お中元の「のし」マナー!名前・表書きの書き方からテンプレート、喪中の方への贈り方まで紹介

お中元に欠かせない「のし」にはマナーがあることを知っていますか。ここでは、「のし」の由来やお中元で使うのし紙の種類、表書きや名前の書き方、内のしと外のしではどちらが好ましいのかなど、お中元の「のし」のマナーについて解説します。喪中や初盆のときのお中元の贈り方や、自分でのし紙を作れるサイトもあわせてご紹介します。

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目次

  1. のしとは?
  2. お中元で使うのし紙の種類
  3. お中元の表書き・名前の書き方
  4. お中元は内のしと外のしどちらが正しいの?
  5. お中元の「のし」は喪中にも必要?
  6. お中元の「のし」テンプレート(フリー)
  7. のしのマナーをおさえてお中元を贈ろう
  8. あわせて読みたい

のしとは?

のし紙は慶事や贈答品に欠かせない包装の役割があります。昔は、祝い事の際に贈り物を奉書紙(ほうしょし)で包み、右上にのしを付け水引で結ぶ風習がありました。

もともと、のしには貴重なアワビの身をそいで干した熨斗鮑(のしあわび)を使い、「良いことが続きますように」という相手の発展を願う気持ちが込められていました。

現在では、のしが印刷されたのし紙を使うことが多いようです。のしは、慶事の際に添えるのが一般的ですが、お中元などの贈答にものし付きの奉書紙を使用するケースが増えてきています。

ただし、のし(鮑)は生ものの代用品として添えられていたため、魚介類や肉類などを贈る際にはのしを省いた奉書紙を使うのが正しいマナーです。また、お悔やみ事の際にはのしをつけないように注意しましょう。

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お中元で使うのし紙の種類

のし紙は相手へに敬意を表すもののため、お中元でものし紙をつけるのが一般的です。のし紙にはさまざまな種類がありますが、お中元で使用するのし紙は、水引とのし付きのものを使用します。

水引は紅白の蝶結び

お中元で使用する水引は、紅白の「花結び(蝶結び)」が一般的です。

「花結び(蝶結び)」は、何度も結びなおせるため、繰り返してほしいお祝い事に使われます。水引の色は、赤金、赤銀などでも大丈夫です。

水引の本数は5本もしくは7本

お中元での水引は、5本1組が主流です。丁寧にしたい場合は、7本1組の水引を使用することもあります。

ただ、贈る品物のサイズが小さい場合、7本1組のものを使用すると水引が目立ってしまいます。丁寧にしたくても品物のサイズにあった水引を選択しましょう。

お中元の表書き・名前の書き方

お中元の顔ともいえる表書きと名入れ部分にも、状況に応じたマナーがあります。

のし紙の水引部分を境にした上部は表書きといわれる部分です。ここには、贈答品の目的を書きます。お中元の場合は、「お中元」もしくは「御中元」となります。

水引の下部には贈り主の名前を書きます。ただ、名入れの書き方は、個人や連名、大人数で贈るケースで異なります。

個人で贈る場合

個人の場合は、姓名のフルネームが一般的です。目下の方へ贈るケースであれば、姓だけでも問題ないとされていますが、目上の方の場合はフルネームにしましょう。

連名で贈る場合

表書きに贈り主の名前を並べて書けるのは3名までとされています。2名もしくは3名で贈るときは、それぞれの姓を書きましょう。

右側が目上、左側が目下とされています。名前を並べて書くときは、目上の人の名前を右側から順に書いていきましょう。

特に上下関係がない場合は、年齢順や五十音順に並べて書けば大丈夫ですよ。

4名以上で贈る場合

4名以上の場合、姓を羅列すると不格好になります。この場合は、名入れ部分の中央に代表者の名前を書き、それ以外は代表者名の左下に「他一同」と並べて書いて省略するのがマナーです。

名前を入れないのはマナー違反?

名入れなしでもマナー違反ではありません。しかし、贈られた側にとっては誰からの贈り物かわからなくなってしまう可能性があります。

そのため、配送する場合は必ず名前を入れるようにしましょう。直接会って手渡しする場合でも名前を入れたほうが無難です。

お中元は内のしと外のしどちらが正しいの?

内のし・外のしの使い分けに決まりはありません。どちらでも間違いではありませんが、内のし・外のしをケースによって使いわけると良いでしょう。

内のしが良いケース

内のしは、品物、のし、包装紙の順になります。表書きが見えない状態は控えめなイメージがあるため、贈答品の目的がすぐにはわかりにくいことから内祝いなどで用いられています。

お中元では、内のしを選ぶと発送する際にのし紙が傷つかないため、内のしにするケースが多いようです。

外のしが良いケース

外のしは、品物、包装紙、のし紙の順です。表書きがはっきりと見えるため、結婚祝いや出産祝いの際には外のしが良いといわれています。

お中元の場合、相手に訪問の目的が伝わりやすいため、直接訪問してお中元を渡す場合は外のしがおすすめです。

お中元の「のし」は喪中にも必要?

お中元は、お世話になった気持ちを伝えるものですので、喪中の方へお中元を贈りたいと考える人もいるでしょう。

ただ、年賀状の場合、相手が喪中のときは送らないのが一般的な常識として定着しています。そのため、初盆にお中元を贈るのも控えるべきなのか迷いがちです。

実際のところ、相手が喪中でもお中元を贈ってもよいのでしょうか。

お中元を贈ること自体は問題ない

お中元はお祝い事ではないため、喪中の方に贈るのは問題ありません。しかし、相手の心情には配慮しておきたいものです。

喪中の方にお中元を贈る際は、事前に断りを入れて先方の了解を得ておくようにしましょう。

また、贈る時期は四十九日を過ぎてからが無難です。お中元の時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いの形で贈ると良いでしょう。

喪中のときののし紙は?

葬儀時や法要などの不祝儀や病気見舞いなどの贈り物では、熨斗鮑のついていない白黒・黄白・青白・銀の結びきりの水引がプリントされた奉書紙を使います。

しかし、喪中に贈るお中元では、無地の奉書紙の表書きに「お中元」「御中元」と書いたものか、短冊状ののし紙(白短冊)を使用するのが一般的です。

四十九日を過ぎてから贈る場合、お中元の時期が終わっているケースもあります。その場合は、表書きを「暑中御見舞」と書きましょう。

お中元の「のし」テンプレート(フリー)

お中元用ののし紙は、無料のインターネットサイトを使うことで簡単に作成して印刷できます。のしの書き方がわからなくても、サンプルを参考に、テンプレートに当てはめるだけでのし紙が完成します。

ノーマルなデザインからかわいいイラストが入ったデザインなど、バリエーションが豊富で、表書きなどの字体を選ぶことができるので、贈る相手にあわせて自作すると楽しいですよ。

のしのマナーをおさえてお中元を贈ろう

のしやのし紙、表書きや名入れなど、さまざまな部分にマナーがあります。品物を贈るだけでも相手に感謝の気持ちが伝わりますが、気持ち良く受け取ってもらうためには、正しいマナーを理解して礼を尽くせると良いですね。

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