赤ちゃんの鼻水の原因は?吸う頻度は?すっきりとれる方法&おすすめの鼻水対策も

赤ちゃんがひとりで鼻がかめるようになるまでのあいだ、鼻水取りはママやパパの大きな課題です。鼻水を吸い取ることが難しいのはもちろんのこと、鼻水を吸い取るアイテムで赤ちゃんが本当にすっきりするのか悩む方も少なくありません。ここでは、赤ちゃんや小さい子どもの鼻水のとり方を解説します。

441603

本ページはプロモーションが含まれています

この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 赤ちゃんの鼻水の原因は?
  2. 赤ちゃんの鼻水はどれぐらいの頻度で吸引する?
  3. 赤ちゃんの鼻水を治す方法は?
  4. 赤ちゃんが鼻水とりを嫌がる場合は?
  5. 編集部おすすめの鼻水対策グッズ3選
  6. 鼻水をきれいにとって赤ちゃんの健康を
  7. あわせて読みたい

赤ちゃんの鼻水の原因は?

風邪

赤ちゃんに鼻水や鼻詰まりの症状があるとき、原因のひとつとして疑われるのは風邪症候群です。風邪症候群はウイルスや細菌によって引き起こされる感染症で、くしゃみや鼻水、鼻づまりなど、鼻やのどの症状があらわれます。(※1)(※2)

鼻やのどの上気道に炎症がとどまらず気管支まで進行すると、咳やたんが出始めます。発熱や下痢をともなうこともあるでしょう。

風邪の原因のほとんどはウイルスとされており、ライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどさまざまな種類が存在します。通常は 2~3日目が症状のピークで、7~10日間でほどで自然に回復しますが、悪化すると中耳炎や肺炎に進行することもあるため長引く症状には注意が必要です。

新型コロナウイルス感染症でも、これまで知られているウイルスと同様に鼻水やくしゃみといった症状がみられます。赤ちゃんに鼻水などの風邪症状がある場合は、新型コロナウイルスへの感染を考慮することが大切です。

【医師監修】新型コロナウイルスの子どもの受診目安!症状は?日本小児科学…

アレルギー

鼻水を主症状とする病気は、アレルギー性鼻炎も知られています。アレルギー性鼻炎はダニやハウスダスト、ペットの毛などを抗原とする通年性と、花粉を抗原とする季節性に分かれます。症状は抗原に触れることであらわれますが、居住環境や遺伝も影響しているといわれています。(※3)

アレルギー性鼻炎は、以前は10歳以下での発症は少ないとされてきました。しかし、ペットを飼う家庭が増えたり気候が変動したりすることで抗原は増加しており、アレルギー性鼻炎を発症する年齢は年々低下する傾向にあります。

症例数は多くないものの0~4歳までに発症しているケースも認められており、赤ちゃんの鼻水・鼻詰まりが続く場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。

赤ちゃんの鼻水はどれぐらいの頻度で吸引する?

鼻水を吸引する頻度は1日に何回と決まっているわけではありません。赤ちゃんは自分で鼻をかむことができないため、鼻が詰まっている様子が見られたらその都度、対処してあげたいですね。

赤ちゃんの鼻水を治す方法は?

綿棒・ガーゼで優しく拭き取る

さらさらした鼻水であれば、赤ちゃん用の細い綿棒(ティッシュを棒状にしてもOK)やガーゼなどを使い鼻水を吸着させるようにして拭き取りましょう。力を入れると赤ちゃんが嫌がるので、鼻を指でつまんだり指を押し当てたりせず、一方向にやさしく動かすのがポイントです。

刺激をやわらげるため、清浄綿やベビーオイルを含ませたコットンで拭くのもおすすめです。赤ちゃんの鼻が赤くなっているときは、ワセリンなどの保湿クリームを塗ると良いでしょう。

鼻水吸引器を使用する

小児科や耳鼻科で鼻水を吸引してもらったことがある赤ちゃんもいることでしょう。鼻の奥にたまっている鼻水をとるには、鼻水吸引器が便利です。鼻水吸引器には手軽なスポイトタイプや口吸いタイプと、吸引力がある電動タイプがあります。電動タイプには携帯しやすいハンディ式と据え置き式の2種類がありますよ。

スポイトタイプや口吸いタイプは値段が安く電源がいらないため、いつでもどこでも使えるというメリットがあります。電動タイプは3,000円~15,000円と価格が高めですが、吸引力が高く鼻水を取りやすいのが利点です。しかし、赤ちゃんが感染症であった場合、口吸いタイプの鼻吸い器の形状によっては、鼻吸いをした親に感染する可能性があります。

赤ちゃんが上手に鼻をかめるようになるのは2~3歳頃からです。きょうだいがいて風邪を交互にひくような環境だったり、アレルギー性鼻炎で慢性的に鼻水が出たりと頻繁に吸引が必要な場合は、電動タイプを検討しても良いかもしれません。

身体を温める

粘度のあるどろっとした鼻水がたまっているときは、身体を温めると鼻詰まりが解消される場合があります。室温が下がらないように空調を調整し、温めたタオルを鼻の根元や首の後ろに当ててみましょう。このとき、上半身を少し起こすようにすることがポイントです。

熱がなく元気な場合は入浴するのも効果的です。乾燥も鼻詰まりを悪化させるため、冬などの乾燥しやすい時期は部屋を加湿して適度な湿気を保つようにしてくださいね。

小児科を受診する

鼻水・鼻づまりで赤ちゃんがおっぱいが飲めない、呼吸がうまくできない、うまく眠れないといった場合には早めにかかりつけ医を受診しましょう。症状が長引いたり、耳や頭を痛がったりする様子がみられたときも医師に相談してみましょう。

風邪症状で受診する際は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、あらかじめ電話で相談するようにすると安心です。

赤ちゃんが鼻水とりを嫌がる場合は?

鼻水とりを赤ちゃんが嫌がるのは、痛い、怖いなどの理由があります。無理に続けようとするとこれから先の鼻水とりもうまくいかなくなるでしょう。鼻水とりは遊びやスキンシップの一環として行い、嫌がったら無理をしないことが大切です。

「お鼻をきれいにしましょうね」とやさしく声がけし、「鼻チュッチュ」「鼻スルスル」と愛称で呼ぶなど、子どもが怖がらないよう工夫してくださいね。

赤ちゃんが嫌がらない方法として、ママやパパが鼻をとる様子をみせたり子どもに鏡を持たせたりするのもひとつです。歯みがきトレーニングのようにはじめは自分でやらせてみて、ママやパパが仕上げをするのも良いでしょう。

編集部おすすめの鼻水対策グッズ3選

ママ鼻水トッテ

ママ鼻水トッテ
¥738〜(2022/06/06 時点)

ママ鼻水トッテは口で吸うタイプの吸引器です。大きな音がせず、吸い込む力を調整しやすいのが特長です。寝ている赤ちゃんや新生児にも使いやすいというメリットもありますよ。

衛生面にも配慮し、赤ちゃんの鼻水がママの口に直接入らないよう逆流しにくいダブルチューブ構造を採用しています。ただし、ママやパパへの二次感染のリスクが完全に排除されるわけではないので注意しましょう。

電動鼻水吸引器 ベビースマイル

【BabySmile】電動鼻水吸引器 ベビースマイル S-303
¥2,999〜(2022/06/08 時点)

ベビースマイルは、赤ちゃんの鼻水をやさしくすばやく吸引できる電動鼻水吸引器です。安定した吸引力があり、鼻水を短時間で吸引できます。

軽量なだけでなくボタンひとつで作動するため、赤ちゃんを抱きかかえながら片手で簡単に操作できます。赤ちゃんの鼻水をママやパパが口で吸うタイプではないため、吸引器からの二次感染もありません。生後3ヶ月から使用可能です。

ロングノズル付き 電動鼻水吸引器 メルシーポット

【BabySmile】ロングノズル付き 電動鼻水吸引器 メルシーポット S-504
¥9,799〜(2022/06/08 時点)

携帯用よりも吸引力があり、病院と同じように鼻水が吸引できます。従来品から改良されて最小・最軽量になり、吸引力はそのままに静音性がアップしさらに使いやすくなりました。部品はすべて取り外して洗えるので衛生面も保てますよ。

ほかの吸引器よりも値ははりますが、風邪やアレルギーで頻繁に鼻をかむようなときは、ティッシュで肌をこする刺激が少ないため重宝します。慣れてくると赤ちゃんも鼻をすっきりさせることを覚え、自らすすんで吸引したがる子もいますよ。

鼻水をきれいにとって赤ちゃんの健康を

赤ちゃんが鼻水で苦しそうにしていると、酸素は足りているか、中耳炎になっていないかと心配になりますね。夜も眠れずぐずることも多く、赤ちゃんもママも寝不足になるため早めに解決してあげたいものです。

身体を温めたり起こしたりしても鼻づまりが解消できないときは、早めにかかりつけ医に相談し、繰り返す鼻水には吸引器を検討してみましょう。

この記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

あわせて読みたい

鼻水吸引器は赤ちゃんにおすすめ?鼻吸い器の種類や選び方、人気商品を紹介!
https://mamanoko.jp/articles/28367
【小児科医監修】子どもが風邪のときの食事は?控えたい食べ物は?乳児は?
https://mamanoko.jp/articles/29325
【小児科医監修】インフルエンザの特徴や初期症状!検査方法や風邪との違いは?
https://mamanoko.jp/articles/29267
【医師監修】(2023/2024シーズン)今年のインフルエンザは何型が流行?ピークはいつ?
https://mamanoko.jp/articles/29285
赤ちゃんの風邪への対処法と予防法!咳・鼻水・熱を早く治すには?|小児科医監修
https://mamanoko.jp/articles/7671