体験談あり|ファミリーサポート(ファミサポ)とは?料金や利用方法、利用者の声をご紹介!

子育て支援の一環として、各地域で行われているファミリーサポート(ファミサポ)があります。実際の内容や利用料金などはよくわからないという方が多いようです。料金や預かってもらえる時間も気になります。ここでは、そんなファミリーサポートの仕組みや利用方法、実際に利用した先輩ママの体験談をご紹介します。

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目次

  1. ファミリーサポート(ファミサポ)とは?
  2. ファミリーサポート(ファミサポ)のサービス内容は?
  3. ファミリーサポート(ファミサポ)を利用条件は?
  4. ファミリーサポート(ファミサポ)の利用方法は?
  5. ファミリーサポート(ファミサポ)の料金は?
  6. ファミリーサポート(ファミサポ)の保険制度とは?
  7. ファミリーサポート(ファミサポ)に関する体験談
  8. ファミリーサポート(ファミサポ)の提供会員になるには?
  9. ファミリーサポート(ファミサポ)は子育て世代の強い味方
  10. あわせて読みたい

ファミリーサポート(ファミサポ)とは?

会員制の子育て支援サービス

ファミリーサポート(ファミサポ)とは、乳幼児や小学生などの子どもをもつ家族のサポートを行う、会員制の子育て相互支援サービスのことを言います。子育てをするなかで援助を受けたい人が依頼会員となり、ファミリーサポートセンターのアドバイザー仲介のもと、育児を手伝いたいという提供会員(協力会員)がサポートを行う仕組みになっています。

利用の際には事前登録や利用料金などが必要となりますが、身近に支援をしてもらえる人がいないような方にとっては、困ったときに助けてもらうことができる、とてもありがたいサービスなのです。

依頼会員は57万人にもおよぶ

ファミリーサポートを提供するサポートセンターや関連事業所は、令和2年度の時点で956もの市区町村に存在しています。各自治体が運営している場合もありますが、多くは社会福祉協議会や関連するNPO法人などが、市区町村から委託を受けて運営しています。平成29年の時点で援助を行いたいと登録している提供会員の数は全国で13万人、援助を頼みたいとする依頼会員は57万人にもおよび、その数は年々増加傾向にあります。

ファミリーサポート(ファミサポ)のサービス内容は?

ファミリーサポートは保護者の病気やケガ、仕事や冠婚葬祭、親のリフレッシュ目的や習い事など、幅広い理由でサービスを受けることが可能です。

子どもの送り迎え

たとえば、仕事の都合でどうしても保育園のお迎えの時間に間に合わないというときにサポートを申し入れると、提供会員が保護者の代わりに、保育園へ子どもを迎えに行ってくれます。保育施設や学校・学童保育と自宅間での送り迎えはもちろん、子どもの習い事先へのお迎えや、学校から習い事先へ送り届けてもらうなどの依頼でも大丈夫です。

子どもの預かり

ファミリーサポートでは、子どもの預かりにも対応してくれます。保育園などへ迎えに行ってもらったあと必要に応じてそのまま預かってもらったり、夏休みなどの長期休みに保護者の仕事が終わるまで子どもをみてもらったりもできます。そのほかにも、保護者の習い事や冠婚葬祭などで子どもを連れて行くことができないといったケースや、病気による通院時などでも構いません。

ファミリーサポート(ファミサポ)を利用条件は?

対象年齢や時間は自治体により異なる

対象となる子どもは、0歳から小学校6年生としている市区町村がほとんどです。ただし0歳児の場合、「生後◯日以上」など月齢で制限を設けているので、利用の際は事前に確認しておきましょう。

利用時間も午前7時から午後5時、午前8時から午後9時などと、自治体によってさまざまです。時間外で利用したい場合については、仲介してくれるアドバイザーに相談すると、調整してくれることもあるようですよ。時間帯によって利用料金が異なるケースもあるので注意してくださいね。

一部では病児の預かりも

また、病気で保育園などへ預けることができない病児や病後児の預かりや、夜間や早朝などの急な預かり、そして宿泊などを伴う場合でも預かってもらえる場合もあります。

ただし、病児預かりや夜間預かりについては、サービスが提供されている地域は145市区町村とまだまだ少なく、限られたセンターでしか対応していません。事前にかかりつけ医での受診をすませておく必要があるなどの細かな預かり条件があるため、利用したい場合は注意が必要ですよ。

ファミリーサポート(ファミサポ)の利用方法は?

ファミリーサポートの利用方法について一般的な流れをご紹介します。

まずは依頼会員として登録

ファミリーサポートを利用するためには、住んでいる地域の市区町村のファミリーサポートセンターにて、事前に会員として登録しておく必要があります。会員登録の際には、親子での面談や説明会への参加などが必要になる場合もありますので、事前に電話などで確認しておくと安心です。

マッチングと事前打ち合わせ

登録が完了しても、すぐに援助の依頼ができるというわけではありません。最初の依頼の前にサポートセンターが依頼会員と提供会員のマッチングを行い、その後、双方が顔を合わせて面談や打ち合わせなどを行います。この場では、おもに依頼会員の要望や依頼内容の確認などを行うことが多いでしょう。実際にサポートを受ける子どもと提供会員が事前に会うことで、利用前にお互いのことを知っておくといった目的も含まれています。

ちなみに自治体によっては、提供会員の登録数が少ないなどの理由で、すべての要望に応えることができないケースがあります。ファミリーサポートを毎日利用したいと考えている場合であれば、この事前打ち合わせの場で利用可能かどうかを確認しておくことが大切です。

支援の申し入れ

マッチングと面談後に、その提供会員にお願いしたいという場合には、サポートセンターへ援助の申し入れを行います。以降の援助依頼は、スケジュールを合わせて提供会員にお願いするのが一般的です。

地域やその事業所によって異なりますが、予約は利用日の1~2週間前から、遅くとも3日前までとするところも少なくありません。まずは、サポートセンターへ利用依頼の連絡を行い、その後対応してくれる提供会員と直接電話などでやり取りをして、当日の打ち合わせを行います。

こうした利用時の細かなルールは、登録時に詳しく説明をしてもらえる場合が多いでしょう。基本的には前もって援助の日程をお願いしておく流れになりますが、緊急で当日にお願いする必要が出てくることもありますので、そのときの利用法などについてもあらかじめ確認しておくと安心ですね。

利用当日

利用当日は、事前にお願いしておいた内容に合わせて、提供会員のサポートを受けます。利用料金は、サポートをお願いしたその日の終了時に、現金で支払うケースが多いでしょう。毎日利用するような場合であっても、利用料金の支払いはその日ごとに行うのが一般的です。

ファミリーサポート(ファミサポ)の料金は?

基本的にはファミリーサポートの登録や年会費などは無料です。利用の際にその都度料金がかかるといった形なので、ひとまず登録だけ済ませているという方も少なくありません。

1時間あたり1,000円以内で収まるケースがほとんど

実際の利用料金については自治体によって異なりますが、平日昼間の一般サポート利用であれば、1人あたり1時間600~1,000円程度が平均的な料金です。

土日祝日や夜間利用の場合、平日の料金から1時間あたり100円から200円ほど加算されることが多いようです。2人目以降の送迎や預かりを一緒にお願いする場合などは、その半額程度の料金が加算されるでしょう。

病児や宿泊、緊急の場合はやや高額

自治体によっては、病児や病後児のサポートや、宿泊などの緊急時の対応を行っているセンターもあります。病児に対する送迎や預かりなどのサポートについては、一般的なサポート料金よりも1時間当たりの値段が数百円高くなっているところがほとんどです。

特に宿泊を伴う預かりについては、1泊5,000~10,000円前後と自治体によってばらつきがみられます。また、宿泊については、3歳未満の子どもは値段が高くなるよう設定しているところも多くあり、それぞれのセンターで大きく料金が異なる点があるようです。

サポート以外での料金が別途発生する場合もある

ファミリーサポートの料金は、あくまでも送迎や預かりなどのサポートに対する料金です。子どもにおやつや食事などを食べさせてもらうなどの対応をお願いした場合には、別途実費がかかるケースがほとんどでしょう。また、送迎の際にかかった交通費などについても、依頼会員が実費または一定の金額を負担することが多いようです。

ひとり親家庭の場合には助成が受けられる地域も

ファミリーサポートでは、ひとり親家庭が利用する際、利用料の一部を負担する助成制度を設けているところもたくさんあります。ひとりでは何かと大変なことが多いかもしれませんが、助成があることで、こうしたサポートがより身近になるという方もいるかもしれませんね。

場合によっては、1時間当たりの利用料金が半額ほどになる自治体もあります。その地域や依頼内容によって異なりますので、詳しい助成額や条件などについては、住んでいる市区町村のサポートセンターに確認するとよいでしょう。

幼児教育・保育の無償化が適用される場合も

令和元年10月1日から幼児教育・保育の無償化が開始され、就学前の一部の子どものファミリー・サポート・センターの利用料が無償化の対象となりました。認可保育所・認定こども園・幼稚園などに在籍していない、併用利用可の場合の無償化の月額上限額があるなど制限がありますが、対象になるかどうか一度各自治体に尋ねてみても良いでしょう。

ファミリーサポート(ファミサポ)の保険制度とは?

ファミリーサポートセンターでは、万が一の事故やケガなどに備えて、補償保険に加入をしています。「地域子育て支援補償保険」や「ファミリーサポート補償保険」など、子どもや提供会員自身の支援中の事故やケガなどの賠償責任を担うための事業所向けの保険制度です。

これらの保険制度は、事業所やセンターで加入するものですので、依頼会員など利用者側で保険料を負担するようなことはありません。双方何もなく無事故で支援をお願いできることが理想ですが、万が一を考えた場合、こうした保険制度に加入していてくれるとやはり安心ですよね。

ファミリーサポート(ファミサポ)に関する体験談

ままのて編集部に寄せられたファミリーサポート利用に関する利用者の声をご紹介します。

週一回ファミサポ利用しています

ファミリーサポート利用歴10ヶ月です。週一回、残業が発生しやすい金曜日に利用しています。保育園のお迎えと軽食の提供をお願いしており、お迎え後はファミリーサポートのヘルパーさん宅で一時間ほど預かっていただいています。

軽食などの料金は100円~300円の実費で、料金設定はヘルパーさんにゆだねられています。我が家の場合はヘルパーさんが良心的な方で、軽食代は基本料金にプラス100円。まれに2時間など長く預かっていただくときは軽食ではなく食事をお願いすることもあります。そのときは食事代200円をプラスしてお支払いしています。

私の地域の料金体系は以下の通りです。
・月曜~金曜の午前8時~午後6時 700円
・土曜・日曜・祝日・年末年始の終日
月曜~金曜の上記以外の時間帯 900円

習い事の送り迎えで利用しています

姉がよくファミリサポートを利用しているそうです。共働きで実母が遠方に住んでいるため、残業などでお迎えに行けないときや、習い事の送迎にも利用しているそうです。都内在住で、週2回ほど使っていて、料金は1時間800円だそうです。共働き家庭だと習い事に通わせることは時間の都合上なかなか難しいですが、平日に保育園のあとでも通わせることができるのでとても助かっているとのことでした。

ファミリーサポート(ファミサポ)の提供会員になるには?

特別な資格は不要

子どもが好きという方や、地域の困っている方の助けになりたいという場合には、利用者側ではなく提供会員としてサポート側になることも可能です。普段は利用する側として登録していても、両方会員として登録をし、対応可能なときにはサポートを行うこともできます。

提供会員や両方会員として登録できる条件は、自治体によって異なりますが、20歳以上の健康な方であることや、登録先の市区町村に在住もしくは勤務していることなどが多いようです。保育士資格やシッターとしての資格を持っている会員も多いですが、実際は特別な資格などは必要としません。ただし、登録の際には子育てや安全に関する研修を受ける必要があります。

給料ではなく利用料を受け取る

ファミリーサポートは仕事としてではなく、あくまでも地域のサポートとしてサービスを提供することになります。そのため、サポートを行った提供会員に対しては、自治体からの給料などは発生しません。その代わりに、支援を行った際に依頼会員が支払う利用料をそのまま謝礼として受け取ることになります。

子どもを預かるといった責任のある活動ではありますが、たくさんの方が地域の子育て世代の助けになりたいと手をあげることは、とてもありがたいことですよね。

ファミリーサポート(ファミサポ)は子育て世代の強い味方

身近に頼る人がおらず、ひとりでで大変な思いをしている方はたくさんいます。ファミリーサポートは、こうした方の強い味方です。利用料金なども比較的安いため、ベビーシッターや一時保育では少し敷居が高いと感じても、短時間のお迎え利用などであればお願いしやすいと感じられる方もいるのではないでしょうか。

ファミリーサポートは安心して利用するための仕組み上、申し込んですぐにお願いできるというわけではなく、事前の登録が必要となります。登録自体は無料ですので、今すぐには利用する予定がないという方であっても、念のため面談などをすませて登録だけはしておくと安心かもしれませんね。

※この記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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