【助産師監修】新生児や赤ちゃんの抱っこの仕方は?横抱き・縦抱きの基本を動画で解説!
「新生児をどう抱っこしたら良いかわからない」「寝ている赤ちゃんを起こさずにおろすコツが知りたい」という疑問を持つ新米のママやパパは多いでしょう。ここでは、ママやパパがおさえておきたい赤ちゃんの抱っこの仕方や抱っこからのおろし方、注意点を動画とともに助産師監修で解説します。赤ちゃんにとって心地良い抱っこを習得しましょう。
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この記事の監修
目次
赤ちゃんの抱っこの基本は?
赤ちゃんの抱っこには、縦抱き、横抱き、あぐら抱きなどいくつかのスタイルがあります。共通しているポイントは、赤ちゃんが心地良い体勢にしてあげることです。赤ちゃんの身体がねじれていないか、身体より頭が上にきているか、鼻や口がふさがれていないか、などに注意しましょう。
抱っこに慣れないうちは、ついパパやママの腕だけで支えてしまいがちです。しかし、腕だけで抱っこする方法では、赤ちゃんを点と点で支えていることになり、とても不安定です。より安定した抱っこをするには、胸に引き寄せるようにして面で支えることが大切です。
脇をしめて赤ちゃんを包むように抱っこすると、赤ちゃんは居心地が良くなります。赤ちゃんの体重が分散するので、パパやママの腕を痛めにくくもなります。
横抱きの仕方
横抱きは首のすわらない新生児から使える方法です。ちょっとしたコツでパパやママの負担を軽減でき、赤ちゃんにとっても心地良い抱っこになります。動画を参考にしてマスターしておきましょう。
赤ちゃんの横抱きのポイントは次の通りです。
・赤ちゃんの首を優しく浮かせ、ママの腕を入れる
・反対の手を足のあいだから入れ、手のひらでおしりを支える
・自分の胸を赤ちゃんに近づけ、頭が上になるように優しく持ち上げる
・赤ちゃんを引き寄せるように抱っこする
・赤ちゃんの頭がひじの上にくるようにする
・ママのお腹側にある赤ちゃんの腕が下に落ちてしまわないように気を付ける
縦抱きの仕方
新生児のあいだは基本的に横抱きがおすすめですが、赤ちゃんのなかには縦抱きが好きな子もいます。縦抱きの体勢は胎内にいるときに似ているため、縦抱きのほうが落ち着くという赤ちゃんは多いようです。
特に授乳後は縦抱きをするとゲップが出やすくなるので、縦抱きにも慣れておくと良いでしょう。
縦抱きをする際のポイントは次の通りです。
・赤ちゃんの脇から手を入れ、首の後ろ側を支える
・空いている手で赤ちゃんのおしりを支える
・自分の胸を近づけてから引き寄せるように持ち上げる(このとき自分の腕だけで持ち上げようとすると、腕に負担がかかったり、赤ちゃんが落下しやすくなったりするので、必ず自分の胸から近づけるように注意しましょう)
・赤ちゃんを抱っこしたら、片方の手で首をしっかり支える
首すわり前は必ず首筋に手を添え、首と身体をきちんと支えてあげましょう。
抱っこからのおろし方
抱っこからおろすときは、首とお尻をしっかりと支えることがポイントです。抱っこからのおろし方のポイントは以下の通りです。
(横抱きの場合)
・首をのせているほうの腕を少しずつずらし、首の後ろ側を支える
・腕をずらしているときは、赤ちゃんの身体がぐらつかないようにママの身体のほうへしっかり引き寄せる
(縦抱きの場合)
・首の後ろ側とお尻をしっかり支える支える
(横抱き・縦抱き共通)
・お尻を起点にして、顔が正面にくるように赤ちゃんの向きを変える
・下で支えているママの胸を赤ちゃんに近づけたまま一緒にかがむようにしてから降ろす
・赤ちゃんのおしりから先に床につけ、頭をそっとおろし腕を抜く
寝ている赤ちゃんを起こさずにおろすコツ
「抱っこで赤ちゃんが眠ったのに、おろしたとたんに目が覚めてしまった」という経験はありませんか。特に月齢が低いほど眠りが浅いため、目覚めやすい傾向にあります。寝ている赤ちゃんをなるべく起こさずにおろすにはどうすれば良いのでしょうか。ポイントを見ていきましょう。
赤ちゃんが起きているときであれば、おしりから先におろすのがポイントです。寝ているときは、まず頭からおろすようにしましょう。
赤ちゃんはおしりを支えられていることで安心できます。頭をおろした後は、おしりをとんとんして様子を見ながらおしりをおろしてあげましょう。赤ちゃんが起きやすいときは、おしりの下に手を敷いたままにしておくのもおすすめです。
新生児の抱っこの仕方
新生児を抱っこする上で特に注意したいポイントを説明します。
頭と首をしっかり支える
首がすわる前の新生児の抱っこで特に注意するのが、首をしっかり支えてあげることです。横抱きの場合は肘の内側に赤ちゃんの首が来るように抱っこするようにしましょう。縦抱きの場合は、必ず首の後ろに手を添えるようにします。
身体全体で赤ちゃんを受け止める
新生児は身体がぐにゃぐにゃとしており、抱っこしづらく感じる人は多いでしょう。しかし、不安な気持ちのまま抱っこをすると、その緊張が赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんの居心地も悪くなってしまいます。気持ちをリラックスさせ、腕だけでなく身体全体で赤ちゃんを受け止めるように抱っこしてあげましょう。
赤ちゃんの顔がパパやママの身体にうずまると、呼吸しづらくなるので気を付けましょう。抱っこをするとつい揺らしたくなりますが、あまり激しく揺らすと刺激が強すぎるため、注意が必要です。
新生児の抱っこの基本は横抱き
首がすわっていない赤ちゃんは、基本的に横抱きがおすすめです。パパやママも抱っこしやすく、赤ちゃんの首への負担も少なく済みます。なかには縦抱きが好きな赤ちゃんもいます。短時間であれば縦抱きを試してみてはいかがでしょうか。いつもと視界が変わるので、赤ちゃんの機嫌が良くなることもあります。
赤ちゃんの抱っこの応用編
基本の横抱きや縦抱きに慣れてきたら、応用編としてあぐら抱っこや抱っこ紐などのグッズを取り入れた方法を試してみましょう。
あぐら抱っこ
あぐら抱っことは、パパやママがあぐらの体勢を作り、組んだ足の中に赤ちゃんを座らせる方法です。赤ちゃんはパパやママに包まれるため、安心感を得やすくなります。
抱っこ紐やスリングを使う
長時間抱っこをする必要がある場合、抱っこ紐やスリングの使用がおすすめです。抱っこ紐やスリングが赤ちゃんの身体を支えてくれるので、パパやママの腕への負担を軽減してくれます。また、赤ちゃんを支えていた手を他に使うことができ、不便さを感じずに済むでしょう。
しかし、赤ちゃんから手を離すのは短時間にし、こまめに手を添えるようにしたほうが良いでしょう。支えがなくなると、抱っこ紐の中で姿勢が崩れて呼吸がしづらかったり、スリングから滑り落ちたりする可能性があります。
最近はおしゃれな抱っこ紐やスリングが多く販売されています。ひとつの抱っこ紐で横抱き、縦抱き、おんぶができる便利なアイテムもあります。パパやママのライフスタイルや好みにあわせて選ぶと楽しいですね。
抱っこ紐やスリングは商品によって使用できる月齢は異なります。また、着用の仕方や抱っこからのおろし方にそれぞれ違いがあります。必ず使用上の注意に目を通してから使いましょう。
抱っこは親子の絆を強めてくれる
赤ちゃんにとっての抱っこは、大好きなパパとママのぬくもりによって安心を得られる大事なスキンシップです。最初は慣れずに苦労をすることもあるでしょうが、少しずつ赤ちゃんとの息があい、心地良い抱っこの体勢が作れるようになるでしょう。
赤ちゃんを抱っこして過ごせるのは、ほんのわずかな期間です。貴重な抱っこの時間を大事にしてあげてくださいね。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。