更新日:2017年09月25日

赤ちゃんの咳の原因は?発熱がなくても受診するべき?病気の可能性は?

赤ちゃんが咳を出すと心配になってしまいますよね。赤ちゃんの咳には一時的なものから病気が原因のものまでさまざまな種類があり、どんな場合に小児科を受診したら良いか迷うかもしれません。ここでは、赤ちゃんの咳から考えられる病気や、受診する前にチェックしておきたいポイント、受診のタイミングについてご紹介します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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咳が出る仕組み

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咳は口から肺につながる気道になんらかの異物を感じることによって、その刺激が脳に伝わって反射的に出るものです。異物を外に追い出そうとする身体の防御反応のひとつといわれています。

新生児・乳児の咳の原因

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咳といってもさまざまな種類があります。新生児期に考えられる咳の原因として、以下のようなものがあります。

一般的な咳

病気ではない咳とは、目に見えないような小さなゴミやほこり、タバコの煙が異物として気道に入ったことによる刺激から一時的に起こります。また、温かい飲み物や冷たい空気などの温度差も原因になることがあります。

ウイルスや細菌による咳

ウイルスや細菌が原因で起こる咳のときは注意が必要です。一般的なウイルス感染である風邪は咳が出ても軽くすむ事が多いですが、以下の病気は激しい咳を伴います。

・急性喉頭炎(クループ)
喉の奥にある喉頭が炎症を起こす状態を言います。主な原因はウイルス感染ですが、声の出し過ぎやアレルギー反応で起こることもあります。声が枯れたり、犬の遠吠えのような咳がでたり、ひどくなると息を吸う時にぜーぜーするようになります。

・百日咳(ひゃくにちぜき)
百日咳菌という細菌に感染して起こる呼吸器系の感染症です。短い咳が連続して起こり、息を吸うときにヒューヒューという音がします。新生児がかかったときは特徴的な咳が出ず、無呼吸や嘔吐、唇や顔が青白くなる「チアノーゼ」といった症状があらわれます。

・細気管支炎(さいきかんしえん)
ウイルスが原因の感染症で、原因の約50%以上はRSウイルスだといわれています。鼻水が多く、激しい咳や呼吸困難を伴うことが特徴です。子供から大人まで誰でも感染しますが、新生児がかかったときは重篤化しやすいので注意が必要です。

・新生児肺炎
ウイルスや細菌が肺に感染して炎症を起こします。出産の時に胎盤や羊水、産道を介して感染する場合と、出生後に周囲の人からうつる場合があります。ウイルス性のものにはライノウイルス、RSウイルス、細菌性のものにはB群溶連菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、クラミジアなどがあります。咳の他にも発熱や呼吸が早くなるといった症状があらわれます。

アレルギーによる咳

アレルギーの原因のアレルゲンにはさまざまなものがあります。身の回りで起こりやすいものとしては、ハウスダスト、花粉、動物の毛などがあります。アレルギーが原因で気管支喘息などを起こします。

気管支喘息とはアレルギーによって気管支が炎症を起こし、気道が狭くなってしまう病気です。風邪やタバコの煙、ストレス、寒さなどが喘息発作を誘発することもあります。気道が狭くなっていることから、ゼーゼーとした音が聞こえます。

おっぱいやミルクを飲むときの咳込み

おっぱいやミルクを飲むときに、一度に飲む量が多いとむせてしまって咳込むことがあります。また、逆流性食道炎といって、逆流を防止する機構が発達していないため、飲んだ母乳やミルクが胃から食道に逆流してむせて咳込むこともあります。

その他の咳

上記以外にも何らかのストレスでも咳が出ることがあります。また、赤ちゃんの手元にあったものを誤って飲み込んでしまう誤嚥が原因の咳は激しく咳込みますが、とがったものなどを飲み込んだときは痛みで激しく泣くこともあります。

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赤ちゃんの咳が気になるときのチェックポイント

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赤ちゃんが咳をしたときに、チェックしたほうが良いいくつかのポイントをご紹介します。のちに病院を受診したときに聞かれることがあるかもしれないので、咳が気になり始めたら、メモを取っておくと良いですね。

咳が出始めてからどのくらい経つか

咳が出続ける期間によって病気の判断がしやすくなります。百日咳やマイコプラズマが原因の咳は4週間以上出ることがあり、喘息や結核などが原因の咳は8週間以上続くこともあります。大したことがなさそうな咳でも、出始めてからどのくらい経過したかを知っておくことは、病気かどうかの良い判断基準になります。

咳が出る時間帯

赤ちゃんが朝起きたとき、日中、夕方、眠りにつくとき、就寝中など1日のうちでどの時間帯に咳をするかチェックしておきましょう。病気なのかアレルギー性なのかを見極めるためにも、常にしている、ある時間帯だけなど、咳が出るタイミングを把握しておくと便利です。

咳の種類

咳にも乾いた感じの咳、痰が絡んだような咳、ゼーゼーを伴う咳などさまざまなタイプのものがあります。赤ちゃんが受診中にタイミングよく咳をするとは限らないので、どのような咳をしているのかを医師に伝えられるようにしておきましょう。

咳の種類は、風邪や喘息、細菌性のものなど医師が病気を判断する目安になります。咳の種類が変わるようなことがあったら、いつからどのように変わったのかも説明できるようにしましょう。

他の症状があるかどうか

咳の他にも熱、鼻水、機嫌が良いかどうか、母乳やミルクをいつも通り飲めているかなど他の症状がないかをチェックしましょう。新生児はママからもらった免疫があり、あまり病気をしないといわれています。平熱は37℃前後で高めではありますが、38℃を超えると病気の可能性が高いので注意が必要です。

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咳が気になるときの受診の目安

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軽い咳だけで受診すると、他の病気をもらわないかなど心配してしまいますよね。どのようなときは様子を見て、どのくらいの症状が出たら受診した方が良いのかなど受診の目安をご紹介します。以下に限らず、いつもと様子が違うときなどは速やかに受診しましょう。

機嫌が良く熱もないとき

機嫌が良くて熱もなく、咳以外の症状がないときは様子を見ても良いでしょう。しかし、咳でむせて授乳しづらかったり、眠るときに支障が出たりするようであれば、他の症状がなくても受診しましょう。

咳が長く続くとき

激しい咳をしていたり、咳が長く続いたりするときは原因を確かめるためにも早めに受診した方が良いでしょう。他の症状がなくても3日以上咳が続くときや咳込みのせいで寝苦しい状態が続いている場合は受診しましょう。

他の症状が伴うとき

咳の他にも熱を出したり、鼻水が止まらなかったりするときは受診しましょう。その他にも下記のような症状があらわれたときは、早めの受診をおすすめします。

・短時間で声が枯れる。
・チアノーゼ(唇や顔が青白くなる)が出る。
・急に激しく咳をする。誤飲の可能性がある。
・小鼻がペコペコふくらんだりへこんだりする。
・胸骨が上下に動く。または助骨のあいだがへこむ。
・呼吸の数が増減する、呼吸が数秒止まることがある。
・意識がもうろうとしながら咳をする。
・寝転がると苦しそうで、座っていると楽そうな様子がある。
・咳がひどくて眠れない、授乳がしづらい。

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咳が出始めたらメモを取る習慣をつけよう

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赤ちゃんが咳をし始めたら、何かの病気のサインかもしれません。一時的なものであったとしても、将来的にアレルギーの判断基準になることもあります。育児日記やちょっとしたメモに咳が出始めた時間やタイミングなどを書いておくと良いですね。

赤ちゃんは小さなゴミやほこりなどちょっとしたことで咳をすることもありますが、咳が出始めたら他の症状はないか、咳の種類やタイミングなど、いつもより注意深く見守りましょう。

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