嫁姑問題あるある!トラブルの原因は?リアルな体験談と円満な関係を築くためのポイント
ブログやSNSなどでも取り上げられる嫁姑問題。子どもが生まれるまでは良好だと思っていた関係が子どもが生まれたとたんに険悪になるケースや、夫の対応のまずさでバトルに発展するケースなど、その内容や原因は多岐にわたります。嫁姑問題はどうして起こるのでしょうか。その原因と解決するためのポイントを紹介します。
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目次
嫁姑問題とは?
嫁と姑とは、妻である自分と夫の母のことです。義理の母娘という関係であり、年長者の姑は「妻」、「母」、「嫁」という立場の先輩でもあります。力関係でいえばどうしても姑に軍配が上がり、嫁は姑をたてる場面が多くなるかもしれません。
ここでふたりの考え方が一致していれば良いのですが、今は家族とはいえもともとは他人であったため意見の食い違いがあるのは致し方ありません。その一つひとつは我慢して受け流せる程度でも、違和感が積み重なると嫁の負担感が増し、嫁姑問題として表面化します。
もちろん、無神経な言葉や嫌味な態度が問題に発展するのはいうまでもないでしょう。そして厄介なことに、姑の善意や正義も嫁姑問題の引き金になりうるのです。一般的にモラハラ気質であったり常識外れの行動をとったりする人でなくても、一方的な押し付けは関係がこじれるもととなります。
ひどければ離婚や絶縁にも発展しかねない嫁姑問題です。結婚生活を穏やかにするためにも、姑と良い関係を保つためのヒントを探していきましょう。
嫁姑問題が起こる原因は?
姑が子離れができていない
姑にとって、息子はいつまでたってもかわいい我が子です。成人しても、息子の健康のことや仕事のことが気になるのは当然といえるでしょう。しかし、息子かわいさのあまり、嫁を差し置いてあれこれ世話を焼きたがり、息子世帯でも我が物顔で振る舞うのは嫁姑問題の火種になります。
子離れできない姑に対して息子である夫が自立した態度を示せれば良いのですが、姑の前では息子に戻る夫だと事態はさらに悪化します。
しょっちゅう様子うかがいの連絡をしてくるなんて序の口です。「息子の家」に勝手に出入りしたり、「息子は仕事で疲れてるから休ませてあげて」と息子優先を求めたり、ときにはすべて自分の意のままにコントロールしたがることもあるから困りものです。
子育てへの過干渉
今の時代は親世代が現役で子育てや仕事をしていたときから、子育ての常識もジェンダーへの意識も変わっています。それにもかかわらず、先輩風を吹かせて昔の知識や常識で子育てに干渉してくると、嫁姑問題を大きくします。
子育てへの干渉にとどまらず、後継ぎ問題から子どもの性別、子どもを産むタイミング、子どもの人数など、デリケートな問題に口を出してくることも。内孫や外孫、実の娘と嫁が生んだ孫と態度を変える「孫差別」も、嫁姑の軋轢(あつれき)を生む原因になっています。
湯上りには白湯を飲ませる、すぐに抱くと抱き癖がつくなど、姑の古い育児論を押しつけられるのはよくあるケースです。「まだ歩かないの」「背が低いわね」と子どもの成長に口出しされてストレスをためるママも多いでしょう。早い時期から保育園に預けるのはかわいそうと、働くママを非難するのも姑あるあるです。
生活習慣や価値観の違い
家事のやり方や食事の内容といった生活習慣、盆暮れ正月など年中行事の過ごし方などの慣習は、家庭ごとの色がでやすいものです。結婚すれば夫婦ふたりの意見をすり合わせながら、新たに家庭の習慣を作っていくことになるでしょう。
しかし家制度の名残がある親世代は「嫁が婚家に合わせるもの」「嫁は夫をたてるべき」という考え方が根強く残り、嫁の考えにはおかまいなしに姑の価値観を強制してくる場合があります。
嫁がつくった料理に「口に合わない」と文句をいったり、手土産に注文をつけたりします。夫が家事や育児をすることに「今の嫁は夫がやってくれるから楽できるわね」なんて、露骨な嫌味をかぶせる姑も。姑の時代は今でいうワンオペが当たり前だったので、「私はぜんぶひとりでやった」とマウントをとりたくなるのかもしれません。
金銭トラブル
金銭にかかわることは、家族ごとの価値観があらわれやすいものです。そのためお小遣いの金額や物を買い与える頻度などでも、嫁姑の意見が対立がしやすくなります。まれに夫のきょうだいや親せきを含めて金銭トラブルが起こる場合もあり、お金の扱いや管理は慎重に対応する必要があります。
孫に好かれたいあまりになんでも買い与えてすぐにお小遣いを渡すのは、子どもを甘やかしたくない親にとっては困りものです。これとは逆に、「育てた恩を返せ」といわんばかりに、夫の財布をあてにするケースもみられます。まさに「口は出すけれどお金は出さない」姑には要注意ですね。
【体験談】嫁姑バトルエピソード
舅が亡くなってから姑と同居を始めましたが、夫婦の会話にいつも割って入ってくる姑にうんざりです。夫が何か頼めば姑が横から手を伸ばし、何か聞かれると口を出す。すべてにおいて競うような態度なので夫婦のコミュニケーションが成り立たず、夫婦の関係も冷えてきました。
夫の実家に遊びに行ったときのこと。慣れない場所でぐずる息子を抱っこをしていると「抱き癖がつく」「赤ちゃんは泣くのが仕事」と、食事の準備をするようにいわれました。それなのに義母はすぐに息子を抱き上げます。そのまま離さず、外に連れ出して近所の人にみせて回るのが解せません。
娘を抱っこしていた姑が、胸を出して授乳しようとしたことがありました。ママ友の子どもは口で噛んでやわらかくした食べ物を与えられそうになったそうです。どちらも寸前でとめましたが、その発想が鳥肌ものだとふたりで震えました。
義弟のお嫁さんが産後1年で職場復帰するとき、「3歳までは家で孫の面倒をみてほしい、孫がかわいそう」と姑が私に愚痴をこぼしてきました。義弟一家にも小言をいったところ「今の時代は保育園も当たり前、嫁には俺が頼んで働いてもらっている。俺の家のやり方に口を出すな」と怒られたと嘆いています。私は「義弟あっぱれ」と心の中で拍手喝采、スカッとしたのと同時に、どこかで私の愚痴もこぼしているんだろうな引いてしまったできごとでした。
姑は同じものを何度も買ってきたり、食事したことを忘れたりするなど軽度の認知症です。口調はしっかりしているので、たまにしか会わない近所の人は認知症だと気づかないレベルです。そんな状態でご飯をもらえない、せっかく買い物してきたのに怒られると私の悪口を言いふらし、近所ではすっかり鬼嫁扱いです。へらへらとした夫の対応にも腹が立ちます。
円満な関係を築くためのポイント
ほどよい距離感を保つ
気を遣う相手との距離が近くなると、知らぬ間にストレスがたまり苦手意識がどんどんふくらんでいきます。スープが冷めぬ距離とはいいますが、姑とは長い付き合いになるからこそ、お互いに心地良くいられる距離感があると良いですね。
住まいを離したり訪問頻度を減らしたりして物理的な距離をとりながらも、連絡は定期的にとるようにすると、相手のペースに振り回されずに済むでしょう。同居の場合は、可能であれば仕事に出たり居住スペースを分けたりして、姑と離れる時間をつくりたいですね。
相手を知る
相手を知ることも、関係を良好にする鍵になります。嫌味な言動がコンプレックスによるものだとすれば姑の良いところをほめ、舅へのうっぷんを嫁にぶつけているのだとしたら、苦労をねぎらいましょう。自分に非があるのではなく姑自身に原因があるとわかれば、気持ちが楽になりますよ。
一方で、理解できないものは理解できないと割り切ることも大切です。なんでもかんでも相手に合わせて受け入れようとするのはかえって負担になります。「そういう考え方があるのだ」と知ることで、それに対して自分がどうしたいのか冷静に判断できるようになるでしょう。
誠実な気持ちをもつ
人付き合いは、相手への配慮を欠かさず誠実な態度で接することが関係を良くするポイントですね。姑に対しても同じことがいえます。たとえ相手に難があったとしても自分は自分です。相手に振り回されることなく、人としての敬意を忘れず誠実に対応していきましょう。
ここでいう誠実とは、嘘がないことをいいます。どうしてもゆずれないこと、受け入れられないことは正直に伝えて良いのです。このときに相手を責めたり感情的になるとこじれるので注意したいですね。
夫に協力してもらう
夫は姑の息子です。姑の性格も熟知していることでしょう。夫の経験値を利用して、姑に意見を伝えるのもひとつの方法です。ただし、夫に協力してもらう場合は夫の癖も同時に考える必要があります。
弁の立つ姑だと、夫がいいくるめられてしまうこともあるでしょう。伝書鳩のごとく「嫁がこういうふうにいっていた」とストレートに伝えるのも考え物です。なにをどのように伝えて欲しいのか、どういう結果に導きたいのか、夫婦でよくシミュレーションすることが大事ですね。
嫁姑問題を回避して家族の幸せを考えよう
嫁姑問題には、離婚に発展するような大きな問題から、人から見れば「気にしすぎ」といわれるささいな問題までたくさんあります。しかし、程度の差はあれ、苦手を覚える人と良好な関係を維持していくのは、精神的につらいものがあるでしょう。良い関係を築きたいと思っていればなおさらこたえます。
心がささくれ立ってしまったときは夫と子どもだけで対応したり、実の両親を交えて夫と解決策を練ったりするなど、逃げ道をつくっても良いのではないでしょうか。
ママが笑顔でいられない関係は、家族にとってもマイナスです。姑を中心に考えるのではなく、夫と自分、そして子どもの、家族の幸せを第一に考えてくださいね。
※この記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承くだ
さい。