【産婦人科医監修】妊婦は青汁を飲める?ノンカフェインが多い?妊娠中におすすめの青汁をご紹介
青汁には、妊婦が積極的に摂取したい栄養素が豊富に含まれています。しかし「青汁」であれば何でも良いというわけではなく、妊娠中でも安心して飲める青汁を選ぶ必要があります。ここでは、妊婦でも飲める青汁の選び方とおすすめの青汁についてご紹介します。(この記事は2021年10月時点の情報をもとに作成しています)
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目次
青汁に含まれている成分の働き
そもそも青汁は身体の中でどのような働きをするのでしょうか。青汁に使用される代表的な原材料は「ケール」「大麦若葉」「明日葉」です。これらは緑黄色野菜であり、ビタミンB群・ビタミンC・カリウム・カルシウム・食物繊維などを含んでいます。
・ビタミンB群
ビタミンB群には皮膚を健康的に保ったり、代謝を促進したりする働きがあります。胎児の正常な発達に欠かせない「葉酸」もビタミンB群の仲間です。
・ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンを作るために欠かせない栄養素です。肌を健康的に保つ働きもあります。
・カリウム
カリウムには塩分を身体の外へ排出する働きがあり、血圧の上昇を防ぎます。
・カルシウム
カルシウムは歯や骨を作るために必要な栄養素です。体内で代謝を支える働きもします。
・食物繊維
食物繊維は腸内の環境を整え、便秘の解消に効果的です。糖や脂質の吸収をゆるやかにして肥満を予防するともいわれています。
妊婦は青汁を飲める?
栄養たっぷりな青汁ですが、妊娠中に飲んでも問題ないのか気になるところですね。結論としては、妊婦が青汁を飲んでも大丈夫です。
青汁には、妊娠中に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。栄養素を手軽に摂るために青汁はとても有効です。ただし、妊娠中に飲む青汁はどれでも良いわけではなく、妊娠中でも安心して飲めるものを選ぶことを心がけましょう。
販売されている青汁の中には、飲みやすいように糖分を過剰に含め甘くしたり抹茶や緑茶を配合したりしているものがあります。妊娠中はノンカフェインを飲みたいところですが、商品によっては糖分やカフェインが多く含まれているものもあるでしょう。購入時には青汁の特徴をしっかりと確認し、安心して飲み続けられるようにしましょう。
妊婦でも飲める青汁を選ぶときのポイント
ノンカフェインのもの
青汁を妊娠中に飲む場合、ノンカフェインのものを選ぶと安心です。成分を確認してカフェインが含まれないものを選ぶようにしましょう。妊娠中にカフェインを大量に摂取すると、胎児が低体重で生まれてしまう可能性が高まるといわれています。
また、カフェインがカルシウムや鉄分の吸収を阻害する可能性も指摘されています。カフェインは大量摂取しなければ問題ないことがほとんどですが、カフェインの含まれていない青汁が好ましいといえますね。
糖を多く含まないもの
糖を多く含む青汁は甘くて飲みやすいですが、多量に飲み続けると「糖分」の摂り過ぎとなることがあるため、注意が必要です。妊娠中に糖分を摂り過ぎると、必要以上に体重が増えてしまうことがあります。妊娠中の過剰な体重増加は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの原因となるといわれています。
また、赤ちゃんが巨大児や低血糖症になる可能性も否定できません。母子ともに健康的に過ごすために、糖分を多く含まない青汁を選ぶようにしましょう。
原材料生産・加工地が国内のもの
販売されている青汁には「国内産」と「国外産」のものがあります。食の安全に配慮しておきたい妊娠中は、原材料生産・加工地が「国内」の青汁を選ぶことをおすすめします。国外産の青汁は安価で気軽に購入できるというメリットがありますが、安全性が気になる方も多いのではないでしょうか。
国内で生産・加工された青汁は、食品衛生法をはじめとする厳しい基準のもと徹底管理されています。農薬に関する制限や加工時の衛生管理など、妊娠中に気になるポイントもきちんと法律で定められているので、安心ですね。ほとんどの青汁に原材料生産・加工地が表示されているため、どこで生産・加工されたものか事前に確認しておきましょう。
無農薬・無添加のもの
妊娠中はできるだけ無農薬・無添加の青汁を選べると良いでしょう。合成保存料や安定剤、人工甘味料などの添加物、原材料生産時に使われる農薬は胎児に影響をおよぼす可能性があります。
食品添加物は表示されていることがほとんどですが、農薬に関する情報は記載されていないことがあります。農薬使用の有無と残留農薬検査の結果が不明な場合には、メーカーに直接問い合わせてみても良いでしょう。
妊婦でも飲めるおすすめ人気青汁
青汁から妊娠中に必要な葉酸も摂れる
青汁には「葉酸」が含まれていることが多く、青汁を活用すれば良質な葉酸を補えるでしょう。そもそも葉酸は胎児の正常な発育に必要といわれている栄養素であり、妊娠超初期に特に重要な働きをします。そのため、妊娠前後の時期は、葉酸を普段よりも多く摂取することが推奨されています。
ただし、青汁に含まれる葉酸の量は商品によって大きく差があるため、注意が必要です。青汁に葉酸が含まれているか、事前に成分表示をチェックしておきましょう。
妊婦に嬉しい栄養たくさん!青汁で健康的なマタニティライフを
ほとんどの青汁は、妊娠中でも問題なく飲むことができます。青汁に含まれる栄養素は、妊娠中に摂れるとうれしいものばかりです。ご紹介した青汁の選び方のポイントとおすすめの青汁を参考にして青汁を飲み始めてみてはいかがでしょうか。赤ちゃんとママの身体を気遣った飲みやすい青汁を継続的に飲み、健康に気をつけたマタニティライフを過ごしてくださいね。
この記事は2021年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。