助産師監修|生後1ヶ月の生活リズムは?赤ちゃん&ママのスケジュールと過ごし方【体験談】

生後1ヶ月を迎えた赤ちゃんは、新生児のころと比べるとずいぶんと成長が感じられますね。1ヶ月健診を終えて外出やお風呂デビューをする赤ちゃんも多いことから、1日の生活リズムをどう作ったら良いのか迷うママは多いようです。ここでは、先輩ママによる1日のスケジュール例とともに、睡眠や授乳のリズム、過ごし方のポイントを紹介します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 生後1ヶ月の赤ちゃんの様子
  2. 生後1ヶ月の生活リズムの例は?
  3. 生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠リズム
  4. 生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳のリズム
  5. 生後1ヶ月の赤ちゃんの過ごし方のポイント
  6. ママの身体を休める時間の作り方
  7. 赤ちゃんのペースに合わせた生活リズムで過ごそう
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生後1ヶ月の赤ちゃんの様子

生後1ヶ月の赤ちゃんは、少しずつママと家で過ごすことに慣れたころでしょう。身体の成長もずいぶんと感じられ、身長は生まれたときから6~7cmほど伸び、体重は1~2kgほど増えるのが一般的です。身体つきは赤ちゃんらしくふっくらとしてきます。

目はまだぼんやりと見える程度ですが、約30cmの距離にあるものならよく見え始めてくる時期ですので、顔を近づけて話しかけてみてください。パパ・ママの顔をじっと見るようになりますよ。

あやすと反応したり、泣き方にバリエーションが出てきたりすることもあります。赤ちゃんの様子をよく見ながら、お世話をしたりスキンシップを取ったりしましょう。

【体験談】機嫌良い日と悪い日が交互にやってくる!

機嫌が良い日と悪い日が交互にやってくるため、機嫌が良いときに家事をするようにしています。機嫌が良いときにひとりで「あ~あ~」と喋っていてとてもかわいいです。

生後1ヶ月の赤ちゃんの様子とお世話の基礎知識|イラストでまるわかり

生後1ヶ月の生活リズムの例は?

1ヶ月健診を終えると、赤ちゃんがひとつ成長したようでホッと安心するママは多いのではないでしょうか。しかし、まだ2~3時間おきに目を覚まし、おっぱいやミルクを欲しがる赤ちゃんもいます。昼間にぐずってあまり寝なかったり、夜中に目がさえがちだったり、赤ちゃんの生活リズムはさまざまです。

赤ちゃんの生活リズムが整わないだけに、1日をどのように過ごせば良いか迷うこともありますよね。ここでは、先輩ママと赤ちゃんの「生後1ヶ月の赤ちゃんのスケジュール」を紹介します。

赤ちゃんひとりの場合の1日のスケジュールの例

思い切って、赤ちゃんのリズムにあわせて朝早く起きることに

生後1ヶ月頃の息子はグズる時間が多く、息子のペースに振り回されて寝不足の日が続きました。疲労がたまり、朝は少しでも長く寝ていたかったのですが、息子は毎朝5時に泣きます。母乳で育てていたので、授乳してひと段落したら私も一緒に寝る…という生活をしていました。

赤ちゃんのペースで生活をしていると、家の片付けどころではありません。パパと会話をするといっても主にメールのやり取りです。もっと息子のことを伝えたり、愚痴を聞いてもらいたかったりしたい思いもありました。そこで、パパの出勤前である5時に起き、授乳と家事をひと通り済ませることにしました。

すると、息子の育児スタイルにあっていたのか、家の中もある程度は片付き、朝、出勤前のパパと顔を合わせて会話をする時間ができるようになりました。赤ちゃんのリズムに合わせて朝活することで、家事や育児がスムーズになりましたよ。

上の子がいる赤ちゃんの1日のスケジュール例

上にきょうだいがいる場合には、赤ちゃんのペースに合わせて生活するのが難しいことがあります。上の子に合わせて外出しなければならないこともあるでしょう。首すわり前から使える抱っこ紐などを利用し、赤ちゃんを抱っこして過ごすと、赤ちゃんが自然に睡眠を取ることができますよ。

徐々にまとまって寝てくれるようになりました

次男は母乳とミルクの混合で育てました。2歳年上の長男がいたので、次男のお世話にかかりっきりになることが難しく、できるだけまとめて寝てくれるとありがたいと思ったからです。

ミルクは1回の哺乳量が決まっています。生後1ヶ月頃になると、ミルクを飲んだあとは自然と4時間程度寝てくれるようになりました。次男が寝ているあいだは、主に長男と遊ぶ機会を設けました。家事は二の次だったので、部屋の中はぐちゃぐちゃです。しかし、今は仕方のない時期だと割り切り、パパに理由を言って大目に見てもらいました。

次男がご機嫌のときは、上の子と次男をあやして遊んでいました。少しずつ目が見えるようになってきたのか、私たちを目で追うことが増えた時期でしたよ。

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生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠リズム

少しずつ起きている時間が増える

生まれて間もない赤ちゃんは1日15~20時間ほど眠りますが、生後1ヶ月頃になると少しずつ起きている時間が増えてきます。とはいえ、2~3時間おきに目覚めては泣くのでママにとっては大変な時期ですね。家事が進まないことは気になりますが、赤ちゃんと一緒に少しでも眠るようにして身体を休めるようにしましょう。

【体験談】昼間にご機嫌で遊ぶことが増えてきました

夜に寝ている時間が増え、昼間は起きている時間が長くなりました。ひとりで機嫌良く遊ぶ時間が増えてきました。

昼夜の区別はしっかりとはついていない

生後1ヶ月頃の赤ちゃんはまだしっかりとは昼夜の区別がついていないため、夜中でも2~3時間おきに目覚めます。だんだんと昼間に起きていることを身につけ、3~4ヶ月頃になると昼間よりも夜に長く寝ることが多くなるようです。

生後1ヶ月頃から生活リズムを意識するようにすると、赤ちゃんの睡眠時間も整いやすくなります。昼間は窓を開けて外気浴をしたり、夜は早めに部屋を暗くしたりと工夫してみましょう。

【体験談】赤ちゃん中心の日々であっという間に時間が過ぎました

生後1ヶ月頃は昼も夜中も関係なく起こされていました。母親の私は、いつが朝なのでいつが夜なのかもくるってしまうほど寝不足状態でした。

まだまとまって寝ることはできない赤ちゃんが多い

赤ちゃんの眠りは浅いことが多いので、大人のようにまとめて何時間も眠ることはできません。ちょっとした物音や刺激で目覚めてしまうのも眠りが浅いためです。

それでも、赤ちゃんが快適に眠れるように寝室の環境を整えたり、おむつを替えたりし、赤ちゃんの不快を取り除いてあげることは大切です。優しく寄り添いながら、赤ちゃんの睡眠リズムに合わせてあげましょう。

ただし、なかには生まれてすぐのころからよく寝る赤ちゃんもいます。赤ちゃんの個性ととらえて心配し過ぎないようにしてくださいね。

【体験談】夜の授乳は5回程度

6時ごろに起こし、18時には寝かせるようにしていました。それでも夜5回くらいはおっぱいで起きました。

【みんなの体験談】生後1ヶ月の赤ちゃんが寝ない!どうやって乗り切る?!

生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳のリズム

母乳のみの場合

生後1ヶ月頃にはおっぱいを飲むのが上手になり、個人差はありますが、一度に飲む量が増えてくるころです。授乳の間隔が3~4時間ほど空くので、ママも少し楽になるでしょう。しかし、これはあくまでも一般的な目安で、もっと頻繁におっぱいを欲しがる赤ちゃんは少なくありません。

1日に飲む母乳量は体重にもよりますが、体重4kgの赤ちゃんだと700mL前後が目安です。ただし、ミルクのように量るのは難しく、飲む量には個人差があるので、赤ちゃんが眠ったり遊び始めたりして満腹になったようであれば、授乳を終えて大丈夫でしょう。

【体験談】授乳間隔が少し空くように

生後1ヶ月を過ぎると母乳を一度にたくさん飲めるようになるので、授乳間隔は少し空くようになりました。でもまだまだグズることが多いので、授乳時間ではなくても母乳をあげてしまいがちです。

母乳にミルクを足す場合

ミルクを足す場合は、まず母乳を与え、足りない分をミルクで補うようにすると良いでしょう。赤ちゃんの様子を見てもっと飲みたそうであれば、1回40~60mLほどのミルクをあげてみてください。もし飲まなければ満腹になっている証なので、無理に飲ませなくて大丈夫ですよ。

一般的に母乳よりもミルクのほうが腹もちが良いため、ぐっすりと寝てもらえるように夜寝る前の授乳時だけミルクを足すママは多いようです。赤ちゃんに合わせた量やタイミングで授乳できると良いですね。

ミルクのみの場合

ミルクのみの場合は、個人差はありますが1回100~160mL前後を3時間おきに1日6~8回与えるのが目安です。ただし、毎回飲む量が同じとは限らないので、母乳と同じように1日のトータルで見るようにすると良いですよ。

個人差があるので、時間や量にあまりこだわりすぎず、赤ちゃんが欲しがったら与えるようにしましょう。体重が増え過ぎたり、頻繁に吐き戻したりすることがなければ飲み過ぎを心配し過ぎることはありません。

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生後1ヶ月の赤ちゃんの過ごし方のポイント

外出は少しずつ

1ヶ月健診を終えるのを目安にして、赤ちゃんとの外出を始めるママは多いようです。生まれたばかりの赤ちゃんはママからもらった免疫で病気になりにくいといわれていますが、すべての菌やウイルスに抵抗力があるとはいえません。なるべく人混みを避けることは、赤ちゃんにとって良いことだといえるでしょう。

本格的なおでかけの準備として、まずは天気の良い日に窓を開ける外気浴から始め、だんだんと外の空気に慣らしていくことをおすすめします。ママの体力もまだ回復しきっていないころなので、赤ちゃんとの外出は無理のない範囲で少しずつ始められると良いですね。

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大人と一緒のお風呂にチャレンジ

赤ちゃんが大人と一緒のお風呂に入れるようになるのは、1ヶ月健診を終えた後が目安とされています。特に医学的な根拠はありませんが、ひとつの区切りとしてチャレンジしてみても良いですね。赤ちゃんと肌の触れ合いができ、この上ないスキンシップになります。

毎日同じ時間にお風呂に入れてあげると、生活リズムが整いやすくなります。夜である必要はないので、ママやパパの都合が良い時間にお風呂に入れて大丈夫ですよ。

【体験談】機嫌が悪いときにはお風呂へ

お風呂が好きなようで、ぐずっていてもお風呂に入るとおとなしくなります。ちょうど夕方から泣き出す黄昏泣きがある時期だったため、夕方のお風呂に助けられました。

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起きている時間にはスキンシップを楽しもう

赤ちゃんが目覚めている時間は、積極的にスキンシップを取りましょう。おむつを替えるときに足をさすったり、指でほっぺやお腹に優しく触れたりするなど、難しく考える必要はありませんよ。

ママがスキンシップを楽しめば、その気持ちは赤ちゃんにも伝わります。初めはわからなくても、だんだんと笑顔を見せてくれるようになるかもしれません。ママに触れられることは赤ちゃんにとっても安心できることなので、ぜひ触れ合いを楽しんでみてくださいね。

赤ちゃんのスケジュールは臨機応変に

赤ちゃんとの生活ではやることがたくさんあるので、1日のスケジュールを決めて取り組みたいと考えるママは少なくありません。しかし、生後1ヶ月はまだ赤ちゃんの生活リズムが整う時期ではないため、予定を気にし過ぎないようにしましょう。

初めからスケジュールはあってないようなものと考えておけば、おだやかな気持ちで赤ちゃんのお世話ができそうですね。

【体験談】あえてスケジュールを立てない

完璧主義の私は、毎朝1日のスケジュールを細かく立てて、その通り実行したいと思ってしまいます。でも、赤ちゃんがいると、全然スケジュール通りに進みません。自分の思う通りに物事が進まないと、どうしてもイライラしてしまいます。

そこで、1日のスケジュールをまったく立てないようにしていました。赤ちゃんの気分とその日の体調に合わせ、空いた時間に家事や雑用をするとストレスがたまりません。子育ては思い通りいかなにいかないことが多いので、赤ちゃんに合わせるのが一番だと思います。

パパの休日はスケジュールを任せるのもおすすめ

パパの仕事がお休みの日は、赤ちゃんのお世話をおまかせしてみるのもおすすめですよ。抱っこや授乳、おむつ替えができれば、半日程度ならパパひとりで赤ちゃんのお世話ができます。

ふだんママがしているお世話のスケジュールをパパに経験してもらえば、赤ちゃんだけでなくママへの理解も深まるはずです。ママはゆっくり買い物をしたり、美容院に行ったりして心のエネルギーを満タンにできますね。

ママの身体を休める時間の作り方

出産という一大事を終えた後、すぐに赤ちゃんのお世話にかかりきりになるママは大変ですよね。体調を整えたり、心に余裕を持ったりするためには、ママの身体を休める時間を作りたいものです。ママの身体を休める方法をいくつかご紹介するので、自分に合う方法を試してみてくださいね。

里帰りで家事はお任せする

赤ちゃんが生まれるときに里帰り出産し、生後1~2ヶ月まで実家で過ごす人は少なくありません。里帰りしているのであれば、家事は両親にお任せして赤ちゃんのお世話に専念できます。その分、身体の回復も早まりそうですね。

パパにひとりでがんばってもらうことと、両親を頼ることに少しためらいを感じるかもしれませんが、遠慮せずに甘えましょう。体力と気力をチャージして自宅に戻ることができますよ。

【体験談】赤ちゃんのお世話以外はほとんど母にお願いしていました

産後1ヶ月半までは実家にいたため、家事はほとんど母がやってくれ、私は赤ちゃんのお世話だけという生活でした。まだ夜中2〜3時ごろに起きてしまうことが多かったので、朝方やっと眠ることができ、お昼前に赤ちゃんが起きるときに私も起きるというリズムでした。

ファミリーサポートを利用する

近くに頼れる人がいない場合は、ファミリーサポートを利用してみると良いでしょう。ファミリーサポートとは、市区町村が実施している子育てを地域で相互援助するためのサービスです。ファミリーサポートセンターが援助を受けたい人と援助を行いたい人をマッチングしてくれます。

会員登録と1時間当たり1,000円程度の料金(地域や時間、内容によって異なる)が必要となりますが、赤ちゃんを預かってもらったり家事を手伝ってもらったりするなど、ママの身体を休めるために利用することができます。登録は無料なので、早めに準備だけでもしておくと安心ですね。

買い物は宅配サービスを利用する

赤ちゃんがいたり、まだ小さいきょうだいがいたりすると、買い物に行くのも一苦労ですよね。買い物に行くのが難しいときは、宅配サービスが便利ですよ。

生協などの食材宅配サービスやネットスーパーを利用すれば、自宅にいながら必要なものを揃えられます。買い物には行けても赤ちゃんを抱っこして重い荷物が持てない場合には、買ったものを自宅まで届けてくれるサービスを利用すると負担を大きく減らせます。近くのお店に宅配サービスがあるかチェックしてみてくださいね。

赤ちゃんの昼寝と一緒に身体を休める

赤ちゃんが寝ている時間には、たまった家事を片付けてしまいたいですよね。しかし、身体を休めるには、ママも赤ちゃんと一緒に寝てしまうのが一番です。睡眠不足は体力だけでなく心の余裕も奪ってしまうので、まずは睡眠時間を確保することを最優先にしましょう。

赤ちゃんが困らない基本的な家事が済んでいれば、そのほかは後回しにしても大丈夫です。ママの身体も大切にしてくださいね。

【体験談】昼寝で疲れを取るようにしていました

赤ちゃんは基本的には、お腹がすいて泣く→授乳する→寝る→起きて泣くの繰り返しでした。だいたいトータル15~18時間くらい寝ていました。私も夜なかなかまとまった睡眠がとれない分、昼に2~3時間は一緒に寝て疲れを取るようにしていました。

赤ちゃんのペースに合わせた生活リズムで過ごそう

出産後のひとつの区切りとなる生後1ヶ月を迎え、ほっとしているママは多いことでしょう。赤ちゃんの成長も感じられ、うれしさもひとしおですね。

生後1ヶ月はまだ生活リズムが整う時期ではないので、あまり気負わず、赤ちゃんのペースに合わせると無理がありません。ママの身体を回復させることも大事にしてくださいね。

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