赤ちゃんの遊び飲み!原因や対処法は?体重が増えないときは?

生後3ヶ月頃から赤ちゃんの遊び飲みが見られます。突然哺乳瓶やおっぱいから口を離したり、くわえたままで飲もうとしなかったりするため、授乳が長引いてイライラしてしまうママは少なくありません。遊び飲みに悩むママのために、遊び飲みの原因や対処法、体重が増えないときにはどうすれば良いかなどをお伝えします。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 赤ちゃんの遊び飲みとは?
  2. 遊び飲みいつからいつまで?
  3. 遊び飲みの原因は?
  4. 遊び飲みの対処法
  5. 遊び飲みで体重が増えない?母乳・ミルク不足が心配なときは?
  6. 遊び飲みに関する体験談
  7. 遊び飲みは赤ちゃんに知恵がついてきた証
  8. 産後から授乳期のママの栄養補給に
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赤ちゃんの遊び飲みとは?

遊び飲みとは、赤ちゃんが、ミルクや母乳を与えているのに飲もうとしない、あるいはほかに気になることがあり飲むのをやめてしまうことを指します。具体的には次のような行動が遊び飲みと考えられます。

・乳首をくわえているだけで母乳やミルクは飲んでいない
・周りをきょろきょろと見渡す、ニヤニヤしながら飲むなど気が散っている
・少し飲んだだけで中断したり、突然口を離したりする
・乳首を噛んだり引っ張ったりしている

遊び飲みはどんな赤ちゃんにでも見られるものなので、特に心配する必要はありません。しかし、授乳の時間が長引き、ママはイライラしてしまうこともあるでしょう。特に母乳育児をしているママの場合は、母乳不足ではないかと心配になりますよね。遊び飲みのせいで乳頭が傷つくといったトラブルも多いです。

原因によっては改善できることもあるので、赤ちゃんの遊び飲みが始まったらさまざまな対処方法を試してみると良いでしょう。

遊び飲みいつからいつまで?

生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんの授乳回数が減ってきたり、ミルクやおっぱいの飲みむらが出てきたりします。遊び飲みが徐々に始まる赤ちゃんが多いでしょう。母乳不足やミルク不足ではないかと心配になるママも多いようです。

しかし、赤ちゃんが遊び飲みをする理由の多くは、お腹がいっぱいであるからです。生後3ヶ月頃から、赤ちゃんは満腹感がわかるようになります。遊び飲みは、自分で飲む量をコントロールできている証拠といえるでしょう。

個人差がありますが、遊び飲みは、数週間で終わる赤ちゃんもいれば断乳・卒乳の間際まで続くという赤ちゃんもいます。歯が生え始める生後8ヶ月頃から始まったというケースもあります。遊び飲みをする期間は、赤ちゃんの体質、周囲の環境など、原因によって異なるといえるでしょう。

遊び飲みの原因は?

赤ちゃんの遊び飲みには、さまざまな原因が考えられます。思いあたる点がないか確認してみましょう。

お腹が空いているタイミングではない

新生児には、お腹がいっぱいという感覚がなく、ミルクや母乳を飲みすぎてしまうことが多いです。生後2~3ヶ月頃からは満腹感を認識するようになり、1回の授乳で飲める量が増えるので、新生児の頃より満腹感が持続します。遊び飲みをすることは、自分で飲む量をコントロールしているといえるでしょう。

最後の授乳からが時間が経っているのに母乳を飲みたがらないときは、体調不良により食欲が低下している可能性があります。何か異変がないかしっかり確認しましょう。

周囲の環境で気を散らしてしまう

赤ちゃんがおっぱいを飲んでいる近くでテレビの音が聞こえたり、気になるおもちゃがあったりすると気が散ってしまい、おっぱいに集中できなくなることがあります。テレビを消す、おもちゃを片付けるなど、赤ちゃんが落ち着いておっぱいを飲める環境を整えましょう。授乳ケープを使って視界を遮ることもおすすめです。

歯が生えてムズムズしている

赤ちゃんの歯は生後6ヶ月頃から生え始めます。下の前歯2本に始まり、上の前歯2本、その両脇と、少しずつ生え揃っていきます。歯が生え始めるときは歯茎がむずがゆくなるため、授乳中にも「ブーッ」と口から唾を出したり、手を口に入れたりします。

特に直母の場合は、赤ちゃんが乳首を噛んでしまい、乳頭が傷つくといったトラブルが多いものです。悪化すると乳口炎や乳腺炎などの原因になるので気を付けましょう。

【助産師監修】赤ちゃんが乳首を噛む理由は?授乳中に噛まれないコツと5つ…

母乳やミルクの味が気に入らない

母乳やミルクの味がいつもと違うと感じると、遊び飲みを始めることがあります。特に母乳の場合は、授乳間隔やママの体調、食べたものによって味が変わることがあります。両方のおっぱいの授乳を試してみても飲まない場合は、搾乳するなどして対処しましょう。

少し前の育児書には、母乳やミルクの味が気に入らないならば、果汁を与えると良いと書かれているものもあります。しかし、生後6ヶ月頃まではミルクや母乳以外のものを飲ませる必要はありません。母乳やミルクの味が気に入らないからといって、むやみにジュースを与えないようにしましょう。よけいに母乳やミルクを飲まなくなる可能性があります。

哺乳瓶の乳首の形が気に入らない

いつもと違う哺乳瓶を使うと乳首の形やミルクの出方が異なるので、ミルクを飲もうとしなくなることがあります。今まで使っていた哺乳瓶であっても、乳首の穴が小さく、月齢に対応していない場合や乳首が古くなって消耗している場合などは、赤ちゃんが飲みづらさを感じることがあります。

授乳の姿勢が気に入らない

授乳のときの姿勢によっては母乳やミルクが飲みづらくなります。授乳のときの抱っこの方法には、縦抱き、横抱き、フットボール(ラグビー)抱きといった種類があり、赤ちゃんとママにとって楽な姿勢を見つけてあげることが大事です。

特に注意したいのが赤ちゃんの身体がよじれていないかです。おっぱいや哺乳瓶と身体がしっかり向き合っていないと苦しくなり、赤ちゃんは飲みづらく感じてしまうので注意しましょう。

おっぱいが張っていて飲みにくい

直接母乳の場合は、おっぱいが硬く張っていたり母乳が詰まっていたりすると、赤ちゃんは赤ちゃんを飲みづらいと感じます。おっぱいがよく出るママの場合には、母乳が出る勢いが強すぎて赤ちゃんが飲みづらいこともあります。

ママの気をひきたい

授乳中にママがパパや他の人と話していたり、テレビやスマホを見ていたりすると、赤ちゃんは「もっと自分のことを見てほしい」と感じることがあります。遊び飲みはママの気を引いて構ってほしいと伝えるためのサインといえます。

遊び飲みの対処法

遊び飲みを始めたらどうすれば良いのでしょうか。対処法をご紹介します。

遊び飲みを始めたら一度おっぱい・哺乳瓶を離してみる

遊び飲みをし始めたら、一度授乳を切り上げてみましょう。お気に入りのおもちゃを見せたり、外の景色を見せたりして気分転換をさせてはいかがでしょうか。すでにお腹がいっぱいであれば、中断しても泣かず遊び始めることがあります。ママも長引く授乳にイライラせずに済みます。

赤ちゃんの様子を観察する

赤ちゃんが遊び飲みを始めたら、赤ちゃんの様子を観察し、なぜ遊び飲みを始めたのかを考えてみましょう。テレビの音など、周りに気になるものがあれば、周囲の雑音を遮断したり場所を移動したりしてみてはいかがでしょうか。

体調不良による食欲低下が原因で遊び飲みを始めることもあります。発熱や下痢、便秘など、思いあたることはないか注意してみましょう。

授乳のタイミングを変えてみる

赤ちゃんの月齢が進むと1回の授乳で飲む量が増えるので、満腹感が持続するようになります。授乳の回数を減らすなど、赤ちゃんが空腹を感じるタイミングで授乳を試みましょう。

哺乳瓶の乳首の種類を変えてみる

哺乳瓶の乳首は素材、サイズ、穴の種類にそれぞれ種類があります。今まで使っていた哺乳瓶の乳首が気に入らないようであれば、交換あるいはサイズアップの時期かもしれません。

サイズアップの場合は、穴の大きさをひとつ大きいものに変更して様子を見てみましょう。サイズアップ後はミルクが出すぎて嫌がることがあるので注意しましょう。

母乳の場合は一度搾乳してみる

母乳育児の場合は、おっぱいが張っていて飲みにくい、母乳の勢いが強すぎる、などの原因で赤ちゃんが遊び飲みを始めてしまうことがあります。授乳の前に搾乳し、おっぱいの張りやつまりを解消して、赤ちゃんが飲みやすい状態にしておきましょう。

母乳の場合はママの生活習慣を見直す

母乳育児では、ママの生活習慣や体調が母乳に影響することが多いものです。特に睡眠不足やストレスにより、母乳の出が悪くなるおそれがあります。母乳が出にくくなると赤ちゃんは遊び飲みを始めてしまうため、規則正しい生活を心がけましょう。

遊び飲みで体重が増えない?母乳・ミルク不足が心配なときは?

赤ちゃんの遊び飲みが多くなると、母乳不足やミルク不足ではないかと心配になりますよね。母乳不足やミルク不足の疑いがあるときは赤ちゃんの体重を計ってみましょう。

母子健康手帳などに記載されている成長曲線を下回っている場合は、医師に相談しても良いでしょう。先月より体重が減っている場合も一度相談してみることをおすすめします。成長曲線に沿っていて、先月よりも体重が増えているようであれば、あまり心配する必要はありません。

遊び飲みに関する体験談

赤ちゃんの遊び飲みに関して、ままのて編集部に寄せられた体験談を紹介します。

遊び飲みで乳腺炎に…

長男は生後4ヶ月頃から遊び飲みが始まりました。おっぱいを飲んでいるのに突然のけぞったり、もう片方のおっぱいをたたいてみたりと、気が散っている様子が見られました。授乳が長引くとこちらもイライラしてしまうため、時間がないときは頃合いを見て切り上げるようにしました。

生後4ヶ月以降は、毎回の授乳の終盤から遊び飲みをするようになりました。長男が体調を崩していたときは、食欲が低下していたためか、授乳後すぐに遊び飲みが始まることが多かったです。

長男の遊び飲みは、下痢などでお腹が痛い、熱っぽくてだるい、喉が痛いなどの不調のサインでもありました。ですから、遊び飲みをしだしたら赤ちゃんの機嫌をよくチェックするように気を付けました。

ちょうど歯が生え始めた8ヶ月頃には、遊び飲みで乳首を噛んだり引っ張ったりして、乳頭を傷つけてしまうことがありました。あるときは傷口をケアせずに放置してしまったため、傷口から雑菌が入って化膿し、乳腺炎になってしまいました。しっかりケアすべきだったと後悔しています。

遊び飲みは赤ちゃんに知恵がついてきた証

遊び飲みは授乳の時間が長引くため、イライラしてしまうママは多いでしょう。しかし、遊び飲みは赤ちゃんが少し賢くなった証拠です。満腹感を自分でコントロールしている、ミルクや母乳の味の違いがわかるようになった、ママにもっと遊んでほしいなど、知恵がついてきたからこそ遊び飲みをするようになるのです。

赤ちゃんは自分で話すことができませんが、遊び飲みを通して何かを伝えようとしているのかもしれません。なるべく授乳中は赤ちゃんと向き合うようにし、赤ちゃんの様子をしっかり観察してあげましょう。

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