【生後0ヶ月】新生児期にみられる心と身体の発達とは?

ママのお腹の中で育ち、約10ヶ月のときを経て誕生する赤ちゃんは、ただ寝ているだけのように見えますが、生きるための能力をたくさん身につけています。それは、受胎したその日から赤ちゃんの身体と心が成長してきた証です。今回は、新生児期特有の心と身体の発達を紹介します。

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目次

  1. いつからいつまでが新生児?
  2. 新生児の能力
  3. 新生児の身体の特徴
  4. 新生児におこる身体の変化
  5. 赤ちゃんの反射(はんしゃ)
  6. 赤ちゃんの心の発達
  7. 新生児育児におすすめの本
  8. 大切な時期を楽しもう
  9. あわせて読みたい

いつからいつまでが新生児?

生後0~4週間までの赤ちゃんを新生児と呼びます。羊水のなかでの水中生活からママのお腹の外の世界、つまり大気中へと赤ちゃんは激変する環境に適応するために必死で頑張っています。人の一生の中でもっとも大きな環境の変化を経験していると言ってもよいでしょう。

出生直後の1週間は「早期新生児期」と呼ぶこともあり、子宮の外の生活にうまく適応できないこともある要注意期といわれています。

新生児の能力

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産声(うぶごえ)で誕生を知らせる

赤ちゃんの産声(うぶごえ)は生命の誕生を知らせます。ママのお腹から離れて産声を上げることで、「ちゃんと呼吸してるよ」と教えているのです。考えてみればすごいことですよね。赤ちゃんの産声は、ママにとって一生忘れられないものとなるでしょう。

力強くおっぱいを吸う

生まれた赤ちゃんに異常がなければ、看護師が身体をきれいにしてくれた後、すぐにママのもとへ連れてきてくれます。そのときに「おっぱいを吸わせてみる?」と聞かれることもありますが、初めて赤ちゃんにおっぱいを吸われたときは吸引力に驚くことでしょう。

誰が教えたわけでもないのに、ちゃんと生きるすべを知っているんですね。これも新生児に備わった能力のひとつです。

ママのにおいや声がわかる

生まれたばかりの赤ちゃんのそばに、ママの母乳をしみこませたガーゼと、他人の母乳をしみこませたガーゼを置くと、赤ちゃんはママのガーゼのほうに顔をむけるという実験結果があるようです。

また、生後1ヶ月までの赤ちゃんにママの声と別の人の声を聞かせるとママの声に反応するというデータもあります。このようなことから、赤ちゃんはママのにおいや声を嗅ぎわけたり、聞きわけたりする能力があるといわれています。

周りの人を幸せな気分にする

赤ちゃんが眠そうなときや、お腹がいっぱいになったときに笑っているように見えることがあります。これを「内因的微笑(ないいんてきびしょう)」と言い、生後1~2週間でなくなるといわれています。反射的な笑いで、外からの刺激による笑いではありません。

その微笑は「なんてかわいいんだろう」という幸せな気持ちにさせてくれます。大人はその微笑を見て、なんとしても育てようと改めて決意するのかもしれませんね。

新生児の身体の特徴

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生まれたばかりの赤ちゃんの身体は平均的にどのくらいで、どのような特徴があるのかは以下のとおりです。

赤ちゃんの平均データ

・身長:50cm前後
・体重:3Kg前後
・体温:37℃前後
・睡眠時間:18~20時間程度

新生児期は昼夜の区別がなく、ほとんど睡眠しています。飲んでは眠り、目をさまして、飲み、また眠るという生活を繰り返します。

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新生児が寝すぎて心配。病気の可能性は?起こすべき?

赤ちゃんの平熱

健康な新生児の体温は36.5~37.5℃です。赤ちゃんは環境の温度に左右されやすいので、部屋の温度や洋服によって体温が左右されます。朝起きたとき、午前中、午後、寝る前など、時間を決めて1日4回程度体温を測っておき、赤ちゃんの平熱を知っておくことが大切です。38℃を超えたときは病気の可能性があるので、すぐに受診しましょう。

肌の特徴

赤ちゃんとはよくいったもので、生まれてすぐの赤ちゃんの皮膚はバラ色、まさに「赤ちゃん」です。足や手、唇などが少し紫色になることもありますが、力強く泣くたびに赤色に変化します。紫色が強い場合には、病気を知らせるサインです。早めに受診しましょう。

うんちの特徴

赤ちゃんが生まれてすぐにする便は黒くて粘っこいのが特徴です。生後24時間以内の便を「胎便」と言い、においはまったくありません。生後2~3日の便は移行便と言い、色は黄色に変わります。胎便排泄が遅れるのは異常なことですが、医師や助産師が注意深く見てくれる時期なので大きな問題となることは少ないでしょう。

新生児におこる身体の変化

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胎脂(たいし)がはがれる

生まれたての赤ちゃんの身体には、クリーム状の胎脂がついています。生まれてすぐ身体についた血液とともに看護師がきれいに拭いてくれるため、ママが見る機会はほとんどありません。低体重で生まれた赤ちゃんには胎脂が比較的多く、胎内に長くいた赤ちゃんには少ないのが特徴です。

胎脂が少ない赤ちゃんは、生後すぐに皮膚の皮がむけます。これは生後4~5日後に見られる生理現象のひとつであり、生後1ヶ月くらいまでに、フケのようにフワフワと皮がどんどんはがれ落ちていきます。

生まれたときにむける子もいれば、ママのお腹にいるときからむける子もいます。だいたい2週間くらいのあいだに脱皮のように全部はがれてしまうので、特に心配することはありません。

黄疸(おうたん)が出る

生後2〜3日に皮膚が黄色に見えるようになり、生後4〜5日でピークを迎えるものを「新生児生理的黄疸」と言い、新生児の約80%に出るといわれています。生後1週間を過ぎると自然に消えていきますが、生後24時間以内に症状が現れたときや程度が強いときは病気のサインである可能性があるので、医師に見せる必要があります。

黄疸が出るのは肝臓機能が未熟なことが原因のひとつです。お腹の中にいるときの赤ちゃんは、赤血球が多い多血症の傾向にあります。生まれるとすぐに赤血球はどんどんと壊されはじめていきますが、処理施設である肝臓の機能が十分に発達していないために、赤血球が壊れてできる黄色い「ビリルビン」を処理しきれずに肌が黄色くなります。

斑点やブツブツが出る

鼻の頭などに白いブツブツ、頬や身体にじんましんのような斑点が見られることがあります。4~5日で消えるので特に心配はいりませんが、ブツブツは清潔にしていないと、とびひになることがあります。とびひを発症したときは、広がりを防ぐためにすぐに受診しましょう。

渇熱(かつねつ)が出る

生まれてすぐの赤ちゃんは自分で体温調節ができません。そのため、水分不足になったり必要以上に身体が温まったりすると「渇熱(かつねつ)」と呼ばれる38℃以上の熱を出すことがあります。

生後4~5日目に出ることが多いので注意が必要ですが、入院中であることが多いので、赤ちゃんが熱いと感じたら、医師や助産師に相談しましょう。水分不足や洋服の着せすぎが原因のときは、湯ざましを与えたり、体温調節をしたりすると熱は下がります。

赤ちゃんの反射(はんしゃ)

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赤ちゃんには無意識に出る反応や姿勢があります。これを一般的に反射(はんしゃ)と呼びますが、反射にもいくつかの種類があります。主なものは以下のとおりです。

緊張性迷路反射(胎児~3歳頃)

赤ちゃんをうつ伏せにすると手足が曲がり、仰向けにすると手足が伸びて背中が反るという反射です。うつ伏せ時の反射は生後3~4ヶ月程度で消失して、仰向け時の反射は3歳くらいまで残ります。身体を曲げたり伸ばしたりするときのバランスを養うために必要だといわれています。

非対称性緊張性頸反射(胎児~6ヶ月頃)

乳児を仰向けに寝かせて、首を右に向けると、右の手足は伸び、左の手足は曲がる反射のことを言います。逆に首を左に向けると、左の手足が伸び、右の手足は曲がります。大脳の発達に伴い、生後4~6ヶ月頃に消失します。

ルーティング反射(胎児~6ヶ月頃)

口角や頬に指や乳首が触れると、それを追いかけるように顔を向け、口に含もうとする反射のことを言います。生後4~6ヶ月頃に消失します。

吸綴反射(新生児期~1歳頃)

吸綴反射(きゅうてつはんしゃ)は、口の中へ小指を入れると強く吸い付き、乳首を吸うように音を立て、唇と舌で吸い付く反射のことを言います。生後6ヶ月頃に消失します。

モロー反射(新生児期~6ヶ月頃)

赤ちゃんが大きな音などの急な刺激に対して驚き、手足を大きくびくつかせ、何かに抱きつこうとする反射のことです。本能的な反応で、無意識のうちに行っています。出産後から生後4ヶ月頃までのあいだしか見ることができない反応で、モロー反射がなくなるころに首すわりなど首の動きが可能になるといわれています。

足踏み反射(新生児期~2ヶ月頃)

新生児の脇の下を支え、足底を台に付けて身体全体を前傾させると下肢を交互に曲げ伸ばして、あたかも歩いているような動作をする反射のことを言います。生後4~5ヶ月頃に消失します。

把握反射(新生児期~1歳頃)

把握反射(はあくはんしゃ)とは、ママの指や物が赤ちゃんの手のひらに触れると、指が曲がって自然と握る動きです。生後すぐに見ることができ、ママと赤ちゃんのコミュニケーションにも一役かっている原始反射です。

把握反射は生後すぐから、生後4ヶ月頃までに多く見られ、その後は消失していきます。把握反射が消失しても、今度は何を握るのか理解して握るようになるので運動機能に問題はありません。

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赤ちゃんの原始反射がないのは異常?赤ちゃんの原始反射一覧

赤ちゃんの心の発達

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ママを通して周りの世界を知る

赤ちゃんはお腹が空いたり、不快なことがあったりすると反射的に泣きます。泣くことによって欲求を表現しますが、赤ちゃんが最初に欲求を伝えようとするのはママであることが多いですよね。

お腹にいるときからママの声やママのにおいを感じ取っている赤ちゃんにとって、一番安心感が得られる存在であるママに欲求を伝えるのはごく自然なことです。赤ちゃんが泣いたとき、どうして泣いているのかを感じ取り、欲求を満たしてあげることで、それが良いイメージとして脳にインプットされます。

心は脳の発達とともに生まれるといわれているので、ママが脳に良いイメージを植え付けてあげることこそが、外の世界との信頼関係を築いていくきっかけになりますよ。

泣くことで欲求を満たす

赤ちゃんが泣いたとき、どうして泣いているのかを感じ取り、欲求を満たしてあげることが大切です。泣く原因として主に考えられるものとして、以下のようなものがあります。

□おむつが汚れているとき
頻繁におしっこやうんちをするので、おむつを替えたばかりなのにまたうんちをしてしまうことがあります。泣いたらまずはおむつチェックをしてみましょう。

□お腹がすいているとき
お腹がすいているときにはおっぱいやミルクをあげれば泣き止むでしょう。一度にたくさん飲むことができないので、欲しがるときに飲ませると良いでしょう。飲む間隔はそのうち空いていきます。

□退屈なとき
外に連れ出すと泣き止むこともあります。赤ちゃんも同じ景色ばかりだと飽きてくるかもしれませんね。「いないいないばー」などで気分転換をはかるのも良いでしょう。

□どこか痛いとき
明らかに普段と違って5~15分の感覚で激しく泣いたり、吐いたり、顔色が悪かったり、熱があったりしてぐったりしたときは、ケガや病気が考えられるので病院を受診しましょう。

□暑い、窮屈なとき
赤ちゃんは大人より体温が高いので服を着せすぎないようにしましょう。おむつも締めつけ過ぎていないかチェックしてください。目安としては、おむつとお腹のあいだに指が2本くらい入るくらいがちょうどよいでしょう。

□眠いとき、甘えたいとき
おむつもきれいでお腹もいっぱいなのに泣くときは、抱っこをしてあげましょう。甘えたいときかもしれないので、あやしたり添い寝したりして、眠るか機嫌がよくなるまでのんびりつきあってあげると良いですね。

□夜泣き
夜にどうしても泣き止まないときは夜泣きが考えられます。原因がわかるときは取り除いてあげますが、原因がわからないときはあやしたり、抱っこしたりして安心させてあげましょう。

□特に原因が思い当たらないときは
おむつを替えたりおっぱいをあげたりと、いろいろ試しても赤ちゃんが泣き止まないことがあるでしょう。特に原因が思い当たらず、病気でもないときは、抱っこや散歩で気分転換をしながらあやしてみてください。

しゃべることができない赤ちゃんは全ての欲求を泣くことで伝えます。おむつが汚れているのか、お腹が空いているのかなどと、一つひとつ確認しながら探っていくしかありません。泣くのがおさまったときに初めて要求していたことがわかることもありますよ。

スキンシップで赤ちゃんの不安を取りのぞこう

何もわからない状態で生まれてくる赤ちゃんは不安だらけです。そんな赤ちゃんの不安を取り除いてあげることが、安心へとつながり、豊かな心を育んでいくでしょう。1日に何度もするおむつ替えのときや、授乳のとき、寝かしつけのときなど赤ちゃんに接するときは目を見つめ、話しかけてあげると良いですね。

新生児にかぎらず、子どもが大きくなってからもスキンシップは大切です。スキンシップは心を育てると同時に愛情形成に大きく関係します。沐浴のときやお着替えのときなど赤ちゃんの身体をたくさん触ってあげましょう。

新生児育児におすすめの本

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■この商品に関する口コミ
・他の雑誌や育児マンガを読んでくれない夫でもこれは読んでくれます。
・オールカラーなのが読みやすく、わかりやすいです。

引用元:review.rakuten.co.jp

大切な時期を楽しもう

ママの身体も安定しておらず、初めてのことで戸惑うことがいっぱいなのが新生児の時期です。しかし、新生児期の赤ちゃんには不思議がいっぱいあります。赤ちゃんの心や身体にも大きな変化があるときなので、その変化を観察しながら期間限定の時期を楽しみましょう。

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