管理栄養士監修|赤ちゃんにオリゴ糖を与えてもよいの?便秘対策の効果は?

赤ちゃんの便秘で悩んでいるママは多いのではないでしょうか。便秘の原因はさまざまですが、腸内環境を整える方法のひとつとして、オリゴ糖の摂取があります。ここでは、赤ちゃんでも食べることができるオリゴ糖の量の基準や食べ方について解説します。

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この記事の監修

南城 智子
管理栄養士
南城 智子

目次

  1. 赤ちゃんの便秘とは?
  2. 赤ちゃんが便秘になる原因
  3. 赤ちゃんの便秘対策にオリゴ糖は良い?
  4. オリゴ糖を与えてよいのはいつから?
  5. 赤ちゃんへの飲ませ方は?
  6. 赤ちゃんに与えてもよいオリゴ糖の量は
  7. オリゴ糖が赤ちゃんにおよぼす影響
  8. 赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖3選
  9. 無理はしないで早めの受診を
  10. あわせて読みたい

赤ちゃんの便秘とは?

赤ちゃんにも便秘の症状が出ることがありますが、決して珍しいことではありません。うんちが出るタイミングは個人差があるため、1~2日出ないからといって便秘ということにはならないでしょう。ただし、以下のような症状があった場合は便秘の可能性があります。

・3~5日以上うんちが出ない
・うんちが出ても、硬いうんちが少量しか出ない
・お腹がぱんぱんに張ってぽっこりしている、苦しそう
・ミルクを飲まない、食欲がない
・食べてもすぐもどしてしまう
・機嫌が悪い

赤ちゃんが便秘になる原因

赤ちゃんが便秘になってしまう一番の原因は、赤ちゃんが食べているものです。満1歳未満の赤ちゃんが口にするものは月齢によって異なるため、便秘の原因も月齢によって異なります。

新生児、生後1~4ヶ月の赤ちゃんの便秘の原因

新生児から生後4ヶ月頃の赤ちゃんは、腸の発達にともなって授乳回数がだんだんと減っていきます。授乳回数が減ることによって、排便のペースに変化が見られるでしょう。

また、母乳を飲んでいる赤ちゃんよりもミルクを飲んでいる赤ちゃんの方が便秘になりやすい傾向があります。しかし赤ちゃんの便秘には個人差があり、母乳の哺乳量が極端に少ない場合など、母乳を飲んでいる赤ちゃんでも便秘になることはあるでしょう。

生後5~8ヶ月の赤ちゃんの便秘の原因

生後5ヶ月になると、離乳食をスタートしている赤ちゃんが多くなってきます。食生活の変化で腸内細菌に変化が起こるため、便の形状や回数に変化が見られます。

離乳食が始まってから気をつけないといけないのが、水分量です。母乳やミルクを飲む回数が少なくなり、水分量が不足することで便秘になることがあります。コロコロと硬いうんちが出る場合は、水分をしっかり飲ませてあげてくださいね。甘いジュースは水分補給としては適さないので、白湯や赤ちゃん用の麦茶などで補給するといいでしょう。

生後9~11ヶ月の赤ちゃんの便秘の原因

離乳食後期では、食べた物の内容や量によって赤ちゃんが便秘になる可能性があります。食べる量が少なかったり食物繊維が不足していたりすると、便秘を引き起こすことがあるでしょう。水分の摂取量が不足している場合も原因のひとつです。水分が不足すると便が硬くなり、排便が困難になってしまいます。

赤ちゃんの便秘対策にオリゴ糖は良い?

そもそもオリゴ糖とは、少糖類とも呼ばれている糖類の一種です。オリゴ糖の中にはトクホ(特定保健用食品)に指定されているものまであり、腸内で「ビフィズス菌」という善玉菌を増やしてくれることが明らかになっています。

ママの中には、オリゴ糖の持つ腸内環境を整える働きから、便秘に効果があると耳にしたことのある人もいるでしょう。たしかに、腸内環境が原因で便秘が起こっている赤ちゃんは、トクホに指定されたオリゴ糖を摂取することでお腹の調子が整うかもしれません。

しかし、便秘の原因にはさまざまなことがらが関係しています。食事内容だけでなく体質や環境も原因のひとつです。オリゴ糖を摂取したからといって必ずしも赤ちゃんの便秘が治るわけではありません。あくまでお腹の調子を整える食品のひとつとして、食事に取り入れてみると良いですね。

オリゴ糖を与えてよいのはいつから?

オリゴ糖は何ヶ月から与えてよい、というような決まりは特にありません。そもそも人間の母乳の中にはオリゴ糖が含まれており、母乳を飲んでいる赤ちゃんは生まれながらにしてオリゴ糖を摂取しているのです。

ただし時期によって飲ませる量が異なったり、商品によっては赤ちゃんに飲ませるのを避けたほうがよかったりします。オリゴ糖の摂取時期に明確な決まりはありませんが、市販のオリゴ糖を飲ませる際は注意が必要です。

赤ちゃんへの飲ませ方は?

母乳のみの赤ちゃん

母乳のみの赤ちゃんの場合、乳頭にオリゴ糖水を塗って母乳と一緒に与える方法がおすすめです。

ミルクを飲める赤ちゃん

ミルクを飲める赤ちゃんには、ミルクの中にオリゴ糖を混ぜて与えます。オリゴ糖を与える量は各商品の表記を参照しましょう。

離乳食が食べられる赤ちゃん

離乳食が始まっている赤ちゃんには、離乳食に混ぜて与えます。お粥やヨーグルトに振りかけると良いでしょう。

赤ちゃんに与えてもよいオリゴ糖の量は

赤ちゃんにオリゴ糖を与える場合、月齢や体調によって量を調整する必要があります。主治医に相談してから与えるようにすると安心です。

6ヶ月未満

1日0.5gを目安に与えます。1度にたくさん摂取すると、お腹がゆるくなることがあります。赤ちゃんの様子を見ながら量を調整してくださいね。

6ヶ月以上

1日1gを目安に与えます。赤ちゃんの月齢や体重、便秘の症状などは個人差が大きいため、赤ちゃんの様子を見ながら調整しましょう。1日1gはあくまでも目安であり、商品ごとに容量が異なる可能性があるため、必ず確認してから与えるようにしてください。

また、商品によってはちみつやプロポリスが含まれていることがあり、赤ちゃんに飲ませるのにふさわしくないものがあります。オリゴ糖以外の成分もあわせて確認しましょう。

オリゴ糖が赤ちゃんにおよぼす影響

オリゴ糖で赤ちゃんは虫歯になる?

オリゴ糖は、代用甘味料として砂糖の代わりに用いられることがあります。砂糖よりも甘味度が低く、糖尿病や肥満気味の人が使用することもあるでしょう。

しかし、いくら甘味度が低いからといっても、甘味料であることには変わりません。オリゴ糖の中には虫歯の原因になりにくい種類もありますが、オリゴ糖を摂取した後は歯磨きなどの口腔ケアを行いましょう。

過剰摂取は下痢の原因に

オリゴ糖は、ビフィズス菌を増やして腸内の環境を整えます。赤ちゃんのお腹の調子が気になるママにはうれしい働きかもしれませんが、与えすぎには注意しましょう。体質・体調によってはお腹がゆるくなり、下痢の原因となる可能性があります。商品に記載されている目安量を守るようにしましょう。

赤ちゃんにおすすめのオリゴ糖3選

オリゴ糖の商品の中には、1歳未満児には禁忌とされている「ハチミツ」や「プロポリス」が含まれているものがあります。原材料をしっかりと見極め、赤ちゃんも食べられるオリゴ糖を与えるように注意しましょう。ここでは、赤ちゃんも食べられるオリゴ糖をご紹介します(お腹の調子を整える効果が認められているのは特定保健用食品のみです)。

カイテキオリゴ

北の快適工房 カイテキオリゴ
¥2,950〜(2021/07/27 時点)

「カイテキオリゴ」は、無着色・無香料で高品質・高純度で、赤ちゃんから使用できます。パウダー状でドリンクや食べ物に混ぜても溶けやすいでしょう。一度開封しても最後まで粉が固まらず、サラサラの状態です。普通の砂糖と比べると半分のカロリーなので、低カロリーです。

サポート体制が整っているので、購入前でも健康管理士や専任アドバイザーにWEBや電話で相談することが可能です。疑問や不安などを相談できるので、安心して商品を購入できますよ。

オリゴのおかげ ダブルサポート

オリゴのおかげ ダブルサポート
¥515〜(2023/10/07 時点)

「オリゴのおかげ ダブルサポート」は、オリゴのおかげシリーズのひとつで、特定保健用食品です。原材料はオリゴ糖のみ。配合された乳糖果糖オリゴ糖が、お腹のなかのビフィズス菌を増やし、お腹の調子を整えてくれるでしょう。

さらに、カルシウムの吸収も促進してくれる点もポイントです。購入しやすい価格に加え、個包装になっているので、気軽に持ち運べるところもうれしいですね。

日本オリゴ フラクトオリゴ糖

日本オリゴ フラクトオリゴ糖 700g
¥831〜(2023/10/07 時点)

日本オリゴのフラクトオリゴ糖は、特定保健用食品に認定されているオリゴ糖です。液体タイプで、含まれる糖の半分以上がオリゴ糖になっています。てんさいという野菜を原料としているため、妊娠中でも口にすることができますよ。

フラクトオリゴ糖がお腹の環境に働きかけ、調子を整えてくれるでしょう。カルシウム・ミネラルの吸収を助けてくれるのもポイントです。

無理はしないで早めの受診を

赤ちゃんの便秘は、オリゴ糖を取り入れるなど食生活や生活習慣を見直すことで改善されることもあるでしょう。しかし、赤ちゃんの便秘の原因はさまざまで、体調不良や病気が潜んでいることもあります。ママから見ていつもと違うな、おかしいなと感じることがあれば、早めに病院を受診してくださいね。

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