生後2ヶ月の赤ちゃんの発達!体重や授乳間隔は?外出OK?【イラスト解説】
生後2ヶ月は、心身が大きく成長・発達する時期です。ものを追視できるようになったり、自分の意思で笑うようになったりします。ここでは生後2ヶ月の赤ちゃんの身長や体重、心と身体の発達と、赤ちゃんのお世話のポイントをイラストでわかりやすく解説します。
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目次
生後2ヶ月の赤ちゃんの身長・体重
生後2ヶ月の赤ちゃんの体重は、平均して1日に約25~30g増えていきます。生まれたときに比べ身長は10cm近く伸び、体重は生後3ヶ月を迎えるころまでに2倍近くになります。
体重や身長が生後2ヶ月の平均値を下回っていると、心配になるママやパパもいるかもしれません。しかし、赤ちゃんの成長には個人差があります。新生児の時期と比べて、母子健康手帳に記載されている成長曲線の範囲内で体重・身長が増えていればあまり気にすることはありませんよ。
赤ちゃんの体重が増えているか心配なときには、支援センターや赤ちゃん用品店にある体重計に赤ちゃんをのせてみたり、赤ちゃん用のスケールをレンタルしてみたりしてはいかがでしょうか。
生後2ヶ月の赤ちゃんの身体の発達
ものを追視するようになる
赤ちゃんの視力は生まれてからどんどん発達します。生後2ヶ月頃には、目でものや人を追いかける「追視」ができるようになる赤ちゃんが増えます。
音に対しても敏感で、音のするほうを見ようとする様子が見られるでしょう。首の筋肉が少しずつ発達するにしたがい、気になるほうに視線だけでなく顔も向けられるようになりますよ。
手足の動きが活発になる
赤ちゃんの運動機能が発達するにつれて、手足の動きが活発になります。手や足をバタバタと伸ばしたり縮めたりするだけでなく、手に触れたものを握ることもできるようになるころです。
指しゃぶりやハンドリガードをする
手足の動かし方を覚えると、赤ちゃんは自分の手に興味を持つようになります。自分の手をじっと眺めるハンドリガードというしぐさをしたり、指しゃぶりを始めたりする赤ちゃんが多い時期です。指だけでなくこぶし全体を口に入れることもありますよ。
乳児湿疹になりやすい
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんは皮脂の分泌がさかんなため、湿疹ができやすいのが特徴です。1日1回洗浄料を泡立てて洗いしっかりと保湿してあげることで、赤ちゃんの肌トラブルのリスクを軽減させられますよ。
生後2ヶ月の赤ちゃんの心の発達
自分の意思で笑うようになる(社会的微笑)
赤ちゃんは生まれてすぐから、ときどきニコッと笑ったような表情をすることがあります。これは新生児微笑と呼ばれる、生理的な反射です。
一方で、生後2~3ヶ月には、ママやパパがあやすと赤ちゃんは笑顔を見せるようになります。赤ちゃんが自分の意思で笑うようになると、ますます赤ちゃんとのコミュニケーションが楽しくなりますね。
声を出すようになる
生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんは「あー」「うー」といった声を少しずつ発するようになります。赤ちゃんは、最初のうちは母音のみで声を出し、これをクーイングといいます。クーイングを繰り返すうちに発声器官が発達し、生後4~5ヶ月になると赤ちゃんは喃語(なんご)を話し始めるようになるのです。
赤ちゃんが声を出すようになったら、ママやパパは「そうだね」「うんうん」などと相槌を打ってあげてみてはいかがでしょうか。最初は赤ちゃんの言葉に意味はありませんが、だんだんとコミュニケーションを取ることができるようになりますよ。
生後2ヶ月の睡眠時間と生活リズム
生後2ヶ月の赤ちゃんには、1日14~17時間(※)程度の睡眠時間が必要だといわれています。睡眠時間に個人差はありますが、1日15時間ほど眠る赤ちゃんが多いようです。生まれたころに比べて起きていられる時間が少しずつ長くなり、少しずつ続けて眠る時間が増えます。
寝ない赤ちゃんは多い
赤ちゃんは生後1~2ヶ月頃から昼夜の区別が少しずつつくようになるといわれますが、まだ生活リズムが整わない赤ちゃんが多い時期です。夜中に何度も目を覚ます赤ちゃんは珍しくありません。睡眠不足が心配になるかもしれませんが、赤ちゃんは眠りが浅いものなので、あまり心配する必要はないでしょう。
なかにはよく寝る赤ちゃんも
なかには、生後2ヶ月頃から夜に6~7時間まとめて眠るようになる赤ちゃんがいます。元気で体重がしっかり増えていれば、無理に起こして授乳する必要はありません。体重がなかなか増えない場合には、3~4時間ごとに起こして授乳するようにしましょう。
生活リズムと1日の過ごし方
赤ちゃんは少しずつ昼間に起きている時間が長くなります。生後2ヶ月では生活リズムがまだ整う時期ではありませんが、ママやパパが昼夜を意識するようにすると、生活リズムを整えやすいですよ。まずは朝起こす時間を決めたり、昼間は光を浴びさせたり、寝るときには部屋を暗くしたりしてみてはいかがでしょうか。
生後2ヶ月の授乳間隔・時間・母乳やミルクの量
母乳・混合の場合の授乳間隔や量
赤ちゃんは生後2ヶ月になる頃には、生まれたころに比べておっぱいを上手に飲めるようになります。授乳の目安は3~4時間ごとに1日6~8回です。1回の授乳時間は10~20分程度になる赤ちゃんが多いようです。少しずつ夜間の授乳間隔があくようになる赤ちゃんが多いものの、まだ頻回授乳が続いている赤ちゃんも珍しくありません。
混合育児の場合、赤ちゃんが母乳だけでは足りない様子のときにミルクを40~60mL加えてみてください。ただし、ママの母乳の分泌量が安定してくると、赤ちゃんは母乳だけでお腹いっぱいになるかもしれません。生後2ヶ月頃に混合から完全母乳育児に移行するケースは多いようですよ。
ミルクの場合の授乳間隔や量
ミルク育児の場合には、120~160mLのミルクを1日に6回程度与えるのが目安です。ただし、赤ちゃんによって体重は違うため、必要なミルクの量も異なります。体重が順調に増えているようであれば、赤ちゃんの欲しがる量を与えて問題ありません。
生後2ヶ月の便秘と下痢
便秘の対策
生後2ヶ月頃になると、便秘になる赤ちゃんが増えるようです。お腹が張って苦しそうにしているときには、マッサージや運動、綿棒浣腸をしてあげてください。なかなか改善しないときには、病院を受診してくださいね。
下痢の見分け方と対処方法
生後2ヶ月頃の赤ちゃんは1日に何度もゆるいうんちをすることが一般的です。しかし、極端にうんちの回数が多かったり、ツンとする刺激臭がしたりするときには、下痢をしている可能性があります。いつものうんちと様子が違うときには風邪などによる下痢の可能性があるため、病院を受診しましょう。
生後2ヶ月の咳・発熱時のケア
赤ちゃんは鼻の穴が狭く、鼻や気管の粘膜が敏感です。そのため、ちょっとした刺激で鼻水や咳が出やすいのです。赤ちゃんが鼻水や咳で苦しそうにしているときには部屋を適度に加湿し、こまめに授乳しましょう。寝るときには上半身を高くすると良いですよ。
生後3ヶ月未満の赤ちゃんは抵抗力が弱いため、38℃以上の熱が出たときにはすぐに受診するようにしてくださいね。
生後2ヶ月の外出の注意点
少しずつ赤ちゃんを連れておでかけをしてみましょう。外の空気に触れることは赤ちゃんに刺激を与えるだけでなく、生活リズムをつけやすくなるという効果も期待できます。ただし、長時間でかけると赤ちゃんが疲れてしまいます。生後2ヶ月頃は1時間を目安に、日中の過ごしやすい時間帯にでかけるようにしてください。
生後2ヶ月からの予防接種と注意点
ロタワクチンは生後6週から、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎ワクチンは生後2ヶ月から接種することができます。赤ちゃんは抵抗力が弱く、病気にかかると重症化しやすいものです。赤ちゃんが生後2ヶ月になったら、かかりつけ医と相談しながら計画的に予防接種を受けるようにしましょう。
生後2か月の赤ちゃんとの遊び方とおもちゃ
赤ちゃんは、生後2ヶ月になる頃にはさまざまなものに興味を持つようになります。普段の生活の中で、「いないいないばあ」や赤ちゃんとのスキンシップ遊びなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。歌や絵本の読み聞かせもおすすめです。お散歩や外気浴も赤ちゃんにとっては良い刺激となりますよ。
生後2ヶ月頃は、身近にあるものでも十分刺激になるため、おもちゃは特別必要ありません。もしおもちゃを用意するのであれば、メリーやモビール、ガラガラやラトルがおすすめです。最初は赤ちゃんが興味を示さないこともありますが、月齢が上がれば楽しめるようになりますよ。
赤ちゃんは生後2ヶ月で急成長
生後2ヶ月で、赤ちゃんは生まれたばかりのころに比べて身体も心も大きく成長します。ママやパパは赤ちゃんの成長に驚かされるかもしれません。生後2ヶ月の赤ちゃんはママやパパがあやすと笑ったり、声を出したりするようになるので、赤ちゃんの表情やしぐさの変化を楽しんでみてくださいね。
赤ちゃんが生まれて2ヶ月が経ち、ママやパパは赤ちゃんのいる生活に少しずつ慣れる一方で、育児の疲れが出てくるかもしれません。ママは産後の抜け毛が気になってくる時期でもあります。パートナーと交替で休んだり、周囲の人に頼ったりしながら、上手に息抜きして赤ちゃんとの生活を楽しんでくださいね。
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