妊婦の鼻血の原因は?出やすい時期や影響、対処法と予防策

妊娠前まであまり鼻血は出なかったにも関わらず、妊娠後は鼻血が出ることが多い・以前に比べて鼻血が止まらないことが頻繁にあると心配になる人もいるかもしれません。妊婦は鼻血が出やすい、鼻血が出る回数が多くなる傾向はあるのでしょうか。妊婦の鼻血の原因や対処法について、体験談やアンケートを交えながら解説します。

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この記事の監修

産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 先輩ママに聞いてみた!妊娠中に鼻血が出やすいと感じたことがある?
  2. 一般的な鼻血の原因
  3. 妊婦の鼻血の原因
  4. 妊娠中に鼻血が出やすい時期・タイミング
  5. 妊娠中の鼻血の影響
  6. 鼻血の対処法
  7. 鼻血の予防策
  8. 鼻血で病院へ行くときのタイミング
  9. 妊娠中の鼻血に関する体験談
  10. 小さな変化を見逃さず、気になることがあれば相談しよう
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先輩ママに聞いてみた!妊娠中に鼻血が出やすいと感じたことがある?

小鼻の内側には細かい血管が網目状に集まっており、少し粘膜が傷ついただけでも出血が起こりやすい部位になっています。鼻血(鼻出血)は大半のものが問題ないものだといわれていますが、病気が原因で出血が起こっている場合もあります。鼻のかみすぎといった思い当たる節がないのに、鼻血がよく出る状態が続く、大量の出血がある場合には注意が必要です。

ままのてユーザー123人にアンケートをとったところ、妊娠中に鼻血が出やすいと感じたことがある妊婦は全体の11.5%、10人に1人という結果になりました。割合としては少ないものの、鼻血が出やすいと感じた妊婦はいるようです。なぜ妊婦は鼻血が出やすくなることがあるのでしょうか。

一般的な鼻血の原因

鼻の内側には血管が集まっており、少しの傷でも粘膜から出血が起こることがあります。一般的な鼻血の原因としては、大きくわけて病気が原因の場合と病気が原因でない場合があります。病気以外が原因の場合、風邪・花粉症などのアレルギー性鼻炎などにより鼻を強くかむ、のぼせ・緊張・アルコール摂取などで血圧が高くなるといったことで鼻血が出ることがあります。病気が原因の場合は、高血圧症・動脈硬化症・白血病・突発性血小板減少性紫斑病(ITP)などが原因の可能性があります。副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻血が現れる人もいるようです。

特に多いのが鼻を強くかんだ場合や鼻をいじった場合の鼻血です。鼻水が止まらない、鼻づまりが気になるといったときには、風邪や花粉症などの原因に応じて医師に相談しましょう。

妊婦の鼻血の原因

一般的な鼻血の原因に加えて、妊婦は以下の原因により鼻血が出る機会が多いケースがあります。

ホルモンバランスの変化

妊娠してから鼻血がよく出るようになったと感じる妊婦は少なくありません。妊娠中は出産に向けて女性ホルモンが次第に増えることで、ホルモンバランスが変化します。これは妊娠の維持のために必要な変化で、心身にさまざまな影響を及ぼします。

血液量の変化

妊娠するとお腹の胎児に酸素を送るために血液量が増加します。血液量が増えることで、血液が固まりにくくなり、血圧が高くなります。血管への圧力が増すことで、鼻血が出やすくなる妊婦がいます。血液が固まりにくい状態になっているため、鼻血が出た際にすぐに血が止まらない場合もあります。

自律神経の乱れ

妊娠すると体内のホルモンバランスが妊娠前の状態から変化し、エストロゲンという卵胞ホルモンとプロゲステロンという黄体ホルモンの濃度が高まることで、自律神経も影響を受けて変化します。自律神経のバランスが乱れることで、鼻の血管が拡張され鼻血が出やすくなる場合があるようです。

妊娠中に鼻血が出やすい時期・タイミング

妊婦の鼻血が出やすい時期は原因によって異なり、また個人差もあります。いつまで注意するば良いというものではなく、妊娠初期・中期・後期を通して気をつけましょう。妊娠中はどの時期も鼻血が出る可能性があります。鼻血が出やすいタイミングも寝起き・風呂上がりなど原因によって異なります。

妊娠中の鼻血の影響

大半の鼻血の場合、お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性は低いといわれています。ただし、妊婦は大量の酸素・血液をお腹の赤ちゃんに送る必要があるため、貧血になりやすい傾向があります。鼻血が頻繁に出て、貧血も気になるようであれば、一度医師に相談すると良いでしょう。

一方で病気が原因の鼻血の場合や出血量があまりにも多い・血が止まらないといった場合には注意が必要です。分娩時に影響が出る可能性もあるため、必ず医師に相談し、安全な出産に向けて適切な対策をとりましょう。

鼻血の対処法

正しい鼻血の止め方

少し顔をうつむき加減にした状態で安静にします。小鼻をなるべく上の方からきゅっと、5分~10分程度つまみましょう。

間違った鼻血の止め方

鼻を上に向けたり頭を低くして横になったりすると、血液が逆流して喉に入り、気持ち悪くなることもあるのでやめましょう。鼻血が出ると脱脂綿やティッシュを鼻につめる人が多いですが、鼻の入り口だけをふさいでも止血効果は期待できません。脱脂綿などを鼻につめる場合にはできるだけ奥のほうに入れて、さらに小鼻をつまむと良いでしょう。うなじをたたく人もいますが、これも止血効果は期待できません。

出血量が多いときも落ち着いて対応する

普段とは異なり出血量が多い鼻血だったとしても、慌てずに正しい止血方法を試してみてましょう。それでも改善しない場合は病院に相談をしましょう。鼻血が長く出続ける場合にはどのくらいの時間出血していたのかをメモしておくと、診察時の役に立つかもしれません。

鼻血の予防策

鼻を強くかまない

妊婦はホルモンの変化によって鼻粘膜が弱くなることがあります。少し強く鼻をかむだけでも鼻血が出る可能性があるため、強くかみすぎないように気を付けましょう。

鼻をいじらない

妊娠中はホルモンバランスの変化により鼻の粘膜が弱くなることがあるため、必要以上に鼻をいじることで粘膜が傷つき鼻血が出る場合があります。

アレルギー性鼻炎の場合、アレルギー源に近づかない

アレルギー性鼻炎で鼻づまりになったり、鼻水が出たりする場合には、アレルギーの元には近づかないようにすることが大切です。可能な限り原因を取り除くことで鼻炎を抑えることができれば、鼻血になる機会も減るでしょう。出かけるときにはマスクをする、こまめに部屋の掃除をするといった対策も原因によっては有効かもしれません。

鉄分をとる

妊娠するとお腹の胎児に酸素を送るために血液量が増加するため、貧血気味になる妊婦が多いです。貧血の際に鼻血でさらに血液を失うことで身体に悪影響が出る可能性もあるため、日頃から貧血への効果が期待できる食事を積極的に取り入れておくと良いでしょう。鼻血が出るのを直接防ぐことはできませんが、鼻血による身体への悪影響の予防策としては効果が期待できるでしょう。ひどい貧血の場合には、医師に相談して鉄剤の処方や点滴・注射といった方法も検討してみると良いでしょう。

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鼻血で病院へ行くときのタイミング

頻繁に鼻血が出る

あまりにも頻繁に鼻血が出る場合には、無意識のうちに鼻を強くかんだり、鼻をいじったりしていないかをまず振り返ってみましょう。鼻炎なども検討した上で、特に原因として思い当たるものがない場合には、病気の可能性を考慮し、はやめに病院に相談しましょう。

鼻血がとまらない

小鼻の上のほうをつまむことで鼻血の止血を試みても止まらない場合、出血箇所が異なっていたり病気が隠れていたりする可能性があります。妊婦は血圧が高くなることがあるため、その影響で血が止まりにくいこともありますが、血圧は問題ないかもふくめて病院に相談すると良いでしょう。

出血量が多い

大量の出血を確認したときにも注意が必要です。普段とは確実に異なる出血量の場合はすぐに病院へ相談しましょう。出血が続くと貧血が進み、転倒などの危険も出てくるため気をつけましょう。

頭痛や貧血などをともなう

鼻血が出ているときに鼻をすすることで血痰として後で現れることがありますが、頭痛や貧血がある場合には高血圧などの可能性があります。無理をせず、早めに病院へ相談しましょう。

鼻血に塊がある

血液の塊が出たからすぐに問題があるとは限りませんが、頻繁に塊が出る、大きな塊が出たといった場合には念のため医師に相談すると良いでしょう。

妊娠中の鼻血に関する体験談

今まで鼻血はほとんど出たことがなかったのですが、妊婦になってから出るようになりました。特に妊娠後期になってよく出るようになりました。何も前触れもなく、急に鼻から垂れる感じです。出血量はそこまで多くはなかったのですが、日によっては一日に3度くらい出ることもありました。鼻血が出たときはとりあえず慌てずに冷静になって過ごしました。あまりよくないかもしれませんが鼻にティッシュを詰めました。そもそも鼻血が急に出ることが怖くて家からあまり出られませんでした。
(mary3610さん/出産当時28歳)

安定期ごろから毎朝鼻血が出てました。時間としては、10分間ティッシュがあっという間に血で染まるほど…。ゴミ箱を抱えてないとダメなほど流れて来たこともありました。あまりに出血がひどいので、貧血が心配でしたが健診で引っかかることもなく。血の気が多かったのが功を奏したのか…医師に相談はしましたが、これと言った解決もなく…。ただ、私は量が多かったので、仰向けになると喉に血が流れ詰まりそうになりました。対処法は耳鼻科に行くことをおすすめします。私は結局行かず、出産後急に大量の鼻血を出し、ベッドと床を汚してしまいました。
(とんでぃさん/出産当時32歳)

妊娠中に喘息を発症し、一週間以上咳がとまらず苦しんでいたある日の夜、突然鼻血が出ました。私の場合、出血量は少なかったので特別な対処はしませんでした。とりあえず上を向く→ティッシュで押さえるなど。後日あまりにもつらい症状が続き、鼻血がまたでたら嫌なので病院に行って薬を処方していただき、四日ほどで収まりました。早く病院に行けばよかったです。それ以来、妊娠中に鼻血が出ることはなかったです。
(haruさん/出産当時21歳)

妊娠中に鼻血が出たのは妊娠後期に入ったくらいだったと思います。出血量に関してはドバドバ出る感じではなく、タラーと流れたくらいでした。対処策は、やっぱり妊娠中は貧血になる人が多く私も貧血になっていたので、病院で貧血の薬をもらい、飲んでました。薬を飲んでいたので鼻血も出たのかな?と思っています。そして、食べ物からも貧血に効く食材を食べると妊婦さんにも胎児にも良いと思います。たとえば、鉄分豊富なほうれん草のお浸しや、レバーなどのレバニラ炒めなどを食べていました。とにかく、鼻血が出たときは貧血に気をつけながら食材選びをしたほうが良いと思いました。
(ゆうこさん/出産当時27歳)

筆者は妊娠前にはめったに鼻血は出ませんでしたが、妊娠後には何回か鼻血を経験しました。あまりにも鮮やかな血で驚いた記憶があります。妊娠によるホルモンバランスや血液量の変化などを把握していなかったため、何か身体に問題があるのかと心配でした。

小さな変化を見逃さず、気になることがあれば相談しよう

妊娠中に鼻血が出やすくなるのは決して珍しいことではありません。必要以上に恐れることはありませんが、いつもと違う、不安であると感じることがあれば病院へ相談しましょう。大切なお腹の赤ちゃんとママの身体のために、万が一のことを考えてはやめに相談・行動すると良いでしょう。ストレスをためないためにもきちんと医師に相談することで、少しずつ不安を解消していきましょう。

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