【小児科医監修】生後3ヶ月の理想の睡眠時間は?生活リズムを整える7つのポイント|体験談あり

小児科医監修・体験談あり|赤ちゃんは生後3ヶ月頃になると、昼夜の区別がつき始め昼間に起きている時間がだんだんと長くなっていきます。個人差はありますが、なかには夜にまとまって眠るようになる赤ちゃんもいるようです。ここでは、生後3ヶ月頃の睡眠時間の目安や、睡眠のとり方・生活リズムのつけ方をスケジュール例とともに解説します。

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この記事の監修

染谷 朋之介
小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 生後3ヶ月の睡眠時間と生活リズム
  2. 生後3ヶ月の理想の睡眠のとり方
  3. 生後3ヶ月の理想的な生活リズムを作る7つのポイント
  4. 生後3ヶ月での生活スケジュール例
  5. 生後3ヶ月の生活リズムに関するみんなの疑問・不安
  6. 生後3ヶ月から睡眠リズムを意識した生活を
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生後3ヶ月の睡眠時間と生活リズム

睡眠時間の合計は14~15時間ほどが平均的

アメリカの国立睡眠財団によると、生後3ヶ月の赤ちゃんに必要な睡眠時間は1日14~17時間だといわれています(※)。平均すると14~15時間寝る赤ちゃんが多いようですね。生まれたばかりのころに比べると、だいぶ起きている時間が増えてくる時期です。

【体験談】起きて遊ぶ時間が増えてきました

まだまだ寝ている時間のほうが多いものの、ひとりで遊ぶ時間もだんだんと増えてきた気がします。ゴロンとしたままメリーの下で遊んで過ごすことが多かったです。赤ちゃんが泣いたら、抱っこして寝かしつけるか授乳していました。

少しずつ昼夜の区別がつくようになる

赤ちゃんは生後3~4ヶ月頃になると、昼夜の区別がつき始めます。昼間起きている時間が増え、夜に少しずつまとまって眠るようになるなど、徐々に睡眠にリズムができ始めるころです。

生後3ヶ月頃になると夜にまとまって眠ることができる赤ちゃんが増えます。一方で、まだ眠りが浅く夜中に何度も起きる赤ちゃんも少なくありません。赤ちゃんによって睡眠時間は違うので、あまり気にしないようにしましょう。

【体験談】夜にまとまって眠るようになってきました

生後3ヶ月に入ってから、夜は5~6時間はぐっすり寝てくれるようになりました。ただし、昼間はしっかり起きていることもあれば、お昼寝ばかりしていることもあり、さまざまでした。

授乳の目安は3~4時間おき

生後3ヶ月になると赤ちゃんはおっぱいやミルクを上手に飲めるようになるため、授乳間隔が空くようになります。母乳育児では授乳間隔が3~4時間おきになって1日5~8回、ミルク育児では5~6回が目安だといわれています。ただし、赤ちゃんによって授乳間隔には個性があり、まだ夜間授乳などが頻回なケースは珍しくありません。

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生後3ヶ月の理想の睡眠のとり方

生後3ヶ月の赤ちゃんの理想の睡眠のとり方を紹介します。ただし、赤ちゃんの睡眠リズムは急に確立するものではありません。赤ちゃんのその日の気分や体調によってリズムも変わります。赤ちゃん全員が毎日理想の睡眠リズムが実践できるわけではないため、あまり神経質にならないようにしてくださいね。

理想の昼寝は1日3回、4〜5時間程度

生後3ヶ月の赤ちゃんは1日3回、合計4~5時間ほどの昼寝をすることが望ましいとされています。夜間の睡眠時間を安定させる上では、あまり昼間に寝かせすぎないことは大切なポイントです。

【体験談】お昼寝のリズムが安定してきました

生後3ヶ月になると、急にリズムが安定してきました。朝はだいたい7時に起き、昼寝は午前、昼、午後の3回、夜は20時に就寝という流れで過ごせるようにしていました。昼寝の時間が安定してきたことで、日中の予定を入れやすくなりました。

起きる時間の理想は朝6~7時

赤ちゃんの睡眠時間を安定させるためには、赤ちゃんを6~7時に起こすことが理想です。この時間に起きれば、朝のお世話を終えたあと、午前中のうちに1度目の昼寝をさせてあげることができますよ。

赤ちゃんと一緒にママやパパも規則正しい生活に

早い段階から朝と夜の区別がつくように工夫をしていました。生後3ヶ月頃には、朝はだいたい5~6時には起きてくれるようになっていたので、私も夫も規則正しい生活ができていました。早朝に赤ちゃんと一緒にベランダに出て外の空気を吸うなど、すがすがしい朝を迎えられました。

理想の就寝タイムは夜19~21時

夜は早めにお風呂を済ませ、19~21時くらいに寝かせてあげるのが理想です。遅い時間に夕寝をさせると寝るべき時間に寝つけなくなってしまうので、おおよその就寝時間を決めて活動するように意識すると良いですよ。

生後3ヶ月の理想的な生活リズムを作る7つのポイント

生活リズムの作り方1.毎日同じことを繰り返す

理想の生活リズムを作るためには、毎日決まった時間に決まったことをするように心がけましょう。なかでも合計睡眠時間と就寝、昼寝のタイミングをよく意識してみてください。

【体験談】基本的な流れはなるべく同じに

朝は7時に起床。おっぱいとおむつを替えて少し運動させていると大概寝てしまうので、そのタイミングで自分も体力温存のために寝ていました。午後は犬の散歩も兼ねて一緒に散歩に行き、帰宅後に授乳、おむつ替え。夜は20時にはお風呂に入れてお布団に入ることが多かったです。

散歩や授乳などの時間が変化はしましたが、起きる時間と寝る時間だけは変わらないようにしていました。なるべく同じ流れを心がけることで、生後4ヶ月頃には完全に昼夜のリズムができていたと思います。

生活リズムの作り方2.朝は早めに赤ちゃんを起こす

朝はママもゆっくり寝ていたいかもしれませんが、朝は早めに赤ちゃんと一緒に起きるようにしましょう。ただでさえ寝不足でつらいかもしれませんが、朝のスタートが早くなれば就寝のタイミングも自然と早まるので、あとが楽になります。なるべく6~7時に、おそくとも8時ごろまでに起きるようにすると良いですよ。

生活リズムの作り方3.朝起きたら日光浴

朝起きたら部屋のカーテンをあけて朝の光を浴びせてあげましょう。朝はまぶしく夜は暗いという環境を覚えさせることは、睡眠リズムを安定させるために有効です。

生活リズムの作り方4.昼間にたくさんの刺激

赤ちゃんをほどよく疲れさせてあげることは、心地良い眠りにつながります。天気が良ければお散歩、無理なら外気浴や部屋でたっぷり遊ぶなど、昼間のうちに赤ちゃん刺激を与えてあげましょう。

【体験談】腹ばいで遊ばせていました

赤ちゃんが起きているときは、なるべく腹ばいにして運動させるようにしていました。

生活リズムの作り方5.毎日同じ時間にお風呂

夕方はご飯の支度や夕寝のタイミングでリズムが崩れがちです。なるべく決まった時間にお風呂入るように日々意識しましょう。お風呂の時間が遅すぎると赤ちゃんは興奮して寝つけなくなってしまうことがあるので、就寝予定時間の1時間前には済ませておきたいですね。

【体験談】お風呂は夕方に

夕方にお風呂に入れると、しばらくしたら赤ちゃんがいつのまにか寝てしまうことが多かったです。夜に寝てくれると夕飯をゆっくり食べられるので、なるべく夕方にお風呂に入れるようにしていました。

生活リズムの作り方6.夕寝の時間に注意する

夕方に長い時間寝てしまうとお風呂屋夜の就寝のタイミングが遅くなります。20時までに就寝したいのであれば16~17時ごろには起こしてあげると良いですね。忙しい時間に起こすのはママも大変ですが、踏ん張りどころですよ。

生活リズムの作り方7.入眠儀式を作る

毎日寝る前の行動を統一しルーティン化したものを入眠儀式といいます。入眠儀式を作ることで、赤ちゃんは「もうそろそろ眠る時間だ」と心の準備をすることができるようです。

寝る前の抱っこや授乳が寝かしつけの定番になっているかもしれませんが、それらが入眠儀式になってしまうとこの先も長く続く可能性があります。あとあとママが苦労することも考えられるので、眠る前に絵本を1冊読み聞かせる、お風呂のあとは薄暗い部屋で静かに過ごすなど、無理なく行える入眠儀式に徐々に切り替えていくと良いかもしれませんね。

生後3ヶ月での生活スケジュール例

完全母乳母、混合、完全ミルクの場合のスケジュール例を見てみましょう。あくまで見本なので、スケジュールの通りにいかないこともありますが、参考にしてみてくださいね。

完全母乳、完全ミルクそれぞれ大きな違いはありませんが、ミルクのほうが消化に時間にかかるため、授乳間隔が空きやすいといわれています。そのため、しっかり寝たい就寝前だけミルクを足すという混合育児を選択しているママもいるようです。

生後3ヶ月完母の生活スケジュール例

上記の赤ちゃんは授乳回数が1日8回と多めです。完全母乳の場合は授乳間隔が安定しないことが多く、生後3ヶ月頃でも夜間授乳が頻回なことがあります。赤ちゃんが昼寝をしているタイミングでママも身体を休めてくださいね。

【体験談】まだまだリズムが整いませんでした

生後3ヶ月頃になると睡眠のリズムが整わず、1日10回以上の頻回授乳を続けていました。朝は7時ごろに起こすよう気をつけていましたが、それ以外の時間は日によってまちまち。夜は1~2時間おきに授乳し、昼間も眠いけれど眠れない赤ちゃんを2~3時間抱っこしたままゆらゆらして過ごす日々でした。

一方で同じ時期に出産したママ友のところの赤ちゃんは、完母でも夜中にしっかりと眠っていて、昼寝の時間もだいたい安定してきているようでした。赤ちゃんの睡眠にも個性があるのだなと思いつつも、寝ない子の育児の大変さと孤独さを感じた時期でした。

生後3ヶ月混合育児の生活スケジュール例

こちらの赤ちゃんは1日に6回授乳しています。夜中の授乳は1回だけで、比較的安定して睡眠を取っているようです。散歩や就寝前の授乳は腹持ちの良いミルクと母乳の混合にするなど工夫していますね。

生後3ヶ月完ミの生活スケジュール例

こちらの赤ちゃんは授乳間隔が安定し、1日の授乳回数は5回です。それに比例して睡眠時間も長めですね。室内遊びや散歩のあとは、良い刺激を受けて赤ちゃんもしっかり昼寝をしてくれるようです。

このように、同じ月例の赤ちゃんといっても、睡眠リズムにはまだまだ違いがある時期です。

生後3ヶ月の生活リズムに関するみんなの疑問・不安

全く起きず夜通し寝たまま…寝過ぎは心配したほうがいい?

生後3ヶ月だと睡眠リズムにはまだ赤ちゃんによってムラがあります。しかし、10~12時間と長時間続けて眠る赤ちゃんもいるようで、ママとしては反対に心配になってしまうこともありますよね。

長時間眠る場合でもきちんと体重増加しているのであれば、心配することはありません。お腹が空いたら目を覚ますので、無理に起こして授乳する必要はないでしょう。

生後3ヶ月になっても睡眠時間が短くて心配

なかには睡眠リズムがなかなか整わず、生後3ヶ月になっても浅い眠りを繰り返す赤ちゃんもいますが、特に心配する必要はありません。寝つくのが上手になるまでは泣きながらウトウトしているケースもあります。

むしろママやパパが体力的につらい時期なので、交互に夜泣き対応をしたり赤ちゃんと一緒に昼寝したりして、上手く付き合っていきましょう。

夕方になると赤ちゃんがぐずる!

生後半年くらいまでの赤ちゃんは夕方になるとわけもなくぐずぐずと泣き出すことがあり、これを黄昏泣きといいます。黄昏泣きの原因ははっきりしておらず、生後半年を過ぎる頃には自然とおさまっていることが多いようです。

【体験談】黄昏泣きで生活リズムが後ろ倒しになっていました

夏の暑い時期だったため、夕方涼しい時間帯に買い物やお散歩にでかけ、帰ってきてから夕飯の準備をしていました。しかし、黄昏泣きがひどいため家事が進まず、お風呂は21~22時、その後授乳に寝かしつけで、23~24時になってしまうことが多かったです。

生後4ヶ月になると黄昏泣きは落ち着いてきたので、大変なときは時間をあまり気にせずにストレスをためないことが必要かなと思います。

【助産師・保育士監修】黄昏泣きの原因と対策!いつからいつまで?ないのは…

授乳回数が減らない…夜起きる回数が増えた!

生後3ヶ月くらいになると赤ちゃんも授乳に慣れてくるので自然と授乳回数が減るといわれています。しかし、なかなか安定せずに1日10回以上授乳をするケースもあります。

頻回授乳も赤ちゃんの個性なので、特に問題はありません。ただし、あまりにも授乳間隔が空いていないときは、授乳以外のことであやすなどしてみても良いかもしれませんね。

生後3ヶ月から睡眠リズムを意識した生活を

生後3ヶ月になると、大変ながらも日々のお世話に慣れ始め、少しずつ余裕が出てきたママもいるでしょう。赤ちゃんも一段と成長し、授乳も上手になってくるころなので、睡眠リズムを見直すタイミングとしてはぴったりの時期です。

この時期に正しい睡眠の取り方や入眠儀式が確立すると、その後が楽になります。日々の生活の中でなるべくリズムを作れるように意識してみてくださいね。

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