葉酸サプリは副作用がある?過剰摂取による吐き気などに要注意
葉酸は妊娠中に付加的に必要な栄養素のひとつです。葉酸サプリを愛用される人も少なくありません。しかし、葉酸サプリを1日の上限を超えて摂取し続けると、妊婦の身体だけでなく胎児に影響が出てしまう可能性があります。ここでは葉酸による副作用、胎児に与える影響、葉酸サプリの適切な摂取量について解説します。[PR]
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目次
葉酸そのものの過剰摂取による副作用は?
葉酸過敏症になる
18歳~29歳は900μg、30歳~49歳は1000μgとされています。
耐容上限量(過剰摂取による健康への影響を避けるために設けられた基準のこと)を超えて葉酸を摂取した場合、葉酸過敏症を引き起こす可能性があります。葉酸過敏症の主な症状として以下のようなものがあります。
・腹部仙痛
・下痢、胃不調
・睡眠障害
・呼吸障害
・吐き気
・発疹、かゆみ、蕁麻疹(じんましん)
・易怒性、易興奮性、錯乱、悪心、行動変化
・喘息または胎児が将来小児喘息になるリスクが高まることがある
・心臓障害がある人の心臓発作のリスクを高める可能性がある
ビタミンB12による貧血との区別が難しくなる
葉酸やビタミンB12が不足することで、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)を引き起こす可能性があります。巨赤芽球性貧血とは、葉酸やビタミンB12の不足によりDNA合成が障害されて細胞分裂が正常に行われず、骨髄の中で巨赤芽球という未熟な赤血球が形成されることで引き起こされる貧血です。
一般的に、ビタミンB12の不足が原因の場合、貧血の症状に加え下肢のしびれによる歩行障害や運動失調などの神経に関わる症状があらわれます。しかし、葉酸不足が原因の場合は、神経症状はあらわれません。
巨赤芽球性貧血の治療では、葉酸の経口投与により貧血は改善されることがありますが、神経症状は治りません。そのため、葉酸の過剰摂取によりビタミンB12の不足が原因という診断が遅れてしまい、神経症状を悪化させる可能性があるのです。
亜鉛の吸収を阻害する
葉酸と亜鉛は、妊娠しやすい身体作りのために欠かせない栄養素です。葉酸には、卵胞を育てる働きがあり、亜鉛には「プロゲステロン」と「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌を促す作用があります。妊娠を希望している人は、葉酸と亜鉛の摂取が重要ということです。
しかし、葉酸は過剰摂取することで亜鉛の吸収を阻害するといわれています。あくまでも耐容上限量を超えた場合であるため、正しい摂取量を守れば亜鉛の吸収が低下することはないでしょう。
葉酸と飲みあわせの悪い薬には注意
薬のなかには、葉酸と組み合わせることによって、薬の成分を促進させてしまうものや効果を弱めてしまうものがあります。個人での判断は危険なので、医師に薬を処方してもらうときに、必ず葉酸のサプリメントを飲んでいることや、処方される薬が葉酸との組み合わせに問題がないかを相談する必要があります。
葉酸サプリに含まれているその他の成分にも注意
葉酸サプリには葉酸だけではなく、鉄やビタミンなど、ほかの栄養素が豊富に含まれていることがあります。葉酸以外の成分が身体にあわず、下痢などの症状を引き起こしてしまうことがあります。また、原料にアレルギー反応をおこしてしまう人もいるでしょう。身体に異常が現れたときは、すぐに飲むのを中止して医師に相談しましょう。
葉酸はどれくらい摂取すべき?
モノグルタミン酸型とポリグルタミン酸型の違い
葉酸には、ポリグルタミン酸型の葉酸と、モノグルタミン酸型の葉酸の2種類があります。ポリグルタミン酸型の葉酸は食品などから摂れ、食事性の葉酸とも呼ばれます。
一方、モノグルタミン酸型の葉酸は、おもにサプリメントなどに配合されていて、合成葉酸とも呼ばれます。モノグルタミン酸型の葉酸は、体内での吸収時の利用効率がポリグルタミン酸型の葉酸の約2倍あるといわれています。そのため、葉酸の種類の違いには注意する必要があります。
妊活中から妊娠の可能性のある時期はモノグルタミン酸型
妊活中・妊娠の可能性のある時期(妊娠1ヶ月前~妊娠3ヶ月) | 妊娠中(妊娠4ヶ月~) | 授乳中 | |
---|---|---|---|
一般的な女性(18歳以上) | 240μg | 240μg | 240μg |
付加推奨量 | +400μg(サプリメントなど) | +240μg | +100μg |
合計推奨量 | 640μg | 480μg | 340μg |
妊活中から妊娠の可能性のある時期の女性は、サプリメントなどから、400μgのモノグルタミン酸型の葉酸を摂取することが推奨されています。そのほかに、240μgの食事性の葉酸の摂取が推奨されています。
妊娠4ヶ月以降の女性は合計480μg、授乳中の女性は合計340μgの葉酸の摂取が推奨されています。これらの葉酸の種類は、食事性の葉酸を基準として算出されたものです。
葉酸の摂取上限量
葉酸は「体内に吸収されにくく、熱に弱い」という特徴があります。食事から摂取した場合は、尿から排出されるため副作用のリスクは少ないといわれています。
しかしモノグルタミン酸型の葉酸の場合、食事から摂取するよりも体内に吸収されやすく、葉酸を過剰に摂取すると副作用のリスクが高まります。そのため、年齢にあわせて耐容上限量が設けられています。葉酸の耐容上限量は、18歳~29歳が900μg、30歳~49歳が1000μgです。
葉酸の摂りすぎによる胎児への危険性は?
妊娠30週~34週の妊娠後期に、葉酸サプリを過剰に摂取し続けると、胎児が小児喘息になるリスクが高まるという研究結果がオーストラリアの研究機関により発表されています。しかし、この結果は食品に含まれる葉酸ではなく、サプリメントなどに含まれる「モノグルタミン酸型の葉酸」を過剰に摂取し続けた場合の結果です。
耐容上限量を超えなければ、基本的には問題はありません。妊娠中の1日の葉酸摂取量を守り、過剰に葉酸摂取をしないことが大切です。
葉酸サプリを飲むときの4つの注意点
葉酸の種類
葉酸には、食事を中心に摂取することができるポリグルタミン酸型の葉酸(食事性の葉酸)と、サプリメントなどに含まれているモノグルタミン酸型の葉酸があります。葉酸サプリを選ぶ際は、葉酸の種類に注意しましょう。
モノグルタミン酸型の葉酸400μgの摂取が推奨されているのは、妊活中から妊娠の可能性のある時期の女性です。しかし、商品の中には、妊娠中期・後期や授乳中の女性にもすすめているものがあります。
基本的には、妊活中から妊娠の可能性のある時期の女性以外は、食事からの摂取が推奨されています。吸収率の高いモノグルタミン酸型の葉酸400μgのサプリメントは、摂取推奨量を上回る可能性があるでしょう。サプリメントを活用する場合は、食事性の葉酸が配合されているものを選べると良いですね。
1日の目安量を確認する
妊活中から妊娠の可能性のある時期の女性で、モノグルタミン酸型の葉酸サプリを飲む場合は目安量に注意しましょう。多くの商品は、1日の葉酸の目安量が400μg前後となっています。目安量を超えて摂取してしまうと、耐容上限量1000μgを上回ってしまうかもしれません。健康への影響を防ぐためにも、目安量を意識して飲むようにすると良いですね。
販売元が不明瞭
葉酸サプリの販売会社によっては、企業情報がなかったり会社のホームページすら存在しなかったりするケースがあります。たとえ価格が安くても、販売元が不明瞭なところで購入するのは不安ですよね。販売サイトによっては、商品ページに定期便の解約縛りについてはっきりと記載しないことでトラブルとなってしまうケースもあるようです。
実は企業実績が浅く、販売知識が少ない企業という可能性もあります。葉酸サプリを購入する際は、長年の販売実績があり販売元がしっかりとしている信頼ある会社から商品を購入するようにしましょう。第三者の口コミを参考にしてみるのもおすすめです。
余計な添加物を含有している
胎児への影響を考え、妊娠中はなるべく余計な添加物が含まれていない葉酸サプリを選ぶようにしましょう。
添加物に関してはさまざまな意見がありますが、ショ糖脂肪酸エステルなどのサプリメントに含まれることが多い添加物を妊娠前に大量に摂取すると、染色体異常を引き起こす可能性があるという声もあります。そのため、添加物がなるべく含まれていない葉酸サプリが安心して摂取できておすすめということです。
葉酸サプリは摂取量を守りましょう
妊活中から妊娠中、産後まで葉酸は必要不可欠な栄養素のひとつです。しかし、必要だからといってやみくもに摂取してしまうと、健康に影響が出てしまう可能性があります。自分に必要な葉酸の種類と摂取量をきちんと確認したうえで、葉酸サプリを飲めると良いですね。
おすすめ葉酸サプリ4選
ベルタ葉酸
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ベルタ葉酸サプリは480μgの葉酸を摂取できるほか、鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルも一緒に摂取でき、妊娠中の健康維持に役立ちますよ。
葉酸を効率良く摂取できるように体内にとどまりやすい「酵母葉酸」を使用している点もこだわりポイントのひとつです。香料、着色料、保存料などを使用していないところもうれしいですね。サプリメントの大きさは直径9mmと小さく飲みやすいですよ。
はぐくみ葉酸
はぐくみ葉酸は、レモンから抽出された食事性葉酸が含まれるサプリで、天然由来の成分が配合されている点が大きな特徴です。オーガニックのレモンを使用している点もうれしいポイントのひとつですね。 MP認定工場で製造されているため、安全管理が行き届いているといえるでしょう。
購入後に販売元に問い合わせをすると、1,000人以上の妊活・妊娠中の食事のサポート実績がある、専任の栄養士さんから出産までの食事について継続的にアドバイスを受けることもできます。サプリを飲むだけではなく、日頃の食事から改善し、自分の身体や赤ちゃんの健康を維持したい方におすすめですよ。
プレミン
プレミンは400μgの葉酸を摂取できるほか、鉄・ミネラル・ビタミンなどの不足しがちな成分をバランス良く摂取することができます。妊活中から妊娠15週まで、妊娠16週から出産まで、産後から授乳期までの3パターンに商品が分かれているので、妊活中〜授乳期間まで飲み続けられるのも魅力のひとつです。
安全性にこだわっている「プレミン」は、製造から袋詰めまで「NSF GMP認証」をクリアした工場で行い、全成分の原産国と最終加工国を開示。食物アレルギー検査も実施しているので、アレルギーが気になる人には嬉しいですね。
メルミー
メルミーの魅力は、産婦人科医と管理栄養士によるダブル監修を受けていることです。葉酸のほか鉄やカルシウムなど、妊娠中に特に重要な17種類の栄養素を配合し、内14種類の栄養素については厚生労働省の定める栄養機能食品の基準値をクリア。「無添加」なのも嬉しいポイントですね。
厚生労働省が定める管理基準を満たしたGMP認定工場で生産されているほか、放射能検査や残留農薬検査もクリアして品質にこだわって作られています。また、配合されているすべての成分について、原産国と最終加工国の両方が公開されています。