、至陰のツボを刺激したときに分娩時間が短くなったという成果から、ツボの刺激が分娩の促進に有効であると報告されています。

一方で、分娩を起こす効果や子宮口を柔らかくする効果についての研究は十分になされておらず、具体的な立証には至っていないのが現状です。

ツボの刺激は専門的な知識が必要な分野です。妊娠の経過を十分に把握しながら、専門家と相談してみてはいかがでしょうか。

子宮口の柔らかさで妊娠がわかる?

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生理周期にあわせて子宮口の位置や状態が変わる

生理前や排卵日前になるとホルモンの分泌量が変化します。ホルモンの中には、筋肉や靭帯をゆるめるはたらきを持つリラキシンが存在します。リラキシンは生理前や妊娠時に多く分泌され、生理前はこのホルモンの影響で骨盤がゆるみやすくなっています。

子宮や恥骨を支えている力も弱まるため、子宮の傾きや位置になんらかの影響をおよぼすことが考えられています。

一般的には排卵日から生理前にかけて子宮の位置は下がり子宮口は柔らかくなるといわれています。生理が終わると子宮の位置は元に戻ります。子宮の位置や状態で排卵日も予測できるという説や、精子を迎え入れて受精しやすくするために子宮が下がるという説も聞かれますが、こうした説の医学的な裏付けはないようです。

妊娠すると子宮口が上がって硬くなる

子宮口の位置や状態の変化は、妊娠成立時にあらわれるという説もあります。受精が成立し着床へと進んでいくと、赤ちゃんを守るために子宮口の位置は上がって硬く閉ざされるというものです。

これらの諸説は、医学的な立証や解明がこれからなされる分野ですが、妊娠初期は身体の中がダイナミックに変化する時期のため、自覚できる変化がいろいろとあらわれます。基礎体温や出血の有無、おりものの変化などに注意して、妊娠の兆候が感じられたら産婦人科を受診してみてくださいね。

子宮口が硬いと言われても焦らずリラックスして

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出産予定日が近づいても子宮口が硬いと言われると、何かしなければと焦る気持ちも出てくるかもしれません。しかし、分娩の開始にともなって子宮口が柔らかくなり、徐々に全開大になるのが多くのパターンです。

緊張やストレスで陣痛が弱まってしまったり、うまくいきめなかったりする可能性もあるので、子宮口が硬いと言われても心配しすぎないようにしてくださいね。日常の過ごし方について不安なときは、医師や助産師さんに相談してリラックスして過ごすことを心がけたいですね。

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