妊婦が美容院に行くときの注意点!カラーリングや縮毛矯正はOK?シャンプー台での姿勢はどうする?産婦人科医監修

産婦人科医監修|妊娠中に美容院へ行きたいと考える妊婦さんは少なくありません。妊娠中の身体は普段と体質や体格が異なります。妊娠中はいつまで美容院に行けるのか、注意点、カラーリングやパーマはできるのかといったことが気になる妊婦さんもいるでしょう。妊婦の美容院の利用について先輩ママの体験談を交えながら解説します。

340099

本ページはプロモーションが含まれています

この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 妊婦も美容院に行きたい!
  2. アンケート:妊娠中に美容院へ行きましたか?
  3. 妊娠中の美容院はいつからいつまでOK?
  4. 妊娠中の美容院に関する疑問
  5. 妊娠中に美容院に行く際の注意点
  6. 妊娠中は美容院のシャンプー台やマッサージどうしてる?
  7. 妊娠中の美容院に関する体験談
  8. 体調に気を付けながら妊娠中も美容院を楽しもう
  9. あわせて読みたい

妊婦も美容院に行きたい!

友人や知人の結婚式やマタニティフォトに備えて美容院に行きたい、忙しくなる産後に向けて妊娠中に扱いやすい髪型にしたい、という妊婦さんは少なくないでしょう。しかし「美容院に行く」だけでも、妊娠前と同じようにはいかないこともあるかもしれません。

お腹が大きくなってきた妊婦さんであれば、美容院に出かけるだけでも大変ですよね。なかでも腰痛や頻尿など気になる症状がある妊婦さんは、髪を切ってもらっているあいだに症状が出ないかどうか、症状が出た場合には我慢できるのかどうか、心配になる人もいるかもしれません。

美容院を予約する際には、まず「妊婦である旨を伝える」ことが大切です。美容院側が妊婦さんであることを知っていれば、細やかな対応を提案してくれる場合があります。現在妊娠中であることをふまえ、気になることがあれば美容院に確認・相談してみてくださいね。

マタニティフォトとは?撮影の時期はいつから?スタジオ撮影の値段相場、人…

アンケート:妊娠中に美容院へ行きましたか?

ままのてユーザーの先輩ママ123人に、妊娠中に美容院に行ったかどうかを調査しました。86.1%の先輩ママが、美容院を訪れているようです。

出産するとなかなか自分の時間が取れない場合があります。毎日長い髪をゆっくり洗うのが難しくなることを想定して、短く切ってしまう人も多いかもしれませんね。産後は親戚や友人・知人に会う機会や、お宮参りなど写真を撮る機会がある人もいます。

お手入れしやすい髪型や、ある程度のあいだ美容院に行くことができなくても自然に見える髪型にできないかどうか、美容院で相談してみると良いかもしれません。

妊娠中はどんな髪型がおすすめ?ボブやミディアムなど妊婦に人気の髪型や美…

妊娠中の美容院はいつからいつまでOK?

妊婦は、いつからいつまで美容院に行けるのでしょうか。妊娠中に美容院に行くこと自体には、制限はありません。妊婦の体調が良いのであれば、妊娠期間を通して問題なく美容院に行くことができるでしょう。ただし、持病がある場合や切迫早産・合併症などで医師の指示がある場合には、美容院の利用は控えましょう。

妊婦が美容院に行くおすすめの時期としては、やはり安定期が良いでしょう。妊娠初期は、つわりがひどい場合には長時間座っているのが難しいかもしれません。妊娠後期は、お腹が大きくなり腰痛や恥骨痛などのマイナートラブルが増える時期のため、体調を見極めるのが難しい場合があります。妊娠初期と妊娠後期、特に臨月を避けて美容院に行くのが安心かもしれませんね。

髪を切った後、髪が伸びることも想定し、次回の美容院の利用までどのくらいの期間があいても平気な髪型なのか、伸びたときのセットの仕方などを担当の美容師に確認しておくことも大切ですね。

妊娠中の美容院に関する疑問

髪を染めても大丈夫?

多くの妊婦さんは、美容院で使用されるカラーリング剤の成分が気になるようです。カラー・ブリーチ・白髪染めを含めたカラーリングに用いられる薬剤の成分が、赤ちゃんやママに与える影響については、さまざまな見解があります。

一般的には、妊娠中に美容院でカラーリングをすること自体は問題ないという意見が多いようです。ただし「安定期にカラーリングしたほうが良い」「必要最低限にしたほうが良い」「避けたほうが安心」という意見もあります。

また妊婦さんの肌はデリケートです。これは頭皮にも当てはまります。妊娠前は問題なかったカラーやブリーチでも、においが気になったり、いつもより刺激を感じたりする可能性があります。さまざまな可能性を考え、担当の美容師と相談の上でカラーリングを行うか判断してください

黒染めし、ロングからボブに

もともと茶色に髪の毛を染めていて、2ヶ月に1回は美容院に通っていました。しかし、妊娠してからは髪の毛を染めるのも胎児に影響があるのではないか、と気になるようになりました。出産してからのことを考えると、今までのようには美容院に通うこともできないと思い、黒染めをしました。妊娠後期に入ったときには出産してからのことを考えて、髪の毛をロングからボブにしました。くくることができ、乾かす時間が短縮できる長さにしようにと思ったからです。
(さえ/出産当時27歳)

カラーやトリートメントのにおいで具合が悪くなるように

妊娠3ヶ月のときはつわりが酷かったので、カラー中の薬品のにおいやトリートメントの甘いにおいで具合が悪くなり、トイレに何度か駆け込みました。結果、カットのみにして帰宅しました。
(crazy21min/出産当時28歳)

パーマ(ストパー含む)をかけても大丈夫?

妊娠中にパーマをかけても問題ないとする意見が多いようですが、カラーリングと同じく賛否両論あります。安定期に最低限のみ行うべきだという意見もあるようです。通常のパーマ、デジタルパーマ、ストレートパーマ、いずれの場合も同様です。

妊婦さんの肌は刺激に敏感になることがあるため、パーマ液のにおいが気になったり、肌がひりひりしたりする可能性はあるでしょう。

くせ毛の縮毛矯正は受けてもよい?

くせが強い髪質だと、妊婦さんでなくても手入れが大変ですよね。髪が伸びることでくせが強く出る髪質の場合には、美容院に行くタイミングや髪の長さ、切り方に注意が必要かもしれません。縮毛矯正に関しても、カラーリングやパーマ同様に問題はないとする意見が多いものの、安定期に担当の美容師と相談し安定期に施術を受けるようにしてくださいね。

妊娠中に美容院に行く際の注意点

寝不足の日や少しでも体調が良くない日は避ける

妊婦さんの体調は日々変わっていきます。出産にむけ、また産後に赤ちゃんを育てるために身体は大きく変化しています。体調が良くない場合や、十分な睡眠が取れていない場合には、無理せず美容院に行く日を変更しましょう。

妊娠していることを美容師に伝える

美容院に行く際には、美容師さんに妊娠していることをきちんと伝えると良いでしょう。美容院やカットメニューによっては、所要時間を短縮してくれたり、できるだけカラーやパーマの薬剤を頭皮にはつけないようにしてくれたりと、配慮してもらえる場合もあるようです。

事前に伝えておいたので快適にカットできた

妊娠9ヶ月のときはだいぶお腹が大きかったのですが、電話予約時に伝えておいたので、クッションを事前に準備してくれていたり、リクライニングを倒しすぎないようにしてくれたりと、配慮してもらえて快適でした。産後に向けて、ばっさりショートカットにしました。
(crazy21min/出産当時28歳)

長時間同じ姿勢をとらない

美容院に行くと、カラーリングやパーマ、待ち時間など、同じ姿勢でいる時間が長いものです。足腰のむくみや痛みに悩む妊婦であれば、少し不安になってしまうかもしれませんね。人によっては、長時間同じ姿勢でいることで気分が悪くなる場合もあります。事前に定期的に立ち上がってもよいか、むくみ防止に足を高くすることは可能かといった相談をしておくと良いでしょう。

知り合いに頼んで自宅でカット

妊娠中は同じ姿勢でいることがすごくつらかったので、私は美容院に行かず、知り合いに家に来てもらって髪の毛を切ってもらっていました。安定期に入るまではつわりが酷くて毛染めのにおいもダメだったので、カットだけにしてもらいました。安定期に入るとお腹が少し張るような感じがしたため、休み休み切ってもらっていました
(みーさん/出産当時24歳)

長時間座ったり上を向いたりするのがつらかった

妊娠9ヶ月のときに、もうしばらくは来られないからと美容院に行きました。短めにカットをして、セットをしなくても大丈夫なようにパーマをかけました。けれど、長時間座りっ放しだったので、足の付け根が圧迫されて痛くなりました。シャンプーのときに、上を向いて寝るのもとてもしんどかったです。終わってみると、足がむくんで胃が痛くなりました。
(しょこ/出産当時30歳)

トイレを我慢しない

トイレが近くなる妊婦も多いといわれています。トイレに関しても我慢する必要はありません。もしものときに備えてトイレに近い席に座らせてもらえるよう、事前に相談してみるのも良いでしょう。

お腹の大きさや出産日を考慮する

美容院に行きたい場合、お腹の大きさや身体の調子の様子を見ながら判断することが大切です。特に出産日に近い妊娠後期から臨月のあいだは、いつ何があるかわかりません。くれぐれも無理せず、体調の変化には注意してくださいね。美容院に限らず、外出時には必ず母子手帳や産院の診察券を携帯しましょう。

妊娠中は美容院のシャンプー台やマッサージどうしてる?

美容院ではシャンプー台で仰向けになり、シャンプーをしてもらう機会があることが多いでしょう。少しずつお腹が大きく、重くなってきた妊婦さんであれば、できる限り仰向けは避けたいと考えるかもしれません。美容院によっては、完全に仰向けの姿勢にはならず、上半身のみ後ろに下がる椅子タイプのシャンプー台を使用している場合があります。またシャンプーなしのドライカットという方法もあるでしょう。

美容院のサービスのひとつであるマッサージが気になる妊婦さんもいるでしょう。美容院で行われるマッサージは簡易的なものであり、特にお腹の赤ちゃんやママに深刻な影響が出る可能性は低いと考えて良いでしょう。肩こりに悩む妊婦さんも多いため、弱めの力でのマッサージをリクエストしてみてはいかがでしょうか。

シャンプーやマッサージの他にも、美容院を利用するにあたって気になる点があれば、事前に美容院に、それぞれ美容院に確認してみてくださいね。

妊娠中の寝方、仰向けはだめ?シムスの体位など楽な寝方や抱き枕、腰痛・寝…

妊娠中の美容院に関する体験談

筆者は、妊娠中ずっと髪を伸ばしていたのですが、切迫早産のため、妊娠後期に2週間ほど入院することになってしまいました。入院中は24時間点滴をしていたためお風呂に入ることもできず、髪の毛がべたべたで、すごく気持ちが悪かったです。

出産後の1ヶ月は「母子ともに家から出てはいけない」と病院から言われていたので、家から出ませんでした。半年以上のあいだ髪の毛を切っていなかったので、長い髪が邪魔で仕方がありませんでした。

ようやく育児に慣れてきて余裕も出てきたのが、出産から3ヶ月後ぐらいでした。そのときに髪の毛をばっさり切りました。

体調に気を付けながら妊娠中も美容院を楽しもう

出産後は、赤ちゃんのお世話がいそがしく、多くのママが美容院に行く時間も取れないものです。産後の状況も考えて、妊婦中に美容院に行っておけると良いですよね。しかし、いざ美容院に行こうとしたところで、なんだか身体がだるかったり、体調が良くなかったりする日もあるかもしれません。美容院に行くときは、体調と相談しながら予定を組みましょう。

ヘアスタイルを変えることは気分転換になり、妊娠中のストレスや不安の緩和にも期待できるでしょう。妊娠中の美容院は、新たな生活が始まる前の最後のリフレッシュになるかもしれません。妊娠中も好みのヘアスタイルでおしゃれに過ごせると良いですね。

あわせて読みたい

妊娠中でもネイルは楽しめる?マニキュア・ジェルネイル・除光液の影響は?控える時期と注意点【産婦人科医監修】
https://mamanoko.jp/articles/23485
【妊娠線ケアの人気オイル】マタニティ期はクリーム・オイルどちらがおすすめ?
https://mamanoko.jp/articles/31738
妊婦中の歯科治療はいつからいつまで?歯医者に行く前に知っておきたい治療時の注意点
https://mamanoko.jp/articles/23303
助産師監修|産後の美容院はいつから行ける?パーマやカラーは問題ない?【体験談あり】
https://mamanoko.jp/articles/28811
妊娠初期のニキビの原因、対処法は?胎児の性別がわかる?
https://mamanoko.jp/articles/20174