【体験談】抱っこ紐・スリングはいつからいつまで?2歳や3歳でも使う?商品別に何歳まで使えるかも紹介!
抱っこ紐やスリングは赤ちゃんとの生活を快適にしてくれますが、初めての育児では、いつから何歳頃まで使えるかわからず困ってしまう場合もあるでしょう。ここでは、抱っこ紐やスリングをいつからいつまで使うのかを先輩ママの体験談を交えて解説するとともに、抱っこ紐やスリングの種類ごとにいつからいつまで使えるのかを表で紹介します。
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目次
抱っこ紐やスリングはいつから使う?
新生児~生後3ヶ月のあいだに使いはじめるケースが多め
抱っこ紐やスリングをいつから使い始めるのかは環境などによって異なります。早いケースでは生後すぐに、遅いケースでは1歳を過ぎてから使い始める場合もあるようです。
東京都商品等安全対策協議会の「抱っこひも等に関するアンケート調査結果」にある抱っこ紐やスリングをいつまで使い始めたかのデータによると、生後1ヶ月~3ヶ月のあいだに使い始める場合が44.3%と最も多く、生後1ヶ月未満(26.7%)、生後4~6ヶ月(24.0%)と続いています(※1)。
抱っこ紐やスリングを使い始めるきっかけは?新生児には必要?
抱っこ紐やスリングを使い始めるきっかけには以下のようなものがあります。
・赤ちゃんがよく泣くようになって寝かしつけがが大変になった
・1ヶ月健診など外出の機会が増えた
・赤ちゃんを抱えての家事に不便を感じるようになった
寝かしつけや落ち着かせることが目的で、新生児のうちから抱っこ紐やスリングで抱っこしていたという場合もあれば、新生児のあいだは車やタクシーを利用することが多く、抱っこ紐やスリングをほとんど使わなかったという声もあります。
新生児から抱っこ紐やスリングが必要な場合は、商品の対象月齢をよく確認しましょう。特に新生児の赤ちゃんの身体はやわらかく、抱っこしづらいため、横抱き機能が付いた抱っこ紐やスリングが人気ですよ。
退院から2週間経ったころから夜中のギャン泣きが激しくなり、両腕で抱っこしても泣きやまなくなりました。腕の疲労がピークになり、寝不足やストレスも重なって、どうすれば良いのかと途方に暮れていました。
そんなときに、出産祝いでもらった抱っこ紐を試してみました。抱っこ紐の中に入った瞬間、それまで大泣きしていた子どもがピタッと泣きやみ、嘘のようにご機嫌になりました。しかも、ものの3分ほどで眠りにつき、これまでの苦労はいったい何だったのかと驚きました。それからは、どうしても泣き止まないときは抱っこ紐を使っていましたよ。
抱っこ紐やスリングはいつまで使う?何歳まで?
1歳頃~3歳以降までさまざま!卒業のきっかけは?
対象年齢や体重制限は抱っこ紐やスリングによって異なり、抱っこ紐やスリングをいつまで使うのかも環境などによってさまざまです。
1歳を過ぎると歩行が始まるため、徐々に抱っこ紐やスリングを使う頻度が減ります。なかには抱っこ紐を嫌がる子どももいるでしょう。子どもの体重が増えるとママやパパの負担が増えるため、ベビーカーや車で移動する場合は少なくありません。
特にスリングでは片方の肩で赤ちゃんを支えるため、赤ちゃんの体重増加にともなって肩への負担が強くなります。1歳~2歳までにスリングを使わなくなるママやパパも多いようです。
2歳頃になると自分の足で歩けるようになるため、抱っこ紐を使わなくなる人が多いようです。ただし普段は使わなくても、旅行時や人混みの中の移動時などシチュエーションによって抱っこ紐やスリングを使うママやパパも見られます。
3歳頃になるとますます歩行が安定します。短時間のおでかけであれば自分で歩く子どもが多いでしょう。しかし、人混みや交通量が多い場所を通る場合や、悪天候時に移動する場合など、シチュエーションによっては3歳頃まで使用することがあります。
商品の対象月齢・年齢(体重制限)に注意!
抱っこ紐やスリングには対象月齢(体重制限)があり、2歳までしか使えない抱っこ紐、スリングも見られます。なるべくひとつの抱っこ紐、スリングで済ませたいという場合は、対象月齢が長いものがおすすめです。たとえば、ママに人気のエルゴベビーのオリジナルやアダプトであれば、4歳頃(体重20kg)まで使用できますよ。
抱っこ紐やスリングをいつまで使ったかに関するママの体験談
抱っこ紐やスリングは何歳頃まで使用したかについて先輩ママにアンケートを取ったところ、抱っこ紐やスリングの種類、子どもの体形、移動手段(自家用車を使う場合は卒業が早い)などにより、抱っこ紐を卒業する年齢には個人差があることがわかりました。それぞれのケースについて体験談を見ていきましょう。
1歳頃まで使ったママの体験談
上の子の幼稚園の送迎のために、下の子をベビービョルンの抱っこ紐で抱っこしていました。大柄な子だったため、ギュウギュウで重くて大変で、1歳過ぎに限界を迎え卒業となりました。
子どもが平均より大きめだったため、前抱っこ用の抱っこ紐は1歳前後に役目を終えました。抱っこ紐が使用可能な体重の上限に子どもが近づいていたことと、抱っこ紐使用中に自分の顔と子どもの頭がぶつかるようになったことから、使用に限界を感じました。
2歳頃まで使ったママの体験談
自分の足でしっかり歩けるようになった1歳半頃から、抱っこ紐をほとんど使用しなくなりました。外出はほとんど車で済ませ、お散歩はベビーカー、ショッピングセンターなどではカートに乗せて移動していました。
2歳前になると本人も抱っこ紐を嫌がるようになり、あっさり卒業しました。使わなくなった抱っこ紐はおさがりとして譲りました。
抱っこもおんぶもできる抱っこ紐を使っていました。1歳を過ぎたあたりから抱っこはほとんどせず、おんぶに移行しました。2歳を過ぎる頃にはしっかり歩けるようになり、抱っこ紐の普段使いはしなくなりました。天気の悪い日の移動の際、おんぶをするために時々利用する程度になりました。
3歳以降も使ったママの体験談
小柄な上の子は3歳前半まで普通にスリングを使っていました。しかし、4歳になると子どもの重さより大きさ(手足や胴体の長さ)が限界になりました。大柄な下の子のときは、2歳で体重13kgを超えたあたりからしんどくなり、使う頻度が減りました。
3歳で14kgになった現在では、子どものほうから「スリングで抱っこして」とねだられてときどき抱っこするくらいになりました。3歳4ヶ月で大人向けの観劇に連れて行ったときは、着席してスリングでずっと抱っこしていました。終始おとなしくしてくれて、助かりました。
小柄な上の子は4歳までエルゴを使いました。新幹線で帰省するときに寝かせながら移動もできて便利でした。大柄な下の子(現在3歳で体重14kg)はさすがにもう抱きにくいのですが、月に2~3回は使っています。自転車で米やトイレットペーパーなどの重いもの、かさばるものをたくさん買うときや、休日のおでかけで人混みに出るときの迷子防止のために使っています。
エルゴは最近は出番が減りましたが、とっさの抱っこに便利なので、災害時の避難用に子どもの防災頭巾などと一緒にしておくつもりです。
2・3歳以降でも抱っこ紐やスリングがあると便利なシーン
子どもが歩き始めると、抱っこ紐やスリングの使用頻度が減るケースがほとんどです。しかし、日常的には使用しなくても、シチュエーションによっては抱っこ紐やスリングが活躍することもありますよ。抱っこ紐やスリングがあると便利なシーンについて順に見ていきましょう。
歩き疲れた子どもが抱っこをせがんだとき
歩行に慣れた子どもでも、長時間歩くと疲れてしまい、抱っこを求めることがありますよね。ほんの少しのあいだであれば抱っこも苦ではありませんが、時間が経つにつれ、ママやパパの腕や腰に負担がかかってしまいます。抱っこ紐やスリングがないと、両手がふさがるので荷物が持てず、不便な思いをするでしょう。
抱っこ紐やスリングがあれば、抱っこのリクエストにも対応できます。手が空き、肩や腰の負担が軽減されるので、ママやパパも快適ですよ。
1歳半を過ぎると抱っこ紐はほとんど使用しなくなりました。しかし、おでかけに行くと途中で寝てしまったり、抱っこを求めたりするため、常にコンパクトサイズの抱っこ紐を携帯していました。急いでいるときは子どもの歩行ペースに合わせると時間に間に合わないため、抱っこ紐を使うことも多かったです。
上にきょうだいがいる家庭
上にきょうだいがいる場合、大人ひとりで子どもをふたり以上連れておでかけすることは多いでしょう。しかし、手をつなぐのを嫌がったり、突然道路に飛び出したりする幼児は少なくありません。
どちらかの子どもにつきっきりになると、もう一方の子どもからつい目が離れることがあり、迷子や事故などさまざまなリスクが増えてしまいます。抱っこ紐やスリングを使えば、下の子どもがママのそばから離れることがないので、上のきょうだいに集中して移動できますよ。
上の子には抱っこ紐やスリングをほとんど使わなかったという場合も、2人目以降では使うことが増えるかもしれません。そのため、抱っこ紐やスリングは処分せずに残しておきましょう。
雨や雪の日
自分の足で問題なく歩行できる子どもでも、雨や雪の日など悪天候の場合は、歩かせずに抱っこで移動することが多いですよね。抱っこ紐やスリングがあれば、ママやパパの腕や腰の負担を減らすことができます。抱っこ紐用のレインカバーを使えば、子どもが雨に当たる心配がなく便利ですよ。
現在2歳4ヶ月(12kg)ですが、いまだに抱っこ紐が手放せません。雨の日の登園のときや、旅行や外出先で子どもが疲れたときなどに使用しています。混雑時の電車での移動にも活用しています。子どもが重たくなってきたので、長時間の使用は難しいですが、1~2時間連続して使うこともあります。
子どもも抱っこ紐でも抱っこされるのが好きで、窮屈と感じている様子はないようです。私の身体はしんどいですが、抱っこ紐で密着して向かい合っているときに幸せを感じるので、まだまだ手放せそうにありません。
ひとり歩きが上手になってきた1歳半頃から、おでかけ先で抱っこを要求するものの抱っこ紐に入るのを嫌がるようになり、抱っこ紐の普段使いをしなくなりました。2歳を過ぎた今でも抱っこを要求するので、抱っこ紐を使いたいというのが親の気持ちですが、素手で抱っこされて自由に動けるほうが心地良いようです。
ただし、雨が強いときや雪が降ったときには、素手で抱っこして歩くのは危険だと感じます。悪天候のときには、嫌がる子どもを無理やり抱っこ紐に入れて歩きます。念のため、3歳頃までは手元に置いておこうと思っています。
抱っこ紐・スリングがいつからいつまで使えるかを商品別に紹介
抱っこ紐、スリングの各メーカーの人気商品がいつからいつまで使えるのか確認してみましょう。いつから使えるかの目安には、月齢のほかに、首すわりや腰すわりなど発達の度合が用いられることがあります。また、いつまで使えるのかの目安には、月齢や年齢のほかに体重が用いられることがあります。
また、新生児など決められた期間は、横抱きなど一部の抱き方のみしかできないものもあります。特におんぶや前向き抱っこなどは新生児期からはできない場合が多いので、説明書などを読んでしっかりと確認して、必ず正しい使い方をしましょう。
メーカー | 商品名 | いつから | いつまで |
---|---|---|---|
べビービョルン | ■ベビーキャリア HARMONY ■ベビーキャリア ONE KAI | 新生児 | 生後36ヶ月 |
べビービョルン | ■ベビーキャリア MOVE エアリーメッシュ | 新生児 | 生後15ヶ月 |
ベビービョルン | ■ベビーキャリア MINI | 新生児 | 生後12ヶ月 |
エルゴ | ■OMNI 360 ■アダプト ■OMNI Breeze | 新生児 | 生後48ヶ月 |
エルゴ | ■EMBRACE | 新生児 | 生後12ヶ月 |
アップリカ | ■コランハグシリーズ ■コアラ ■コアラ ウルトラメッシュ | 新生児(※1) | 生後36ヶ月 |
コンビ | ■ジョイン EL-E | 生後1ヶ月(※2) | 生後36ヶ月 |
コンビ | ■セオッテ N(西松屋限定モデル) | 首すわり | 生後36ヶ月 |
napnap | ■BASIC ■COMPACT ■Vision | 新生児(※3) | 生後36ヶ月 |
キューズベリー | ■NICO | 首すわり | 生後36ヶ月 |
キューズベリー | ■ZERO | 新生児 | 生後12ヶ月 |
モンベル | ■ポケッタブル ベビーキャリア | 生後6ヶ月 | 生後36ヶ月 |
ボバ | ■bobaキャリア3G、4Gプラスシリーズ ■Boba X | 新生児 | 体重20kg |
ボバ | ■Boba Wrap | 新生児 | 体重16kg |
フェリシモ | 各種抱っこひも | 首すわり | 体重約10kg |
トンガ | ■抱っこひも | 腰すわり | 体重15kg |
グレコ | ■ルーポップゼロ | 新生児 | 生後36ヶ月 |
グレコ | ■ルーポップ | 首すわり | 生後36ヶ月 |
ベッタ | ■キャリーミー!シリーズ | 新生児 | 2歳頃 |
akoako | 各種スリング | 新生児 | 3歳 |
(※1)コランハグ、コアラに関しては新生児シートがない場合は生後4ヶ月
(※2)ジョインに関しては新生児シートがない場合は生後4ヶ月
(※3)BASIC、COMPACTに関しては新生児シートがない場合は生後4ヶ月
「新生児」とは生後28日までの赤ちゃんのことを指します。いつから使えるかを見ると、生後4ヶ月となっているものが多くありますね。赤ちゃんの発達には個人差があるものの、首すわりは生後4ヶ月頃、腰すわりは生後7ヶ月頃であることが多いようです。
体重と年齢の関係のおおよその目安は以下の通りです。ただし、性別差や個人差が大きいので、あくまでも参考程度にとらえるのが良いでしょう。
・体重10kg:1歳半頃
・体重15kg:3歳後半頃
・体重20kg:6歳頃
月齢や年齢と体重との相関の目安を見たいときには、成長曲線やカウプ指数を用いると便利ですよ。
抱っこ紐をいつからいつまで使うかはママやパパと赤ちゃん次第
抱っこ紐やスリングをいつからいつまで使うかは、環境や条件によって異なります。抱っこ紐の対象年齢や家庭の生活スタイルに合わせながら、抱っこの紐を使用について考えると良いでしょう。
※この記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。